えー、こういう記事がありまして。

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橋下知事、職員からのメールに激怒 「物言い非常識」厳重注意へ
2009.10.8 13:47

橋下徹大阪府知事 大阪府の橋下徹知事は8日、職員から受けたメールが「物言いが非常識」として、同日付でこの職員を厳重注意にすると明かした。

 橋下知事は1日夜に全職員にメールを送信。和歌山市の紀の川大堰からの利水撤退で、府の負担が約380億円にのぼったことに対する府幹部の議会答弁に謝罪の気持ちがなかったことを問題視した。これに対し、職員が反発し、「愚痴は自分のブログでしてほしい」などの内容のメールを返信。橋下知事は「組織のトップに対する物言いとして逸脱している。組織の体をなしていない」などと職員の処分を検討するよう人事担当者に指示した。
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これねぇ、世間のみなさまの意見でも橋下知事の対応が賛否両論だったりするわけですよ。


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メールで職員処分 橋下知事に「大人げない」
2009.10.9 16:06

大阪府議会で代表質問に答弁する橋下知事=9月30日 大阪府の橋下徹知事が、不適切な表現のメールを知事に送ったことを理由に女性職員を厳重注意としたことに「知事は大人げない」「(職員は)非常識」などと賛否の声が多数寄せられていることが9日、分かった。

 府民課によると、8日夕方までに電話やメールで計93件の意見があり、橋下知事の対応に批判的なものが53件と過半数を占めた。「処分で意見が出にくくなるのではないか」「厳しすぎる」などの声が多かったという。

 一方で「トップに対する言葉として失礼だ」「身分が安定している公務員だからこんなことができるのか」と、職員を批判する内容も。意見は9日午前も引き続き寄せられているという。

 橋下知事は同日朝、府庁で記者団に「トップの訓示に対する物言いや対応を問題視した。(職員は)府民がわたしを批判することと、上司と部下の関係を勘違いしている」と述べた。

 女性職員は2日、橋下知事が全職員に送った税金に対する感覚の違いを批判するメールに対し「愚痴はブログでしてほしい」などと返信。8日に口頭で厳重注意を受けた。
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でね。

これが普通の会社の上司と部下ならね、確かに橋下くんの処分や言い方は、「ちょっと大人げない」と言われても仕方ないと思うんですよ。それは確かに。

でもね。
これは相手が違うんです。
相手が役人なんです。

はっきり言いますが、



●公務員というのは社会的なカタワである。



んですよ。
言ったらなんですけど、世間一般の、お給料をいただいて、その実績に応じて自分の実力が問われるような「経済的試練」というものを、


●生涯経験することがないという前提で生きている種族。


なんです。
一般の経済的な思考やスキルのある、「フツーの一般人」じゃないんですよ。
はっきりくっきり「異常人」なんです。

その異常さを、世間一般の人間は、甘く見ているから、この橋下くんの処分が「大人げない」というように見えるわけです。

いや、違うって。役人は、それこそ宇宙人ですって。鳩山さんどころの騒ぎではないんです。「コームイン族」という人類以外の生命体と思った方が良いくらいなんですって。

まず、そこのところを、正しく認識しないといけないんです。

ところが!

この「役人と一般人は、思想・信条やライフスタイルまで、根本的に全く異なる別人種なのである。」という、もっとも重要な点を、一般人も役人たちも、どっちも理解していないという、とんでもない不幸が、この国にはあるわけですよ。

だから、橋下くんみたいに、一般庶民の庶民感覚で民事的なもめ事を処理してきた弁護士あがりの知事からすると、こういう「大人げない処分」をせざるを得なくなってくるわけです。

だから、僕は、橋下くんの判断は、かなりマトモかつまっとうだと思いますよ。

だいたいね、役人・公務員が「普通の会社と同じように働いているのだから、給料をもらえて当たり前だ」と思う時点で、そいつらは死刑に匹敵するとんでもない間違った発言をしているんですよ。

役人や公務員の仕事というのは、すべて、どんな仕事でも、全部、経済活動には直接タッチしない仕事なわけです。経済的にペイする仕事なら、公的機関でやるのではなくて、民間が株式会社で、キチンと成功報酬なども含めたまともな人事考課のある仕組みでやればいいことなんです。

