はじめての輪行。
はじめての輪行。
ネット経由で、取引先ができまして。
でもそれが、電車ではちと出かけにくい場所。
クルマじゃないと、打合せにもいけない。

でもクルマでの移動って好きじゃないんですよね。本も読めないですし。
片道で1時間とちょっとかかる遠い場所だし。

これまではずっと、一緒に出かける人のクルマに同乗させてもらってたんですが、とうとう1人で打合せに行かねばならなくなりまして。

どうしたもんかなーと、前から思ってたんですが、

「よし、ここは一発、輪行してみよう!」

と思い立ったのであります。

知らない方のために解説すると、「輪行」というのは、自転車を電車やクルマで運んで、目的地で自転車に乗る行為の事を言います。

日本の鉄道会社の場合、自転車はそのままで乗り込むことはできないんですが、(外国にはそのまま乗れる国もあります。)袋に入れれば、無料で持ち込み可能なんですね。
なので、折りたたみ自転車などを電車に持ち込んで、遠くの土地を自転車で楽しむ、なんてことをしてる人がたくさんいてるのでありますよ。

で、その得意先の場所までの経路をグーグルマップやらストリートビューやら各種時刻表やらでいろいろと確認してみると自転車で、せいぜい15分程度と判明。この程度なら自転車で楽勝なので、大急ぎで輪行袋を買ってきたのであります。

いや、というのは、実は。

去年の暮れからずっと自転車に乗ってるのですが、本当の事を言うと、前輪・後輪を外した事すらなかったのですね。
キチンとしたメンテナンスの腕も持ってないって事でして、いやー、これはかっこ悪い。いやほんま。

これまた、スポーツ自転車に関してあまりご存じない方のために説明しますと、最近のちゃんとした世界標準の自転車のほとんどは、前輪・後輪ともに「クィック・レバー」というもので止められておりまして、それを指でクィっと外すと、車輪が簡単に取り外せるようになってるんです。工具さえ不要なんですよ。

ママチャリの場合はボルトで留められてる事が多いので、「車輪を外す」なんて書くと「えええー大変なことをするのね」と思いがちなんですけど、実はそれほど大した手間ではないのです。

でも、その大した手間でもないことを、慣れていないものだから、なんとなくおっくうでやったことがなかったのであります。

ということで、まず車輪を外して、輪行袋に入れて、それをまた袋から出して組み立てて、ということを、自宅で数回練習してみたのであります。

最初は説明書を読みながら、あーでもない、こうでもないと、袋に入れるまで30分近くかかってしまったんですが、最終的には約8分で袋入れ作業ができるようになりました。
これでも、かなり遅い方だよなぁ。早い人は1~2分でやってしまうって言いますからねぇ。まぁ5分前後ってところではないでしょうか。

でもまぁ、自転車をバラして、車輪ふたつとフレームをヒモで固定して、輪行袋に入れるというのは、世間のみなさんが思っているよりは、すごく簡単でありました。
車輪を固定するヒモの位置を覚えるのにちょっと手間取った程度の事なのでありますよ。

ということで、写真は、目的地についたところで撮影した、袋に入った自転車と、打合せに出かけて帰ってきて、駅前でふたたびバラして車体をヒモでまとめたところの写真の2点なのであります。

しかし、ただこれだけのスキルを覚えるだけで、世界観が変わるなぁというのが、はじめて輪行をしてみた感想ですね。

自転車での移動は、一日10kmくらいは楽勝で往復できるわけです。せいぜい30分で移動できてしまうから。大阪の市内移動だったら、どこからどこまでであろうと45分以内で移動できてしまう。

そうすると、輪行の方法を覚えて、日本の電車ネットワークと自転車を両活用すれば、まぁほとんどの都市は、自分の思い通りにゆったり移動して楽しむことが可能なんだなぁと実感できたのでありますよ。

輪行を覚えたら、どこの街でも、自宅近所の感覚で「チャリンコ移動」ができる。

そういう事なんですねぇ。

それを、今回はつくづく感じました。

これは楽しい!

雨の日以外は、たいていどこの都市でも、輪行で制覇できるよなぁという実感を持った一日でありました。

たかだか、家の中で、クィック・レバーを外して車輪とフレームをヒモでしばり、袋に入れる練習をしただけで、世界が自分のものになるのであります。
いや、大げさに聞こえるでしょうけど、実際にやってみた感じとしては、そのくらいのインパクトのある体験でしたね。

あと、実際に輪行してみて感じたのは、

(1)輪行袋は必須

とにかく自動改札を通るのが難関。袋に入れないと多分、自転車にも自動改札機にも傷がつきます。
また、車内でも、他の人の服を汚したりする可能性が高いので輪行袋に入れないとダメというのは良く分かりますね。本当は自転車専用の改札と自転車専用の車両があるのが一番なんですけどね。

それから、慣れた人は段ボールとかプチプチのクッション材とかでくるんで持ち運ぶとかもしたりするらしいんですけど、やはり初心者は輪行袋でやるのが安心かつ安全ですな。肩からヒモでぶら下げるとかそういう事もできるように考えられてるので、そういうのは安心です。

(2)思っているより目立たない

最初、自転車なんかを電車の中に持ち込んだら、すごく目立つだろうなぁ、ちいと恥ずかしいかなぁと思ってたんですが、意外に誰も注目しませんでしたねぇ。こっちが驚くくらいに無視されました。
考えてみたら、黒い布で包んでしまったら何が入っているのかさっぱりわからないから、自転車なのだとすら気付かないわけです。
で、駅構内を見渡してみると、楽器のベースとかを担いでる人やら、旅行用のでっかいコマ付きカバンをガラゴロと引きずってる人もすごく多いわけで、そういう人たちの中では、ごくごく普通の風景として溶け込んでしまうんですな。
それはかなりの新発見でした。
まぁ、さすがにクーラーのきいた、狭い待合室に持ち込んだ時は、ちょっと注目されてしまいましたが。

(3)電車移動の気楽さは減る。

とは言うものの、なんと言っても10kgありますからね。軽い荷物ではありません。またコマ付き旅行鞄のように、携帯専用の形になっているわけでもありませんから、電車移動自体はやっぱりちょっとストレスフルです。
大阪駅の1番ホームから8番ホームまで移動しないといけない時とかは、さすがにちょっと気が萎えます。そういう面倒くささはありますな。
エスカレーターでも、いちおう手で支えておかないといけないし。

「エンド金具」というものがありまして、これは輪行の時とかにフレームの端、ギアのチェンジ機構部分などを守るためにとりつけるものなんですが、これは必須だなぁと思いました。
というのは、これがないと、折りたたんだ自転車を「ちょっと置く」という事ができないのです。バラしてたたむと「脚」がありませんからな。どこかに立てかけるしかないわけです。
でも電車待ちで並んでる時とか、ちょっとそこに置いてカバンのなかの地図を見るとか、そういう事もしたくなるわけで、そういうときに意外と不便なんですね。
まぁこれも慣れの問題でしょうけど。

あと、列車の座席に座れる可能性はガクンと落ちます。基本、立って移動するというつもりでないとダメです。そういう意味ではちょっと疲れます。でもまぁ、これはどこへ行くのか? とかどんな時間帯に移動するのか? で変わってくるから、どうとでもなる話ではありますが。



ま、気になったのはその程度。

実際に目的地に着いて自転車移動を始めると、その機動力の素晴らしさに感激してしまいますな。いままでクルマでしか行ったことがない土地を自転車で移動すると、もう、まったく別の世界になります。
「よそさまの土地」が「見知った近所」になる感覚の違いです。

いや、実際、はじめて自転車移動をしたので、道を間違えてしまって、かなり遠くまで行ってしまったんですがね。
「えらいことした!」と思って、引き返しても、それほど時間がかからなかったんですな。
クルマで移動していて、見覚えのある場所だったので、かなり遠くまで間違えて入り込んでしまったぞ!と思ってたんですけど、実際に自転車で移動してみたら、それほどの距離でもなかったんですね。都市部と違って信号が少ないし、移動がラクラク。

「そうかー、クルマ必須の土地では、自転車移動もラクなんだ。」と感じたと言うことであります。

後は坂かなぁ。
日本の宅地や都市開発は山を切り崩して街を作ってるので、坂道が多いんですよね。なので、自転車がもっとも不得意とする坂道が多い。地方とかに輪行したら、この問題にはきっと必ずぶち当たると思うんですよね。

でも、これも、実際に輪行してみた実感では、

●坂道は上りと下りは同数なのだから、いってこいでゼロである。

というのが真実だなぁと思いましたね。
駅から目的地まで、ちょっと長い坂が続いて「うわ」と思ったんですが、帰り道ではそれは長い下り坂ですからね。ペダルを回さなくても移動できてしまう。ラクラク。
夏だというのに、風が気持ちよくて、暑さも感じない、今回の輪行で最ラク状態が、この下り坂でしたから。
坂道はいってこいでチャラだなぁ、本当に。

ま、そんなことで、ものすごく新鮮で視野の広がった体験ではありました。

いやー、やっぱ自転車はいいわ。
ほんとに。




●自転車:ひとよみにっき内実用体験レポート-----------------(2009.09.29追記)

▼基礎的書籍紹介:自転車関連の情報をまとめておきます。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200909290836391467/

▼自転車本体:TREK クロスバイク 7.5FX
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811231655512820/

▼地図:自転車とストリートビューと旧街道。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811280158586303/

▼階段克服:道、間違えました。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811291203343466/

▼ヘルメット:恥ずかしのヘルメット。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812050904248688/

▼ライト:手回し充電ライト
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812071125466947/

▼下着:【あったかい!】ミズノ ブレスサーモ アンダーウェア 半袖Vネック A92LN-502
http://hitoyomi.diarynote.jp/200901171257308230/

▼ブレーキ:衝突回避の秘密。(あ、自転車の話ですよ。)
http://hitoyomi.diarynote.jp/200902190451325362/

▼天気予報サイト紹介:雨が降ると自転車に乗れない。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200903021357063086/

▼輪行:はじめての輪行。

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●「ひとよみにっき」の自転車関連書き込みのみ表示
http://hitoyomi.diarynote.jp/?theme_id=7
タレントであろうが、なかろうが、ようは中毒患者。
逃亡しようが、つかまろうが、それは国民生活には直接の影響は少ない。

それより、おかしいのは、酒井法子の逃亡の話ばっかりが出て、今回の検挙による覚醒剤ルートの話が全然出てこないということです。

なんで?
検挙は、ルートを確かめ、工場をつきとめて、そういう悪いやからを根絶やしにするためと違うん?

検挙から何日たってるの?
で、なんで工場発見とかルートがどうだったという話が出てこない?

なんで酒井法子ばっかりなん?
しかも、みなさん、注意して、よく考えてくださいよ。
酒井法子が逃亡した前後の情報って、


●警察にしか知りようのない、秘匿義務のある情報。


ばっかりなんですよ!

おかしいでしょ、こんなこと!

リークですよ!リーク!
警察のリーク情報ですよ!

何?これ?

「我々は、ちゃんと仕事してます!」というカッコつけのためのキャンペーンですがな。
選挙前の。

でも、覚醒剤工場を握ってるワルのおおもとは潰れてない。

なんでか?

