ふと思うところあって、東ちづるが書いた「はなぜカウンセリングをうけたのか」を買ってみた。

どうせタレント本だろという程度の気持ちだったが、内容は思っていたよりはうんと良かった。
ちゅうか、一日で一気に読んでしまった。
アダルトチルドレンに関する書籍ではあるけれど、東ちづるさん自身は、それほど症状は深くはない感じ。長年かけて少しずつ心のもつれをほどいてきた仕上げとしてカウンセリングを受けてるってところか。

それより親子カウンセリングでのお母様の状態がすごい。そうなんだ、人間、こんな風に変っていけるんだなぁとなかなか感心した。年を取っても同じことなんだなぁ。

それと、内容とはまったく関係のない部分で東ちづるさんのお父さんについて書かれてたところがあって、そこを読んだ途端に、僕自身の亡くなった父親の気持ちが急に理解できた気がして、ファミレスで読んでたのだけれど、ボロボロ涙が出て止まらなかったですなぁ。まぁ、周りに誰もいなかったから良かったけど。へへへ。

父親が死んでも涙も出なかったけど、昨日初めて涙が出た。なんかそんなもんかもなぁ。5年かかってる。

家族関係の心の葛藤の解き明かしというのは、ともあれ誰にとっても何らかのやわらかな刺激になるような気がする。断酒の会とか心の弱さを克服するための自助の会とかでも、自分の体験談を話しあうことが新たな一歩を踏み出していくためのとても良いきっかけになるみたいだし。

必要のない人には必要のない本ですが、必要な人にはけっこう「いいなぁ、この本」とか思える書籍。
心に葛藤を抱えている人は、ちょっと読んでみると、ちょっとだけ気持ちがやわらぐかも。ちょっとだけだけどね。

でもまぁ、ちょっと東ちづる、見直したな。うん。

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