うーん、ファンタスティック!
昨日、mixiに書いたんですが、なんとなくこっちにも転載しときたくなったので。画像は一作目のF4「超能力ユニット」ですが、内容的には二作目の「銀河の危機」のレビューです…って一作目の評価もしてるけどね。ジェシカ・アルバが好きなんよなぁ。多分。
ちゅうことで転載。
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今日は、来週がちょっと忙しくなりそうだったので、見ておかないと、そのまま見損ねてしまうに違いないファンタスティック4の映画版第二作「銀河の危機」を見て参りました。

えー、知らない人は全く知らないと思うのですが、これはアメリカンコミックスが原作です。マーベルという出版社のマンガで、スパイダーマンと同じ出版社ですね。

ま、説明しだすとキリがないので、その程度にしておきますが、スパイダーマンは好きだけど、ファンタスティック4はあんまりよく知らない僕としては、前作を「見たいなぁ」と思いつつ、劇場公開時に見逃してしまったんですよ。

で、ずっと見たいなぁと思ってたらDVDがけっこうお安い値段ででていたので「まぁいいか」と買って見たわけです。

そしたら、これが思ってたより大当たりで。

いや、内容は軽いし、物語なんてないに等しいんですよ。とくに前作のファンタスティックフォーは。
パッケージを見たら上映時間が105分とかになってて、「1時間45分? えらいコンパクトにまとめたね。」とか思ってたわけです。

で、前作では上映時間が短い割に、4人の超人が誕生するまでが、やたらとゆっくりと描かれるわけですよ。ていねいに。それもかなり原作に沿って。

「おおお、おい、大丈夫か? これで後半まで行けるか?」とか思うんだけど、ドラマとしては面白いわけです。
で、いざ4人の超人が誕生したら、こんどは、4人それぞれの特徴、●消える●燃える●伸びる●固いという特性をネタにした小さなエピソードがどんどこ続いて、いっこうに大きなストーリーが進まないんですな。

でも、それぞれ個々のエピソードがコミカルでユーモラスで楽しくて、全然飽きないわけです。で、何より、キチンと個々の「人間」が描かれてたんですね。

で、後半の盛り上がりは、一気に大爆発って感じで、あっという間に終わってしまったんですが、いやなに、それはそれでかなり楽しくて「おもろかったやん、これ」って印象だったんですよ。
やっぱりユーモア=ヒューモアで、人間性って事なんでしょうね。そういうところで楽しめたって思う。

なので、この続編も多少は期待してたんですよ。

期待はしてたんですがね。

●ファンタスティック・フォー「銀河の危機」公式サイト
http://movies.foxjapan.com/f4_2/index.html

ここで紹介している、予告ポスターを見て、僕的には、すごく不安になったのです。

だってあなた、シルバーサーファーですよ、これ。

ご存じない方にはわからないでしょうが、これまたマーベルコミックスでは大人気のキャラクターなわけです。
詳しいストーリーを知ってる訳ではないけれど、そんな大ネタをやるとなると、これは大変な事になるよって思ったわけで。

もう説明しませんけど、シルバーサーファーといえば、ギャラクタスの使いとして地球にやってきたっていう、そういう話で、ギャラクタスが出るって事は大宇宙叙事詩とか、とんでもないお話しになっちゃうわけですよ。
そんなん、あり得へんわ! って思う。

どうすんのよ。ギャラクタスも出すの? どうなの?
(このあたりわからない人にはさっぱりわからない話でしょうが、そういうものだと思って受け流してくださいませ。)

もうね、それだけでも気になって「どうすんねん、実写映画として成立するんか? そんなもん?」とやきもきしてたわけですよ。

ただ、CGで描かれたシルバーサーファーがやたらと良くて、それだけに、ウーンと唸らざるを得ないわけです。
「このシルバーサーファーはええよなぁ。うーん。」って思ってた。

で、映画の情報がオープンになってくると、なんと前作での宿敵だったドクター・ドゥームまでまた出てくるって言うわけですよ。
おいおいおい、そんなに詰め込んで大丈夫かよと。
どう考えても破綻するぞ、ストーリーが。

って思って、予告編を見ると、いちおう地球が破滅するという危機がやってくるというお話しなので、世界中が舞台になってるわけですわ。

「うわー、そこまで話広げるんかよ! よけいにやばいがな。」

ちゅう話でしてね。

しかも、予告編を見ると、そのごった煮の中に、主人公であるゴム人間と透明女の結婚話も入ってるみたいだし、透明女の弟である火の玉ボーイの恋愛も匂わせるシーンがあったりするわけよ。

あかん。
これはあかん。
絶対パンクする。
破裂する。
まとまるわけがない。
無理。
ダメ。
ファンタスティックフォーも終わった。

と思ってたわけです。
やばいよなぁ、いくら売らんかなでも、それだけ宣伝要素を詰め込んだら無理が来るって!と思ってたんです。

でも、それでもシルバーサーファーは見たい。CGのシルバーサーファーはイカす! という事でチケットのネット予約をしようと、上映時間を見たら…。

また105分(くらい)かよ!!!!

って事なんですな。

何それ。

どうよ、それ。

これだけ詰め込んで、105分?
大丈夫?
いや、無理やろ、それ。
アカンって。
やめとけって。
でけへんって。
無茶や。

と言う気持ちで、もう破綻した、どうしようもない、切り貼り映画でも、まぁええわ! 見たろやないか! と、やけくそで見に行ったんですよ。今回。

で。

感想。

いやー、よくまとまってる。軽くて、あっけらかんとしてて、ただ面白いだけという前作からの流れはそのままに、ちゃんと映画としてまとまってるし、これだけの無茶な内容を破綻もさせずに、見事に一本にまとめてるんですわ。
いやー、たいしたもんだ。

しかも、たとえば、軍とファンタスティック4との対立関係とかですね、そういう構図とかも描かれていたりするのです。そういう設定とかも面白いしね。小ネタにキレがある。

で、シルバーサーファーについて、あんまり詳しくなかったので、ちょいといろいろ調べてみたら、シルバーサーファー自体にけっこうバックストーリーとかもあって、それを上手に本編に応用・採用してるんですな。原作のけっこう裏ネタとかをうまく入れてる。

それだけでも感心するんですが、今回素晴らしいのは、ちゃんと家族愛とか、登場人物の成長とか、そういうのがキチンと描かれてるところなんですね。いやま、それも軽く、なんだけど。

でもって、もひとつ良いのが、前作にもあったユーモア精神というのが、キチンと引き継がれている事なのです。
お笑い要素がちゃんとある。

という事で、僕的には、かなり高評価なんですよねぇ、このファンタスティックフォーの続編、「銀河の危機」は。いやまぁ前作も面白かったんだけど。

こういう肩の力の抜けた軽い娯楽作って言うのが、大勢で見る「映画」という媒体には、一番適しているっていうのが僕の意識の中にはあって、そういう意味でも「良いなぁ、これ」って思うのですよ。

なんちゅうか、そういう意味でやたらと気に入ってしまった映画であります。

でもまぁ、100点満点で75点くらいかな。そんなに無茶苦茶に期待するような映画でもないのですよ。でも、だからこそ良いって部分もあるわけでして。

いやなかなか、面白かったです。
できたらDVDで前作を見てから見てください。
もちろん、前作を知らずに見てもほとんど何の問題もなく楽しめますけど。

いやー、100分程度でこの内容なら、僕は大満足だなぁ。映画館も上映時間が短いと、一日に何度も上映できるから利益が上がってお得なんですよね。そういう意味でも偉いよなぁ、この監督はって思う。

そういう映画です。おすすめ。

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