警察署長とつるんでるからですね。

そういう情報の読み方をしましょう。


だまされてはいけません。
酒井法子は、そういう大きな巨悪の生け贄です。
かわいそうに。


少なくとも、私は、そう読みます。


だってね、あなた、普通、覚醒剤の一斉検挙っていうのは、証拠隠滅を防ぐために一気に行くんですよ、一気に。
で、一気に行って、漏れたところはわざわざ追いかけないんですよ。2日で反応が体から消えちゃうんですから。しらを切り通されたら、それで終わりですからな。
なのに、一週間たってもまだ追いかけているという警察は、はっきり言います。



●税金の無駄遣い



です。
やめてくれ、そんなこと。
それより押尾君と、酒井旦那とをつかまえて、その供給ルートはどうなったんや?
おい!
それをこそ報道せんか!
ボケナス官僚どもめが。

だいたいリーク情報を流すと言う事自体、法律違反ですからな。
ええかげんにせいよ、このボケナス警官どもが。

まったく。

昨日書いた

酒井法子? いやそれより、覚醒剤工場はどこやねん。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200908091454385623/

の続き。

とにかくみなさん、よく考えてくださいよ。
なんで、いまの時期に押尾くんと、のりピー旦那がつかまったのかを!

「わしら、ちゃんと仕事してまっせ」

という、実にイヤらしい、警察の自己保身アピールでしかないんですよ、これは。
そこをわかってもらいたい。

だいたいね、押尾くんなんか、多分、ずっと前から覚醒剤なんかやってますって。で、警察もずっとそれはしっぽを押さえてたはずです。

じゃぁなんでいまなのか?
もちろん、同室の女性の変死という事はあったにせよ、とにかく選挙前に「一般人に対して『警察はちゃんと仕事してまっせ』というのをアピールしたかった」というだけの話なんですよ。
押尾くんや酒井法子がダメなら、他のタレントでも良かったんでしょう。多分しっぽをつかまえてるタレントなんかわんさといるに違いないんです。

で、何より、今回の選挙では、官僚が日本社会を動かしていると言うことそのものがやり玉に挙げられます。それをなんとか封じ込めたいというのが、官僚の側の一番の思いなんです。

で、そう言う官僚のあり方自体が問われるようなとき、まともな役人なら、国民ひとりひとりに誠実に対応するとかを考えるだろうし、行動したりするわけですが、いまの警察のトップは、そういう基本を考えなかった。
そこを考えずに、「とりあえず有名なタレントで覚醒剤をやってる奴を捕まえろ。それがいちばん手柄になって手っ取り早い。」という判断しかしなかった、という事ですよ。

どんだけ姑息やねん! ちゅうことですがな。
一般人をバカにしてるっちゅうことですがな。
そこを怒らないとアカンっちゅうことですがな。

ここが、一番重要な事です。

ほんまに、騙されんとって欲しいんよなぁ。ここ。

麻薬取締法というのは、この10年くらいで、どんどん厳しくなってますが、それは「一般国民には守りやすく」、警察にとっては「手軽に成果を出しやすい」からです。

もともと売買自体が違法なのだから、ルートは限られます。それも違法ルートですから、ヤクザとか、もともと警察が良くわかってるルートを把握しておけば、それでいつでも「常習者」は捕まえられるわけです。

で、違法ルートなのだから、一般人には関係ありません。普通、手軽に買えるわけではないから、この法律は誰にでも簡単に守れます。

ですから、芸能人のように「良く知っている(という幻想)」のある人が常習者として捕まったら、一般人は「ルールを守った正義の人間」として、つかまえた警察を「正義の代理組織」と認識するようになるわけです。

この効果がすごく高いというのを分ってるからこそ、警察は芸能人の麻薬常習者ばっかりを捕まえるわけです。
こういう選挙前のように、「いますぐ社会からの信頼度を高めたい」と言うときに、すごく重宝するわけでしょ?違いますか?

そういう、「警察にとっての都合の良さ」で、この事件は起きている。
逆に言うと、そんな事しかできてないのが、いまの警察のダメダメダメダメさなのです。

おそらく、覚醒剤を流してるヤクザ組織の上の方とは、なんらかの交換条件でつながってるはずです。
そういう仕組みで、我々一般人の「お上はえらい」意識を、より大きくさせようという、実に姑息で、しみったれた、下品な事件が、この「押尾・酒井法子」事件です。

「酒井法子はあばずれだ」とか、そんなこたぁどうでもよろしい。
そんなことより、



「いまの警察は、こんなに姑息だ」



ということの方を、もっとしっかり、きっちり、強く強く、はっきりくっきりと、明確に意識していただきたいです。

少なくとも、私のページを読んでくださってる方には、そういう意識を持ってもらいたいと思いますね。

敵は酒井法子ではなくて、警察本丸です。
はっきりくっきりそうなんです。



●酒井法子のニュースは、全部警察によるリーク情報である。



ということは、要するにそういう事なんですよ!!!!
いいですか!!!

わかってくださいよ!!!!!


●日本人の「お上意識」の上に、警察はあぐらをかいている。

というのが、私の言いたいことの根本です。

今回、酒井法子(本名:高相法子)さんが、プライベートな捜査情報を警察にリークされまくって、1週間以上にも渡って「清純派女優から一転シャブ中毒のアバズレへ」という、実に刺激的な警察の「警察は正義の味方であるキャンペーン」の餌食になった事に関しては、まったく腹が立って仕方ありません。

この構造、よくよく考えたら、完全に西松問題と同じです。

●警察(検察)が突然誰かを逮捕する。
   ↓
●逮捕されていない人間のイメージが悪くなる。
   ↓
●警察が本来漏らしてはいけない情報をマスコミに垂れ流す。(公的発表ではないので本当かどうかはわからない。)
   ↓
●新聞・テレビが独自取材する力がなく、それをそのまま垂れ流す。

です。
警察・マスコミ、どちらも最低ですな。

マスコミのチェック機能が働いていないからこそ、ここまで一気に大騒ぎになるわけです。

この事件で、もともと「覚醒剤取締法」というものは、警察のマッチポンプ用の悪辣なる法律なのだということが、だんだんにわかってきました。覚醒剤ブームで30万人もの常用者がいてるとかキャンペーンが張られていますが、そんなもの、


●警察が覚醒剤ルートを根絶できていない


ことの証明でしかありません。
それどころか、密売人が捕まったというようなニュースを見たことも聞いたことも、この数年ないですよね?
これはつまり、一般人にとって、何もしなくても「守れてしまう」法律であることが、奴らの狙いなんです。

誰にでも簡単に守れるから、平和や正義を守るために、何の努力もしていない普通の人間が「正しい人」「正義の人間」になれる。
で、覚醒剤を使った人間を極悪人として簡単に罵ることができる、というわけです。

で、極悪人を罵ることができるからこそ、そういう極悪人を捕まえた警察が偉い、正義の部署だ、ということになります。

これが「守れてしまう法律」による警察のマッチポンプ作戦です。
これによって警察の「お上」としての権威を高めようとしている。

同じような仕組みでひどいのが「守れない法律」です。
これは政治資金規正法でもそうでしたが、どう考えてもキチンと正確に守るのは難しい法律を作っておいて、それをわざと見過ごして「お目こぼし」を与えて、「権力を握る」というやり方です。

我々一般人に一番わかりやすいのは、クルマの制限速度でしょう。
どう考えても、この道路状況なら60km/hくらいで走るのが適正速度だ、というような道に、40kmとかの「守れない制限速度」を設定しておいて、「普段は取り締まらないですから安心してください。スピードは低いに越したことはないのですから。」と言って取り繕う。

で、実際にはどうなるかというと、警官の「気分」で取締が可能と言うことになるんですね。
たまたま見つかったら「えらいこっちゃ」という事になる。
警察の「恣意的(きまぐれ)」での取締が可能になるから、警察を「権威」としてあがめるしかなくなるわけです。

こんなもの、ちゃんと適正な60kmを制限速度にすれば、みんなその速度を守るんです。で、その速度を超えた奴がいたら、みんながその違反者のナンバーを覚えていて、「あいつを捕まえろ!」と警察に要求します。
で、それが捕まえられなかったら、「警察!何やっとんねん!」ということになります。

この時、警察は「法律の奴隷」になります。
法律を遵守するだけが役割になります。
「気分でお目こぼしをする、機嫌を取らねばならない権威筋」にはなりません。
で、



●警察は法律の奴隷であることこそが正しい。



のですよ。
官僚なのですから。役人なのですから。法律を運用するための、我々の使用人でしかないんです。
60km/hで走るのがちょうど良いところは制限速度を60km/hに我々の手(国民の代表者:政治家)が決めて、警察は、その「我々が決めた法律」を国民に代わって施行するだけの役割しか持っていない、というのが本来なんです。

しかし、日本ではどういうわけか、「法律を作る」と言う部分から官僚がやっている。
ここからすでに、とんでもない間違いをやってるわけです。
で、そういうことをほったらかしにしてきたからこそ、「警察官が、恣意的に犯罪者をチョイスする」ことのできるアホな仕組みがまかり通ってしまって、その結果、

●警察の権威を高めるため専用の覚醒剤取締法

まで生まれてしまったというわけです。


覚醒剤に関して言うなら、中毒に陥ってる患者は、覚醒剤密売ルートの「被害者」ですよ。
「逮捕」するのではなくて、即刻「保護」して、病院に入れ、禁断症状が抜ける1週間くらいを病院で過ごさせて、覚醒剤の常用がいかに良くないかなどの教育をキチンと行い、「常用患者」でなくさせることが一番重要なはずです。
そうすれば、覚醒剤密売人たちは「客」を失うわけですから、それが一番いい。
特に、そういう患者を「逮捕」するのではなく「保護」すれば、犯罪者にならずに済むわけですから、警察から逃げる必要もなくなります。
そうなれば、みんなすすんで「保護」してもらって、覚醒剤の密売ルートがどんどん明らかになっていきますって!!!!

こんな簡単なことが、どうしてみんなわからないんですか!!!

●「保護するべき人間」を「逮捕」するから、密売ルートも暴けない!

んですよ?
違いますか?

完全なるバカですがな。



●警察は、完全なるバカである。



ということですよ。覚醒剤取締法を、字面だけで見ていけば、そういう事になります。法律そのものがおかしい。

では、なぜ、そんなクソの役にも立たない法律が存在しているのか?
それは、



●警察はいつの時代も「お上」として君臨していたい。


からです。
ただそれだけです。


いらんっちゅうねん。
税金のムダやっちゅうねん。
そんな「権威」はいらん。
なんで税金払ってまで、そんな屁の役にも立たない「権威ごっこ」に付き合わなならんねん。
やめてくれ。

タレントであろうがなかろうが、覚醒剤中毒患者は逮捕なんかせずに強制的に入院させて禁断症状を抜いて、安心して密売ルートを話しするように教育しろっちゅうの。

逮捕するから逃げるんやんけ!
アホくさい。


ということなので、酒井法子のドタバタドラマは、まさに滑稽以外の何者でもない。
くだらん三文芝居であります。

自民党から民主党に代わる選挙前。
小沢一郎は、民主党政権になったら、


●各省庁のトップを、官僚ではなく民主党の政治家にすげ替える


と、昨年9月8日、小沢一郎が民主党党首としてではなく、政治家小沢一郎個人として出した、


●新しい政権の基本政策案(民主党HPより)
http://www.dpj.or.jp/news/files/080908ozawa2seiken.pdf

に、ちゃんとそう宣言している。

警察は、それが怖いだけです。

いままで寄りかかっていた、


●「守れてしまう法律」と「守れない法律」によって築き上げた「お上の権力」


が崩れ去るのを怖れているだけです。
で、そんなことしかできないから、選挙前にこういう「清純派タレント」を「シャブ中女優」へと突き落とすようなシナリオを書いて、日本国民を三文ドラマに巻き込んだ、というだけです。



ゆるすまじ!警察官僚!


