うーん。
どうでもいいことなんですが。

ちょっと英語の学習してて思ったのだけど、「現在完了」って、どう考えても、文型に対する命名間違いと思いません?

haveを使った文型なんだし、これはどう考えても、

●現在保持

ですよ。
現在保持文型。

そう説明っつーか、命名してれば、こんなに文法書だってややっこしい時系列図とか出さなくても解説できたはずだよなぁ。

文法書とかで良く出てくる説明は「現在のある時点から、過去のある一点を見ている状態で日本語にはない」とか書いてる。

いや、あるって。「保持」でしょ、保持。適切に説明できる言葉が見つからないからと言って、「ない」というのはウソだよなぁ。

have(has)+過去分詞

なんだから、hadじゃない。つまりこれは現在の文章ですよ。「いま持ってるよー」って事じゃん。haveなんだから。文章は頭からしゃべって、それで理解していくしかないんだから、頭から理解していったらええんやんか。むずかしく考えずに。

have(has)と来た限りは、意味的には一意に「持ってるよー」にしかならないって。だって、"I have ..."としゃべって、その後にどんな言葉が来るかわからんのだから。だからhaveはやっぱり「持ってる」だよ。「いま持ってるんよ、何をかって言うとね」となって、過去分詞の状況を持ってたりするわけで。

で、その後に過去分詞が来たときに「ああ、ついさっきの状況を『持って』るわけね。」と理解できるんじゃんか。そういう事をひっくるめて「完了」と言いたかったんやろけど、それはやっぱり大意としては「保持」よなぁ。なんでhaveが来てて「完了」やねん? おかしいやろ、それは。命名として間違っとる。

「have+過去分詞」が完了を表してるわけじゃないよなぁ。日本語に訳すと、そういう訳しかたにしかならないだけでさぁ。

だいたい、文法書には、

「現在完了には、完了、継続、経験、現在完了進行形があります。」

とか書いてあるんやけど、この言葉自体がなんだかヘンだと思いませんか?

「大阪地域には、大阪、神戸、京都、奈良があります」

みたいな説明なんよね。いや、それはちゃんと、

「近畿地方には、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県があります。」とか、階層を明確にしてしゃべれって事ですよ。

大阪の中に神戸があるとかおかしいやん。それと一緒で、なんで、完了の中に継続とか進行形とかがあるんよ。なんで継続してることが完了やねん!頭が狂ってるとしかおもえませんぜ。というか、状況が未整理で、全然何もわかってないパァ状態と同じでしょうが。これは。

ちゃんと「完了した、経験した、継続している、進行中である事を、『いま、現在保持している』という文型が現在保持文型です。」とか整理しろっちゅうねん。
その一言がちゃんとしてたら、「現在から過去を見ている文で…」とか変な説明は一切不要になるではないか。

なんなんだ、これは。

ということで、私は勝手に「現在完了型などという文型はない。現在保持文型(文型とすら言えない)というカタチがあるだけである。」と規定してしまうのだ。(ホンマかよ!)

だって、その方が、どう考えても分かりやすいねんもんなぁ。

ま、そんなことで。
10月に読んだ本/月に10冊本を読む
(2008/06/14記入)ずっと「今月読んだ本」を書いてるのですが、
考えたら、記帳し始めた2007年10月の分を、この「ひとよみにっき」には載せてなかったので、整理がてら掲載することにしました。
このころはまだ「パラパラと拾い読みしただけ」というのも「読んだうち」にしてたんだなと思って、「ああ、そうなんや」と驚いてしまいました。
いまは、とにかく最後まで全部読む、という形で月10冊行かないって感じですねぇ。
うーむ。

------------------------

9月の終わりに

仕事に活かす!本200%活用ブック (単行本)
日本能率協会マネジメントセンター (編集)

http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/482074450X/249-9767057-8485143

というムックをザザっと読みまして(最近この手のムックが良く出てますが、特定のテーマをザザザと眺めるには、なかなか便利です。)その中に、本田直之さんのインタビューが掲載されていて、そこに、「だまされたと思って、とにかく今読んでる量の倍、本を読んでみてください、自分と仕事に大きな変化を感じるはずです」という事が書かれていて、「おお、それは面白い。いますぐでもできるではないか!」と思って、10月は集中して本を読んでみました。

(あ、本田直之さんは、レバレッジシリーズでヒットを飛ばしてる方ですね。ここの僕の日記でも3月8日に取り上げてます。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=367354010&;;;owner_id=1337153
なかなか面白い本でした。)

僕の場合、通常、月に熟読する本が3〜4冊、その他、飽きるとかとばし読みとか、買っただけ(笑)とかの本まで含めて10冊から15冊は読んでると思うのですが、ちょっと熟読・完読する冊数を増やそうと思って、とにかく最後まで読むというやり方でやってみました。

手帳に「今月の一冊目」とか付けながらやったので、けっこう楽しかったです。

実は5月から英語の練習を強化してやりだして、それは毎日続いてたんですけど、そういう事をしだすと、電車の中で英語の練習とかしたりして、本を読まなくなってたんですね。自分ですごく実感してたんです。

で、9月はとうとう1冊しか熟読しなかったんですね。パラパラ読みは何冊かやってましたが、全部途中で放棄。「これはひどい状態だなぁ」と思って、テコ入れのつもりでやったんですが。

熟読すると雑な読み方とか、買うだけとか、そういうテキトーな事はしなくなりますねぇ。この方が良いように思う。
で、ムダに本を買わなくなった。(ここがなかなかによろしい。)買うだけ買って、途中までしか読んでなかった本がけっこうたまってたのですが、それをとにかく片付けていきました。

やってみると、英語の方もうまく時間を作ってやっていけるし、チャレンジしてみるものだと思いましたね。

という事で、読んだ本は以下の11冊とプラス1。(12冊目は半分だけです。11月にこぼれてしまいました。)

