げそっとした。

こういうネットでちょっとは真実に近いところの話を書いたら、多少は世の中変わるかなと思ったら、どうやら小泉くんはもっと腹黒いようであることがわかったのだ。

なんかね、電通とか、あるいはアメリカの戦略を作る会社とかに依頼して、この選挙に勝つためのコンセプトを小泉君はすでに解散前に決めてたらしいのよ。

昨日紹介した立花氏の記事に、

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郵政改革PRのために、国と特別契約を結んだ竹中平蔵郵政民営化担当大臣の知人が経営するPR会社が提出したPR企画書の中に、郵政改革PRは、老人、女性など、“ちょっとIQの低い人々中心に進める”という一文があったのは有名な話だ(国会でも取り上げられた)。
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という一節があった。

「国会でも取り上げられた」ということなので調べてみると、「郵政民営化に関する特別委員会」で検索したらちゃんと議事録が出てきた。こういうところはインターネットのいいところだわ。

で、その8月2日のところに「政府の広報のビラの問題」として質問してるのよなー櫻井さんって人が。小泉くんに。

なんとぬけぬけとしたことをするのかって思う。

なんか「小泉首相ストラップを買うような低脳層」を狙うんだってさ。

そらね、そういう層は、こんなブログも読まないしなー。
やる気なくなっちゃったよ。

「郵政民営化反対は小泉に対する不信任だ」とか言うけどさ、誰も「民営化」になんて反対してないって。

大枠民営化は必要だけど、今回の「民営化法案」は、あまりに穴だらけじゃん、って話でさ。
反対してるのは「今回の法案には反対」なんだから。

しかし、そういう論点のすりかえなんて、「ストラップを買うような層」には伝わらない。
「郵政改革法案に反対」というのと「郵政改革に反対」っていうのは全然意味が違うのに。

で、小泉くんは、そういう「論点の違い」すらわからない層から票を取ることを考えてる。

で、そういう層は、こんなページ読まないから、いくらこんな事書いてもムダなんだよな。
まいった。
一緒に政権運営している党は、宗教的影響力を背景に集票能力は圧倒的だし、宗教票とアホバカ票さえあれば、まぁどうにかなるっていう、そういう読みだ。

げっそりする。

「ともかく多少なりとも自分で考えようとする人」なんていうのは、少数派だから相手にしてないんだよ。小泉くんは。
ひでぇ話だ。

350兆の金が海外市場に流れるっていう「にんじん」は、ものすごい効果があるわけでね。
何十億でも小泉の「郵政改革」のために金を出してやろうっていう、投資家が暗躍することになる。
そんな奴らは絶対に表に出てこないしさ。

で、日本のメディアの上層部にも知り合いがたくさんいてるから、そういう人間に「今回の選挙は国政を動かす大事な選挙ですから、投票率の上がるようにキャンペーンしましょう」とか言わせるのだ。

見てみろ、テレビ。みーんなうるさいくらいに「みなさん投票しましょうね」ばっかり。
でも、それこそが「戦略なのだ」というのは誰にも見えないようになってる。

ストラップを買う層こそが、小泉くんの頼みの綱なんだよ、今回は。投票率があがったら、そういう「IQの低い人」もたくさん行くじゃん。ストラップ派の人、頼むから、雰囲気と気分で小泉くんに票を入れるのはやめてくれと私は言いたい。

今回は「郵政改革選挙」ではなく「小泉採点選挙」なのだ。
憲法無視して海外派兵をやったルール違反といい、参院でのけっちんを衆院解散でケリをつけた無茶苦茶さといい、ルール違反がここまでひどい政治家も、そういてるものではない。

だいたい郵政改革にしたって、いったんは「郵政は公社にして5年ほど様子を見る。その後、時期を見て民営化」ということで決着してたのに、いきなり二年半で「完全民営化」だ。

おかしいやろ、それ。

で、350兆もの金を握ってる「商法会社」を作るという。
どういうことやねん?
銀行法も適応できない、普通の株式会社にしてしまいます、でっせ、これ。
おかしいやろ。

350兆もの金がガタガタ動き回ったら、国民生活はジェットコースターみたいになってしまうわ。
お金みたいに公共性の高い物こそキチンと法で縛る必要があるんやないか。

で、なにより、「郵政民営化」をした後をどうするかのグランドデザインが皆無。

「私はずっと郵政改革を言い続けてきた」とか小泉君は言ってるけど、ようするに「他の事は何も考えてません」でしかない。

なにより「ずっと変えてない信条」というのは、要するに時代の変化にも対応してないってことよ。もうインターネットの時代でっせ。郵便業務まで民営化しても今後は縮小するしかないやん。民営化して大きくなるような事業分野と違うやん。言うてることが時代錯誤や。

