ということで、かなり遅くなりましたが、今月も、読んだ本のご紹介。
4月は9冊。まぁまぁの冊数。
紹介する順番は面白かった順。
(1)3種類の日本教―日本人が気づいていない自分の属性 (講談社+α新書)
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4062724979/249-9767057-8485143
(2)ウォーキング考―最短距離で最大効果を生み出す「正しい歩き方」 (角川SSC新書)
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/482755031X/503-1393334-5299133
(3)自分が好きになる 自信がわく 願いがかなう 夢ファイル
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4534043643/503-1393334-5299133
(4)レバレッジ英語勉強法
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4022504234/503-1393334-5299133
(5)頭の回転が50倍速くなる脳の作り方~「クリティカルエイジ」を克服する加速勉強法
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4894512645/503-1393334-5299133
(6)本は10冊同時に読め!―生き方に差がつく「超並列」読書術 本を読まない人はサルである! (知的生きかた文庫)
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4837976913/503-1393334-5299133
(7)本を読む本 (講談社学術文庫)
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4061592998/503-1393334-5299133
(8)ほんとうの心の力
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4569654436/503-1393334-5299133
(9)十牛図入門―「新しい自分」への道(幻冬舎新書)
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4344980778/503-1393334-5299133
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(1)3種類の日本教―日本人が気づいていない自分の属性 (講談社+α新書)
今月は絶対オススメが、この本。超おもしろかった。
日本には文化の異なる大きな3つの集団があって、それは宗教の違いのように、考え方や価値観までがまったく異なっている、とする島田裕巳のなかなかの力作。
で、その集団とは、
●サラリーマン系
●自営業系
●公務員系
だとしてます。
大きくは、この3つの「系」が、日本にはあると。そして意外にも、この系ごとで価値観がまったく違う事を誰も意識していないが、人生計画を立案するにも、何をするにも、現実的に、役に立つのだ、というお話し。
この本は本当におもしろかった。
とにかく、みなさん、自分の親戚や友人などなど親しい人を思い出して、どの「系」が多いか考えてみましょう。いちばん多い「系」の「思想」が、あなたの居心地の良い思想になるはずです。
これは日本人の精神史にとって、かなり重要な本だと思います。
------------------------------------------------
(2)ウォーキング考―最短距離で最大効果を生み出す「正しい歩き方」 (角川SSC新書)
あの有名なウォーキングの先生、デューク更家さんのウォーキング本。でも新書なので、考え方とか理屈とかがたっぷり入ってる本です。
で、読んでみて「ほほ〜、なぁるほどぉ。」と感心しまくり。多分レベルがかなり高いと思います。
「歩く」という事を、ほんとうにキチンと考えていて、歩くためには、まず呼吸と立ち方が大事、と、歩くための前提としての呼吸の仕方と骨盤の開き方、骨盤調整の仕方、などをていねいに教えてくれる。
この「まず基礎からやりましょう。」というところが、なんでもないようでいてすごいんですね。
で、では歩き方はどうすればいいの? と読んでいくと「歩き方が大事なんじゃないです。キレイな姿で歩いてるなと思う事が大事」とおっしゃる。これも言ってる意味が深い。美しく見えるように歩こうとすれば、自然と「歩き方」は正しくなると。「歩き方」という手順・方法にこだわるとギクシャクして良い形にならないですよ、方法論ではなくて意識の持ち方ですよ、というわけです。