●レバレッジ勉強法
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/447979218X/249-9767057-8485143
●細切れビジョンでなんでもできる
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4763197290/249-9767057-8485143
●ミリオンセラーのつくり方
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4828412883/249-9767057-8485143
●WEB進化論
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4480062858/249-9767057-8485143
●へんな会社のつくり方
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4798110523/249-9767057-8485143
●ゆるすということ
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4763184210/249-9767057-8485143
●年収10倍アップ時間投資法
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4887595867/249-9767057-8485143
●人生に奇跡を起こすノート術
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4877710523/249-9767057-8485143
●わたしの5分間革命
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4893614711/249-9767057-8485143
●なぜ私たちの英語は10秒でネイティブ発音になったのか
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4408403474/249-9767057-8485143
●頭が良くなる思考術
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4887594143/249-9767057-8485143
●ドル覇権の崩壊
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4198620105/249-9767057-8485143

WEB進化論もずっと読む気が出なくて読んでなかったのですが、やっと読み終えた。(うーん、やっぱりかなりダメダメなダメ本でした。そこは、はっきりくっきりと理解できました。)

ついでに、WEB進化論の著者梅田さんがいてる「はてな」の社長である近藤氏の「へんな会社の作り方」を読むと、こっちは無茶苦茶に面白い。「こいつ、よーわかっとるなぁ。」という感じ。前から近藤氏のことはすごく興味を持ってウォッチングしてたので、これはとっても面白かった。

で、これで「WEB進化論」「へんな会社の作り方」「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか」と、これからのWEBの方向性みたいなことをテーマにした3冊を読めたので、かなり立体的にわかってまいりました。
この3冊の中で、やっぱり「WEB進化論」がいちばんわかってないし、ダメダメだなぁ、という事がはっきりわかったので、僕的には安心。
やっぱり「多読」は意味が大きい、というのがはっきりわかりました。

ま、このあたりは、また整理して書きます。
(ただ、上記の本田直之氏も、ムックの「本200%活用ブック」でも、やっぱり「WEB進化論」は勧めてるんですよねぇ。みんな必読本扱いしてる。でも、実質は相当にひどいダメダメ本でした。なんでこんな事が起きるのか? その秘密も、実は読み解けたんですけど、それはまた書きます。)

多読は効果が無茶苦茶に高いですな。で、やっぱり熟読しないとアカンなぁという気になりました。しっかり読み込まないとダメだわ。
もう、ザザっと読むとか、買うだけとかはやめようと思いました。

あと、本をノートにまとめるとか、実戦するとか、捨てるとか、いろいろありますが、ちょっと本気で本をちゃんと読もうという気になったですね。

やっぱり本です。
WEBもいいけど、やっぱり本。

で、10冊読むっていうのだけでもけっこうしんどいんですけど、ここで紹介した本田直之さんで月30冊、この間紹介した「年収10倍」の勝間さんで月50冊なんですねぇ。勝間さんはフォトリーディングの講習も受けてるしなぁ。

僕も受けようかなぁ。速読は意味が大きい。

あ、でもまず、普通の速度でいいから「たくさん読む」っていうのを先にやらないとね。ステップを飛ばすのはダメなんですよね。成長が楽しくなくなってしまうから。うむ。

あとは、読んだ本をマインドマップでまとめる話とか書きたいんですけど、それはまた。(マインド・マップも実に面白いです。)
小沢さんが辞任したねぇ。
うーん。なんだ、これは?
さっぱりわからん。

さっぱりわからんのだけど、ひとつだけ小沢さんは、すごく良い事を言ってる。
「福田総理は、国連に従い、特定の国の軍事作戦の支援活動をしない、と決断された。」と会見で明言してる。
辞任前の最後っ屁だ。すごい。

「福田総理は政策の大転換をされた。」とすごく持ち上げている。確かに、そこを納得したのならすごい。

だって「アメリカとの同盟より国連決議を優先する。」だもんな。小泉とはえらい違いだ。小泉のバカは憲法も無視して無理矢理派兵したし。

「日本は、特定の国の軍事作戦の支援活動をしない。」

いいなぁ、これ。
同盟は同盟でいいんだけど、よその国の軍事作戦の手伝いを、「いや、これについてはやりません。やらないです。」くらいは言って良いのだ。

でしょ?

「福田総理は、そう明言された。」と言って、さっさと舞台から降りちゃった。小沢さん。

降りた理由はわからんけど、「福田総理は特定の国の軍事作戦の支援活動をしないと明言した」ってのは重要な一言ですぞ。
それについては「それは良いね。」とだけ賛意を表明しておきたい。

よその国の事に、あんまり首を突っ込まない方がいいよ。やっぱり。そう思う。うん。

とにかく、いま言えるのは、それだけだなぁ。
ISBN:4101056218 文庫 幕内 秀夫 新潮社 2003/04 ¥500
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4101056218/249-9767057-8485143

今年は健康な生活というのが自分にとって重要なテーマになっていて、毎日1万歩歩くとか、食べる量を減らしてダイエットするとか、いろいろやっております。

まぁおかげさまで、7キロほど痩せてちょうどいい感じかなとは思ってるわけですが、テレビや新聞などでの、最近の食に関する話題を聞いていて、すごくおかしな気分になってしまいます。

たとえば、赤福の話とかで言うと、まぁ赤福自体、僕はけっこう好きで、ちょくちょく買っては食べてたわけです。
で、その原材料名とか見ると「小豆、餅粉、砂糖」だったかな? それはもう、ものすごくシンプルで添加物のたぐいが全然入ってなかったわけですよ。

まぁ、比較的、良心的な商品とは言えるんですね。

でも、あんこのついた餅に関して言うと、好きな人なら知っていると思いますが、おいしいのは一日だけです。
たぶん浸透圧の関係で一日以上経つと餅がかたくなってしまってぜんぜんおいしくなくなってしまうんです。

