選挙後、母親にちょいと選挙の感想を聞くと、

「小泉さんも髪の毛、真っ白になってしもてなぁ。なぁ。」

と、それだけであった。

実に間抜けな意見に聞こえるが、実際には、意外に、この感想が一番するどいかもしれん。

というのは、ネットで小泉くんの演説を見たのだが、言ってることが支離滅裂なのは、もうしょうがないとして、とにかく「疲れて」いる感じなのだ。

いやまぁ選挙戦最後の日の動画だったから遊説で疲れていたというのもあるやもしらんが、とにかく覇気がない。
言ってる言葉は攻撃的なのだが、目に輝きがない。

なんなのだろう。

そう思っていたら、週刊の写真誌などに「小泉は病気ではないか」という記事が出ていた。
うむ、私もそう感じる。何やらおかしい。

まえから毎日薬を飲んでいて、高血圧だから降圧剤を飲んでいるのだ、という話になっているのだが、精神安定剤のたぐいではないかという噂も絶えない。

もしかしたら、今回の無茶苦茶な選挙への流れと自民圧勝までのシナリオは、すべてアメリカの金融界あたりが金を出してくれて、企画屋が案を出し、そのお仕着せの「物語」に、小泉自身、もう「乗る」しかなくなっていたのかもな、とは思うのだ。

もう、自分の意志で動くこともできなくなっているあやつりロボット、小泉。だから疲れている、という見方が、成り立つのではないかと私は思う。

もう線路は敷かれた。走るしかない。

踊らされる、あやつり人形としては、とにかく「役者」になりきって、演じきるしかない、ということなのかもしれない。

だいたい、小泉に元々子分はいない。
今でもいない。

山拓みたいな刎頸の友みたいなのはいるけど、それも愚痴聞き役みたいなもんで別に心底フォローするわけでもないようだ。

幹事長の武部なんて、「はい、はい」と言うこと聞くだけのバカだし。まぁアメリカの言うこと聞くだけなんだから、余分なこと言わない奴のほうが気が楽だわな。言い訳とか考えなくていいし。
あとは、首相の座という権力にすりよってくる守銭奴みたいな奴しか、周りにいてない。そのほうが気が楽でいい。どうせ金主のいうこと聞くだけなんだから。適当にポストをばらまいとけってなもんだ。

つまりは、まぁ精神的に、もうボロボロなのかもしらんということなのだ。

アメリカの要望を直接聞いてるのは、小泉と竹中の二人だけなんだろうしねぇ。ようもまぁ、そんな孤独で心の豊かさのないことをやってるもんだと思うが。

いま、国の借金は膨大である。

そのためには、まず公務員を減らすこと。
誰もがそう思ってるから、郵政民営化にはみんな賛成した。
小泉も竹中も、そう熱弁をふるった。

でも、実際には郵政公社の公務員を民営にしても税金なんてほとんど削減できはしない。切手代と簡保でまかなわれてたほとんど民営みたいな組織が郵政公社なんだから。

郵便は要するに、国のサービスでも「利用するたびに利用料を支払う有料サービス」なわけですよ。そうでしょ? それは要するに郵便局の局員の給料そのものなわけ。いまでもそうだし、郵政を民営化しても、それは変わらん。だから郵政を民営化しても税金の総額はほとんど変わらない。まぁ郵便局の局員の恩給あたりは削減できるのかもしらんけど。

(なのにサラリーマン増税はするんだぜ。話にならんでしょうが。郵政以外の「純粋に税金で食ってる役人」のクビを切れっていうのさ。ほんとに。)

切手代で自分たちの給与をまかなっている郵政公務員のクビを切っても税金は減らない。国の借金解消の屁の役にも立たない。
そんなことは小泉も竹中も百も承知のはずだ。
だって、小泉も竹中も「郵政大臣」をやったことのある人間なんだぜ?民営化が矛盾した話だというのが、わからないはずはないのだ。こんなキチガイじみた話なんてない。

なのに、たとえ国民をだましてでも、突っ走るしかなくなってるのだろう。郵貯の資金を外資のものにしない限り、彼らの政権はないのだろう。「君たちでダメなら民主党で実現する。前原も俺たちの子飼いの政治家だからな。どうせなら自民圧勝で、君らの手でやるほうがいいだろ。どうだ?」とか言われたのかもしれない。

日本の宰相なんて、そういう程度のものだ。小渕さんだって100兆もの赤字国債をいきなり一年で発行して、それで心労で倒れたようなもんだし。小泉くんもアメリカに武器でおどされつつ、「がんばったら強大なる政権になるんやし、がんばっらんかいな。」
とか金主が敷いた道を歩くしかないんだろう。

そうでなければ、税金縮小にもならない郵政民営化みたいなおかしな事を必死になってやってる意味がわからん。
筋も通らぬことを、納得もいかないまま、それでも「やらねば」と身を奮い立たせてやっていて、それで精神的にもボロボロとか、そんなところなんじゃないのか?

哀れだ。
実に、哀れだ。

でも、私は、あえて思う。「それなら、さっさと病気で死んでくれ」と。

なにはともあれ、憲法違反をやって、筋の通らない演説で国民をだました詐欺罪の罪は消えないし、それは小泉くんの不徳のいたすところだからなぁ。
それこそ自己責任でさっさと死ねばいいと思う。

そういう意味では、小渕さんのほうがよっぽどマシだったわなぁ。さっさと死んでしもたもんなぁ。国民に対する申し訳ない気持ちでいっぱいだったんじゃなかろうか。あの百兆。あれもアメリカにおどされて貢いだ金だったんだろうなぁ。
それが辛くて心労で死んだと考えるのが、一番納得いく。死ぬ前にはアメリカでは小渕の評価、あがってたじゃん。あれは貢いだからよ。

小泉が首相になってからは、毎年30兆である。(これは数年前に宣言した。赤字国債を発行してでも金融安定化を図ると言った。言ってそのとおりにした。ムダな国債発行である。アメリカに貢いだ金だろう。)で、四年での総計は170兆円である。宣言より50兆も多い。

170兆も貢いだから、向こうの雑誌で「ベストドレッサー」とかのベストテンに入れてもらえたりするわけよ。小泉君も。ちゅうか、そんだけ貢いでも、まぁその程度の評価しかしてもらえないのが、日本の首相の現実なんだろうな。やっぱり哀れだ。

そんなこんなを考えると

「小泉さんも髪の毛、真っ白になってしもてなぁ。なぁ。」

という、うちの母の指摘。まさに、「その通り」なのだろうと思うのである。

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