●役人はほんまもんの馬鹿である。

やっぱりなぁ、当然よなぁと思った記事があったので、紹介。

(引用開始)-------------------------------------------
受け取り拒否でも免除なし、候補通知未開封で返送の人も
12月5日16時13分配信 読売新聞

 来年5月に始まる裁判員制度で、裁判員候補者名簿に登録された人が、先月末に最高裁から郵送されてきた通知を開封せず、送り返すケースがあることが分かった。

 候補者が通知の受け取りを拒んでも、今後、裁判所からの呼び出しが免除されることはなく、最高裁刑事局は「通知には調査票が同封され、辞退を希望する月を2か月まで書き込める。まずは通知を開封してほしい」と呼びかけている。

 裁判員候補者への通知は先月28日、普通郵便で全国の候補者約29万5000人に送られた。ただ、普通郵便は開封しないまま「受け取り拒絶」などと書いてポストに入れると、差出人に返送される。北海道在住の30代の男性は「自分には人を裁く資格などない」という考えから、未開封の通知を最高裁に返送したという。

 最高裁は、受け取り拒絶で通知を返送した人については調査票への回答がなく、辞退を希望する時期がないものと見なすとしている。

最終更新:12月5日16時13分
(引用終了)-------------------------------------------

この記事にある、「自分には人を裁く資格などない」という考えこそ、まともで普通な、日本人の態度だと僕は思うのですよ。

陪審員制度なんて、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教のように「神の裁き」が最終的には待っているのだ、という文化なくして成立するはずもない制度だからです。

本当に正しい裁きは、最後の審判で「造物主」さまがやってくださる。だから、現世では、たとえ間違いがあっても、我々人間が、出来る範囲の愚かしい判断で、とりあえずの審判を仮の裁きとしてやっておきます、というのが陪審員制度の基本的心情なわけですよ。

おろかな人間がおろかな判断をする。

という大前提があるわけです。そういう前提もなしに裁判員なんかできるわきゃない。人の命を奪ってしまったり、罪を確定してしまったりするんですよ? そんなもん、私は嫌です。やる気もないし拒否しますわな。拒否するのが当たり前です。キリスト教徒でもないねんから。

そういう大前提も考えずに、こういうアホな制度を作るから、一般人の方から拒否されるのです。

逆に言うなら、です。

そういう「裁き」には神のありようまで、宗教観にいたるまでの、深い見識がなければつとまらない、と言うことなんですが、そういう見識すらない、完全なるパァーこそが、こういう裁判員制度みたいなことをアメリカの真似をして取り入れてしまってる、ということなわけですから、日本の司法のレベルが、いかに、いかに、いかに低いかというのがチョンバレということなわけですよ。

ですから、裁判員制度を良い取り組みだと評価してる人の大半が、まぁ、たいていはマヌケだと思います。
(ただ、どうせどっちもマヌケであるなら、司法にまかせてるより、一般人が判断した方がよっぽどマシ、という意味で裁判員制度を評価してる動きもあって、それはまぁそれでわからなくもないとは思うんですが。)

ともあれ、「自分には人を裁く資格などない」というのは、日本人の精神構造として至極まっとうだと思うので(逆に最近は、こういうまともな感覚もなくなってきてるのかもしれません。個人的な好き嫌いで人を裁いて「あー気持ちいい」とか思って、そのために「裁判員をやりたい」なんていう、どうしようもない馬鹿もかなりいてるんじゃないか? という気もしてます。)そういう拒否反応を想定してなかった役人たちは、もう、本当にどうしようもない馬鹿だと思いますけどね、私は。

ま、そんな事を考えたニュースでした。

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