これは別に、腐ったとかなんとか、そういう「食えない・危険」な状態になったわけではないのですが、まぁ商品としては、もう全然ダメって事になるわけです。
こんな餅のかたくなった商品を店頭に並べていたら、「まずい餅だ」という事で会社が潰れてしまう。

だから「賞味期限」というものが設定されていて、「これを過ぎて食べたら、おいしさは保証しまへんで。」という事なわけです。

このあたりの「賞味期限問題」はやたらと最近話題になってますが、ようは賞味期限というのは「おいしさ」の問題で食の安全とか健康とかとは、ちょっとまた違う話なんですね。

でも、たとえばエッセイストの神足裕二とかは、「昔は匂いをかいで食えるかどうか自分で判断してたものだ。自分の体で判断せよ。」とか言う話をする。いやまぁ意見としては、すごく正しいと思うんだけど、なんか問題の本質から遠ざかってるような気がするわけです。

お菓子としてのアンコ餅や大福のたぐいなんて、大量生産されているものなら、各種の増粘多糖類とかで、「何日たっても柔らかい餅」のものが、赤福の半値以下でスーパーに並んでるわけです。

そういう薬だらけの餅は、たぶん匂いをかいでも古いかどうかわからないし、そういう餅をまた、平気でみんな食べてるわけですよ。

そういう僕だって、もともとアンコ類が好きなこともあって、けっこう食ってるわけです。

このあたりの食品添加物の話に関しては、

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物 (単行本)
安部 司 (著)

http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4492222669/249-9767057-8485143

が事情をよく表していて、すごく面白かったんです。ずーっと売れてますよね、この本。

だから、そんな事を考えていくと、赤福はけっこう「まし」な存在なんです。

でも、しかし!

本当の問題は、実はそんなところにはないわけです。
問題の本質は、「なんで、甘いお菓子をそんなに欲しがるのか?」ってところにある。

何より、もっと問題は、「上白糖くらいまで、精製してしまった白い砂糖なんて、実は薬物と同じなんじゃないの?」という、本質的な問題があるわけですよ。

これは、あんまり世間で問題にはしませんわね。
だって「砂糖」なんて、普通に料理で使ってるし。
ねぇ?

でも、正直、赤福を食べる時でも、僕は「この砂糖、というもの自体が大問題なんだよなぁ。」と思いつつ食べていたわけです。

黒糖とかなら、まぁ良いのですが、砂糖はかなり問題だと思うのですよね。
なんていうのかな、砂糖を口にすると、食に対する自分の欲求そのものが狂ってしまう感覚を覚えるのです。

やたらと何個も赤福を食べたくなるとかですね、あるいはお茶が欲しくてしょうがなくなるとかです。

「おいしくて、つい、もう一個食べちゃうのよね」とか、「おまんじゅうにはお茶が良くあうのよ。」とか、普通に言ってるけど、どうもそれは違うんじゃないか? って思えてきたんですね。

それは砂糖の中毒症状なだけなんじゃないか? って。

いやまぁ、ここまで言い切ってしまうと問題発言になってしまうんでしょう、多分。でもやっぱり、あまりに精製度の高い食品というのは、「おかしい」と思ったほうがいいんだと思うのです。

化学調味料だって、サトウキビからできてるから自然由来の製品だ、とか無茶な事を言ってたりするけど、精製度を高めてしまったら、なんだって薬剤と一緒ですわなぁ。
塩だって、電気的に取り出す方法だと、ほとんど塩化ナトリウムであって、にがり分のない不自然な「薬剤」だと考えてもおかしくはないと思う。

で、です。

こういう「精製度が高すぎる」って事の根本はどこから来たのか?って事を考えていくと、ようは「白米」に行き着くんですよね。
玄米を精製したものが白米ですから。

で、やっと、この表題の本の幕内さんの話になるんですが、この方は、精製して落としてしまったヌカの部分に、どんな微量元素が入っていたのかを人間はまだ発見してないんじゃないのか? みたいな事を言っておられるわけです。

ビタミンがどうとか言うけど、それはたまたま人間が発見したから名前がついてるだけで、もっと大事なものを失ってしまってるのかも知れないわけです。

その代表例が繊維質ね。繊維質なんて不要なものだと思われていたんだけど、実はこれが、体内の余分なものを掃除してくれる重要な機能を持っていて、そういう機能の大切さを発見したのは、つい最近なんだって話ですわね。

そういう具合に考えていくと、昔ながらの玄米食とか、あるいは3分つき、5分つきのお米、あるいは、胚芽米とかをキチンとたべて、それにわずかな野菜と魚を中心とした少量の動物性タンパク質があれば、健康維持には問題がないはずだ、としてるわけです。

昔からの伝統食は、その地域の人間の体にあった食べ物で、それで、その地域の人種が種族を長らえさせてきたのだから、そこに重要な知恵があるはずだ、という考え方をされてるわけです。

これにねぇ、僕は大賛成なんですよ。
なんちゅか「おいしい」ものを食べるとか、すごくウソくせぇ!って思うわけです。砂糖にしろ化学調味料にしろ、そういうものに慣れてしまった体が「おいしい」と思う感覚こそが、実は「薬剤依存の中毒体質」なのではないか? って思う。

不自然なものを「おいしい」と勘違いする生活に、日本人は慣れすぎたんじゃないか? って思うんですね。
だから、こと食に関しては、僕は「おいしさ」をベースにした考え方は、あまり重視しない事にしてるんです。「ほんとうのおいしさとは何か?」なら考えるけど。

幕内さんのたとえ話で面白いのは、「日本人が欧米風の食生活をするのは、石炭ストーブに石油を入れるようなもの」というくだりですね。

伝統的な食生活(=石炭)をしていれば、キチンとカロリーも燃焼されるけれど、石炭ストーブに石油(パンや肉類など)を入れてるから不完全燃焼を起こしていて、うまく燃えない状態になって太ってしまうと。

