ゲームボーイアドバンス版鉄腕アトムを買う。
あー失敗だなこりゃ。買わなきゃ良かった。
悪いゲームじゃないけど、私の好みではない。

話はそれで終り。

なのだけど。

考えてみると、私の世代というのはコンピュータゲームの洗礼を受けた最初の世代でしてなぁ。そういうことを感慨深げに思いました。

鉄腕アトムという素材そのものは、もう少し上の世代にもファンはいてるけど、アトムもゲームもというと、私の世代くらいからでしょう。そういう意味でなんとも感慨深かった。

テレビアニメにもなったのでチラリと見たけど、あれはアカンよなぁ。手塚版のアトムにおいては、ロボットは音楽を理解しないという設定があるんだよ。なのにウランちゃんが音楽を聞いて喜んだりしてる。いやー、それはアカンでしょ。

「御茶の水博士。僕に音楽がどうしても理解できないんです。単に音が高くなったり低くなったりしているようにしか聞こえないんです。」

と、その文化の違いに苦悩するアトム。

これこそがアトムなんだよなー。
一番重要なポイントなんだけどなー。

「異文化は理解できない。仲良くしたくても、違うものは違う。それが辛い。じゃ、それをどう乗り越えるのか?」

これこそがアトムなんだぞー。
わかってんのかー。
とか、つい愚痴を言いたくなっちゃう。

鉄腕アトムってさー、要するにロボットという人間に虐げられる存在の民族物語で、そういう意味では差別をテーマにした堂々たる大作なんだけどなー。
そういう一番大事なことを分かってる人がどのくらいいるのかしらん。

まぁアトムのテーマの本質が差別だと、するどい指摘をしたのは栗本薫で、さすがだなぁと思ったんだけど、それはやはり栗本薫がすぐれているからであって、つまりは普通の人は見抜けないってことですからなぁ。仕方ないことなのかもしれませんけど。

あー、こういう愚痴を言うようになったらおっさんよなぁ。イカンイカン。話はここまでにしよう。

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