絶対に許すな!



役職上知り得た情報は、秘匿義務があるやろ。リークするな!

有名タレントの実情は、公的に知らせるべきものやけど、それは「マスコミ独自の取材」でやるべきことやろ!
マスコミのバカども。リーク情報にしっぽを振って近づくな!ボケ!自分独自で取材しろ!マヌケ!

マスコミが自分で取材しなくてどうする?
本道を忘れるなっちゅうねん。


警察が法律を守らずにリークばっかりしやがって、この外道が。
クソが。
偉そうにさらすな。

そういう事です。



いいですかみなさん。酒井法子であろうが、上戸彩であろうが、清純派のタレントなら誰だって、今回のような「1週間にも渡る警察のリーク情報の洪水」によって「清純派からシャブ中のアバズレ女優」へと転落させることが可能なんですよ?
その恐ろしさの方にこそ気付いて欲しい。
しかも、最初の数日は「清純派の失踪」で、後半は「容疑者の逃走」と意味づけが変わってる。こんなもの、警察によるラベリングが変わっただけですがな。
なんてひどい話や。
警察がシナリオを書いて、見事なドラマを作り出したに過ぎない。

だいたい本当に現行の法律で「密売ルート」を暴く気があるのなら、摘発は一斉でないとまったく意味をなさないんです。尿検査でクロと出ない限り、証拠がない。証拠もなしに逮捕したら、それは見込み捜査です。絶対にクロと確信ができるまで外堀となる情報集めを徹底してやって、関係する人間を全部網にかけて「密売ルート」をあぶり出すというのが当然です。

ということは、です。

なんで酒井法子は逃げられたんや?

ちゅうことですがな。

なんでよ?

なんでよ?

下調べしてなかったのなら、それは最初からターゲットではなかったって事でしょ?
なら、酒井法子への捜査は「思いつきでやった」ということになる。

その段階で警察はアウトです。
そんな見込み捜査を連発されたら、たまったもんやない。
やめてくれっちゅう話です。

で、逆に、一斉逮捕のターゲットの中に酒井法子の名前もあったとしたら、それは「計画がうまくいかずに逃げられた」ということです。

これまた警察のとんでもないミスです。

だから、


●酒井法子が逃げられた


と言う事自体が、もともと、かなりおかしいんですよ。
なんで逃げられるねん?
わざと泳がしてるとしか思えない。


で、泳がせている間に、「逮捕された夫の悲劇の妻」から「逃走するシャブ中女優」へとシナリオを大転回させている。
その大転回をさせたのは、


●警察だ!


っちゅうことですよ。

普通は一斉逮捕が普通だから、「取り逃がす」と言うこと自体がありませんがな。そうでしょうが。

だから、今回のこの事件は、

●かなり、相当に、ものすごくおかしい。

んです。
最初から。

普通は、


●逮捕されたその日からタレント生命終わり


なんです。
一週間もひっぱりませんって。


なんでひっぱってるのか?
それは、選挙までの期間、とにかくわずかでも紙面を「警察がヒーロー」「官僚がヒーロー」という記事で埋めて、



●官僚はダメダメ!


という記事が出ないようにしたいからですよ。
ただそれだけです。


もう、それがはっきりしてるから、徹底して叩いてやる。
こんな事は許されることではない。

覚悟しろよ、警察!


大阪の名喫茶店「サザンクロス」閉店:ショックやなー。
大阪の名喫茶店「サザンクロス」閉店:ショックやなー。
昨日、自転車での帰り道、ちょっと寄り道して心斎橋を東から西に抜けたのですが。

そしたら、心斎橋の交差点にある喫茶店、「サザンクロス」がなくなっていた!

ええええ!

って思って。

あわてて検索してみたら、この3月22日に土地オーナーの値上げに対応できず閉店になってしまったそうで。

うそー。

信じられん。

かれこれ30年も前に、この店がオープンしたときにバイトで仕事してたんですよ、私。
以来、数年に一度は来店してたしなぁ。

なにより、このお店の社長は、このあたりの商店街の集まりの会長とかもしてた、かなり地域に貢献された人なんですがねぇ。
うーん。
そーかぁ。
閉店かぁ。

まいったな、どうも。

(2009/08/19:追記)------------------------
写真がないのが、あまりに寂しかったので、「まちかど逍遙」のぷにょさんに許可をいただいて転載させてもらいました。ぷにょさんありがとうございました。

●まちかど逍遙
http://blog.goo.ne.jp/punyor

(2009/08/18:追記)------------------------

ネットで検索したら、けっこういろいろ情報もありました。
みなさん閉店を惜しんでおられますねぇ。
うーん、愛されてたんやなぁと感慨深い。
こんな名店に、その昔、スタッフとして関わってた時期がある事自体、とても光栄です。

ちょっと勝手にリンクしときます。

http://www.pierre-record.com/blog/index.php?e=19
http://blog.goo.ne.jp/punyor/e/d57861bb5a03ac75d57258f5e36c1840
http://bldg-mania.blogspot.com/2009/03/blog-post.html
http://ameblo.jp/sunrise-history/entry-10221291243.html
http://silverfox6110.seesaa.net/article/116664347.html
http://www.k-two.jp/stylist/add_fujino/2009/03/post-82.html
http://mdnlvng.exblog.jp/11127518/
http://blogs.yahoo.co.jp/ks02644/25853322.html
http://plaza.rakuten.co.jp/teaspoon/diary/200904130000/

ほほぉ、サザンクロスのコーヒーとメニューを引き継ぐお店もできてるんですね。さすが!
http://profile.ameba.jp/cafe-stay-gold/

あ、マスターの横顔が写ってるブログがあった!
http://yaplog.jp/flower-miki/archive/20

名物だった天井の絵画(ヒューズ・ロジャー・マシュー氏の作品)
http://www.art-hrm.com/art-works/scafe.html

高野孟さんも来店されてたんですね。
http://www.the-journal.jp/contents/takano/2008/08/post_164.html

ビジネスエッセイのネタにもなってます。
(真ん中よりちょっと下あたりに10行ほど少し辛口目の記述があります。)
http://analog-corp.com/wn0501.html


今週号の週刊文春が、酒井法子の話題と、選挙の当落予想の2本立てでしかなく、そこには見事に、


●官僚政治の打破!


という、もっとも重要な、今回の選挙の争点が隠れてしまっています。まったくズル賢い官僚の思うつぼの結果です。官僚批判の記事を出させないために酒井法子は生け贄にされたわけです。
だいたい文春によれば、1年前から酒井法子が覚醒剤をやっていたという情報があったらしい。

ということは、今回の「逃亡」は、

●逮捕の失敗

か、

●わざと逃がした

かのどちらかでしかないということになります。どっちであっても警察の失点。(僕はわざと逃がしたと見てます。そうなればヤク抜きの期間、えんえんつまらない覚醒剤女優の話題で「官僚政治の問題」までは、政治的アジェンダとして表出しないですから。そこを読み込んでの「見過ごし」をしたのですよ。警察は。)
逮捕の失敗であれ、わざと逃がしたのであれ、自分の仕事をしていないのだから、カスです。人間として最低で、生きている価値がない。腹を切れ。それが嫌なら、「日本経済:失われた10年」の景気の落ち込み分の給与を国に返却せよ。それが筋というものです。

今回の選挙は、世間的には


●自民党 対 民主党


ということになってますが、そういう見方をすること自体が、官僚の思うつぼです。

ほんとうは、


●小沢一郎の官僚打破政治 対 司法・立法・行政の全権力を握る官僚たち


という構図です。自民党も民主党も、この受け皿にしかすぎません。

実際、自民党は、いまや官僚の言いなり政党でしかありません。自民党の言い分を聞いてみてください。徹底して官僚組織を守る政策ばっかりですよ。政策提言自体が、官僚の案をそのまま鵜呑みにしてるだけです。
だから、自民党が言う、「日本を守る、責任力」というのは、


●国民が、官僚に給料を払う責任。


の話であって、我々国民の幸せを守るとか、経済の苦しさを守るとか、そういう話ではないのです。
あの「責任」という言葉は、どこまで行っても、国民が官僚に、


●税金を払う責任


の話なのですよ。馬鹿馬鹿しい。
みなさん、ここのところを間違えないようにしてください。
ポイントはすべてそこにあります。
「責任」というのは、国民が官僚に給料を払う責任の話ですし、「財源」というのは、仕事もせずに「見過ごし」をやって、それで目くらましの芸能ニュースを作って、のうのうと暮らして、100年に一度と言われる不況の中でも、減俸されることもなく、人事院というお手盛りの「給与査定機関」によって給料が上がり続け、トヨタの退職金より多い退職金をもらった上に、天下りでまったく能力のない人間が民間企業でこれまた多額の給料をもらうという、官僚天国を維持するための「財源」です。

そんなもんいらん。

だから、最初の表題に戻るわけですが、



●「失われた10年」にすら上がり続けた官僚の給料こそが「財源」だ!!!!!



と言うのです。

今回、自民党の政策提言で、やたらと「責任」やら「財源」が話題に出るのはつまりは、官僚自身が、


●給料もらいすぎ。


という事を、うすうす知ってるからです。で、その甘い汁を吸える仕組みだけは、なんとか温存しようとしたいからこそです。

だから、酒井法子をわざと逃亡させて、この大きな官僚による国民財産の泥棒行為をひた隠しに隠してるんです。

だまそうったってそうはいかない。ここに、裏読みを得意とする私という人間がいてる。そう疑われてもしょうがないような事しかしてないのだから、そこを叩く。ボロが出ているのだから叩く。徹底して叩く。ごまかせると思うなよ、官僚ども。

なんと言っても、この西松建設問題からこっち、あまりにおかしな事が続きすぎましたからな。で、その「おかしな事」を指示したと思われるウルマとか言う奴は、いまだにトップに居座ってるわけですからな。
この選挙の前になって、何をやりよるかと思ったら、こんなくだらん事だったというわけです。恥を知れ、恥を。

まともに逮捕することもせずに、リーク情報で国民をだまくらかすような警察に対して、もう、国民が給料を払ってやる責任などあるわけがない。
どうでもええわ、そんなこと。

私ら国民は、もう十分に官僚に給料を払った。なのに、まともな逮捕もせず、リーク情報を流すという公務員規定違反をやるだけやって平気の平左。そんなアホなことがありますか?