食物繊維や、まだ発見されていないかも知れない微量元素やらはストーブで言うなら「空気」みたいなもので、(実際ビタミンB2とかはタンパク質の吸収に関わる栄養素ですから、説明として合理的です。)そういう微量元素も適量に取るべきだと。

で、そういう微量元素を「主食」以外で取るから、たくさんの量が必要になって、ストーブの中で空気も足りず、不完全燃焼になってしまう、体に残るっていう悪循環になっていく、という話です。

キチンとご飯でカロリーを補給していれば、ちゃんと燃えていくのに、ご飯を押さえて副食でバランスを取ろうとするから、肉も食い、油を取り、砂糖を取りというところへ行ってしまうんだということですね。

子供や若い人には、まず主食たるご飯をちゃんと食べさせなさいと。そうすれば、カロリーが足りて、甘いものを欲しがったりはしないと。まず、そこが間違ってるんだって話なんですね。

この本を読んで、僕なりにすごく実感したのは、「●●健康法」とか言って、そういうのを読んだとたんに「●●」ばっかり食べて、他を食べない人って言うのが続出するじゃないですか?

あれって結局「これさえ食べておけば大丈夫」という完全食品を求めてる行動ですよね? で、その発想そのものが、考えたらすごくおかしいと思いません? なんで「これさえ食べとけば大丈夫」というような超偏り思考に、「みんな」がなるのか?

ふと思ったんですが、それって「米」の事と違うの?
みんな「米」を求めて「これさえ食っておけば大丈夫」思想を無意識に発動させてるんと違うの?って思うわけです。
結局、日本人という体に、そういう文化が染みついてるんだと思うわけですよ。

で、おそらく「白米」ではない、玄米とか胚芽米とかは、そういう「完全食」に近い存在なんでしょう。日本人にとっては。
だって「主食」と「副食」という考え方自体が、日本独特の考え方なんだもん。

お米は水田の技術で、同じ田んぼで毎年米を作れるけど、麦はそういうわけにはいかないのよな。連作障害が起きるから。だから、「ずーっとパンばっかり食う」とかができないわけですよ、欧米の環境では。

で、しょうがないから肉を食ったり、そのほかの食材で穴埋めしてるわけ。地域ごとで、食文化は違っていて当たり前だって話です。

こういう大前提から、キチンと考えないとダメよなぁって、つくづく思うのです。

あんまり長々書くのもあれなので、このあたりでやめますが、食に関しては1980年あたりだったか、アメリカで出た「マクガバン報告」ってのがあって、この報告に触れてない書籍は、基本的には信用しないというのが僕のスタンスなんですが、さすがにこの本ではそういうところはキチンと押えてる。さすがです。

牛肉の狂牛病騒ぎの時にも「全頭検査しないとダメだ」とか、「国産ならいい」とか、「オーストラリアの牛ならいい」とか、いろいろ言ってた人がわんさといたけど、もっと大事なことは、「肉なんか食っていて良いのか?」っちゅう話なわけですよ。

牛乳も最近すごく人気が落ちましたよね。やっぱり牛乳なんて、日本人の体にあんまり合ってないんだと思うよ、それは。たぶん。

もっともっといろいろ紹介したい内容がわんさと入っていて、すごく良い本でして、いろいろ書きたいのですが、まぁ、ここまで。文庫だし、多くの方に読んでいただきたいと僕は思いました。

で、この本をどこで知ったかというと、食とは全然関係ない「年収10倍アップ時間投資法」(勝間和代・著)だったりするわけですよ。

だから本は多読しないといけないんですね。
どこにどんな基礎的な良書の紹介があるやらわかったもんじゃないから。いやほんと。
こんなに良い本があるなんて、ちーとも知らなかったもの。私。

多読しないと、こういう本にはなかなか出会えないっていうのが、これまたこの国の不幸なところよなぁ。
うーむ。

まぁそんなことで。
Ron Paul 2008
数日前から、ロン・ポールという人を紹介したくてたまらなかったのです。

このロンポールという人は、来年の大統領選挙に立候補している独立系の候補者です。まぁ正直、二大政党制で、所属する共和党が、この人を候補に立てるとは考えられないので、大統領になることはまずありませんから、事実上「泡沫候補」としか言えない、という事になります。

が、しかし、いまアメリカでは、この泡沫候補でしかないロン・ポールの人気がインターネットを中心に、若い人の間でものすごく高まっているらしいのです。

まずは動画を見てください。日本語字幕もついてますから、何を言ってるのかくらいはわかるはずですので。

Ron Paul
http://video.google.com/videoplay?docid=1094521977173934414&;hl=en

さて、なんていうんでしょうか。僕もね、この動画を見てるだけで、熱くて立派な人柄がイヤでも感じられてしまって、もう何回くらい見たかなぁ。たぶん10回に近いくらい見てしまってます。この数日で。

僕的にはどういう意図で何を言ってるのかもわかるので、ウルウルしてしまうくらいに感動してしまうんですが、解説がないと、ちょっとわかりにくい所もあるので、解説をしておきますと、ここで紹介されている動画は共和党の中の候補者同士のテレビ演説会での動画でして、その中のロン・ポールのところだけをまとめたものなのです。

共和党というのは、いちおうアメリカの保守政党であり、企業やお金持ちの味方で、単純に言えば民主党が貧乏人の味方、共和党はブッシュを応援していてイラク戦争を推進してる党でもあります。

そういう党の中にあって、イラク戦争は即刻やめるべきだと言い、低所得者層の貧困を問題視して発言しているロン・ポールはパッと見は「みんなの中で一人だけおかしな事を言う変な人」と見られがちなんですね。

実際その共和党のテレビ演説会でも、会場は共和党支持者ばっかりだからブーイングや嘲笑という反応が多いわけです。
でも、そこで気落ちせずに堂々と自説を語る。そこが良いんであります。