私も民営化自体には賛成だが、それは「儲かる部分」だけにして、「安くて儲からない部分」は国営にせなアカンと思うで。
山村にも郵便局はやっぱり必要だよ。民営化したらつぶれるだけよ。見てみろ電電公社を。支店が減って直接支払いなんか、もうできんようになっとるがな。

とはいえ。

こんなこといくら言ってもアカンのよなー。
ようは「IQの低い人」が決定権握ってるんやから。
こんな難しい話、誰も読まん。

最悪や。
どういうわけかわからんのだが、さいきん立花隆が「アメリカべったり」のスタンスをやめて、まともな記事を書いている。

http://nikkeibp.jp/style/biz/topic/tachibana/media/050811_kaigai/

これは、いまの時期、みなさんにぜひ読んでおいていただきたい記事である。必読だ。

で、立花さんが、こういう記事を書くならば、だ。
僕も根拠はないが「おそらくそういう事だよな」と、半ば常識化している歴史の事実(と思われること)を推測で書いてしまおう。そう思った。

田中角栄を追い落としたのは立花隆だけれど、それはアメリカの意向というか思惑によって「乗せられて」しまったものだったのだろうと思う。

文春あたりのアメリカ情報局とつながりのあるところからの「メモ」をたよりに立花さんはガンガンに記事を書いたのだろうね。それが「アメリカの策略だった」と知ってか、しらずか。このあたり立花さんは何も言わないが。

で、田中角栄という人は、アメリカをすっとばして中国とつながり、フランスなどの欧米諸国と直接、エネルギービジネスを含めた交渉をアメリカ抜きでやり出して、それでアメリカに目をつけられて、だから「ピーナツ」というアメリカ発の「ワイロ発覚」によって追い落とされた。

あれほどの実力と能力があったのに、である。

立花さんのこの記事は、政治の天才を葬ってしまった反省の下に書かれているのではないか?
というのが、僕の勝手な、うがった見方。そのあたりはみなさんご随意に、である。

ともあれ、この立花隆氏の記事を読めば、私が「原爆を落としたトルーマン」と小泉くんが似ているという意味がわかるだろう。

小泉君は、ただ350兆もの資金を持つ「郵便貯金」という巨大銀行を「破壊」するだけなのである。
ただそれしか言ってない。

橋本首相が日本の金融界の門戸を開いて、まだ十年たっていない。

日本人のフィナンシャルプランナーとか、深い深い投資ノウハウを持つ人材など皆無に等しいのだ。

ホリエモンとフジテレビの「事件」を見よ。
日本国内に350兆円という巨額の資金を運用できるだけのノウハウそのものがないのだ。

だから郵貯なんかを完全にオープンにするより先に、そういう人材の育成やルールの構築、各種研究が絶対に必要で、それは今回の「郵政改革」では一切手をつけられていない。

そんな改革に意味などない。

改革はいずれは必要だが、まずは受け皿を作れ。日本人にそのノウハウなんてないんだ。それはホリエモンが教えてくれただろうが。

ホリエモンは国内にノウハウがないから、外資に頼っている。それでいいと思っている。でも350兆円は日本のじいさんばあさんがコツコツ貯めた金だ。そのまま簡単に外資に渡すのには私は反対だ。それは趣旨が違う。金にも「意志」と「由緒」というものがあるのである。それなくして、金の持ち主の良き発展はありえない。

ともかく。

立花氏の記事はなかなか、いまの時期において的確だと思う。
ぜひ一読願いたい。

しかしどういうわけで、こういう記事が出てきてるのかなー。そこが不明。
誰が支持しているのだろうか。わからん。

うむー。でもまぁ、適切と思うので良しとする。
うーん。
あんまり政治ネタは好きじゃないので、積極的には書こうとは思わないのだけれど、それにしても今回の小泉君はひどい。

で、ひどいにもかかわらず、世間でけっこう「自身の信条を貫き通した小泉は偉い」みたいな意見を書いてる人も多いので、「そら違うで」と言いたくなった。

まず一般論でいうと、僕の大嫌いな辻元清美の言ってることが、実はけっこうまともで常識的だと思うのだ。

いわく、「参院で否決されたからと言って衆院解散というのはおかしい」である。

おかしい。筋が通らない。しかも政治評論家の岩見隆夫が言うように、参院のほうが最近の選挙の結果で選ばれた人が多いのだから「郵政改革はノー」という参院の声をこそ小泉君は腹に据えなければならないはずだ。

(ちなみに私は目上の人間は立てたい人である。その私が小泉「くん」と君呼ばわりするのは最大の侮辱心からである。呼び捨てにしている場合は「公人」として呼び捨てにしてるだけで他意はないが、この「くん」は意図的である。)

小泉君の興味は結局自民党の中での自分のわがままの通り具合だけが問題なのであって、言うことを聞かない人間には「解散だ」と脅して「意見の封殺」としているだけである。

「意見の封殺」ですよ。「意見の封殺」。わかりますか?