年金も公務員は別立てで高い金額になってます。それも国民の税金です。
ある町では、役所の退職者に支払う退職金が市だか町だかの運営を圧迫しているという。そんな本末転倒がありますか?
そんな高い金額を払う「責任」は、国民にはない。
だから、


●「責任」も「財源」も、官僚のクビを全部切ってから口にしろ。


という事にしかならないのですよ。
話の筋、順番が違いすぎる。

麻生君が可哀想なのは、「日本を守る、責任力」という言葉が、本来「官僚を守る、責任力」という意味しか持たないのだ、ということに、どうやら気付いてさえいない点です。

アホやなぁ、麻生。官僚にええようにダマされとるやんけ。まったく。

官僚に「日本を守る責任力ということを言えば、民主党を叩けますよ。」「財源問題を突けば、彼らに良い策などないですよ。」とそそのかされて、言わされているに過ぎないのです。
自分の頭で考えないからそうなるのですよ。

「日本を守る、責任力」

というのは、正しくは、


「日本=官僚組織を守る、(国民の)責任力。」

ということであって、もっとわかりやすく書くと、


●「官僚の高給を、今後も保証する、国民の責任力」


ということなわけですよ。

いらんわ! そんなもん。何寝言言うとんねん。しばくぞ、しまいに。

というような事なので、「国民が主役の政治」を掲げている小沢一郎率いる民主党が、いかにまともであるか、というのがよくわかる話です。
いや、民主党自体は中身は寄り合い所帯で、かなり頼りないけどね。
でも、

「日本を守る責任力」と、「国民が主役の政治」なら、官僚支配の入るスキのない「国民が主役の政治」が圧倒的にまともだって事です。
スローガンとして正しい。

この選挙、自民党と民主党の戦いになって、僅差で民主党が勝つと言われてますが、そんなんじゃ駄目なんですよ。

官僚たちの出先機関にしかなっていない自民党が、徹底的に、ボロボロに、立ち直れないほど潰れないと意味がないんです。

もちろん、権力を握った小沢一郎が官僚となぁなぁになってしまう危険はあるでしょうが、それでも、中途半端に自民党政治が残るよりはましです。

自民党は小泉のアホが「派閥政治」自体を叩きつぶしてしまったがゆえに、本来複数派閥でもみ合ってきた政策検討集団としての機能をなくしてしまってるんですね。だから、もう完全に意味のない組織です。
官僚が前に出たら叩かれるから、代わりに叩かれるためのスケープゴートの意味しか持ってないんですよ。いまや。
そういうくだらない組織を作った、というのが、あの小泉のもっとも大きなあやまちでしょう。犯罪よりひどです。唯一残っていた日本のまともな政策検討機能を破壊したわけですから。最悪や、あいつは。ほんまに。

とにかく、そういう意味で自民党に存在価値自体がないのです。
だからこそ選挙もできずに、安倍、福田、麻生とズルズルと小泉政治の尻拭きを逃げてきたわけでね。

もう自民党には「官僚の悪さを隠すための仮面」としての役割しかありません。で、今度の選挙は、はっきりと、

●国民 対 官僚

の戦いなんです。
選挙のテーマ、アジェンダは、そこにしかない。
だから、国民代表の民主党が徹底勝利をしなければ意味がないのです。

みんなで「日本を守る責任」を叩きつぶしましょう。


衆議院選挙スペシャル(2):もう一度「それでもボクはやってない」を分析する。(1)
日本の政治が変わる投票日まで、少しになってきました。
ここで、少し大きな問題を整理しておきたいなと思いまして。

それで、痴漢えん罪事件を取り扱った、周防正行監督作品の「それでもボクはやってない。」

http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/B000QJLROI
●wikiでの解説
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%A7%E3%82%82%E3%83%9C%E3%82%AF%E3%81%AF%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%AA%E3%81%84

を、今一度とりあげたいと思ったのです。

「それでもボクはやってない。」は、「Shall We ダンス?」(96年、日)という大傑作映画(大ヒットして、リチャード・ギア主演のアメリカ版も作られました。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/Shall_we_%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B9%3F

を撮った周防正行監督が、その次に放った渾身の社会派ドラマです。これもまた大傑作で、社会派ドラマだけど、全然堅苦しくなく、あっという間に2時間半が過ぎてしまうというサスペンスドラマ仕立てになっています。本当に、あれよあれよと最後まで見てしまいます。

今回の選挙の大きなポイントは民主党vs.自民党というようなことではなくて、「官僚政治を良しとするか、否定するか」という事なんだと昨日の日記に書きました。

●衆議院選挙スペシャル:(1)「失われた10年」官僚の給料は上がり続けた。「財源」はそこにある。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200908191800549325/

で、その官僚の腐り方を実に見事な「おもしろいドラマ」に仕立ててあるのが、この映画なんですね。

でも、いかんせん、「電車の中の痴漢に間違われる」というシチュエーションは、都市部に住んでる人にしかリアリティがないわけです。地方に行けば行くほどクルマ社会になるので、この映画自体、興味を持ってもらいにくい。

でも、官僚政治の打破っていうのは、都市部の人間だけのものではなくて、日本全国の国民の問題であり、もっと言えば、本当に影響を受けるのは地方に住んでいる方がたの毎日の暮らしの方なんですよね。日本の官僚政治のゆがみは地方にこそ大きな負担を背負わせていると思う。

なので、この際ネタバレになっても良いから、キチンと紹介しようと思ったわけです。

---------(以下、完全にネタバレ。)-------------

この映画では26歳のフリーターの男の子が主人公で、会社に就職すべく、面接に出かけるところから話がはじまります。
はじめて行く場所なので、すごくあわてていて、間違えて反対方向行きの準急か何かに乗ってしまうわけです。

すごく混んだ車内。でも、各停じゃないので、数駅分はそのままの状態になるわけですね。
で、あわてて降りて乗り換えようとしたら、中学生の女の子が「あなた、私をさわりましたね。どうして触るんですか!」と詰め寄ってくるんです。

「いや、そんなことしてないよ。」と主人公は否定するわけですけど、彼女はどうしても納得しない。で、駅員さんにキチンと話を聞いてもらおうと思ったら、駅員さんも一切話を受け付けない。もう、頭から犯人扱いなわけです。

どう考えたって勘違いなんだから、キチンと話せばわかってくれるだろうと、この段階では主人公の彼は思ってるわけです。

が、あにはからんや、彼はこのまま駅務室に連れて行かれて、そこから警察に送還、そのまま拘置所まで一直線です。誰も彼の言葉を聞いてくれません。
「どうなってるんだ? これは?」と思う。

実は、彼はこのまま「ボクはやってません」と言い続けて、半年以上拘留されることになります。
ここが映画のネタバレ、というところなわけです。事前知識なしにこの映画を見ると、


●えええええ? うそ!

となります。まさに急転直下、ジェットコースター並の急展開です。


でも、痴漢で疑われたら、現実に、こういうとんでもない状況に巻き込まれるんです。それが日本の現実なんです。この映画を見ると、いきなりそこに巻き込まれていきます。

言っておきますが、「いったん家に帰って体制を整える」なんてことは一切できません。駅務室から警察のブタ箱まで一直線で、そのまま半年です。

知ってました?

知ってたなら良いですが、知らなかったら、いま、キチンと認識してください。
日本の痴漢取り締まりにおいて、えん罪が発生し、本当にやっていない、無実の人が「やっていない」と主張したら、延々、ずっと警察に拘留されることになるんです。

ここで、ネタバラシをまたやります。

なんでここで、彼が「やってない」と言ってるのに、駅員も警察も一切取り合わず、そのまま拘留になってしまうのか? には、秘密があります。

それは「私人による逮捕」という考え方です。

彼は、実は、駅で中学生の女の子に呼び止められた時点で、この中学生の女の子に逮捕されたと、法の上ではみなされてしまっているんです。すでに「逮捕」された「容疑者」だから、ほぼ犯人扱いで、「やってない」という主張が通らないわけです。

「私人による逮捕」というのは警察官などによる逮捕ではなく、一般人による逮捕ってことですね。この場合は、その一般人が中学生の女の子だった、ということです。

通常、「私人による逮捕」というのは、たとえば公園で暴漢に襲われて、殺されかけたとして、その暴漢を取り押さえたような場合に「警察を呼んでくれ~!」と言うじゃないですか? そういう状況を想定して、現行犯逮捕の権限を、そういう状況下においては認めるという事なわけです。

たまたま銀行に行った時に銀行強盗に出会って、その強盗を捕まえたとかね。

こういうのは状況から、その犯人が罪を犯したということははっきりしてるわけですから、「私人による逮捕」で良いのです。

が、そういう状況と、痴漢の現行犯をいっしょくたにしたら、それはおかしい。
というか、日本の満員電車というのは、そりゃたくさんの人はいてるかもしれないし、公衆の面前ではあるけれども、誰もが、その「痴漢だ!」と指指された人が痴漢をしたのだとは把握できないわけですよ。
「え?そうなの?まぁ、女の子がそう言ってるんならそうなんだろうな」という事でしかないわけです。

でも、法律的には「私人による逮捕」でありまして、現行犯逮捕でありまして、現行犯逮捕である限り、その時点で「勘違いによるえん罪」という可能性自体が、まったく考慮されていないのですよ。

だから、この主人公くんは、いくら「やっていない」と言っても誰も話しを聞いてくれないわけです。そのまま拘留され、何ヶ月も家にも帰れないという異常な扱いをされてしまうわけです。それこそ殺人未遂犯や銀行強盗とまったく同じ扱いなわけです。

で、これが日本の現実なんですね。

こんなものね、はっきりと、


●法の不備


ですよ。
頭おかしいんと違うか? こら、官僚ども。
なんで、こんなおかしな、実情にそぐわない法律が、そのまま残ってんねん。

裁判員制度がうんぬんと言いますが、



●法律そのものがおかしい。



場合はどうすんねん! っちゅう話です。

欧米の場合なら、法律を作ったのは国民の代表たる政治家ですから、それこそ選挙で政策を述べている政治家を選べば、それなりに納得も行きます。
しかし、日本の場合は、法律を作ってるのが官僚なんですよ。
だから、こういう「私人による逮捕」という事例の、あるべき姿の判定ということ自体が、官僚の恣意的な思惑で確定されてしまうということにしかならないわけです。

そこが何より大問題なんですね。
まず、そこが問題なんです。


●おかしな法律を作って、平気な顔をしている。


ということがまず、厳しく、厳しく、厳しく、厳しく、厳しく、厳しく問われなければならない。本来官僚が法律を作ってはいけないんですから。




「なんで警察が、法律作っとんねん。
勝手な事さらすなや。
法律作るのは国民(=の代表である政治家)
の専権事項やないか。
おまえらに法律作る権利なんかあるかぁボケ。
まったくない!
それを勝手に法律作ってるという段階で、
おまえらが国家的犯罪人やないけ。
わかっとんのか、こらぁ。極悪犯罪人めらが。」


ということなんですよ。
わかりますか?
これは現実として、ストレートに、官僚は全員、


●国家的犯罪人


という事なんです。法律を作っているという時点で。

ここ、大事なところですから、メモしておいてください。
「官僚が法律を作ること自体が大犯罪である。」です。
本来的には。

あああ、しかし、ほんの入り口だけで、これだけ書かないといけない。
うげー、大変だなぁ。

この映画で取り上げられている問題のうち、警察というブロックの、たったひとつの入り口の問題をとりあげただけで、ものすごい量になってしまった。

でも、警察にはこの後、まだ、

●痴漢犯を無理矢理増産して検挙率の水増しをしている。
●痴漢犯を捕まえる能力自体が欠損している。
●痴漢事件を予防する責任を果たしていない。
●「私人による逮捕」の仕組みを政治的に悪用している疑いがある。

という4点くらいを書かねばならない。あまりにひどすぎて、何も知らない普通の一般人に解説するのが無茶苦茶に大変だということに、今気づきました。

で、この映画に出てくるネタで、僕なりに気づいたことを書くなら、

●裁判官が「疑わしきは罰せよ」になっている
●裁判官は国民に信任されているとは言い難い。
●なにより裁判官の資格審査がとてもいいかげんだ。
●裁判官が検事の意向に沿った判決を出す。
●裁判官が警察の誤謬を認めない。

というような話まで書かねばならず、先があまりに長すぎるのですわ。
うー、困った。
とりあえず、この話、長くなるので、ここで一端終わらせまして、次に続きます。

衆議院選挙スペシャル(3):もう一度「それでもボクはやってない」を分析する。(2)
さて、昨日書いた、

映画「それでもボクはやってない」
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/B000QJLROI

を選挙前にもう一度精査して、よく考えるためのお話の続き。

前回リストアップした、

●痴漢犯を無理矢理増産して検挙率の水増しをしている。
●痴漢犯を捕まえる能力自体が欠損している。
●痴漢事件を予防する責任を果たしていない。
●「私人による逮捕」の仕組みを政治的に悪用している疑いがある。

の4点について大急ぎで書いていきます。

映画の内容のバラシにもなるので、以下ネタバレ。

---------(以下ネタバレ。)-------------

さて、警察に送還された主人公(加瀬亮)は、警察の人間から、「やってないだと?罪を認めないのなら家に帰すわけにはいかない。ずっといてもらうからな。」と言われます。
で、これがウソではなくて本当なのは、昨日書いたとおり。ずっと半年とか拘留されることになるんですが、主人公は基本的に、そこまでの事はわかっていないので、やってないと主張するわけです。

すると、驚くべき事を、この刑事が言います。「罪を認めたら、帰ってもいいんだよ。痴漢なんて微罪だ。認めたところで、書類がちょっと残るだけで普段の生活には何の影響もない。さっさと認めて帰ったらどうだ。」と。

なんだ?これは?