これもなかなかにするどいと思うんですね。みんないきなり「カタチ」から入ろうとするもんなぁって思って。こういう「考え」とか「意識」みたいな事が本当は大事なのにってつくづく思います。
あと、骨盤調整は、たぶん腹を凹ませるために、ものすごく大事な事だろうと僕は思ってます。けどまぁ、それはまた別の話なので。
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(3)自分が好きになる 自信がわく 願いがかなう 夢ファイル
うーん、順位を下げようと思ったけど、意外に上にきてしまうなぁ、この本。
えー、自己啓発本っぽくなってますが、僕は単純に「A4クリアファイルの活用方法のアイディア本」として読みました。
そういう読み方をするのは、ちょっと作者が言いたいテーマとは、ずれてしまうんですけどね。でも、僕にとって興味があったのはそっちなので。
書籍内容としては、「自分のポートフォリオをまとめなさい」というだけの本なんですけどね。
たとえば、イラストレーターの人なら、作品をクリアファイルでまとめたりされてると思うんですが、そういう事を、普通の人もキチンとやりなさい、というような本です。仕事の実績をA4クリアファイルでまとめるといいよ、って。それが他者に対する、良いアピールにもなるから夢もかないやすいよ、という、まぁ実に普通の話ですね。
でも、こういう普通の事を普通に書いてる本って少ないのかも知れないです。
僕は最近、A4サイズのクリアファイルを、いろいろ便利で気に入って使ってるんですね。パソコンのプリントアウトから、街なかで入手したチラシまで、適当にほおりこむだけで「本」的な体裁で活用できるので大好きです。少し前からA4クリアファイルを、「どデカい、システム手帳」として使ってきてたので、そういう意味でもこの本は面白かったです。
システム手帳だと、リフィルに穴があいてないとダメなんですが、クリアファイルだと穴がない普通の紙がバインドできるので便利なんですね。これほどすぐれたバインド方法はないよなぁと最近かなり気に入ってます。特に、横から紙を入れるサイドインのタイプのA4クリアファイルは、紙が落ちなくてA3サイズも入るから便利です。音楽の楽譜もA4、A3っていうのが多いので、ウクレレの楽譜とかにも便利でありがたいのです。
この本では「ファイルのまとめ方は単純に最初のページから順に入れていけばいい」という考え方が紹介されていて、「ああ、これは実用的で賢いな」と思いました。普通の紙の大学ノートを買って、頭から仕事のメモを書いていくとかしますけど、あれと同じようにクリアファイルを使ってみるのも良いかも知れません。薄いものなら、300円とかからありますし。
------------------------------------------------
(4)レバレッジ英語勉強法
例の如く、レバレッジシリーズの本田直之さんの本。今度は英語本です。
んー、実はあんまり書くことはない。内容はとても良いと思いますが、僕は昔紹介した「英語上達完全マップ」のやり方で行きたいですね。
で、実はこのレバレッジ英語勉強法でも、「英語上達完全マップ」はちゃんと紹介されてます。よくわかってるじゃん、本田直之。
「英語上達完全マップ」
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4860641027/503-1393334-5299133
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(5)頭の回転が50倍速くなる脳の作り方~「クリティカルエイジ」を克服する加速勉強法
ということで、先月「英語は逆から学べ」を紹介しましたが、その著者の苫米地さんの本です。んー、考え方はすごく面白いんだけど、この人の本って実践の部分がちょっと弱いのよなぁって思う。「英語は逆から学べ」と重なってるところが多かったので、あっと言う間に読めてしまった。
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(6)本は10冊同時に読め!―生き方に差がつく「超並列」読書術 本を読まない人はサルである! (知的生きかた文庫)
これは書評済み。
http://diarynote.jp/d/12917/20080424.html
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(7)本を読む本 (講談社学術文庫)
出版界の新・スーパースター、勝間和代さんがおすすめしたために、なぜか重版されたらしく、店頭でズラリと平積みになっていた本。
