あー、長々書いたけど、操作ミスで消えてしまったわ。
やれやれ。

思い出すのも大変なので、ポイントだけかいつまんで書きます。

震災後に原発の事しか書いてない人は、結局自分が可愛いだけなんだよなぁと、すごく反省してるんです、って事です。

いま本当に大変なのは、被災地の方々。それをよく考えようってことです。

で、もうひとつどうしても考えないといけないのは、原発問題は「地域格差」の問題そのものだってことですね。

福島の人たちの犠牲の上に、都市部の人間の自堕落な生活は成り立っているんです。電力三法による交付金の事を考えてもそれは明らかと。金だけ渡していてどうにかなるものではない。
そういうことですね。

で、自然エネルギーというのは、地方の風や光を「地方の生産物」として出せるから地方経済にとっても良いのだ、ということです。交付税漬けは結局、産業が興りませんでした。原発も雇用力は低い。
でも自然エネルギーは、海外から買っていた燃料を、地方の風や光に置き換えると言うことだから、地方も潤うんです。

で、そのためには「余った電力を買う」仕組みが必要で、そのためには電力会社の「送電と発電の分離」がどうしても必要です。

ほかにもいろいろ書いたんですけど、



●石油は化石燃料で、限りある資源だ。


と言うこと自体、「ほんまか?」と考え直すべきでしょうね。
「石油を生み出す藻」である、




オーランチオキトリウム




なんていうのも発見されてますから。
この藻による石油(炭化水素:重油に近いもの)生産プールを、塩害に悩む東北沿岸部に作ろう!と言う話もあるんですよね。
これなら交付金のような一時的な施策ではなく、継続的な収入源、雇用の創出につながるんですよ。

こういうところから、ちゃんと見直さないといけない。

やはり、3月11日から、もう時代は「世界的に変わった」と言うしかないんだと思います。

福島原発だって、工程表通りに作業が進んでも1年以上の時間がかかるし。

「人の噂も75日」とかいいますけど、もうすでに60日たってるのに、全然福島原発は収束していない。
プルトニウムの半減期は二万四千年でしたっけ?

そういう期間、この問題は尾を引き続けるわけです。ずーっと考え続けないとしょうがない。忘れたくても忘れられない。ずーっと続く。

そういう時代の中で、昨日と同じ日常は続かないと見た方がいいのだと思います。

菅首相の浜岡停止にせよ、原子力政策の見直しにしろ、当人は政権にしがみつくためのパフォーマンス的に、場当たりにやってるに過ぎないだろうと僕は思うんですよ。最近は小沢さんも菅批判を正面から口にするようになったし。

でもそれは、もう「世界の趨勢」なんだとも思います。
「世界の中の日本」であって、日本だけでごちゃごちゃできる状態ではないですからね。
「ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ」ですよ。それが世界の目でしょう。
だから、とにかく転換を言うしかない。

で、首相が一度言ったら、この言葉は大きいんです。事は動く。いくらその場限りのつもりでも、世間の声が大きく変わりますから。

この間も、たまたま2ちゃんねるを見てたら菅総理の「浜岡停止」に関するスレッドがすごく面白かった。

知識のない、バカな、情弱人間は、だいたい何故浜岡を停めるのか、その意味がわかってないんですね。だから、いつものように「アホ菅がまた、わけのわからない事を言い出したぞ! 事故を起こしてるのは福島だろうが! 浜岡は関係ないじゃないか!」とか騒ぐわけです。

しかし、物事をわかってる人間は「おお、やっと菅がまともな事をした」と書き込む。すると、アホが「へ? なんで?」とあっけにとられてるわけです。

だって、昨日まで「なんでもいいから菅の事を悪く言ってうっぷんばらしをするのだ」という程度の相手としか思ってなかった菅首相が、なぜか浜岡に関しては、かなりの人が「やっとまともな事をした」とか言ってるわけです。情弱には意味がわからない。

で、優しい人が教えてあげるわけですわ。「いや、あそこは地震が起きやすい場所で危ないから、一刻も早く停めなきゃいけなかったんだよ。」とかね。

で、そういう事が起きているというのが面白い。
で、またバカが「そんなことしたら電気が足りなくて困るじゃん」とか言う。
するとまた、よく分かってる人が「足りるよ。休眠してる火力発電所なんて山ほどあるんだから」という解説をしてるわけです。