で、実際、このテレビ討論会では、最後に視聴者からの投票を受け付けるコーナーがあって、そこで他の候補を圧倒して二番人気についてしまったらしいのですね。

さぁ、ここからです。

いままでだったら、「へぇ、おもしろい人がいるね」というだけで終わってしまうんでしょうけど、いまの時代、インターネットがあります。そこには、ロン・ポールが何年もずーっと語ってきた事のビデオとかが、普通に蓄積されてるわけですよ。YoutubeとかGoogle動画とか。

そういうものを見ると、このロン・ポールというおっさんが、言ってることが十何年、二十年以上、何も変っていない、ブレのない、一本スジの通った主張だ、という事が嫌でも分ってきてしまったわけなんですね。

それで一気に人気に火がついたというところがあるんです。

政治家というのは、とくに重要な職に就けば就くほど、嫌らしい横槍や妨害が入ってしまって、思ってることとは逆の事を言わざるを得なくなったりしますし、
(今回の小沢一郎の辞任騒ぎも、そういう部分がかなり大きいだろうと想像できます。アメリカの給油推進派のなんらかの工作にまきこまれて「死んだふり」するしかなくなったんじゃないかと。)
そういうゴタゴタにまきこまれていない傍流の人だからこそ、スジが通っているという側面はあるものの、それでもやっぱり、スジが通っているというのは分りやすいし、納得もできるわけです。

実際、このロン・ポールというおっさんは、共和党の中でももっとも古くからあるリバータリアンの系列に属する人なんですね。アメリカ合衆国、建国の時の理想を忘れるな、という立場の人で、実はイラク戦争を推進させているネオ・コン、ネオ・コンサバティブというのは、もともと民主党にいて、社会主義的理想国家を作ることを夢見ていた連中が共和党に鞍替えしてワーワーやっているという現実があるわけです。ロン・ポールから見れば、いまの共和党の方向なんて、党を作った時の方向性とは全然違うおかしな意見にしか見えないわけです。

共和党の中でもいろいろな考え方の人がいてるわけですが、このロン・ポールが属するリバータリアンというのは、もともと、

●政府は小さければ小さい方が良い

という「小さな政府」を掲げている考え方の派閥(?)で、アメリカ建国の精神に則り、国民が自活的に生きることこそ重要で、個人の自由に対して国や政府がごちゃごちゃ言うな、という考え方を持っている一派なんですね。

政府が小さい方が良いという考え方ですから、いまのアメリカの「世界の警察」路線には大反対。「なぜ、よその国のもめ事で、我らアメリカの若者が血を流し、命を失わなければならないのか。」と考える考え方です。アイソレーショナリズム、孤立主義とか訳されたりしますが、他国に不干渉で行くという考え方なんですね。「同盟は結ばず通商によって国交を保つ」という考え方です。

政府が小さいほうが良いと考えているから、実は福祉も反対なんです。口でかっこの良い事を言うだけじゃない。「税金を減らせと言ってるのだから、福祉を充実しろとは言えない。そこは自分でやるから、とにかく税金を減らせ。」という考え方です。福祉的な部分も国にやってもらうんではなくて、自分たちでどうにかすりゃいいじゃないか、という考え方です。

で、ここからが日本人にはちょっとわかりにくいんでしょうけど、まず海外派兵に反対なので、銃規制に反対なんです。わかりますか?これ。たぶん、先の動画を見てても、このあたりがスキっとは理解しにくかったと思うんですが、これはつまりこういうことです。

「自分の国は自分で守る。よその国の人間が攻め込んできたら、俺の家は俺が銃で守るから、海外派兵はいらない。」って事なんですよ。だから銃規制をするという事は自分で自分を守る手段の放棄であり、それは際限のない海外派兵の拡大を意味するという事なわけです。

かの有名な俳優にして映画監督でもある、クリント・イーストウッドもガチガチのリバータリアンでして、だから銃規制に反対するし、終末治療のチューブを引っこ抜く映画を作るわけです。

欧米は日本のように「派閥」という仲良しグループではなく、このような「考え方」、政治信条でグループを組みますから、そういう意味ではわかりやすいのですな。同じ政治グループにいる人は、同じ考え方で、同じ事を言っている。

とくにこのリバータリアンは建国の自主独立の精神を忘れるな!という一派ですから、その首尾一貫性は見上げたものがあるわけです。

それが、このインターネットの動画時代とピタ!と一致したんですね。「なんやこのオッサン、昔からずっと同じ事言うとるやんけ。たいしたもんやな!」と人気が出てきたわけです。「がんばれ!ロン・ポール」という声が、いまや相当に大きくなってきてるらしいんです。

動画で納得したあと、日本で言うミクシイ、アメリカならマイ・スペースでしょうけど、そういうSNSで、口コミの形で「ロン・ポールはすごい」という噂が広がったわけです。

この間もロン・ポールを応援している人たちの間で「寄付を1日に集中させて、ひとつのムーブメントにしようぜ」という動きがあったらしいのですが、それで一日で4億円くらい集まっちゃったらしいんですね。なんかすごいよなぁって思う。

といってもまぁ、アメリカの大統領選挙なんて、何百億というお金をかけてメディアを動かすお祭り選挙ですから、ロン・ポールが大統領になるなんて事はないんでしょうけども、ここまで来たら、こういう「小さな政府要望」について、他の候補も議題にしないわけには行かなくなりますから、無駄な動きというわけでもないでしょう。

