人買い

2003年12月4日
今日はちょっと仕事の関係で人と会う。

こまかい話は書かないけれど、販促のわかる人間を探してるという人と会う。

ある超大手の企業の販促を担当する会社に、出向する人材を探しているということなのだ。

超大手の仕事なので、何億という予算の仕事が動く。テレビの販促と小売店の販促と、その連動までひっくるめて企画書がまとめられる奴が欲しいとか、そういう話。

実際の企画そのものは、下請けとか協力会社が出してくれるから、そんなに心配はないのだけれど、それを全体としてまとめる力量が必要で、それには経験がないとどうしようもない。

話を聞いて、即座にジャッジメントする経験が必要なんですな。それがずれると協力会社みんなが大損をするというようなことになるから。

まぁ、やれなくはないんだけどさー。たぶんワシならできんことはないよ。でもベタ付きでは無理だわさ。ワシにはワシの得意先があるんだもの。

というような話をすると、結局そこのところで人がいなくて困ってるんだという話。

そうよなー、そういう経験がある人なら、それなりに稼ぐ道もあるもんなぁ。

でも、この人はとにかくそういう人材がひとり必要な人なのです。大阪で立ち上がるその会社に、人間をひとり送り込みさえすれば、それで年間の売上がばんっと立つ。だからなんとかしたい。そういう話。

んー、でもなぁ。なんか現代版人買いみたいな話で、私ゃすごーくイヤな感じがした。

売上が立つかどうかだけなんよなー。夢がないよなー。

人間、やる気のでない仕事はやらないもんですよ。もっと夢を語りなさいよ、あんた。とか思ったけど、言わない。だってワシも夢を語った記憶がないから。

いかんよなー。こんなこっちゃ。

ともあれ、超大手の世界では、売上規模に応じて、キャリアのある奴が、こういう形で将棋の駒みたいに引っこ抜かれて動かされてたりするんだなーというのはよくわかった。

なんかつまんねー世界だねぇ。いや、ちゃんと目標と夢を持って取り組めばやりがいもあると思うんだけどね。それを語る人材は皆無なんよな。だって、確実にお金が動くのはわかってるんだもん。稼げるんだもん。わざわざ夢を語る必要はないわけで。

すごい世界です。

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