思いませんか?
取り調べでもなんでもなくて、これは「自白の強要」なんですね。

こういう事を警察はやっている。
こういうのを、「人質司法」と言うのだそうです。

人質司法
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E8%B3%AA%E5%8F%B8%E6%B3%95


「自白は証拠の女王」と言われていて、刑事事件では、非常に有利な証拠とされてるわけです。だから、容疑者が犯行を認めていない場合、警察に拘留して、家に帰らせず、「帰りたいなら自白せよ」とやるわけです。

これね、仮に痴漢犯に間違われた40代の妻も子供も仕事の責任もあるおじさんなら、「微罪というなら、どうでもいいや」と思って「ハイハイ、やりましたよ。そういう事にしときますわ。仕事ありますねん、こんな事につきあってられますかいな。」と言って罪を認めてしまったりするわけですよ。やってなくても。

世間で、「日本の警察は優秀」とかいうような風評が立ってますけど、それはこういう書面だけの検挙率の水増し行為があって、それをカウントしてるだけの話なわけですよ。

これが、

●痴漢犯を無理矢理増産して検挙率の水増しをしている。

という話なわけです。
どこが「日本の警察は世界一優秀」やねん! 「世界一最低」の間違いやろが! 検挙率とかの数字だけいじくりやがって。この薄汚れた官僚どもが。

仮に、自分の身を人質に取られて、一週間でも拘束されたら、働き盛りの人間だったらたまらない!って事になりますからね。得意先にも家族にも大迷惑をかける。
だから、こういう「痴漢なんて微罪、書類だけの事」と言われて「前科者」にさせられた無実の罪の人が、いったいどれだけたくさんいてるのかと思うと、ぞっとするのです。

これが、いままさに、我々の目の前にいてる、警察という組織の実態なわけですよ。
本当にとんでもない話です。

世の中で、普通に仕事をしているお父さんたちの中に、たくさんたくさん「痴漢の前歴のある人」が量産されてるわけです。
だから、本当に「痴漢冤罪事件」の社会派ドラマを作りたかったら、そういうお父さん達の話をいくつも描かないといけないんですが、周防監督は、警察もさることながら、司法のひどさ、裁判のひどさを描きたかったので、主人公に「いや、ボクはやってないです。」と言ってもらう必要があったわけですね。
ここで主人公が、いやいやながらでも「やりました」と言ってしまったら裁判の話にまで到達させるのが大変ですから。周防監督は、裁判の実態こそを描きたかったそうですから。

だから、主人公は家族も仕事も持っていない、26歳のフリーターという設定になっているんです。守るべきものは、自分の身の潔白だけです。そうでなくても仕事がないのに、これで痴漢犯という前科までついたのでは就職したくてもできない。だから、やってないものはやってないと主張するのです。

で、そうなると、そのまま拘留される、ということになるんですよ。まったくひどい話です。キチンとした事実関係を取り調べるとか、そういう事をするのではありません。要するに警察は「自白」が欲しいだけで、本来自分たちがやらねばならない、事実や真実を追究するための


●「捜査」自体をやっていない。


んですよ。
なんですか? これは。

事実関係を調べるとか、証拠を探し出すとか、そういう事は一切やらない。ひたすら「自白」を取ることしか考えてないわけです。
まさに、


●痴漢犯を捕まえる能力自体が欠損している。


という事ですね。
「自白取り」しか考えていないから、事実関係を洗い、きちんと真実にたどりつく、という本来警察に期待される仕事をしていない。つまり、


●給料泥棒


ということです。はっきり言えば、


●警察が泥棒だ。


ということです。
本当にひどい。

ここで、ちょっと映画のストーリーを離れて、僕個人の体験談を話させてください。

実は、僕がいつも一緒に仕事をしている5歳上のデザイナーさんと、それから、定期的に仕事をいただいている印刷会社の社長さんの二人が、あやうく痴漢に間違われかけたという体験をされてるんですね。

デザイナーさんとは年収の半分を支えているA社さんの仕事をしていて、もうひとりの印刷会社の社長さんは、その他さまざまな仕事の発注をいただいていて、これまた年収の半分を支えてもらってるわけです。

つまり、この二人が痴漢えん罪でつかまってしまったら、僕の収入は完全に干上がってしまっていた、ということです。

だから、とてもじゃないけど、この「痴漢えん罪」という話は、他人事ではないんです。

実際にはデザイナーさんは、隣にいた真犯人に気づいて「おい、こらおまえやろ」と問いつめることができたので助かりましたし、社長さんの方は冬場でコートのポケットにずっと手を入れていて、それをとなりにいたおばさんが見ていて「この人は違うわよ」と言ってくれたので助かった、というお話でした。本当に紙一重だったわけです。

が、この二つの出来事で、僕にははっきりわかったことがあるんです。それは、


●本物の痴漢は、罪を他人になすりつける。


という事なんです。
このふたりともに、被害者女性の「勘違い」で「やったでしょ!」と言われているんです。で、デザイナーさんの体験をここで書くと被害を受けた女性が泣き出したらしいんですが、そのときに、デザイナーさんのお腹のあたりを、すっと動く手のようなものを感じたんだそうです。
その被害女性は彼氏と一緒にいたらしく、デザイナーさんは何か恋愛話のもつれかな?とも思ったらしいのですが、その雰囲気と手の動きが妙に感じて隣の男も意識してバス(この事件は電車ではなくバスが舞台でした。)を降りたら、その女性の連れの男性から「あなた痴漢をしたんですか」と言われたらしいんですね。
それで、「あ、じゃあこいつだ!」とすぐさまその犯人を取り押さえたということなんです。

つまり

●間にひとり男性を盾にした上で痴漢を働いていた。

ということなんですよ。

これが痴漢の手口なんです。
だから、痴漢被害にあって、気が動転している女性に、そんな離れた場所から触られているなんてことがわかるわけがないんですよ。
その、「わかるわけがない」ということまで計算に入れた上で、本物の痴漢は痴漢を働いているっていうことです。

おそらく、「本物の痴漢」は、こういう隠れ蓑手法を使って、バレもせずに、次から次へと痴漢を働いているに違いないのです。
警察がキチンと「捜査」もしないから、こういう「犯罪者の手口」自体が明らかになっていないんです。あきらかに

●警察の無能

が原因で、「本物の痴漢」はみすみす取り逃がされているということです。
で、犯人の「盾」にされた男性が、駅で「私人による逮捕」をされ、「人質司法」によって無実の罪を受け入れさせられ、その結果、女性の敵である痴漢はのうのうと痴漢行為を繰り返しているということなんですよ。

「パンツ泥棒」が捕まった時に、ものすごい数のパンツが画面に出ることがありますが、性犯罪というものは、あのように「人の目を盗んで執拗に繰り返される」ものですから、おそらく痴漢犯も、

●朝の混雑に5人を触り、夜の混雑に5人を触る。

というような事をやっているに違いないのです。一日に10人くらいを、ひとりの痴漢犯が触ってるだろうと僕は想像してます。
これが365日だと3600人にもおよぶ被害者です。

よく、痴漢の被害者と捕まった犯人の数があわない、もっとたくさんの犯人がいるはずだ!と女性の側から意見が出るのですが、男の側からすれば、社会的地位を失いかねない痴漢行為など、そんなにたくさんの男がやっているとは思えないんですよ。

だから、こういう特殊な人間がとんでもない数の犯罪を犯しているんだろうと僕は思うわけです。

ということは、です。

こういう本物の痴漢をキチンと捕まえていれば、痴漢被害は激減するはずなんですよ。
でも、被害は減っていない。
なぜか?

それは簡単な話ですね。


●警察が本気で痴漢を捕まえようと思っていない。


からです。
この僕の体験談から感じたことは、痴漢犯が「他人を盾にして行為を行う」という実態さえ把握していれば、


●痴漢は他人を盾にして行為を行います。注意して検挙しましょう。


という告知を駅ポスターなどで行うはずです。

しかし!

駅ポスターで張り出されているのは、


●痴漢は犯罪です。


という間の抜けたポスターばかり。(このポスターは、東京でも大阪でも、デザイン等は違っても駅に張り出されています。地方では見かけないかもしれませんが、東京・大阪圏ではけっこうよく見ます。)

わかっとるわ!ボケ! そんな当たり前の事を、なんでわざわざポスターにせなアカンねん? おまえら警察は低脳か? 国民の知能をそこまで低いと考えてるのか?

っちゅう話です。

つまり、痴漢が「他人を盾にする」という実態さえわかっているなら、そのことを知らせるポスターを張り出すのが犯罪予防の責務でしょうし、それすらしていないというのは、痴漢犯の実態を調べてすらいないということの証拠にしかならないってことです。

ですから、あの「痴漢は犯罪です」という、ポスターは、まさに警察が、

●痴漢犯の実態を把握すらしていない証拠そのもの

という事になるのですよ。

つまり、あのポスターこそ、

●痴漢事件を予防する責任を果たしていない。

ということの証なんですね。

犯罪を予防することもできず、犯罪の実態を調べもせず、ただ「自白の強要」だけをやって、仕事をしたことにしていて、それでいて、この大不況時に給料が下がることもなく、それどころか定期的な昇級まであるという、とんでもない奴らが警察官だってことです。

あのポスターが、その明らかな証拠なのです。

許せるものか。

が、しかし、話は、これだけでは終わりません。
警察に関しては、

●「私人による逮捕」の仕組みを政治的に悪用している疑いがある。

という、もっとも大きな疑いがあります。

が、話は長くなるので、また次回に続きます。

衆議院選挙スペシャル(4):もう一度「それでもボクはやってない」を分析する。(3)
ということで、「それでもボクはやってない」
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/B000QJLROI

のストーリーを追いながら、日本の警察や裁判のあり方の問題を考えるシリーズの続きです。

警察に関しては、

●「私人による逮捕」の仕組みを政治的に悪用している疑いがある。

という話を書こうと思ったのですが、それより先に、警察と裁判所が一体になって、冤罪を次々に生み出しかねない、大きな仕組みの問題点を先に書いた方が良いなと思いまして、ちょっと話を前後させることにしました。
ということで、またまたネタバレを含みますので「それでもボクはやってない」を見る気のある方は先に見てください。

------------

…ということで、書きかけたんですが、ここまでの話で、映画の最初の30分くらいは書いたんじゃないかな?と思って、買ってあったシナリオ集を見直してみたら、驚くなかれ!「私人による逮捕」という驚きは、タイトルバックよりまだ前の話でありました。

ええええー!って感じで。

えんえん書いてたけど、まだタイトルバックにすらたどり着いていなかったのだ分って呆然としたのでありますよ。
で、なんか書くのがしんどくなって、ちょっと休んでしまってたのです。

で、ここから後の事もちょっと書いていきますけども、それは、もう、「いくらなんでも、それはないやろ!」というような、おかしな裁判の様子が、この映画の中では延々続くという事になりまして、3~5分ごとに「それはないやろ!」「それはアカンやろ!」「裁判になってへんがな!」と唖然・呆然とするのです。

それはそれは、日本の裁判の実態が、あまりに非常識すぎて、あっけにとられるという、ことなんですね。
延々、「え? そんなアホな」が続くというびっくり箱ムービーなんです。ほんまに。

だから、ほんとうに、この映画、2時間30分近くあるんですが、そういう驚きだけで、ストーリーが過ぎ去って行きまして、びっくりするほど上映時間が短く感じるのです。なんじゃこりゃぁぁぁぁ!と叫び続けて、はい終了。

で、悲しいことに、その「そんなアホな!」というのが映画の中だけのフィクションではなくて、現実の裁判そのものなんだ、ということなんです。
ああ、なんと恐ろしいことか!