これこそ、民主主義がもっとも避けねばならない「悪しき選択肢」なのです。小泉君の今回の解散は、まさにこの「意見の封殺」のための解散なわけです。こんなもの許してはならないです。

参院で否決された法案は衆議院で再審議するか、法案修正するしかない。(それか衆議院の三分の二だっけ?圧倒的多数で再投票で法案を通すか。)

つまり「参議院でケッチンくらったら、もう一回練り直し」なわけ。それが基本の基本の基本なんだ。議論はいくら尽くしてもかまわないよ。もっと徹底論議しろっていうのだ。

でも、そんなことしてると、いまの郵政改革法案の問題点(海外資本比率の制限がないとかさ、とんでもない穴が山ほどある。)が国民の目の明らかになっちゃうんだよな。

だから、その問題を突っ込まれる前に「解散だ〜」と解散して、それで「国民の信を得た」と言い放って、すべてを押し切りたいだけなのが見え見えなんだよなー。

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国民の実感から言うとこの十年の日本の課題は、なんと言っても不況対策だ。ずーーーーーっと不況のまま。それをなんとかしろというのが一番大きな課題のはずだ。

でも、それを小泉君は解決できてない。

だから、彼は「無能宰相」なのである。

「そんなもの誰がやっても同じだった」と言う人もいるだろう。でも、一番の課題が出来てないのは事実。で、自分の「個人的な課題」の「郵政改革」だけギャーギャーうるさい。
で、党内人事等だけはガンガンに既得権を使って「独裁体制」でやっている。なんじゃこりゃ。

前に、スターウォーズの感想でも書いたけど、独裁者というのは、大衆の熱狂によって生まれるというものであって、実は小泉君こそが、日本においては、その熱狂によって生まれた宰相なのです。

で。

私はね、小泉人気が絶頂だった時、田中真紀子と一緒に政治をやりはじめたあたりで、「これは衆愚政治の悪い面がモロに出るやも知らん」と思ってヒットラーの生涯、その他いろいろ調べてみたりしたわけです。

で、はっきりとわかったことがある。
それは、ヒットラーが熱狂とともに大衆に受け入れられたのは、「経済を回復したから」だってこと。
当時はまだ「公共投資」が経済復興のカンフル剤になるなんてことは学問的には確立されてなかった。であるにもかかわらず、ヒットラーはアウトバーンとかの公共投資をバンバンにやって経済を勢いづかせたわけです。

ドイツは第一次大戦の莫大な戦時補償のために経済がガタガタだったしね、そら人々はヒットラーを神とあがめもしたわなぁ。

で。

小泉くんに、このヒットラーほどの「功績」があるか?
まず、この点、小泉くんに功績はまったくない。

功績もないのに、「独裁者」なんだよ、こいつは。最低の男じゃないか。

小泉くん「殺されてもいい」と自分で言うなら、いますぐ自分で腹を切って死んでくれ。いますぐだ。いますぐ死んで、「私は経済無策でした」と謝らねばならない。

というのも、私はずーっと言ってるけど、この十年、日本の自殺者の数は全然減ってない。どんどん増え続けてるからだ。
年間三万人だ。下手な戦争するより死者が多い。だから「死ね」というのは冗談ではない。

自殺者の半数は「不況による絶望」が原因だろう。
自殺者のことをほったらかしにしてる政治家は、まさに人殺しだ。だから小泉君は、いますぐ腹かっさばいて死なねばならん。自分で言ったんだから。でないと自殺した人に申し訳が立たない。

おかげさまで、私は世間の流れにとらわれずにいてるので、この数年増収増益だが、しかし自殺者がいっこうに減らない状況は、ずーーーーと私の心を苦しめているのだ。

真面目な人ほど、人を雇って社会的責任を果たそうとして、それで苦しくなってる。保険が入るから死ぬとかさ、そんなんばっかしやん。こんな辛いことはないのだ。ばかやろうが。