本の読み方を書いてあったので読んでみました。
この本で面白かったのは、通読するのではなく、目次や全体をサラサラと斜め読みする「点検読書」が紹介されていた点。
実用的かつ、すごく面白くて「おお、これは良い、これからこの読み方しよう!」と感激したのだけど、冷静に考えると、こういう読み方って、本屋で立ち読みして、買うか買わないかを考えてるときには絶対普通にやってるのよなぁと思うと、一気につまらなくなってしまった、という本です。
基本的に、本好きならみんな、この「点検読書」は書店で本を買う時にやってると思う。
ただまぁ、「速読」ではなく、目次と見出しをバァーっと見ていって、内容を把握するというやり方はけっこう大事だと思います。
後はじっくり読む「分析読書」が紹介されてましたが、それは普通に本を読んでる人間なら、当たり前に感じることばかり。なので、ここまではあんまり読むべきところがない。
残り数十頁でシントピカル読書というのが紹介されていて、これは「自分が決めたテーマに沿って複数の本を読む」という事で、すごく面白いとは思ったんです。
でも、これも、ここの2005年5月3日の日記、「田中角栄の読書法」
http://diarynote.jp/d/12917/20050503.html
で紹介した、「関連項目の書物を一貫目ほども買ってくる」という田中角栄の一言の方がはるかに実用的かつ分りやすいですな。
という事で、あんまり読む意味を感じませんでした。
でも、本を読んでない人は、この「点検読書」も、「分析読書」も、「シントピカル読書」もやってないよなぁと思うと、この本にも意味はあるのかな? とは思いましたね。
読書習慣を持ってない人が、とりあえず読書の基本的な取り組み方を手取り足取り教えて欲しい時には役立つかも、です。
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(8)ほんとうの心の力
この本をここで紹介するのは、実は反則かもしれないんですけどね。
この本はずっと「枕元本」として寝る前にパラパラ読んだりしてた本。買ったのは1年半くらい前です。で、ずっとパラパラ読んで、で、ほぼ最後まで読んであったのですが、ずっとほったらかしにしていて、今月ふと残り20頁くらいを一気読みして読了した、というだけの事です。
中村天風さんの本ですが、中村天風、好きなのよなぁ、僕は。
うむー。
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(9)十牛図入門―「新しい自分」への道(幻冬舎新書)
今回、この本が一番つまらなかったんですが、一言書いておきたいんですね。
これこそ、日本の宗教のレベルの低さで、本当にひどいと感じたので。
「十牛図」というのは、禅をやったことがある人なら、たいてい知ってると思うのですが、禅の公案として、使われている素材なんです。で、「十牛図」の事は前から知ってたんですが、一度キチンと正規の解釈というのを、聞いてみようか、というようなつもりで買った訳です。
そしたらこの本、十牛図が誰の発案で、何年ぐらいに作られて、いままでにどういう解釈がされて、どのように利用されてきたか、あるいは禅における考案とはどのようなものか、というような基礎事実関係の詳述を一切しないままに、この十牛図に則って、この横山紘一というオッサン個人の「わたしの釈迦教観」みたいな話をとうとうと述べてるわけです。
十牛図は禅の発展とともに親しまれてきた図なわけだから、釈迦の教えより時代は随分と下がるはずです。いわば仏教を作った釈迦の思想とは直接的には何の関係もないはず。
あくまで禅を考えた達磨大師の思想体系に沿って出てきた図のはずなわけです。
それを、もう、本当に、自分の妄想の解釈で、あれもこれもお釈迦様、という感じで、十牛図にお釈迦様の考え方をベタベタと自分の勝手な判断で貼付けて、「十牛図解説でござい」と自己満足をしてる。で、とうとう一冊丸々「私の釈迦教観」だけで終わらせてしまってる本なんですね。
あまりにひどい。それで、これでは十牛図について何もわからんじゃないか、もうちょっと知りたいなと思って、インターネットで「十牛図」を検索してみたら、なんのことはない、市井の人たちの解釈の方が、はるかに面白い。なんやねんこれは? って思ったんですね。
もともと公案というのは、いろいろな解釈ができるように作られているから、誰もが自由に解釈できて、それで生き残ってきたのだろうとは思うけど、それにしても、横山紘一のレベルはひどい。本当にこれで書籍にして良いと思ってるんやろか?仏教学者ってなってますけど、こんなもの単なる妄想家でしかないよなぁと、つくづく日本の宗教に関するレベルの低さに驚いたという次第。
今月の1位の島田裕巳とくらべると、その差歴然。本当にひどい本でした。