---------(以下ネタバレ。)-------------

ともあれ、ストーリーに沿ってちょっと進めましょう。

警察につれて来られた主人公、徹平くんは、刑事に事情聴取されるわけですが、ノートパソコンで議事を取る刑事がひとりいて、質問する刑事がもう一人いるわけです。で、
「おまえ、女の子に手を捕まれたんだってな」と言われて「手はつかまれてませんよ、服の裾はひっぱられましたけど。」と言ったら、急にその刑事が、「私は混雑する通勤電車内で、女子中学生のお尻を触り、袖を掴まれました。」と、いきなり供述調書の口述筆記が始まるわけです。

「え?どういう事?」って思うでしょ?だって主人公の徹平君が被害者の女の子に袖を掴まれたのは、ホームに降りてからなんですよ? 何より、徹平君は「やってない」って言ってるんですよ?
あまりにおかしいじゃないですか。

でも、これ、映画用に脚色した話ではないんだそうです。実際にこれくらいの「決めつけ」で、刑事の勝手な「作文」である供述調書が作られているんだそうです。

周防監督は、裁判はたくさん見たんだそうですが、刑事の取調室での態度とかは見ることができないので、いろいろ資料を集めて書いたらしいんですが、体験者がこの映画を見たら、


●この程度の刑事なら、かなりマシな方。


だそうです。

どう思います?みなさん?

で、酒井法子の話題がバンバンにマスコミをにぎわしましたけど、ああいう情報は全部この手の刑事が流した「という事らしいぜ」という憶測です。それをマスコミの記者が「関係者によると」という、わけのわからない情報源からの情報として、テレビや新聞に垂れ流してるんですよ。

あんなもんを見て喜んでる方がバカを見るっちゅうことですよ。

徹平君は、あまりに馬鹿馬鹿しい取り調べなので、「こんな事に付き合ってられません。帰ります。」と言って帰ろうとするんですが、そこで初めて、この刑事が「おっと、それはできないんだなぁ。おまえはすでに、あの中学生に逮捕されてるんだよ。私人による逮捕って言ってな。」と、供述調書を取り始めて、やっと「逮捕された」という事実を知るんですね。徹平君は。

信じられます?
逮捕する!とかの宣言なしに、いきなり拘留して、でたらめな調書を取り始めてから「逮捕されてます」ですよ!

ふざけるな!

っちゅう話ですよ。

なんやそれ!

おかしいやろ。

頭腐ってるやろ。

っちゅう話ですよ。

でも、それが現実の警察の仕組みなんですよ。

で、この「お前は、私人によって逮捕されたんだよ。」というセリフが出たところで、タイトルバック、「それでもボクはやってない」が出ます。

やっとタイトルバックです。
やれやれ。

ここまでだけでも、「これが本当に現代社会の警察の取り調べなのか?」と呆然とするでしょ?
アメリカのテレビドラマとかで、犯人が逮捕された時に権利の読み上げを刑事がするじゃないですか?犯人に手錠をかけながら、「おまえには黙秘する権利がある。○○する権利がある。」とかなんとか。そういうの一切なしですから。
それで、いきなり、でたらめな調書作成ですから。

中世の魔女裁判か!っちゅう話ですよ。

で、タイトルバック明け、徹平君は牢屋に入れられてますからね。どうなってるんやという茫然自失。で、牢屋の中に「常連」がいるわけですよ。何の犯罪を犯したかは知らないけども、やたらと詳しい囚人が。その人間に「えん罪かい?なら、弁護士を呼んだらいいよ。」と言われて初めて、弁護士を呼ぶことができるんだ!とわかるわけです。

このあたりもひどい話で、ようは牢屋にぶちこんで、身柄拘束と、罪を認めて解放されるのとどっちが良いか?という二者択一に追い込んでるわけです。「正直に認めればすぐ出られるんだ。略式で罰金払って釈放だ。」と刑事も言ってるわけです。

でも徹平君は弁護士を呼んだ。
で、話をした。
こういう事情です、と。

そしたら!

ここは少し、映画独自の脚色かもしれないけれど、この弁護士までが、

「裁判は大変だよ。罪を認めて、被害者との示談ですませた方が簡単だ。」と「罪を認めろ」「嘘をつけ」と言うのです。

ここでまた、「えええええー!」ですわね。
なんやねん、それ! 弁護士までが「やったと言え」かよ!
そしたら真実追究を考える人間はどこにおるねん? どこにもおらんやんけ! と、唖然とするわけです。

実際には、さすがに、こういう事を言う弁護士はいないのかも知れませんが(いや、痴漢冤罪に関してはかなりいてる気もする)、少なくとも裁判の大変さに関してだけはしっかり告知して、「それでも裁判をしますか?」くらいは言うはずです。
なぜなら、


●この手の裁判を起こしても、勝つことがほぼない。


からなのです。

ここでまた「ええええー!」です。
やってないんやから。冤罪やねんもん。証拠もないねんで?
キチンと事実関係を明確にして闘ったら勝てるやろ! と思うのですが、これが勝てない。

なんと、痴漢冤罪で検察と闘って裁判をしても、



●有罪率99.9㌫



で、ほぼ負けることが確定、なんですよ。
1000件に1件しか勝てない。

なに? それ?
おかしいやろ。それ。


なにが「裁判員制度でござい」や。
そんな事より、自分たちの「異常さ」を訂正せんか、ボケ。
裁判官が先にこのおかしな状況を反省せぇ!アホが。
っちゅう話ですよ。


「私はやってない」と痴漢の濡れ衣を、検察・警察と争っても、ほとんどの場合、裁判をしたところで裁判官は「おまえは痴漢。有罪。」と言う気しかないんですよ。


なんやそれ?
ほんまに検討してるんか?
99.9%って言うと、1000件に一件ですよ?
ええ?

現場の確認もせず、でっちあげ調書を勝手に作っておいて、それで1000件に一件しか誤謬がないとぬかすのか?!眠たい事言うてたら、はったおすぞ!っちゅう話です。

検察・警察は「行政」の立場で、裁判官は、「司法」。三権分立で、お互いに不可侵で、いくら警察や検察がでっちあげの犯罪を作り出しても、その「冤罪」を、ことごとく暴いて、真実追究をしなければ、「司法」という存在に意味はないのです。99.9%有罪というのは、何の判定もせずにメクラ判を押して「全部有罪ね~」と言ってるのと、まったく一緒なんですよ。


一体、これは、どういうことなのか?


ようは裁判所と、警察がグルだってことです。


ここで「グルだ」と書いたら、「そんな事はない」と否定する人もたくさん出てくるはずなんです。
確かに、裁判官は、出された証拠をもとにいろいろ検討するし、真剣に精査もしている。裁判官はおそらく、捜査手順等も詳しくは知らないはずです。だからグルとは言えないと言い張るでしょう。

しかし、罪の判断の基準が、


●疑わしきは罰せよ。


なんですよ。

しかも、大前提として、「警察・検察の調べに間違いは少ない」というとらえ方をしてるんです。

司法としての裁判所は行政としての検察・警察とは独立した部署だから、独自判断をしていると言えば、それは確かに独自判断をしてるわけです。

が、しかし!

そんなもんな、

●疑わしきは罰せよ。
●警察・検察の調べに間違いは少ない

などという前提・予断があるというのは、これはもうハッキリ、



●司法と検察・警察がグルである。



のと、何ら代わりはないわけですよ。まったくイコール。完璧に同一組織ですよ。こんなもの。どこに独立性があるんやっちゅう話です。
それが、わかってない裁判官に裁判官の資格なんか、はじめからないんです。

おまえら裁判官やめろ。ボケ。

そういう話でしかない。


で、それが、この国の裁判の現実なんですよ。まさに、


●そこまで現実の裁判がひどい。


という話なんです。


で、



●司法と検察・警察がグルである。



のと同様の状態になると、どういう事になってしまうかというと、



●弁護士までが、裁判官の顔色をうかがう。



という事になってしまうんですよ。

もともと、痴漢事件の場合、立件の根拠のほとんどが、被害者の「私人による逮捕」と、「被疑者の自白」という


●警察がまったく関与してない事柄


だけで成立してますから、裁判になると警察・検察の側の立件の証拠自体がほとんどないわけです。
その少ない情報の中で裁判官は判断することになるから、判定のしようがない。なので、被疑者の訴えよりも警察・検察の声を優先してしまう、という仕組みなわけです。

だからこそ!

真に冤罪事件の被害者の力になってあげたいと思っている弁護士こそ、



●裁判官の顔色をうかがう。


ということになるわけですよ。
わかりますか? この倒錯した状況。
現実問題として三権分立が壊れているのに、形だけは「別権力」ということになっているから、法廷では弁護士ですらが、裁判官さまさまでへいこらするしかないわけです。


●ここは、私の法廷です。


と、バカな事を平然と言う裁判官もいてるそうです。何寝ぼけたことを言うとんねん、法廷は国民のものに決まってるやろがボケ!っちゅう話なんですが、こういうことがまかり通る雰囲気が裁判所にはあるのです。
(そのあたりの異様さも映画ではキチンと描かれています。)


映画を、そのまま先の方まで進めて見ていくと、先述の「罪を認めろ」と言った弁護士が、なぜ、そんなとんでもない事を言ってしまったのかを、後を受けて弁護を担当した女性弁護士が詰め寄って問いただすシーンがあるんですが、そこでの弁護士の吐露が、実に嫌な現実を如実に描いてます。ちょっと引用しましょう。

(引用開始)-----------------------

「あの日の接見は、できたら誰かに代わってもらいたかったんだ。午後にね、判決があってね。懲役一年三月(さんげつ)の実刑だった。酷い裁判だよ。何しろ通勤電車内のワイセツ容疑なのに、保釈金が500万円。もちろん前科はないし、妻も子供もいる本当に真面目なサラリーマンだ。被害者尋問が終わって、裁判官に会いに行ったら、なんて言われたと思う? 500万円出せるなら今すぐ被害者のところに行って示談してこい。そしたら執行猶予にしてやる。信じられるか? こっちは真摯に無罪を争ってるんだ。それが裁判の最中にそんな事を言う。無罪推定どころか有罪推定だ。すぐその場で罵倒してやりたかったよ。だけど、一瞬、裁判官の機嫌をそこねたらもっと不利になると思ったんだ。それからは、必死だった。何しろ裁判官の心証を知っちゃったんだからね。でもダメだった。俺はね、示談を勧めるつもりはなかったんだよ。ただね、無実であるなら裁判で明らかになる、裁判官は分ってくれる、そんな風に考えてたら、とんでもないことになるっていうのを…」