そういう「辛さ」を、この小泉くんはまったく感じておらん。
確かに郵政改革は必要だ。でも、それだけやっててもダメだし、そんなことより先に、まず自殺者が減るような政策を打て。
そういう視点がなくて、何が「郵政改革の是非を国民に問う」だ。

ばかにするのもいいかげんにしろ。

こういう普通の、当たり前の庶民感覚もなしに「小泉首相は信念の人だ、偉い。」とかネットで言ってる奴も、私は小泉君と同罪だと思う。

まぁ、しかし、そういうことは小さなことだ。
とにかく「意見の封殺」そのための「解散」であること。
これがとにかく許せないし、許してはいけない。
そんなものは民主政治ではなかろう。

だから、解散すること自体が勘違いもはなはだしい。
そう私は思っております。

で、なにより、小泉という「勘違いの塊首相」は、まさに「愚かなる大衆」である私やあなたが生み出したのである。
我々こそが、この人殺し宰相を生み出したのだ。

それをこそ反省しようではないか。
大切なのは政治家という「向こう側」の人ではない。
我々大衆の中に眠る「偉大なる英知」のはずだ。
反省すべきは反省して、この「人気だけの無能宰相」の実体を直視しよう。

原爆を日本に落とすことを決めたのはトルーマンだったけど、彼は政治的に力がなかった。だから原爆という恐ろしい科学力の実行使によって自分の力を誇示せざるをえなかったという側面があった。

このことを、我々日本人はもっと良く考えねばならない。

小泉君はもともと党内でも小派閥でしかない森派の人間だったのだ。政治的に力がなかった。だから虎の威を借るなんとやらで●●の力を借りて党内支配をしてきた。

この●●に、「大衆の支持」が入ると思った人間は大バカなので反省するように。そんなものは海部首相の時に役に立たなかったのを思い出せって。

●●のところには、多分アメリカの金融界とか、そういうのが入る。小泉くんは郵貯300兆円をそこへ差し出して、政治的な権力を買いたいと思ってるだけだと私は思う。

原爆を落としたトルーマンとおなじようなことしか、彼はできない無能者だ。

異論はあるやもしれませんが、とりあえずはここまで。
この件、選挙までに、まだ書くかもしれません。
ホリエモンがさっさと撤退したので、例の問題はあっさり幕引きみたいになったけど、肝心なことが何も変わらないまま終わってしまったなぁと思う今日このごろ。

いまだに新聞では「会社は誰のものかという論議を引き起こした」とかしょーもないことが書かれている。

いや、あのね、会社は株主のものに決まってんじゃん。ただ、日本では一般人が株主になる機会が少ないというか一般化してないから、「自分たちのビジネス共同体だ」と思いこみたいってだけやん。

あなたも私も株主になったらええんです。
上がり下がりが怖いなら、そういう投資会社にまかせたらいい。
そうなれば「株主の利益=一般的な我々の利益」という基本の基本に論議が収束するはずなのに。

でも日本には、まともな投資会社がほとんどまったく全然存在しないに等しいわけです。大企業は銀行とか他の企業と株の持ち合いをしてるし、投資会社は手数料だけで稼いで(いた。過去形。いまはまともになってきたらしい。詳しくは知らない。)から、普通の人が株式で利益を得るという機会自体が存在してないに等しい。

実質問題日本人は稼いだ金を「貯金」か「預金」するしかないような仕組みだったのだってことですな。(貯金と預金の違いのわからん人はこの問題に言及する資格なし。)

とにかく稼いだ金をキチンと増やす機関ってのが本当にない。海外の投資信託なら、まぁけっこうあるけど、純粋に国内に我々の同胞、日本人がやってる信託会社とかでまともなのが見あたらない。

それはやっぱり法律違反ぎりぎりのことをしてでも運営で益を出すぞという会社が存在してないからですわなぁ。

どこかにそういう会社があれば、投資会社同士に競争も起こってまともな国内の証券会社とかも出てくるわけで、そういう環境がないから、仕方なしに企業内年金とか、「我々の生活は会社が見てくれる」とかいう「会社は我らの共同体」という発想に行き着かなければならなくなってるだけのことなのよ。
そういう幻想が存在してるってことの方が問題なのになぁ。

企業内年金ったって運用スキルがそんなに高いわけないしなぁ。だって素人運営しかでけへんやん。どんな企業がどう伸びるのかを適切に読み取って安全なポートフォリオが組めるかどうかでしょ。そういうことができる人、企業、組織、仕組み、法律、そういうものが全然整ってないってことですわなぁ。