4月は9冊。まぁまぁの冊数。
紹介する順番は面白かった順。
(1)3種類の日本教―日本人が気づいていない自分の属性 (講談社+α新書)
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4062724979/249-9767057-8485143
(2)ウォーキング考―最短距離で最大効果を生み出す「正しい歩き方」 (角川SSC新書)
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/482755031X/503-1393334-5299133
(3)自分が好きになる 自信がわく 願いがかなう 夢ファイル
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4534043643/503-1393334-5299133
(4)レバレッジ英語勉強法
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4022504234/503-1393334-5299133
(5)頭の回転が50倍速くなる脳の作り方~「クリティカルエイジ」を克服する加速勉強法
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4894512645/503-1393334-5299133
(6)本は10冊同時に読め!―生き方に差がつく「超並列」読書術 本を読まない人はサルである! (知的生きかた文庫)
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4837976913/503-1393334-5299133
(7)本を読む本 (講談社学術文庫)
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4061592998/503-1393334-5299133
(8)ほんとうの心の力
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4569654436/503-1393334-5299133
(9)十牛図入門―「新しい自分」への道(幻冬舎新書)
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4344980778/503-1393334-5299133
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(1)3種類の日本教―日本人が気づいていない自分の属性 (講談社+α新書)
今月は絶対オススメが、この本。超おもしろかった。
日本には文化の異なる大きな3つの集団があって、それは宗教の違いのように、考え方や価値観までがまったく異なっている、とする島田裕巳のなかなかの力作。
で、その集団とは、
●サラリーマン系
●自営業系
●公務員系
だとしてます。
大きくは、この3つの「系」が、日本にはあると。そして意外にも、この系ごとで価値観がまったく違う事を誰も意識していないが、人生計画を立案するにも、何をするにも、現実的に、役に立つのだ、というお話し。
この本は本当におもしろかった。
とにかく、みなさん、自分の親戚や友人などなど親しい人を思い出して、どの「系」が多いか考えてみましょう。いちばん多い「系」の「思想」が、あなたの居心地の良い思想になるはずです。
これは日本人の精神史にとって、かなり重要な本だと思います。
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(2)ウォーキング考―最短距離で最大効果を生み出す「正しい歩き方」 (角川SSC新書)
あの有名なウォーキングの先生、デューク更家さんのウォーキング本。でも新書なので、考え方とか理屈とかがたっぷり入ってる本です。
で、読んでみて「ほほ〜、なぁるほどぉ。」と感心しまくり。多分レベルがかなり高いと思います。
「歩く」という事を、ほんとうにキチンと考えていて、歩くためには、まず呼吸と立ち方が大事、と、歩くための前提としての呼吸の仕方と骨盤の開き方、骨盤調整の仕方、などをていねいに教えてくれる。
この「まず基礎からやりましょう。」というところが、なんでもないようでいてすごいんですね。
で、では歩き方はどうすればいいの? と読んでいくと「歩き方が大事なんじゃないです。キレイな姿で歩いてるなと思う事が大事」とおっしゃる。これも言ってる意味が深い。美しく見えるように歩こうとすれば、自然と「歩き方」は正しくなると。「歩き方」という手順・方法にこだわるとギクシャクして良い形にならないですよ、方法論ではなくて意識の持ち方ですよ、というわけです。