で、実際、浜岡は数日で停止です。

で、いま、日本にある54基の原発中41基が停止中なわけです。

で? 何が問題? 数日で停止できるんよ? 「電力量が…」とか言ってるけど、そんなもんはポーズです。





原発などいらなかった。




ということが、事実としてわかっちゃった。
浜岡停めるのに数日ですよ。
電力の需給計画を立て直すとか、そういう作業もない。停めても別に問題はない。
問題は原発由来でない電気を売ると、電力会社が儲からなくて赤字になっちゃう、ということなわけ。それだけ。
そのあたりは電気事業法の見直しをやればいいでしょう。そういう別問題です。

ともあれ、



浜岡は「停めろ」と言われて、数日で停められた



わけです。それが日本全国にさらされた。原発なくてもオーケーやんか、ということが白日の下に晒されていくわけです。

今度は夏のピークでしょう。

これも、電力会社の料金体系の問題でしかないということは、すぐに明らかになります。

こんなもんね、もともと電気というのは、蓄電がほとんどできないので「需要の瞬間風速」が、いくら大きくなるか?の問題でしかないんですよ。


「電力が足りなくなる」というのは「瞬間風速が××を越えます」と言ってるのと同じ事です。
でしょ?

越えなきゃいいんですよ。
そんなもん。
だから、いま大丈夫なら、まぁ明日も大丈夫なんですって。

だいたい、「電力が足りなくなる」危険があるのは、「夏のピーク」だけなんですよ。その時の瞬間風速だけが問題なんです。

年間365日×24時間=8760時間ですが、その8760時間のうち、「夏のピーク」と呼ばれているのはたったの10時間程度なんですよ。
そこが乗り切れるかどうか、だけです。

しかも、そのピークというのは、

(1)夏の
(2)晴天の日の
(3)平日で
(4)気温が31度を超える日の
(5)午後2時から3時

と決まってるんです。
台風みたいにいつやってくるかわからないものではない。
対策なんか、いくらでも取れる。

一番簡単なのは、上の5条件にあてあはまる時は電気料金を3倍にします、とかやればいいんです。それも法人向けだけに対して。

いまの日本でもっとも電気を使ってるのは企業です。それが夏のピーク時に一斉に操業してるから、電力量がはねあがるんです。

これがみんな朝から操業して、昼休みを2時からに変更したらどうなるか? あっという間にピークの解消が達成されるんです。
それだけのことです。

だいたい、「電力が足りなくなる!」という考え方自体が、電力会社の「演出」なんだから。
「夏のピークに電気が足りなくなる!」とさんざん言っておきながら、企業には「大口需要家には割引します」という、とんでもない料金体系を作っていて、電気ジャボジャボ使いたい放題システムにしてるのが、いまの電力会社の経営スタイルですから。

電気をたくさん使ってもらえば、夏のピークが発生して「電気が足りない」という幻想が発生して、それで「原発を作る」理由が作れるわけです。

だって利益率3.5%なのよ? 電力会社の人間が良い暮らしをするためには、3000億の火力より、4500億の原発を建てなきゃだめなのよ。生活が破綻しちゃうわ、っちゅう話でしかないのだから。

同じ原油、というかLNGを使って倍の電気を作れるガスコンバイン発電所も、効率はいいけど、建設費が従来の火力発電所と同等か、あるいは、その半額で作れてしまうのだけれど、それでは電力会社の利益率3.5%の中では利益が半分以下に落ちるからダメなのよ。

という話でしょうが。


原発なんか、はなからいらんのです。


でも、そういう知識も、情弱には通用しないわけです。テレビや新聞の悪辣な洗脳に染まってるから。
ここが問題。

バカは勉強しないから。

で、福島とか東北の被災地の人まで救える方法はないか?とか考えないから。

「大丈夫だ」って言っても、信用しない。都市伝説のたぐいとか思ってる。いや、それ、お前が勉強せんからアカンのやけど? って思うんですが、これが勉強しない奴はどこまで行っても勉強しませんからな。

かくいう私も原発に関しては「核燃料サイクルは破綻してるし、どこかで破綻するよ。」と思って勉強を止めてたところがあって、今回、ものすごく反省したんですけど。

でも、菅が「停めてくれ」と言って、それで数日で止まって、それで生活に支障を来さなくなると、「ありゃ、なんじゃこりゃ」ということになる。

いくら情弱でも、「原発、やっぱりいらんのと違うん?」という話になってくる。

ここが大事。

実際に電気は足りてるんやから。
それがはっきりとわかる。

ほかにもエネルギーとしてのマグネシウムの話とか、石油の有効利用のために電気自動車がいかに重要であるかとか、石油の可採年数の話とか、いろいろ書きたい事はあるんですが、またにします。

とにかく、



●原子力なんかなくても、問題はない。



ということであります。
はい。

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