眠っているあいだにすべては解決できる
2005年1月21日 読書
ISBN:4072364061 単行本 ナターリャ・メイゼル 主婦の友社 2003/11/27 ¥1,680
「他人の話に本気で耳を傾けたりするより、銃撃戦のさなか匍匐前進するほうがはるかに簡単である」
という一節が、この本の後半に載っていて、「そうよなぁ、その通りよなぁ」と思うのであります。
戦場に行くよりも、うんとはるかに、「自分と向き合う」ということの方が難しいというタイプの人間は世の中にいてるものです。
かくいう私もそのくちだったかも知れませんが。
えーっとですね、先に本の紹介しますと、
「睡眠中に、ひらめいた考えによってその後の人生をも変えてしまう力をもつ思考法、スリープシンキング。あなたも睡眠時間をもっと有効に活用してみませんか? 寝ているあいだに脳が問題を解決してくれるプログラムを紹介。」
ということになります。
で、前半の一章から六章までは、そのスリープシンキングのやり方がごちゃごちゃと書いてあるわけですが、実は、そんなものちーとも面白くない。
この本の真骨頂は七章以降に出てくるスリープシンキングを利用して自分と向き合った人たちの実例のほうであります。
読むならまず第七章から読み始めていただきたい。
●自分はゲイなのにそれに気づこうとせずに生きている男
●ソロを弾こうとすると弾けなくなるギタリスト
●歴史小説を書くために仕事をやめたいのにやめられない女
●借金を支払わなければいけないのに、銀行口座のパスワードがどうしても思い出せない女
●ロデオでスターになりロデオ引退後はビジネスウーマンとして頭角をあらわしているのに、趣味の絵画をはじめるのが怖くて仕方ない女
●「まじめ」な歌手であるために楽しんで歌を歌えなくなってしまっている女
そういう話がいっぱい載ってます。
どれもこれも「自分を精一杯生きている」人の話で、僕的には非常に共感するんですなぁ。
思うに人間がこの世に生まれてきた使命は、究極「自分らしくイキイキと生きること」なんだと思うのです。
もし自分が自分らしく生きてないと実感するなら、それは自分の責任です。生き方の再調整をしないと仕方ない。それは結局、自分と向き合うという作業をするしかないってことなんですね。
これは水路にゴミがたまっているようなものだと僕は思うのです。複雑でどこがどうつながっているかもわからないような水路に水が流れていない。どこかでゴミが詰まってるのだけれど、それがどこなのかわからない。
調べだしたら大変な作業になるから、ついついほおりだしてしまいがちなんですが、それでも結局、いつかは溝掃除をするしかないわけです。
長く生きているとゴミもたまるよ。
そう思う。
一度ゴミ掃除さえしてしまえば、あとは水路を自由に水が流れると思うんだよなぁ。
スリープシンキングというのは睡眠前に、そのゴミのありかを自分に聞くというようなやり方ですが、この後半部分を読むと、別にスリープシンキングのやり方がすべてにあてはまるわけでもない。多少効率的という程度のことで、結局は問題を抱えている当人が「自分と向き合うぞ」と思わない限り、何もはじまらない、ということに関しては同じなんですね。
そこがまた面白い。
人間が生きているという不思議。
その一番大きな不思議に気づかずに、何を考えても、結局は遠回りでしかないと思うのですよ。
そんなことを考えたら、まずは自分の中の心の水路の溝掃除を、まず最初に行うというのが一番大事だよなぁと、つくづく思うのであります。
人類全員が溝掃除したら、それこそ戦争も起こらない理想の世界がやってくるのかもしれないとかも思いますけどね。
あー、でも「自分と向き合う」というのは、一番辛いしなぁ。できねぇよなぁやっぱし。なかなかねぇ。
うむ。
「他人の話に本気で耳を傾けたりするより、銃撃戦のさなか匍匐前進するほうがはるかに簡単である」
という一節が、この本の後半に載っていて、「そうよなぁ、その通りよなぁ」と思うのであります。
戦場に行くよりも、うんとはるかに、「自分と向き合う」ということの方が難しいというタイプの人間は世の中にいてるものです。
かくいう私もそのくちだったかも知れませんが。
えーっとですね、先に本の紹介しますと、
「睡眠中に、ひらめいた考えによってその後の人生をも変えてしまう力をもつ思考法、スリープシンキング。あなたも睡眠時間をもっと有効に活用してみませんか? 寝ているあいだに脳が問題を解決してくれるプログラムを紹介。」
ということになります。
で、前半の一章から六章までは、そのスリープシンキングのやり方がごちゃごちゃと書いてあるわけですが、実は、そんなものちーとも面白くない。
この本の真骨頂は七章以降に出てくるスリープシンキングを利用して自分と向き合った人たちの実例のほうであります。
読むならまず第七章から読み始めていただきたい。
●自分はゲイなのにそれに気づこうとせずに生きている男
●ソロを弾こうとすると弾けなくなるギタリスト
●歴史小説を書くために仕事をやめたいのにやめられない女
●借金を支払わなければいけないのに、銀行口座のパスワードがどうしても思い出せない女
●ロデオでスターになりロデオ引退後はビジネスウーマンとして頭角をあらわしているのに、趣味の絵画をはじめるのが怖くて仕方ない女
●「まじめ」な歌手であるために楽しんで歌を歌えなくなってしまっている女
そういう話がいっぱい載ってます。
どれもこれも「自分を精一杯生きている」人の話で、僕的には非常に共感するんですなぁ。
思うに人間がこの世に生まれてきた使命は、究極「自分らしくイキイキと生きること」なんだと思うのです。
もし自分が自分らしく生きてないと実感するなら、それは自分の責任です。生き方の再調整をしないと仕方ない。それは結局、自分と向き合うという作業をするしかないってことなんですね。
これは水路にゴミがたまっているようなものだと僕は思うのです。複雑でどこがどうつながっているかもわからないような水路に水が流れていない。どこかでゴミが詰まってるのだけれど、それがどこなのかわからない。
調べだしたら大変な作業になるから、ついついほおりだしてしまいがちなんですが、それでも結局、いつかは溝掃除をするしかないわけです。
長く生きているとゴミもたまるよ。
そう思う。
一度ゴミ掃除さえしてしまえば、あとは水路を自由に水が流れると思うんだよなぁ。
スリープシンキングというのは睡眠前に、そのゴミのありかを自分に聞くというようなやり方ですが、この後半部分を読むと、別にスリープシンキングのやり方がすべてにあてはまるわけでもない。多少効率的という程度のことで、結局は問題を抱えている当人が「自分と向き合うぞ」と思わない限り、何もはじまらない、ということに関しては同じなんですね。
そこがまた面白い。
人間が生きているという不思議。
その一番大きな不思議に気づかずに、何を考えても、結局は遠回りでしかないと思うのですよ。
そんなことを考えたら、まずは自分の中の心の水路の溝掃除を、まず最初に行うというのが一番大事だよなぁと、つくづく思うのであります。
人類全員が溝掃除したら、それこそ戦争も起こらない理想の世界がやってくるのかもしれないとかも思いますけどね。
あー、でも「自分と向き合う」というのは、一番辛いしなぁ。できねぇよなぁやっぱし。なかなかねぇ。
うむ。