これもなかなかにするどいと思うんですね。みんないきなり「カタチ」から入ろうとするもんなぁって思って。こういう「考え」とか「意識」みたいな事が本当は大事なのにってつくづく思います。
あと、骨盤調整は、たぶん腹を凹ませるために、ものすごく大事な事だろうと僕は思ってます。けどまぁ、それはまた別の話なので。
------------------------------------------------
(3)自分が好きになる 自信がわく 願いがかなう 夢ファイル
うーん、順位を下げようと思ったけど、意外に上にきてしまうなぁ、この本。
えー、自己啓発本っぽくなってますが、僕は単純に「A4クリアファイルの活用方法のアイディア本」として読みました。
そういう読み方をするのは、ちょっと作者が言いたいテーマとは、ずれてしまうんですけどね。でも、僕にとって興味があったのはそっちなので。
書籍内容としては、「自分のポートフォリオをまとめなさい」というだけの本なんですけどね。
たとえば、イラストレーターの人なら、作品をクリアファイルでまとめたりされてると思うんですが、そういう事を、普通の人もキチンとやりなさい、というような本です。仕事の実績をA4クリアファイルでまとめるといいよ、って。それが他者に対する、良いアピールにもなるから夢もかないやすいよ、という、まぁ実に普通の話ですね。
でも、こういう普通の事を普通に書いてる本って少ないのかも知れないです。
僕は最近、A4サイズのクリアファイルを、いろいろ便利で気に入って使ってるんですね。パソコンのプリントアウトから、街なかで入手したチラシまで、適当にほおりこむだけで「本」的な体裁で活用できるので大好きです。少し前からA4クリアファイルを、「どデカい、システム手帳」として使ってきてたので、そういう意味でもこの本は面白かったです。
システム手帳だと、リフィルに穴があいてないとダメなんですが、クリアファイルだと穴がない普通の紙がバインドできるので便利なんですね。これほどすぐれたバインド方法はないよなぁと最近かなり気に入ってます。特に、横から紙を入れるサイドインのタイプのA4クリアファイルは、紙が落ちなくてA3サイズも入るから便利です。音楽の楽譜もA4、A3っていうのが多いので、ウクレレの楽譜とかにも便利でありがたいのです。
この本では「ファイルのまとめ方は単純に最初のページから順に入れていけばいい」という考え方が紹介されていて、「ああ、これは実用的で賢いな」と思いました。普通の紙の大学ノートを買って、頭から仕事のメモを書いていくとかしますけど、あれと同じようにクリアファイルを使ってみるのも良いかも知れません。薄いものなら、300円とかからありますし。
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(4)レバレッジ英語勉強法
例の如く、レバレッジシリーズの本田直之さんの本。今度は英語本です。
んー、実はあんまり書くことはない。内容はとても良いと思いますが、僕は昔紹介した「英語上達完全マップ」のやり方で行きたいですね。
で、実はこのレバレッジ英語勉強法でも、「英語上達完全マップ」はちゃんと紹介されてます。よくわかってるじゃん、本田直之。
「英語上達完全マップ」
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4860641027/503-1393334-5299133
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(5)頭の回転が50倍速くなる脳の作り方~「クリティカルエイジ」を克服する加速勉強法
ということで、先月「英語は逆から学べ」を紹介しましたが、その著者の苫米地さんの本です。んー、考え方はすごく面白いんだけど、この人の本って実践の部分がちょっと弱いのよなぁって思う。「英語は逆から学べ」と重なってるところが多かったので、あっと言う間に読めてしまった。
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(6)本は10冊同時に読め!―生き方に差がつく「超並列」読書術 本を読まない人はサルである! (知的生きかた文庫)
これは書評済み。
http://diarynote.jp/d/12917/20080424.html
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(7)本を読む本 (講談社学術文庫)
出版界の新・スーパースター、勝間和代さんがおすすめしたために、なぜか重版されたらしく、店頭でズラリと平積みになっていた本。