(引用終了)-----------------------

です。

まぁ、あくまで、これは映画の中のセリフではありますが、ようは、


●弁護士は裁判官の顔色をうかがうしかない。


ということなんですよ。
いくら、あまりにひどい判定をしていようとも、です。
関係者だからこそ、


●罵倒ができない


んですよ。


だからこそ、です。



ボクは、ここで罵倒しまくってるわけです。
本来罵倒されるべきタイミングで、彼らは罵倒されてない。



●叱られたこともない、お子ちゃま。



が、裁判官であり、検察であり、警察であるってことです。





このシリーズ、まだ続きます。
が、あまりに疲れるので、次回でちょっとまとめをして終わりにします。
本当に書いてて腹が立ってしまって、精神衛生上よろしくないのですよ、このシリーズ。
だからいつも

●とにかく「それでもボクはやってない」を見てくれ。話はそれからよ。

としか言えなくなっちゃうんですな。
その、あまりの酷さに唖然として。


ともあれ、まだちょっと話は続きます。

「それでもボクはやってない」について、えんえん書いてきました。
見た人には、えんえん書いているということの意味の重要さが分ってもらえると思いますが、やはり見ていない方にはなかんか理解されないようです。

だから、とにかく選挙後でもいいから見てくださいとお願いしておいて、僕個人としては、ここで多くの方々に「明日の選挙では裁判官の審査投票がありますが、そこで必ず全員に×をつけましょう」という提案をしておきます。

国民審査に関しては、いろいろなところで「キチンと×をつけましょう!」という運動が盛り上がっているようですし、私の尊敬する副島隆彦さんも、

●来たる8月30日の衆院選と同時に行われる最高裁判所裁判官の国民審査で、「4人の最高裁裁判官に×(バツ)を与える国民運動」を行うことを提案します。

というアーティクルを書いておられます。

が、しかし。



●4人? そんなもんでは甘すぎる! 全員×に決まっている!



というのが私の意見です。

なぜなら、まず、この投票が「○をつけたら無効になる」などという、こすっからい、イヤな仕組みになっていたりするからです。

これはどういうことかというと、上記のように「キチンと審査をしましょう」という呼びかけ潰しなんですよ。国民審査というのは、200票入った場合に、100票以上の罷免要求が出たら罷免されるという仕組みになってます。
ですから、単に「×をつけましょう!」と呼びかけて、大挙して審査で「×」をつけても、勘違いして×以外のマス目に「○」をつける人が出てきたら、それらは無効票としてカウントされます。200票のうち、120票で「×」があっても、40票に「○」が入っていると結果として80票しか有効ではなくなるので、国民運動を起こした時にこそ勘違いが山盛り出て、裁判官が助かる、という仕組みになってるんです。

なんとずる賢い!

ここがすでに許せない。

だから、とにかく「全員に×」を心がけてください。確かに「まともな裁判官に×をつけるかもしれないから、それはイヤ」という人もいてるでしょうが、そういうまともな裁判官が仮にいたとしたら、それは「連帯責任でやめてもらう」という事で良いです。
事態はそこまでひどいですから。

なぜそういうことを言うかというと

この間から書いてきた映画「それでもボクはやってない」の中で、


●不見当(ふけんとう)


なる単語が出てくるからです。

この言葉の意味を知ってますか? 知らないですよね。まずここが大問題なんです。

この不見当という言葉は「見あたらない」という意味です。で、この「不見当」なる言葉を発するのは検察側の人間なんです。で、どういうシチュエーションで言うのかというと、前回の公判で「被疑者側の主張では、この立ち位置では痴漢ができないとの事だったが、こちらで実験してみた結果、できるとわかりました。」と言っていたので、弁護側が「では、その実験結果を提出してください」と要求していたわけです。(まず、ここで実験結果を出してないのがおかしいんですがね。口先だけで「実験した」と言ってるだけ。)

で、その実験結果の提出がなかったから「どうなってるんだ」と弁護士が詰め寄ったら、検察側が、たった一言「不見当です」と言って終わりなんですよ。
で、それを聞いて、裁判官が「そうですか。わかりました。」と言ってすませてしまう。どういうことやねん、それ!と思うのですが、みなさん、この無茶苦茶さのどこが無茶苦茶かわかりますか?

ひとつは

●証明責任の問題

です。

だいたい、「この人が犯人である」と断定したのなら、証拠が必要です。そして、その証拠提出の責任は検察側にあります。
逆に言うと、「犯人である」と言われても、被疑者側が「私は犯人ではありません、なぜならこういう証拠があるからです。」という証拠を出す必要はない、という事です。
まず、断定した側がキチンと判断に足る材料を出す必要があるわけです。こんな事は当たり前です。単なるあて推量で裁判をされたらたまったものではありません。

しかし、ここでは「不見当です。」と言って、あったはずに「証拠」が出てきもしないわけです。
これはあまりにひどい。

で、二つめは、

●不見当という業界用語が定着している

という事です。

これは、検察の側がしょっちゅう「見あたらない」というような事をやっているということを示します。しょっちゅうやってなけりゃ、こんな専門用語が生まれるわけがない。

しかも!


●その専門用語を裁判官が見逃している


という、大問題があります。
個人を罪に陥れる証拠がある!と言いながら、出せ!と言うと「見あたりませんでした」ですよ? で、本来なら、そこで「審理終了。証拠不十分により、被疑者は無罪。」と判定しなければいけないのが、裁判官です。証拠の不揃いというのは、起訴の基礎要件を満たしていないという事ですから裁判自体が成立しません。「疑わしきは罰せず」であるなら、証拠が見あたらなかったら、そこで裁判は終わりです。被疑者は無罪。これが当たり前の姿です。

であるのに!

●裁判官が「不見当」という言い訳語を見逃している。

んです。

こういう業界用語というのは、そういう事柄が日常的に行われていることを示します。決して痴漢えん罪だけの話ではないわけです。ほとんどの裁判で、そういう警察と検察のひどい癒着、「グル」の構造が存在すると言うことの、強力な証拠になります。

だから、裁判官は全員×。罷免してかまいません。当然です。

-------------

で、だいたい、ちょっと考えてもらえばよくわかるはずですが、どうして立候補する政治家には顔写真のポスターがたくさん並んでいるのに、裁判官の顔写真はおろか、判定してきた実績の一覧すら、投票所にはないのか? って事です。

政治家は立候補する側ですから、現職と新人を公平に選択するために情報なしでも仕方ないですが、裁判官は違います。公的な仕事・実績は公的に記録されてるわけですから、とりまとめもできる。ちゃんとした判断材料を投票所に設置するのが筋ってもんです。でも、それすらされていない。
この段階で、仕組みとしての要件を満たしていないのだから、これまた、そんな仕組みで審査をしようとしている裁判官全員×です。

で、ネットで国民審査のページをみてもらったらわかりますが、国がやってるページには「国民審査をしましょう」とは書いてあるけれども、裁判官の実績がわかるような作りにはなっていない。ここがまたおかしい。裁判所のホームページへのリンクが張られているだけなんですよ。

でリンク先に行ってみると裁判官の名前が14人並んでいます。でも、これ、全員が今回の審査の対象者じゃないですからね。なんやねんそれ。ちゃんと審査してもらおうとは全然考えてないやろ、おまえら!っちゅう話です。
このうちの8人が対象なんですけど、これが相当さがさないとわからない。
しかも、その名前をクリックしたところで、顔写真と経歴はいろいろ載ってるんですが、肝心のどの裁判を担当したのかは、もう一度クリックしないとわからないんですよ。あまりにおかしすぎる。わざとわかりにくくしているとしか思えない。

民主主義というのは、多様な意見を同等にきちんと聞くのが大前提ですから、そこでもっとも重要になるのは「公平な手続き」なんですよ。その「手続き」があまりにひどい。
だから、こういう事を平気でやってる裁判官は全員×でかまわないんです。連帯責任で全員やめてもらいましょう。

---------------
今回の選挙は、日本の仕組みが変わる選挙でして、大きなポイントは「官僚政治の打破」ということです。

小沢一郎は、「それボク」の周防監督が数百の痴漢えん罪を見てきたのと同じく、田中角栄の濡れ衣裁判をすべて見ています。
だから、裁判の仕組みのひどさも良くわかっているはずで、そういうヒドイ仕組みを、今回は根っこからひっくり返そうとしてます。
官僚組織のトップに若い政治家を押し込むということをしようとしてますからね。

なので、実は、いま、もっとも戦々恐々としているのは、官僚たちなんです。どんな改革が行われて、自分の立場が危うくなるのかわからない。

だからこそ、小沢一郎が怖くて、西松建設問題のような「警察のリークと、その情報を流すしか能力のない、マスコミ操作」だけで小沢一郎を党首の座から追いやったわけです。

で、いま、まだ、いまだにマスコミネタでひっぱっている酒井法子の記事もまったく同じ。全部警察のリーク情報です。
構造はまったく同じです。覚醒剤関係のしょっぴきをやれば、警察がヒーローになれる。そういうイメージづくりをして、国民の側を味方につけようという、実にくだらないアリバイ工作なわけです。

で、このアリバイ工作は、本当にひどくて、たとえば、この間は太陽電池による発電の買電を法制化する話がいきなりバババババっと出てきました。

言っておきますが、日本は太陽電池に関しては世界に冠たる技術を持っているのですが、官僚がアホな政策でこの固定買い取り制度を選択せずに別方式を強力に推し進めたせいで、定着が遅れ、実はいまやドイツや他の国に技術的にも追い越されようとしてるわけです。

だから、いま本当に問われなければならないのは、官僚たちが取っていた政策のミス、その失敗をこそ正しく批判することが必要なタイミングなわけです。

ところが、そこが選挙の争点になって欲しくないし、仮に民主党政権になった時にも「いやいや、我々は、幅広く対応してましたよ。」というアリバイ作りをするために、大急ぎでこういう買い取り制度の法制化を発表したりしてるわけです。

ほんとうにもう、みっともないったらありゃしない。

酒井法子も、太陽電池の買い取り制度の話も、ようは全部、官僚のアリバイ工作でしかないんです。

だからこそ、官僚とつるむ事しか考えていない裁判官は全員罷免しましょう!と僕は提案するわけです。

だいたい、この選挙の、ひと月前というタイミングで、あの植草一秀さんの最高裁上告が棄却されております。これがだいたいあやしい。
植草さんは、官僚とマスコミとの結託による問題点を、ずっとブログで書き続けていて、毎日何千人もの人のアクセスがあった人です。

で、その植草さんが、選挙の2週間前、というタイミングで、収監されてるわけです。ブタ箱に入れられたわけです。こんなもの、完全に言論統制ですがな。許されるもんではないですよ。選挙前の時期に官僚の問題点を暴きたてることのできる重要な人間をブタ箱にほおりこむ。
こういう、実にいやらしいことを、やってるんです。

だから全員×で良いんです。

しかも、この植草さんの収監の日は、例の「裁判員制度」の、最初の判決が出た日なんですね。どこでも裁判員制度の話で持ちきり。植草さんが指摘している裁判の現状の問題点の追求はすっ飛ばしです。