でも、そういう仕組みではペイしない事をこそ、役所や政府はやらなきゃいけないわけです。

ですから、役人や公務員の給料は、


●もともと完全に赤字。


なわけですよ。黒字になるような事なら民間でやればいいわけだから。

つまり、もともと公務員のやってることは、


●儲からない仕事


なわけです。どこをどうやったって、


●無駄遣いにしかならない仕事


を、彼らはやってるわけですし、そうでなければ公的機関の意味なんてないわけです。

で、それでも必要なことだから、仕方なしに税金を払って役人たちに事務処理とかそういうことをやってもらってるわけでしょう。
だから役人というのは、

●もともとやっかいもの。

であって、できるならば、

●一刻も早くお払い箱

にしたい存在で、

●毎分毎秒、合理化してでも、必要経費をどんどん削らなければいけない業務。

なわけで、であるからして、

●役人の給料は、どんどんどんどん下げるのが当然

のものなわけです。


であるにも関わらず、「役人の給料が下がったら、モチベーションが下がってしまう」などというバカの極み、とんでもない勘違い野郎が続出しているのが、日本の現状で、しかもなおかつ、そういうバカの極みの発言を聞いて、一般の国民も「まぁ役人も国民なんだから、それなりに働いてもらわないとなぁ」とか言ってしまうていたらくなわけですよ。

そんなものね、給料が下がってモチベーションが下がるような人間は、経済による競争システムを肯定している思想を持った人間なんだから、


●なら、役人をやめて一般企業で働け!バカモン!


ということにしかならないわけです。
役人というのは、


●経済競争ではなく、人間の尊厳そのものを守ることこそが大切だ。

という価値観で生きているような人がなるべき職業なのであって、給与でやる気が上下するような人間は、とにかく真っ先にやめてもらわないと困るわけです。

本来役人というものは、


●「経済の役にも立っていないのに、私のようなものに給料を国民のみなさまがくださって、なんとありがたいのだろう。なんとか、もっと少ない給料で、この仕事を実現することはできないだろうか?もっと少ない人員で、同じ公的サービスを実現することはできないだろうか?」

と考えるのが仕事であって、他に仕事なんかないんですよ。もともと「穀潰し」なんだから。


●もともと「穀潰し」なのである。


という、役人・公務員の本質を、みんながみんな、忘れてる事が問題なんですよ。この国は。

このあたりはねぇ、かなり「考え方の断絶」ってものがあると思いますねぇ。
それは多分、そこいらの中小企業の社長とかが、大阪府知事になったら、もう、毎日役人ひとりひとりの言葉の一言一言が、腹が立って腹が立ってしょうがないくらい違和感を感じるはずですよ。きっとそういう状態なんだと思う。

でも、この記事にある職員は、その自分の「非常識さ」に気づくことすらできないくらいの頭がおかしいというか、世間からずれてるだろうと想像できます。かなりパッパラパーというかズレまくり人間でしょうなぁ。ほんとに。

ということで、橋下くん自体を全面的に支持するわけでもないんですけど、この件に関しては、


●賛否が分かれるということ自体が大問題なのだ。


と言っておきたいです。
こういうことは、はっきり国民として、徹底して、


●完璧、100%、どこをどうとっても、この職員が間違いであり、狂っている。キチガイだ。


と断定すべきなんです。キチガイレベルですよ。ほんとに。
でも、こういう話が出ると、世間的には「賛否が分かれる」という記事が出てしまいまして、この職員は永遠に、死ぬまで「自分がとんでもなく間違っているのだ」ということに気づくことすらできないわけです。「世間でも賛否両論やん」とか思ってるわけです。

あのなぁ、おまえらは、河原乞食と同じで、根っからの穀潰しなんやぞ?
それが、不況でも首切りにあわないだけでも、


●ああ、国民のみなさまのお慈悲で、私は生きながらえさせていただいている、なんてありがたいことなのだろう。

と思うのが筋であり、そういう気持ちを持つことこそが「役人魂」なのだ。これは本質論ですよ。小説家が文章で人をうならせる、歌手が歌声で人を癒すのと同じく、役人は河原乞食として、「こんなに給料をもらってはいけない。税金のムダ使いなどしたら天罰が下る。国民のみなさまに生涯感謝しなければ」と真剣に思うことこそが役人の仕事。そういう事なんです。

本質を踏み外してる人間は、どこへ行っても恥ずかしい存在で、死んでも成仏できまへん。

そういうことでおます。

なので、この件、完全、完璧、絶対的に、橋下君が正しい。
で、この件で、「橋下は大人げない」と、一般国民が言ってしまう事も根本的に間違いなので、ついうっかりそう思ってしまった人は、この機会に、考えを改めてください。

以上。

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