証券会社が手数料で稼ぐという最低のことをやってるから、株の売買が一般に根付かなかったってだけじゃん。だから「自分も株主になれる」という選択肢そのものが普通の人の頭の中に存在してなくて、だからこういう問題が出てきたときに「会社は誰のものか」とかになるんやんか。もう。

「所有」の概念は資本主義の基礎の基礎の基礎の基礎なんだから、ここのところがええかげんなのは、ようするに資本主義が定着していない、中世の国と同じってことなんやけどなぁ。

けどまぁ、そういう程度の認識しかないってことです。我々は。

とほほのほ。
やっと少し話題が出なくなってきたので、ちょっと話題のホリエモン問題について書いておきたい。
基本的には単なるM&Aの話題なんだから、ビジネスの手法のひとつというだけで、わざわざごちゃごちゃ言うことでもないんだけど、テレビや新聞で、なんでこんなに大きく騒がれるのかというところに「ちょっと考えないとアカンよなぁ」と思う点があるので指摘しておきたいのだ。

その問題点は「なんでテレビのコメンテーターに大手の証券会社の人間が出てこないのか」という点です。

常識的に考えたら、そういう風にならないとおかしいでしょ?
違いますか?

でも実際にはそうはなっていない。

これねぇ、サリンの時にも感じたのよ。あの時だって、テレビの解説者に仏教関係者だとか、そういう人たちがバッと出てきてしゃべったっていいはずだった。

でもそういう人は出てこない。

なんでか?

ここのところが明らかでないから、我々は不幸なんですよ。いま起きている状況を自分の常識の中のどのあたりに位置づけていいかわからないから、「ホリエモン派かフジ派か」とかワーワー騒がなくてはならなくなる。

なんでそういう専門家が出てきて、わかりやすく解説をしないのか。

答えは簡単で「解説する能力がないから」なんです。
ここが我々の不幸なのですよ。

オウムというのはやってる宗教内容は別にして、とにかく本場のインドの仏教の概念をキチンとふまえた上で体系を作ってたわけです。
でも日本の仏教はいったん中国を経由して、しかも日本の政治体制に利用されまくって日本独自の宗教に変質してしまっているから、宗教の本質にするどくせまるような人材を作り得ていなかったわけです。
ま、一言で言うと「遅れてる」わけです。

で、今回のホリエモン問題も同じ。日本の証券会社というのは、そらもうものすごいお粗末なわけです。通常、客の金をあずかったら、とにかく増やすことが各種のファンドなどでは使命なわけです。でも、日本の投資信託の会社はずーっと客が儲かろうと損しようと手数料だけはもらえて、その手数料だけで食ってきたから、「運用手法」なんてなぁんにも身に付いてない。

だから敵対的買収とか、そういう「金を増やす手法」に関して無知なわけです。で、それがバレたら困るから、テレビに出たがらない。そういう状況なんですよ。

サリンの時だって、浄土真宗でもどこでも日本のメジャーな宗教団体がバッと前に出てきて、我々日本人の宗教がどういう状況であるのかを、包み隠さずにしゃべるべきだったんだ。少なくともそういう責任が彼らにはあったはずだ。でも、彼らはそれをしなかった。日本の宗教が世界基準からすれば大きく異なっているという事実を明確にはしなかった。

そここそが、問題の本質なんです。

で、今回も状況は同じ。敵対的買収とか各種のファンド会社とかは、欧米の手法をそのまま使ってるだけ。良いも悪いも、そういうことをするのが仕事なのだからしょうがない。

で、それに対して国内の大手証券会社、あるいは投資コンサルタント、あるいは銀行系のシンクタンクとか、そういうところが解説者として登場しても良いはずなのに、出てこない。

なんでか。
解説する能力がないからです。
で、その責任も果たせないくらい日本の投資環境というものが「遅れている」からなのです。

で。

このあたりのことは、知ってる人は知ってる。宗教にしても投資にしても、日本がすごく特殊状況にあって、まぁ冷静に見れば「遅れてる」としか言いようのない状況なんだ、ということは知ってるものなのです。ごく当たり前の知識として。

でも、知らない人はまったく知らない。全然知らない。わからない。だから世の中に賛否両論が巻き起こったりするわけですよ。

ホリエモンは物作りやメディアに関しては言ってることが幼稚で「あらまぁ、そんな言い方したらアカンでしょ」という気はするし、いくらでも突っ込めるんだけど、でも投資とか株式会社とかに関する考え方は別にどこも間違ったことは言ってない。
ちゅうか教科書通りでおもしろみがなさすぎるくらいです。