そういう意味で、このロン・ポールというおっさんはすごく面白いですね。

書きたい事は、まだ他にもあるんですが、それはまたという事にして、とりあえず、今日はここまで。

あ、ちなみにタイトルの Ron Paul 2008 というのは、ロン・ポールの公式サイトにおける大統領選挙のスローガンですね。言ってる事が首尾一貫してるから、「言ってることはいつもと一緒だよ。2008年は大統領選挙でそれを言うのさ。」という感じがあって、僕的には気持ちよくて好きなスローガンです。はい。
えー、おとといロン・ポールに関して書いて、ミクシィと「だいありーのーと」の両方にアップしたのですが、私の言葉足らずで、ミクシイの方では言いたい事が適切には伝わらず、「だいありのーと」では事情を良く分かってる見ず知らずの方から、えらく強い賛同をいただいてしまいました。(sawarbi1972さんコメントありがとうございました。)

僕の気持ちとしては、「知り合いから賛同をもらいたい」という事だったので、「全然目的達成できてないやん、あかんやん」という事なわけですが、これはちょっと説明が大変なので手間がかかるのはしょうがないかなぁ、という感じです。

ということで、まず、ロン・ポールが言ってることで、非常に重要な「ドル覇権の終焉」という演説の日本語訳があるので、それをまずリンクしておきます。(勝手リンクで申し訳ないんだけど。)

国際情勢の分析と予測
http://blog.goo.ne.jp/princeofwales1941/e/17e00ac8bbebb39a36575c083c1874be

英語原文はこちら
http://www.house.gov/paul/congrec/congrec2006/cr021506.htm

えー概略、この演説の内容がどういうことかというと、「ドル覇権というものが終わろうとしている」という事なんです。

で、ロン・ポールが人気だ、という事は、当のアメリカ人自身が、ドル覇権を終わらせる事に賛成しているという事でもあります。
そこが大事なところなんですね。

いま石油がものすごく高くなってますが、これは石油が高いのではなくて、ドルが暴落しているからです。
で、実はドルの暴落がドルの暴落と言われずに石油の高騰と言い換えられてしまうかというと、世界的にいままで石油の決済通貨がドル建てだったからです。ドル以外での石油の取引は事実上なかったんです。

でも、とうとうユーロ建ての石油決済をするところ国が出てきて、ドル覇権そのものが危うくなっているというのが現状なんですね。

で、これは、ニクソンショック以来の重要な世界の動きだろうと考えられるんです。

第二次大戦後アメリカは、膨大な「金=gold」の保有量を背景に金との兌換紙幣(金と交換できる紙幣)として、ドルを世界の通貨基軸にすることに成功したわけですが、それをニクソンが「金との交換はやめました」と言ったわけです。

現実問題として、この時にドルには実物経済に担保するものがなくなったので、「ドル覇権」そのものは、ここで終わるのが当たり前だったわけです。

しかし、その後も基軸通貨としてのドルは生きながらえたわけです。

なんでか?

それが実はドルによる石油決済というルールだったんですね。いわば金の変わりに石油で兌換できるという仕組みにしたということなんですね。
石油は金のように金のみで通貨として使われた事もないですし、決済をドルで! というだけでは本来意味をなさないわけですが、アメリカの武力を背景に、他の通貨での取引を認めさせずにきたので、そのうそっぱちが、なんとか数十年は保てた、という事なわけです。

で、いまは、その張り子の虎がはがれ始めた段階だ、という事なんですね。

で、ロン・ポールが言ってるのは「もう、そういう張り子の虎はやめよう。ドルを金との兌換紙幣に戻そう」と言うことなんです。
(実は、この金との兌換紙幣に戻そうというのは「ちょっとそれはしんどいんと違うの?」と僕は思ってますが、まぁ、それは別の話なので。)

ロン・ポールは、現在の金兌換の保証のない「紙切れ」にしかすぎないドル発行はやめて、政府が金兌換を保証した、アメリカ国民にも安心感のある新ドルとの併用にして、徐々に体制以降にしていくべきだと言ってるわけです。

金との兌換時代も石油決済通貨の時代も含めて、ドルはずっと通貨基軸だったので、「なんでもドルでオーケー」という時代が長く続いて、とにかく金が必要なら印刷して刷ればいいじゃん、という実に無責任な体制が定着してしまったんですね。

で、その無責任な体制を、どうごまかしてきたのかというと、他国を攻めて、その国の財産を横取りしたり、あるいは武力を背景にドルを日本や中国などに無理矢理買わせ、それでしのいで来た、という事でもあります。

日本もアメリカに対しては膨大な額の日本円を渡して、それをドルで受け取っています。
だから、ドル覇権が崩壊したら、その日本が持つドルは全部とは言わないまでも半分くらいはパァになります。(そのくらいドルが暴落しても全然おかしくない、という話です。兌換性を持たせずに世界中にばらまいたわけですから、総量はものすごいわけです。その総量に合わせて考えれば、ドル一枚の価値はものすごく低いってことです。)

お金というのは信用創造であり、不換紙幣である方が良いのだという考え方もあるのかも知れません(このあたりは僕の想像で、そういう事を言ってる人がいるのかどうかも知りませんが)。でも、どちらにせよ、紙の通貨は、使ってる人が「こんなもん、単なる紙切れやないか」と思い始めたら、それで価値はジ・エンドなわけです。

で、いまは、ドルに対して、そのジ・エンドと感じてる人が増えてきているという事なわけです。ロン・ポールの人気なんかは、完全にそれです。
そういう意味で、ドルというものを、現状の不換紙幣である状態を何らかの兌換紙幣にして、正常化させよ、とまともな事を言ってるのがロン・ポールであって、これはなんでもない事のようにみえて、実ははっきりと言う事自体に大変勇気の必要な事なのだ、という事ですね。

これが、まず一点です。

で、もう一点話があって、「では、どうやって不換紙幣を兌換紙幣にするのか?」というところで、ものすごく大きなペテンがありまして、そのペテンを見破らない限り、「政府が発行する兌換紙幣」というものが成立しないんですけど、この話の解説もやりだすと長くなるので、また次回。
えーロン・ポールの話はmixiとこっちと両方でやっておりますので、mixiに書いたものを、こっちにも転載。
-------------------------------------------

うーん。Ron Paul の話、あんまりウケてない気がするんですが、僕的には「どっひゃー」という事があまりに山盛りなので、まだ続けます。

えーと、どこから書けばいいか悩みますが。

まず、ドル覇権は終焉に近づいておると。これはよろしい。
で、それを立て直すためには、「兌換性のある貨幣を発行しなければいけない」とRon Paul は言ってるわけです。

じゃ、これをすぐにアメリカ政府ができるのか? というと、実は無理なんです。

この「実は無理」って事が、本当は一番重要なんですね。アメリカ政府には、通貨発行権がないんです。知ってました?

