TOOLS:あなたの「問題」を、勇気と信頼と創造性に変換する。
ツールズ
By フィル・スタッツ, バリー・マイケルズ 価格:¥ 1,680
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4152093099

自己啓発本はけっこうたくさん読みましたが(あまりたくさん読む人は、ちょっと問題なんですよね。読むヒマがあったら行動しろ!ですから。)、この本は画期的に素晴らしいです。

行動できない人は、何からかの心理的問題を抱えている事が多いのですが、その「心理的問題」の事などどーでも良いと。とにかく、いますぐ、やるべきことをやれ! という事を「その気にさせる方法」で教えてくれる本です。

しかも、紹介されている方法はたったの5つ。5個の「ツール」を使うだけです。ツールと言っても、やる気が出ない時にやる気をださせるための「考え方」とか「心理誘導」のようなものですので、お金も手間もかかりません。

そのうえ、5個あるツールの5個目は「ツールを使い続けられなくなった時に続けよう!とするための方法」ですので、実際には4つしかツールがないのです。

で、その中の1番目のツールである「苦しみを望む」(英語では、「The Reversal of Desire」となっておりましたが。)は、このツール一個で、多分、自己啓発本でもっとも有名な「七つの習慣」一冊分に匹敵するくらい強力です。

まぁ、一言で言うと自己啓発本と言いながら、ようは「死ぬまで一生努力すべし。」と言ってるだけの本なんですけどね。でも、人生から逃げないというのは、そういう事ですから。
いろんな意味で、かなりお勧めです。やる気を奮い立たせたい方、ぜひご一読ください。

-------------
とまぁ、FaceBookでは書いたのですが、ここでは少し補足的に。

まず、問題ある心理を抱えている人へのアプローチとして、「原因を究明する」というのがあるんですが、この本はまず最初に「それだけじゃ役に立たない」ということを明確化します。

このあたり、行動療法に近いんですが、これは行動させる前に「行動しよう!」という気持ちにさせるきっかけを与えているのです。

人間がついうっかり陥りがちな「困難を避ける」「怒りで冷静さを失う」「受け入れられるかの恐怖で的確な自己表現ができなくなる」「理由のない不安に襲われる」という4つの「問題」に対して、それを乗り越えるための汎用的な「考え方」を提案しているのですね。

これが素晴らしい。

おおむね、この四つの問題が、人間の成長を阻害していると言って過言ではないと思うのです。
そのすべてを網羅してる。
この四つを克服できれば、それはもう、かなり素晴らしい人間になれるでしょう。

で、5つ目が、「この4つのツールを使い続けるための方法」ですから。
まぁ良くできてます。

弱点は、そのツールの説明に、どうしても抽象性を持たせないと汎用的な道具にならないがために「ハイヤーフォース」という宗教的な概念を導入しているところでしょうか。
これは抵抗ある人には抵抗あるでしょうねぇ。

でも、真に汎用性を持たせるためには、こうするしかないのも現実だと僕は思うのです。とても現実的なアプローチだと思う。

お勧めです。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索