でもそれがまた「わかってない」人には「え?いいの、あんなことで」とかになるんだろうなぁと思う。

ようは知識の「間をつなぐ人」がいないんだよなぁ。
本来「権威」となるべき人が、だんまりを決め込んで発言しないから、こういうことになるのですよ。

だからまず、「発言するべき人間が発言してへんやんけ」ということを、しっかり批判したいなぁと、私は思うのですよ。いやほんま。

で、それが日本のお寒い状況なのだってことを、わかってない人にはキチンと理解してもらいたいです。
なんか外資ばっかりやん、結局。国内にまともな実力を持った対抗勢力がまったくいない。そういうことですから。

じつにお粗末。そういうことです。
ここ数年、年頭というか、この時期に出る米大統領の一般教書演説が一年の成り行きを大雑把に見るための重要な情報として、僕の頭の中にはある。

まぁ、国内政治がどうごちゃごちゃしても、ようはアメリカがどう動くかが固まってないと日本のへつらい政治家は態度の決めようがないらしいので、この一般教書演説が役に立ってしまうことになる。

本当はなー、日本の首相の年頭所感みたいなので国の方向がキチンと定まればいちばんええんやけどなー。どうにも実際にはそうならんもんなー。アメリカの一般教書演説の方が、はるかに我々の生活への影響が大きいのだ。ああ、困ったことだ。

つーことで、今年の一般教書で一番大きかったのは北朝鮮だね〜。六カ国協議を中心に進めるってことだから、そうとうにアメリカさんは「やる気なし」だわ。助かったねー。これが北朝鮮を徹底追求みたいな内容だったら、それこそ本格的に自衛隊が北朝鮮に駆り出されるところだったもんなぁ。

そんなん、隣の国とごちゃごちゃするのはやばいって。拉致問題で一般人の不満もたまってるだけに怖かったのよなー。アジア人同士は、実際には非常に一国ずつで考え方の違いが大きいから「徹底した対話」は必要だと思うけど、戦争だけはしたらアカンと思うのよなぁ。ほんま。

(「徹底した対話」というのは、それこそ「論争」ですな。論争はいくらやってもいいと思うのよ。それこそ戦争になる前にやっておくべきことだから。)

ともあれ、アメリカが「北朝鮮問題はちょっと先にするわ」って態度になったから、まぁ今年中にドタバタすることはなさそうでホッとしてます。

アメリカもイラク侵攻で泥沼になっちゃって、いろんな意味で余裕がなくなったんでしょうなぁ。

僕的立場としては「日本人は国際人としては幼児に等しい。だから、あまり国際政治に関わるべきではない」という意見なのです。そんな海外のことに頭を回すくらいなら、それこそ国際政治とは何かということを「一般人がコツコツ学ぶ」のが大切と思ってるんですね。

だって日本人、勘違いばっかりだもん。
勘違いのままアメリカ軍の下働きとかさせられたら、一番損やと思うねんなぁ。死に損。損することはやめて自国の得(国益)を優先しようよなぁ。
(「国益」という考え方さえ勘案されてないもんな。ちゅうか、「国益」なんて単語、テレビでもラジオでも聞いたことない。なんかヘンよね。実際。)

ともあれ、米一般教書を見ると国内問題にもそうとう時間を使っていろいろ言ってたらしいし、このスキやと思うのよ。きゃつらが国内問題に取り組んでる間に我々のこと、自分自身のことをしっかりやらないといけないと思う。
このスキにこそ、北朝鮮とか韓国とか中国とかとじっくり「対話」しとくべきなんだけど、さて、それができるかねぇ、我々日本人に。大変不安であります。

しかし、なんつーか、いまの時期って旧正月なんですよね。その時期に米大統領が一般教書演説で今年一年のことを言うというのが、なんちゅうかねぇ、都合が良くておもしろいっちゅうか。単なる偶然なんですけども、僕的には旧正月が私の新年という感じが強くなってしまうのであります。

へんだけど、面白い。
この日は大阪府知事選の日でした。
私府民ですから、当然投票には行ったんですが、それはまぁどっちでも良くて、問題はその結果。

太田房江の圧勝。

いや、どうせ太田さんが勝つとは思ってたんだけどね。でも、ここまでの圧勝というのはどうかと。ちょっと待てと。

だいたい、この人が当選したのは、あの例の横山ノックのセクハラ事件があったからであって、もともとが地すべり的というか、ものすご〜〜〜〜く印象判断での当選だったわけですよ。だから再選を目指す今回は、その業績判定をせねばならんかったわけです。