なんでよ? なんでないのよ? っていうと、これが通貨発行権は「連邦準備銀行」が握っているからなんですね。
まぁ俗に言うFRBです。(正確にはちょっと違うけど、ここではFRBとしておきます。)

私ら日本人から見たら、「FRBが発行しても別にかまへんやん。どうせ政府機関のひとつでしょ。」てな気持ちにしかなりませんが、そこが実は全然違うのでありまして、FRBというのは純然たる私企業なのですよ!

びっくり!

ここ、大事なので、よーく考えて欲しいのですが、世界の基軸通貨とは何か? というとドルでして、で、その基軸通貨が私企業によって発行されている、ってことなわけですよ。

これ、かなり大きなペテンなんです。

で、あまりに大きすぎて、誰も気付いてないわけです。

ドルというのは、正しく、「連邦準備券」なんです。

で、Ron Paul は、その連邦準備銀行をなくすとはっきり言ってるわけです。

「俺たちアメリカの通貨を、私企業が発行するなんざぁ許さねぇ。通貨発行権は政府の専権事項だ」

と言うとるわけです。

これね。実は銀行家の意見とはまっこうから対立するんです。

日本銀行においてもおなじですが、「通貨発行権は、国の中央銀行の専権事項であって、政府によるコントロールがあってはならない」とするのが銀行家の意見なんですよ。

「市場に流通する通貨の量は、実体経済の動向を正確に把握している銀行こそが決定すべきである」というのが、銀行家の意見でして、私、実は、ずっと「そうだそうだ」と思ってきた人間なんです。

市場の動向というものは「神の見えざる手」が働く、自然の働きなのだから、市場本来が持つ動きを大切にするべきだ、と私は思ってたんですね。

でもね。
どうもこの「銀行家」ってのが、怪しいんですよ。何をやっているやらわからない。

連邦準備銀行は私企業とか書きましたが、そこに名を連ねているのは、世界的な財閥の長たる人間ばかりでして、影で何をやっているやらまったく不明なわけです。

で、たとえば日本の場合は中央銀行というと日本銀行でして、これは政府機関だから安心だなとか勝手に思ってたんですが、実はこれも、確かに日本政府の資本保有率が50%を超えてるから(55%だそうです)政府機関と言えなくもないんですが、逆に言うと45%も政府とは関係のない資本が入り込んでるんですね。

結局FRBにせよ、日本銀行にしろ、公的な場で通貨発行量の決定・確定のプロセスや背景をつまびらかにしてはいない、って事なわけですよ。問題はここにあるんですね。

どうも、実際にはよくわからないんですけど、銀行家同士というのは、国際的な金融家同士として、いろいろ裏でつながっていて、あらゆる策略を張り巡らせて、なにやらやっているやもしれないという疑念があるわけです。

その疑念のひとつひとつを、ここでは書かないですけど、通貨発行権というような重要な事柄が、日本であれアメリカであれ、公になっていないというのは、考えてみたらものすごくおかしなことなんですね。

で、それをロン・ポールは「それはおかしい!FRBをつぶせ!」と言ってるわけです。だから、かなり過激です。国際資本家を敵に回すような事を言ってる。まぁ軍産複合体はそういう国際金融家とつながっているというのはかなり確実な見方ですから、(「国を超える」という考え方はストレートに「敵にも味方にも武器を売って稼ぐ」ということでありまして、かなり危険なのです。)そういう事もひっくるめて、ロン・ポールは、イラク戦争は即刻やめよう!と言ってるのだと分かるわけです。

実際、ウィキペディアで連邦準備銀行を調べてみると、

「1907年にロンドンでの米銀の手形割引拒否に端を発する恐慌が起き、アメリカ合衆国内の決済システムが混乱した。

その対策として、J.P. モルガンやポール・ウォーバーグやジョン・D・ロックフェラーの後ろ盾の元に、1913年に、ウッドロー・ウィルソン大統領がオーウェン・グラス法に署名し、

同年多くの上院議員が休暇中の12月23日に、ワシントンD.C.に駐在する連邦準備制度理事会と12地区に分割された連邦準備銀行により構成される連邦準備制度が成立した。」

となってるんですね。まさに資本家の大立者が、よってたかって、議会の休みにガサゴソと成立させた仕組みがFRBで、最初からかなり怪しい存在だってってのがわかります。

(なにより実はこのときのウッドロー・ウィルソン大統領自身が、この法案を成立させてしまったことを非常に後悔してるそうです。詳しくは知らないのですが。乗せられてだまされて署名しちゃったんでしょうな。とんでもない話ですわ。いや、ほんま。)

アメリカのFRBなんて、日本には関係ないとすぐに思っちゃうわけですけど、ドルが世界の基軸通貨で、それを中心に世の中が動いてるとするなら、すべてはつながってくるわけです。

どこでどうつながるのかはわからないけど、というか、わからないようにそういう人種は動くわけですから、「関係ない」と思わずに、ロン・ポールみたいなアメリカの底力みたいな人とこそ連動しとかないといけないよなぁって思うわけです。

