少し前に朝のNHK「あさイチ」でやってた、「ほめる力」のすごさの特集。

イチおし 人生を変える驚異の“ほめパワー”
http://www.nhk.or.jp/asaichi/2010/11/01/01.html

これがなかなか面白かったので、ちょっといろいろ書きます。

この番組を見て、一番面白いなーと思ったのが、実は「自分を自分でホメるホメ日記を書く」というものだったんですよ。これは面白いなーと思いました。これは、かなり多くの人の問題を解決するぞと感じたんです。

というのは、まず、前々から書いてますけど、アダルトチルドレン(=ACと略記します。)の問題ですね。

ACは、まず何より自分がACであることに気づいてなくて、自分を「普通」だと思ってるわけですが、そのACと「普通」の人の大きな違いが「自己肯定力」にあるんですね。

単純に言ってしまうと、

●失敗しなければいい。(AC)
●成功したい(ふつう)

という願い方の違いがあるわけです。
人間が、何をするにしても、何かを成功させるためには練習が必要で、練習の過程は失敗だらけなわけです。ですよね?

ということは「失敗しないようにしよう」という考え方は、その考え方を持った時点でアウトだ、ということがはっきりとわかります。

スポーツであれ、音楽であれ、練習するというのは失敗を繰り返す、ということなわけですから。

しかし、この「失敗をくりかえす」ということに、ACは、なかなか耐えられないわけです。

なぜか? というと、それは自己肯定力が低いからなんですね。「失敗しても俺は俺。なにもしてない俺でも、俺はすばらしい。」という気分を維持できないからなんです。

自分に自信がないから、ひたすら失敗を避けるし、これが困ったことに、自分が一番大事だ、と思っている事でこそ「失敗したくない」と思うものだから、ずーっと一生、自分が一番大事だと思ってる事で失敗をし続けてしまったりするわけです。

だから、物事がうまくいかないで困ってる人は、まず何よりも失敗してもめげない強い力を持つ必要があって、そのためには、「自己肯定力」を高める必要があるんですね。

普通、というか、まともで良い家庭で育った子供なら、とにかく何度かは親にほめられてがんばったという経験があって、その経験がタネになって失敗してもめげずにがんばるスキルというのが身に付くわけです。たくさんホメられたか、少ししかホメられなかったかの差はありますが、おおむねそれが基準です。

しかしACは、その経験がないので、「叱られない」ように、「失敗しない道」を選ぼうとします。

こうなると、努力が一切できなくなっちゃうんですね。

だから、こういう人種は、(というか、もともと僕もそういう人間でした。)まず自分をほめる必要があるわけです。

「よくがんばってるな、えらい!」「そこまでの努力はなかなかできないよ。」「失敗してもあきらめないんだねぇ。えらいなぁ。」とか。
こういうことをしっかり明確に言葉にして、文字にし、それを自分で読むということをすると、自己肯定力が高まる、ということなんです。

実は、このNHKの番組では、まず他者にほめてもらう事の効果の高さをいろいろ実験で見せた後に「褒められることは、脳においては『喜び』となり、『報酬』としてとしてお金などと共通に受け取られていることが明らかになった」という最近の研究結果を紹介してたんですね。

つまり、お金がもらえるからバイトをするのと同じように、ホメられたいから、良い行動をする、ということがある、ということなんですね。「ホメ」が「お金」と同じだけの力を持つ、ということなんです。

で、この効果を紹介した上で、「実は自分で自分をほめても、その効果はあるのだ」とホメ日記を紹介していたんですね。

おお、そりゃすごい!ということですよ。無からお金を生み出せるようなもんですから。

なので、実際、自分でも小さなメモ帳を持ちあるいて、気づいたときに、できるだけ自分をホメるようにしはじめたんですが、これが意外に効果が高いんですね。

自分で自分をほめるわけですから、「あきらかにおべんちゃら」みたいな事は、こっぱずかしくて書けないわけですよ。自分でほんとうに「これはなかなか大した事なんじゃないの?」という事をほめる。そうするとウソじゃないということが自分でわかってるわけですから、気持ちよいんですね。
これはなかなか良いなぁと思って、これは、多くの人と分かち合うべきことだよなぁと思ったので、書いた、ということです。

で、それと同時に最近思うのは、「夢」を持つことの重要性ですね。

いくらホメても、もともとの目標が小さいとホメるネタがなくなっちゃうんですよね。

しかし、大きな夢を持っていると、なかなか達成されないがゆえにがんばりやすいわけです。

夢は、小さい夢だと、すぐにかなってしまうので、あまり面白くありません。たとえば、スポーツするなら、それこそイチロー選手をめざすとか、そのくらい大きい方が良いわけです。大きい夢は、なかなか叶わないだけに、日々努力をするんですね。目標を小分けにして、小さな小さな単位にして、そしてそれをホメて実行すると。そういう組み合わせですね。どうも、それが良いように思います。

ちょっととっちらかった内容になりましたが、なんか最近は、そういう事をよく考えております。



コメント

yasai
2010年11月20日22:17

有り難う ございます 色々と教えて頂き助かります。学生を褒めるのが僕の仕事かも

nophoto
勝無
2010年11月21日15:52

はじめまして。本日、ひとよみにっき初訪です。感ずるところがありまししたので、コメントさせていただきました。

ほめることは愛情表現の最たるもののひとつです。
ほめるとその次に自然な感情の流れで感謝が、「ありがとう。」が続くとおもいます。
「いつもいい子でいてくれてありがとう。」とか「知性溢れるあなたと出会えたことに感謝します。」とか。
自分に「存在を肯定してほめてありがたみを知る。」
ユメとホメを読ませていただき、ありがとうございます。

nophoto
勝無
2010年11月21日15:52

はじめまして。本日、ひとよみにっき初訪です。感ずるところがありまししたので、コメントさせていただきました。

ほめることは愛情表現の最たるもののひとつです。
ほめるとその次に自然な感情の流れで感謝が、「ありがとう。」が続くとおもいます。
「いつもいい子でいてくれてありがとう。」とか「知性溢れるあなたと出会えたことに感謝します。」とか。
自分に「存在を肯定してほめてありがたみを知る。」
ユメとホメを読ませていただき、ありがとうございます。

シゲ
2010年11月21日21:44

>yasaiさん
書き込みありがとうございます。
ほめるのってむずかしいですよね。
でも、若い人は、国の宝でもありますし、うまく育ててあげてください。
時には上手に叱りつつ。よろしくお願いします。


>勝無さん
書き込みありがとうございます。
ほめることは愛情表現。これがね。なかなかできないんですよね。
ウソじゃなく、当人も心から喜んでくれるようにほめようと思うと、なかなか難しいです。
ウソを言うとバレますからね。

ですから、まず自分をほめることで、「ウソのないほめ方」を練習しないといけないよなーって思います。
良いコメントありがとうございました。

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