で、この人が売り物にしてきたのは結局「女であること」なんですな。そればっかし。
そらまぁ全国初の女性知事で、その後何人か後に続いたから、その代表選手としての役割もあるんでしょうけどね。

しかし私はひとつだけ、どうしても許せんことがある。
それは大相撲の春場所での府知事杯か何か知らないが、それの手渡しに関して、毎年毎年「土俵に上がって手渡したい」としつこくパフォーマンスを繰り返すこと。

そらまぁ、それを言うたびに協会側は「神聖な土俵に女を上げることはできん」とか必ず言いますから、女性であることをアピールする、世の中が男性社会であることをアピールするには最適でしょうよ。しやけど、さすがに毎年毎年しつこいわ。

だいたい、なにより太田房江は府知事であって相撲協会の理事ではない。他人の仕事に首つっこんでそれが自分の仕事とか思うなよ。自分の仕事せぇよ。あほか。

相撲協会のことをごちゃごちゃ言うてるヒマがあったら、たとえば「知事、副知事は必ず互いに異性であること」とかのルールを作って採用させるとかやね、そのくらいのことはせいっちゅうねん。

男も女も関係ない、平等な社会を、その役割に沿って実現するっつーのが本来の役目やないけ。自分でできそうなことをしろっちゅうの。

それをなんじゃ、相撲協会の理事でも会長でもないくせにギャースカわめきやがって。話にもなんにもならん。そういうことを言うから私は「女であること」を売り物にしてる奴が嫌いなのだ。

だいたい「相撲協会はうんとは言わない」というのを見越して文句たれてるというのがほの見えるのが気に入らない。ほんま。これはほんま許せんのよなー。他人の仕事に首つっこんでそれで鬼の首取ったみたいに偉そうに言うの。最低。

なんで女性問題というのはこうも「男女平等」を真に実現する方向ではなくて、「女から男への復讐」みたいなことになるんかっちゅうことです。しょーもないことすなっ。アホ。なーんも、いっこも前に進んでないやんけ。後退してるくらいですがな。アホくさい。

毎年、春場所のたびに同じパフォーマンスを繰り返してて、今年もまた同じでしたから(現在4/1です。)完全に中身のないパフォーマンスというのがバレバレです。

はっきり言ってやる。能のない奴に男も女もない。男であろうと女であろうと、能無しは能無し。そう判定する心こそ、真の男女平等ですぞ。まずそこから考え直してみてくれよ、大阪府民のみなさま。いやほんま。

しかしなぁ、まぁ対立候補が隠し子騒動の江本やからなぁ、あまりに対抗馬として印象悪すぎやわなぁ。太田さんを通すためにわざわざ立候補したようなもんですなぁ。そういう策謀もあったんかも知らん。あー、結局府民がだまされたということでしょうか。
情けないです。
忘れないように、タイトルだけ先に書いとく。
本文内容は、随時。
「世界にひとつだけの花」。
いい歌だし、好きなんだけど、ちょっとなんかヘンよなぁ。レコード大賞を辞退したり、紅白の大トリになったり。この日の紅白の、この歌の時だけ、視聴率がすごく高かったらしい。瞬間視聴率では曙v.s.ボブ・サップに負けてるのに。

いい歌だけどさ、そこまでみんなが「良い」とか特別扱いしたりとかすること自体がすごくヘン。だってさー、そんな特別な歌詞じゃないしさー。普通のことを普通に素直に歌ってるだけじゃん。特別良いことを言ってるわけでもないのに、この人気っていうのは、いったいどういうことか。

つまりは、いまの日本、それだけ普通がなくなってて息苦しいってことなんだろうなぁって思う。

この歌、書いてるのは例の槙原クンですからな。ようするに意訳したら「オカマだって堂々と生きてていいじゃんかよー。」って話なわけでさ。それをちょっと花にたとえたら、みんなが「いい歌だねー」って言う。つまりそれだけ虐げられてる人ばっかしだってことじゃん。無理矢理「普通」の枠にあてはめさせられてる人が、ものすごく多いってことでしてねぇ。

まぁあれですなー、「和」の国の日本は「輪」の国でして、みんなで手をつないで、お互いにお互いを監視しあって、同じことするのが一応大切な文化ってことになってるからなぁ。それはそれで悪くはないんだけど、「和」ばっかりでも疲れるわけでねぇ。

でも、そんなに偉そうにも言えないんですね、私。
だって、紅白は途中で飽きて見てなかったのに、チャンネルガチャガチャやってる途中で、この歌やってる時には結局、紅白にあわせてたし、「ええ歌やのー」とか思いつつ聴いてたわけでねぇ。私もありきたりな日本人のひとりなわけですよ。