なんちゅうか、この手の話をすると単純に「嫌米」とかのレッテルを貼って終わりとかになる人も多いわけですけど、そういう事ではなくて、地球全体の全体像をざっくりとでもつかまえておいて、それから「ここの部分はおかしいのではないか?」とか「ここは良いよなぁ」とか思うようにしたいと私は思うわけです。いやまぁ、いろいろ視野を広げるってのは面倒かつしんどいんですが、焦らず、ゆっくり、ちょっとずつね。

で、そういう時に、こういうロン・ポールの動画みたいなのは「このおっさんは本気で言うとるよなぁ」とか、そういう事がじんわり伝わってくるので、ありがたいし、良い判断基準になるよなぁってことなのであります。

ロン・ポールの話をえんえんやってるのは、そういう事なわけであります。
Wiiで新作情報やDS体験版を配信する「みんなのニンテンドーチャンネル」
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/20200.html

上記のような記事がありますが。

昨日、自宅に戻るとWiiのドライブスロットが青く光っていて、「なんじゃらホイ」と見てみると、あらたなチャンネルがダウンロードできますよーというお知らせメールが来てたのです。

で、さっそく「みんなのニンテンドーチャンネル」というWii用のソフトをオンラインでダウンロード。見てみると、これが面白い。

「みんなのニンテンドーチャンネル」という番組は、Wiiの「チャンネル」というサービスの中のひとつとして配信されるわけですが、起動させると、いきなりプロモーションビデオが始まるのです。

今回は12月発売の「WiiFit」というWiiにつなげる体重計の宣伝なのですが、いきなり開発者として、宮本さんが出てきてしゃべる。もう、まさにテレビなんですが、普通のテレビと違うのは、こっちの意志で、メニュー選択して映像を見れるってところ。ある意味読書に近い感じでプロモーションビデオが見れる。

WiiFitに関してだけでも、そのテレビCMやら、ソフトの監修をしたインストラクターの方のインタビューやら、いくつも映像コンテンツが入ってるので、なかなか楽しい。インタビューは4分くらいでボリューム感も頃合い。(長すぎると見る気がしない。)

そのほかWiiのソフトに新作紹介のコンテンツやら、DSの体験版ソフトのダウンロードやらができるようにもなっているし、市販ソフトを自分の好みで検索したり、自分が遊んだソフトの評価とかもできるようになってたり、メニューも豊富。

で、これらは、ようするに任天堂からの「宣伝」ですから、全部無料ですわな。けっこうお得感があるのが面白いのであります。宮本さんのインタビューなんて、ちょっとした雑誌の記事みたいに楽しめる。っていうか、映像でしゃべってるぶん、こっちの方が上か。

任天堂中心の番組内容ではありますが、今後はサードパーティーからの販促情報とかも流れてくるだろうし、「Wii用宣伝番組」がWiiの中に登場した、という感じで、なかなか楽しいのであります。

私は、広告やら販売促進の仕事を生業としているので、「ああ、本当に最先端の広告・販促手段がここに誕生してしまったなぁ」という感慨が深かったです。

いままでにもインタラクティブにメニュー選択で映像を見せるような販促物はいくらでもあったし、それこそ雑誌に付録でついてたりと、いろいろ見てきました。

最近は商品販促用の映像をDVDで見る事も多く、そこでもメニューで選択式で短いプロモーションビデオを見たりはしてきました。

いや、実際、いままで任天堂は、そういうDVDを使った店頭販促用のビデオっていうのも、毎月お店に配信してたはずです。

でも、それがこうしてWiiを通じて家庭に入ると、もう今や意味が全然違う。毎月であろうが、毎週であろうが、日々そういうプロモビデオを自在に配信できるわけですからな。

で、これがまた、インターネットで配信している宣伝サイト、というのとも全然違う。いや、技術的にはそういう構造なんでしょうけど、ユーザーインターフェースがWiiのWiiリモコンだっていうのが全然違うわけです。

Wiiリモコンっていうのは、簡単に言うと「テレビマウス」ですからね。マウスでパソコンを操作するような気軽さで、テレビ操作ができる。それがリモコンという「棒」でやれる。ホワイトボードを差し棒で指示するというか、そんな感じで見ていけるわけです。

なんちゅうか、自然なんですよ。ものすごく。テレビのリモコンでチャンネルを変える感覚とものすごく近い。でも、それでけっこうなインタラクティブ操作ができてる。

とりあえず、任天堂のWii/DSの宣伝しかやらないんだろうけど、この仕組みで他の生活消費財企業向けのチャンネルを作ったら、ものすごく面白いよなぁって思う。ほんとに。旅行パンフとかいいんじゃないか? 映像で旅先の映像が見れて、そのままチケットの予約や宿が取れたりしたら、ものすごく強力ですわなぁ。飲食店紹介とかでもいいだろうし。

これは本当にものすごいよなぁって思う。
もう、ゲームとかいらんで。任天堂は。
家庭向け広告代理店で食って行けます。確実に。
電通なんか目やないっちゅうくらい。ものすごいです、これ。
ラベルが違うっちゅう奴ですなぁ。ほんまに。
なんか化け物みたいなすごさですわ。

WEB2.0とか、良く言うけど、そういうのを超えてますな。
ちゅうか、ここまでやってはじめてWEB2.0やろ、ちゅうことか。
パソコンで何かやってる間はWEB2.0とか言うな、ちゅうことですわな。

まぁ、とんでもなく革命的なもんができてしまった、という感じがしました。昨日、この「みんなのニンテンドーチャンネル」というものを見て。
完全に時代が変わったなと。そう思いました。

ほんまにとんでもないわ。これは。

そうそう、DSのゲームの体験版もダウンロードできてしまうんですよ。無線で。いま、お店に置いてあるDSステーションがそのまま家庭に入ってしまったって話なんですがね。まぁえらいこっちゃね、これは。ほんまに。

とにかくファーストインプレッションがすごかったので、日記に書きたくなりました。いやほんま。

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索