本の読み方を書いてあったので読んでみました。
この本で面白かったのは、通読するのではなく、目次や全体をサラサラと斜め読みする「点検読書」が紹介されていた点。
実用的かつ、すごく面白くて「おお、これは良い、これからこの読み方しよう!」と感激したのだけど、冷静に考えると、こういう読み方って、本屋で立ち読みして、買うか買わないかを考えてるときには絶対普通にやってるのよなぁと思うと、一気につまらなくなってしまった、という本です。
基本的に、本好きならみんな、この「点検読書」は書店で本を買う時にやってると思う。
ただまぁ、「速読」ではなく、目次と見出しをバァーっと見ていって、内容を把握するというやり方はけっこう大事だと思います。
後はじっくり読む「分析読書」が紹介されてましたが、それは普通に本を読んでる人間なら、当たり前に感じることばかり。なので、ここまではあんまり読むべきところがない。
残り数十頁でシントピカル読書というのが紹介されていて、これは「自分が決めたテーマに沿って複数の本を読む」という事で、すごく面白いとは思ったんです。
でも、これも、ここの2005年5月3日の日記、「田中角栄の読書法」
http://diarynote.jp/d/12917/20050503.html
で紹介した、「関連項目の書物を一貫目ほども買ってくる」という田中角栄の一言の方がはるかに実用的かつ分りやすいですな。
という事で、あんまり読む意味を感じませんでした。
でも、本を読んでない人は、この「点検読書」も、「分析読書」も、「シントピカル読書」もやってないよなぁと思うと、この本にも意味はあるのかな? とは思いましたね。
読書習慣を持ってない人が、とりあえず読書の基本的な取り組み方を手取り足取り教えて欲しい時には役立つかも、です。
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(8)ほんとうの心の力
この本をここで紹介するのは、実は反則かもしれないんですけどね。
この本はずっと「枕元本」として寝る前にパラパラ読んだりしてた本。買ったのは1年半くらい前です。で、ずっとパラパラ読んで、で、ほぼ最後まで読んであったのですが、ずっとほったらかしにしていて、今月ふと残り20頁くらいを一気読みして読了した、というだけの事です。
中村天風さんの本ですが、中村天風、好きなのよなぁ、僕は。
うむー。
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(9)十牛図入門―「新しい自分」への道(幻冬舎新書)
今回、この本が一番つまらなかったんですが、一言書いておきたいんですね。
これこそ、日本の宗教のレベルの低さで、本当にひどいと感じたので。
「十牛図」というのは、禅をやったことがある人なら、たいてい知ってると思うのですが、禅の公案として、使われている素材なんです。で、「十牛図」の事は前から知ってたんですが、一度キチンと正規の解釈というのを、聞いてみようか、というようなつもりで買った訳です。
そしたらこの本、十牛図が誰の発案で、何年ぐらいに作られて、いままでにどういう解釈がされて、どのように利用されてきたか、あるいは禅における考案とはどのようなものか、というような基礎事実関係の詳述を一切しないままに、この十牛図に則って、この横山紘一というオッサン個人の「わたしの釈迦教観」みたいな話をとうとうと述べてるわけです。
十牛図は禅の発展とともに親しまれてきた図なわけだから、釈迦の教えより時代は随分と下がるはずです。いわば仏教を作った釈迦の思想とは直接的には何の関係もないはず。
あくまで禅を考えた達磨大師の思想体系に沿って出てきた図のはずなわけです。
それを、もう、本当に、自分の妄想の解釈で、あれもこれもお釈迦様、という感じで、十牛図にお釈迦様の考え方をベタベタと自分の勝手な判断で貼付けて、「十牛図解説でござい」と自己満足をしてる。で、とうとう一冊丸々「私の釈迦教観」だけで終わらせてしまってる本なんですね。
あまりにひどい。それで、これでは十牛図について何もわからんじゃないか、もうちょっと知りたいなと思って、インターネットで「十牛図」を検索してみたら、なんのことはない、市井の人たちの解釈の方が、はるかに面白い。なんやねんこれは? って思ったんですね。
もともと公案というのは、いろいろな解釈ができるように作られているから、誰もが自由に解釈できて、それで生き残ってきたのだろうとは思うけど、それにしても、横山紘一のレベルはひどい。本当にこれで書籍にして良いと思ってるんやろか?仏教学者ってなってますけど、こんなもの単なる妄想家でしかないよなぁと、つくづく日本の宗教に関するレベルの低さに驚いたという次第。
今月の1位の島田裕巳とくらべると、その差歴然。本当にひどい本でした。