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それより、紅白の裏番組で、最近毎年見てるのが「世界はこうしてダマされた」って番組なんですな。視聴率はさほど高くないと思うんだけど、好きで毎年見てる。テレビはあまり見ない人だけど、大晦日と正月の何日かはテレビを見て酒飲むのが正月って感じで見るのだけど、どうもこういう具合にひとつ外れた番組とか見ちゃうね。

で、やっぱり面白かったのはこの番組で、「月着陸はアメリカのでっち上げだった」というフランス制作のテレビ番組を取り上げて、えんえんいろいろやってたわけです。

人類月面着陸の映像は、あのスタンリーキューブリックが撮影した偽映像で、本当は人類は月に立っていないという、まぁ告発ものの番組ってことです。

いろいろやってたんだけど、えーとですね、最終的に、番組的には「とは言ってもこの番組、フランスの教育テレビが"4月1日"に放映した番組ですからね。まぁギャグですよ。」というところで済ませてるんだけど、私ゃそうは思わんよ。

●人類は月に行ってない。
●アメリカは偽映像で世界をダマした。

という立場の側に立つことにしたね、この番組見て。前から噂には聞いてたし、写真とか見ても「あやしいよなー」とは思ってたけど、今回の番組は明確な証拠だと思った。

ちゅうかさ、キッシンジャーとかさ、ラムズフェルドが「国の安全のためにだまし映像を撮ったのだ」とか言ってるんだよ。間違いなく当人なんだから。ラムズフェルドっておっさんはもうずーーーーーーーっと前から大嫌いな奴だったけど、「おー、本性あらわしおったか」という感じがした。そんなね、「エイプリルフールだからギャグを言ってみました」みたいなユーモアのある人間じゃないよ、ラムズフェルドは。ほんま。私ゃそういう視点から見るよ。ラムズフェルドだけはどうにも好かん。

だいたい、ラムズフェルドって現国防長官でっせ。日本で言うなら石破防衛長官みたいな人ですよ。そういう人がなんで現職のさなかに「洒落」の番組に、自分の直属の上司みたいなキッシンジャーといっしょに出ねばならんのか。そら、おかしいやろ。

たぶん、この数年でアポロ11号は月に行ってなかったという明確な証拠がはっきりと出るとかなんとか、そういう事前情報が手に入ったに違いないのだ。だから、それで叩かれる前に緩やかに着地するための地ならしを、いまからやってるに違いないのだ。

だからこれは、「ばれないようにゆっくりと、段階を経ながら世紀のペテンを世界の馬鹿どもに理解させていこう」という手順の、第何段階目かなんだろうねぇ。

こういう種類の人間は逃げ道だけは上手に作ってるからなぁ、いつも。ほんまかなわん。最低やで。権力握ることに関してだけはやたらと嗅覚が強いタイプ。

つーことで要するに人類は月には行ってないみたいです。

で、アームストロング船長の「人類の偉大なる一歩」とかいうセリフの映像はキューブリックの作品だったってことだね、たぶん。

だって小学生の時に、ちょっと変って思ったもん。あのアームストロング船長が月に降り立つ映像があるということ自体が。

「どうやってカメラをかまえたのよ!」って思ったからねぇ。先に誰か降りてなかったら撮られへんやん、そんなん。と思った。でも「着陸船の足にカメラが取り付けられてあったんだよ」という話で納得してたのよな。俺も馬鹿だった。そんなんで信用するなっちゅうに。

だいたい考えてみたら、着陸船の足にカメラがあるなら、着陸の時にカメラが壊れるっちゅうねん。少なくとも軸ズレとか出るやろから、思った通りの映像は撮れんっちゅうねん。そういう疑問も「遠隔操作可能なカメラだった」と言われて、これまた「なるほど」と私ゃ納得してましたがね。

でも、もっと冷静に考えたら、「月着陸の第一歩」の映像のアングルが「外から」であることにこだわること自体がおかしいんよな。アームストロング船長に手持ちカメラを持たせる。これこそがもっとも合理的で現実的な判断のはずです。しかし、あの時の映像はそうではなかった。外からのカメラワークだった。それがそもそもおかしかったんだよなー。30年もだまされたままやったよなー。

んー、まぁ、「和」で「輪」の国の人間ですからなー、私も。そらまぁだまされるわなぁ。しゃーないわなー。

つくづく私も「世界にひとつだけの花」だと思ったよ。とほほほほ。



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