こういうひどい事をしてるんですから、全員×で当然なんですよ。

この話、まだまだ書きたい事があるんですけど、まぁ、とりあえずは選挙前といいうことなので、とにかく「国民審査は全員×で良いのだ!」という提案だけは、しっかりとやっておこうと思います。

てなことで。

本日から、日本が変わります。ちゃんと投票所に行って、民主党に投票し、裁判官全員に×をつけましょう。
今日こそが、私たち国民が、自ら日本をどうにかしていこうと考える日々のはじまりです。

このひと月、結局現政権の人間と官僚のトップがやってきた事は、せいぜいがところ酒井法子に悪態をつくくらいのことでした。正しくこれからの日本について語るということができなかった。

アメリカでニューヨークタイムスが経営危機に陥ったように、この数年で日本の大新聞社やテレビ局も倒産・崩壊の憂き目にあうでしょう。国民のため、大衆のため、真に必要な報道をしなかったメディアは、肝心のお客様である国民からそっぽを向かれるのです。当たり前の話です。

今のマスコミは、官僚からの情報をもらって垂れ流してるだけの手先機関にしかすぎません。だから、つぶれてもらってけっこうです。

つぶれた後は、自分たちでどうにかしましょう。

今回の選挙にしても、何かを考えるのなら、ネットのブログやホームページなど、個人が頑張っている情報のほうが、マスコミより有益だったと思います。
郵政選挙から5年。あの信じられないようなトンデモ選挙の愚をくりかえすことはもうないでしょう。多分、少しは国民が賢くなったんだと思います。

民主党に財源や責任がないと考えている人に伝えます。
小沢一郎が「政権についた後、官僚の隠し予算を叩けば出てくる」と言ったそうですが、まさにその通りだと思います。

たとえば警察なら、この何年も、えんえんと痴漢冤罪事件を作り続けてきています。
痴漢と間違われて「おまえは逮捕されたんだ。拘束する。それがイヤなら罪を認めて罰金を払え」と警察におどされ、罰金を払って仕事に戻った人がどれほど多いのか。
その罰金はすべて、税収とは別会計でしょう。
そうでしょ?
どれだけの財源があるのですか。
そんな金がごちゃまんとあるに決まっているのです。

それに加えて、官僚の退職金と高い給与という、「本質的財源」があります。

これは手元にある資料を写真で添付しておきます。
愛知県庁の高卒職員の退職金が2800万円で、おなじく愛知県の世界的企業トヨタの高卒の社員の退職金2100万円よりはるかに上です。
ここを削ればよろしい。

不況でも職の心配のない官僚は、トヨタどころか、一般庶民と同程度の退職金でも多く取りすぎなのです。中小企業の退職金で700万円~800万円。そこまでごっそり削っても、まだ多いくらいなんです。なぜなら、役人の仕事は必要な仕事ではあるけれど、経済に貢献しているわけではないからです。役人の数は少ない方がいいくらいですから、かなり大胆に削ってもかまいません。
高卒の退職者1人で1000万円やそこいらの予算が浮きます。100人分で10億です。1000人で100億。1万人で1兆円です。

実際、天下り官僚は毎年2万5千人いて、その関係各所に毎年12兆円もの予算が出て行ってるそうです。これも削りましょう。本当にムダです。
ほら、数兆円規模の財源など、あっと言う間に生み出せるのですよ。
これが毎年ですから。簡単なものです。

それでも、「日本の経営層を支えてきたのは自民党だ。本当に日本を回す実力があるのは自民党の政治家なんだ」と考えている人もいてるでしょう。その考え方も基本的には正しいと思います。
しかし、今回は、そういう優れた政治家さんに対してでも、地方の老人たちが、「今回はあなた落選しなさい」と真顔で言ってます。

若い人に職がないとか、不況がここまで蔓延しているという時は、まず国民全体の生活をキチンとまともにする必要があります。

老人にとっての日本の明日とは、今日の孫の表情です。若い孫達に職がなくて暗い顔をしていたら、「なんとかせなアカン」と思います。いま、民主党が支持されて勢いがあるのは、こういう「本来自民党に投票してきた人」が、重い腰をあげて、「今回だけはお灸をすえる」と考えているからです。ここが相当に大きいのです。

だからまず数年は民主党政権でよろしい。まず、若い人や貧しい人が、とりあえず安心できる社会環境を作ることです。とりあえずはそれが必要です。そのためには官僚の給料を財源にして取り崩せばよろしい。そこで給料を減らされるのがイヤという官僚には、役人をやめてもらいましょう。安月給でもかまわないという清廉潔白な人だけに役人をやってもらうことが肝心です。本来役人というのは、そういう人こそがなるべき職種です。

で、若い役人はいまも安月給です。40以上にならないとおいしい目にあえないように給与体系ができあがっているんです。
だから、逆に言うと官僚の退職金、天下り予算こそが青天井でとてつもない金額になっているということです。
だから、そこを削ればいいんです。

だから、自民党支持の人も、今回は年寄りの言う言葉に耳を傾けなさい。世の中には天の時というものがあるのです。

日本政府は借金漬けで、それをなんとかしなくちゃいけないと思ってた人もいてるでしょう。でもそれも、ほとんどは官僚の給与支払いのための借金です。だから、官僚の放蕩三昧を、まずなんとかするのが、最優先かつ最重要なのです。
そして、それをなんとかできるのは小沢一郎のいてる民主党だけです。

今一度、小沢一郎が個人として出した新政権の基本案を再掲載しておきます。

http://www.dpj.or.jp/news/files/080908ozawa2seiken.pdf

この政策案の8番目に、

(引用開始)----------------------------------------------
8、国民自身が政治を行う仕組み
①国会審議は、国民の代表である国会議員だけで行う。
②与党議員を100人以上、副大臣、政務官などとして政府の中に入れる。
③政府を担う議員が政策・法案の立案、作成、決定を主導する。
(引用終了)-----------------------------------------------

というのがあります。
大事なのは、この2番目の項目「与党議員を100人以上、副大臣、政務官などとして政府の中に入れる。」です。

官僚の親玉のクビを切って政治家をそのトップに据えると明言しています。
これをやれば、官僚組織がガラガラと音を立てて崩れ落ちます。
これこそ本来の政治家の専権事項です。
いままでの自民党議員は、これをやらなかった。だからダメだったんです。

でも、今日から時代は変わるでしょう。

自民党に入れたいと思っている人も、今回だけは民主党にいれてください。
よりよい経営層のための政党は3年後くらいに作ればよろしい。いまは、まず「国民が主役」を優先する時です。

ということで、これから投票所に行ってきます。
みなさまもご健勝であられることを祈ります。

いろいろ報道等を見てまして。

みんな「自民党政治があまりにひどかったから、民主を選んだ」という言い方をしてるんですよね。

いろんなコメンテーターも、評論家も、肝心の鳩山代表もそういう事をおっしゃる。

けど、どうもそれは違うように思うのですよ。
前回の郵政選挙の時は、「郵政にイエスかノーか!」という宣伝が、それこそテレビ、新聞、雑誌で、えんえん繰り広げられて、「刺客が送り込まれた!」とか、「郵政民営化造反者の恨み」とか、それこそやたらとマスコミでずーっと流され続けて、それで洗脳された国民が、つい自民党に入れちゃったという事だったわけですね。

しかし、今回はずーっと「酒井法子」だったわけですよ。マスコミは。えんえん。

だから実質は、都議選で答えが出てたと言っていいわけです。

で、それがここまでの大差。
それも日本全国で、です。

これねぇ、単に自民党への反感だけだったら起こらない結果だと思うのです。

で、長崎2区で、あの久間議員を破った福田衣里子の話を読んでみると、とにかく現地の有権者を訪ねまくってるわけですよ。軽自動車でこまめに回ったらしい。離島にも3回行ったとか書いてある。

で、それが「小沢一郎の指示だった」と言ってるんですね。

ああ、そうかと思ったわけです。



これは田中角栄だ。



雪深い新潟の地を、ひたすら歩いて、ひとりひとりの人間の顔を覚えて、集会に出て、演説では人を笑わせて、泣かせて、切々と訴え、ひとりひとりを着実にファンにしていく。
そういう田中角栄のやり方が、そのまま生きてる。その結果が、この大勝だったのだと確信しました。

ようは、小沢一郎だったんですな。

田中角栄の愛弟子、小沢一郎が、選挙の勝ち方を、若い世代に延々と手ほどきし続けたのだと。
ひたすらそれを思ったわけですよ。

郵政選挙の時の、あのマスコミの「郵政選挙、イエスかノーか」というワンパターン報道の繰り返しとお祭り騒ぎ。あの露出量の多さ。あれがあったから、自民党は勝った。大勝した。

で、今回は、あの露出量と同等数の「どぶ板」を民主の若手議員は、えんえん去年からずっと、ずっと、ずっと、ずっと続けていたって事でしょう。
だから、麻生ちゃんが敗北を怖がって、選挙の時期を延ばせば延ばすほど「実質露出量」が増えてしまったって事だと思う。

きっと小沢一郎は、若い民主党の議員に、ひたすら「地元を回れ。裏路地まで回れ。何度でも回れ。顔なじみになるまで回れ。」と言い続けていたに違いないし、たぶん、それしか言ってないんだと思う。

これこそ、田中角栄から連なる、国民宰相のDNAでしょう。

そういう地道な活動を、民主の若手議員はみんなやってたに違いないです。
そうでなければ、ここまでの圧勝にはならない。
そこまでやったところで、有権者全員に会えるわけではないんですからね。
会ったことのない人には、やっぱり投票はしない。
特に、じいさんばぁさんなんかは絶対ですな。顔を見せたかどうかで判断する。ひたすらそれ。

そういうことを、民主党はやったのだって事です。少なくとも小沢一郎はずっと、それしかやってないんだと思う。

考えてみたら、まず2007年の参議院選挙の勝利が、同じパターンでしょ。小沢一郎はひたすら地元回り。テレビとか全然出ない。そんなもんに出てるヒマがあったら、有権者と会う。10人と会えば、1票くらいは増える。

それをひたすらやり続ける。若い議員にもそれをさせる。

そういう事でしょ。
ようは。

そういう事を、自民党の議員は選挙戦が始まってからしかしなかったということでしょ。
たぶんそれが一番の原因だと思うな。
まぁマニフェストとかもあるけど、本当の本当は、あんまり関係ないんだろうと思う。

人間なんて単純なもので、会った事のある人には親近感を持つのですよ。だからとにかく会えと。選挙区を歩けと。ひたすらそれを言い続けたんだと思う。

で、そういう事を延々やってきてるから、

●企業献金の全面廃止

●個人献金だけでの選挙

って事を言うわけですよ。それだけでどうにかなるって事ですね。実際、田中角栄はそれをひたすらやってたわけですから。


「まず、人と会うのが基本。」


っちゅうのを、やってるかやってないかだなぁ多分。本当にそれだけだと思う。会って話せば、国民の不満は勝手に頭に入る。聞く気がなくても、何度も同じ事を言われたら、嫌でも頭に残る。国民の事を心から思いやる、なんてことをしなくても、一番大きな不満は何なのかを「数字」で把握できる。それも紙の資料とか数字じゃない。人の声とか真剣味とかで把握できる。
で、それだけで良い。っちゅうことでしょう。

テレビも、新聞も、インターネットもいらん。顔を合わせて「聞いてるふり」をしてるだけで、すべての事が把握できて、票も獲得できて、政敵との論争においても、国民意識とズレないところでの意見が言える。だから信用される。

ただそれだけのことでしょう。


「とにかく有権者に会え。」


なんか、角栄さんの声が聞こえるようです。

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