テレビ・新聞はいまや「官僚の宣伝媒体」。書籍とネットと週刊誌とラジオで自分から情報を探さないと、洗脳されますよ。
テレビ・新聞はいまや「官僚の宣伝媒体」。書籍とネットと週刊誌とラジオで自分から情報を探さないと、洗脳されますよ。
テレビ・新聞はいまや「官僚の宣伝媒体」。書籍とネットと週刊誌とラジオで自分から情報を探さないと、洗脳されますよ。
ちょっと、いまコンビニに出ている「週刊ポスト」がけっこう面白いので紹介がてら、書きます。ポストは編集長が代わってから、面白くなったと評判です。とくに、

●官・財・マスコミ「増税キャンペーン」の汚い内幕

という記事をはじめ、消費税にまつわるマスコミの「嘘」を暴いてくれてるのがなかなか良いのです。ざっくりと大枠、わかりやすく書いてくれてます。

で。

繰り返し、何度でも書かないと、なかなかわかってもらえないので、今後もしつこく書いていこうと思うのですが、いまの日本は、ほんとうに、ボヤっとしてると「バカ」になってしまう環境になってるんですね。
それはつまり、


●自分から問題意識を持って情報を取りに行かない人は、テレビと新聞に洗脳されますよ。


ということなんです。

週刊ポストの記事にしても、自分で問題意識を持って「消費税増税って必要なのかな?」と、しっかりとテレビ・新聞とは違う見方を心の中に育てておかないと見過ごしてしまう記事のはずです。

いま、日本という国で何が問題かと言えば、とにかくまず「テレビ・新聞による目に余る嘘っぱち報道」と言うことにつきます。で、それはそれは、本当にひどい「嘘」なんですね。たとえば、



嘘→●日本は財政危機である??????????


なんていうのは、その最たるもので、バカでアホウな官僚が税金を値上げしたいからテキトーな事を言っている事の代表例そのものなんです。

だいたい、


本当→●国家が多くの資産を持っているから、差引きすれば、800兆の借金は300兆にまで下がる。その借金額は、GDP500兆の6割程度だから、健全である。

という話がまずありますよね? これは先に書きました。よその国は資産もないからどうしようもなくなるというだけの話で、日本の政府は金融資産やらビルやら土地やら、ものすごい量の資産を持ってます。だからバランスシート上の問題としては「その計算はおかしいで!」という話です。
でも、これは「嘘」の代表例でしかなくて、ほかにも嘘はいくつもあるわけですよ。たとえば、


事実→●国債は発行していても、それを海外資金ではなく、国内で消化している。


というのがまずあります。そりゃ国債は借金だし、日本の国債の額はすごいので「ギリシャのようになる」とか言うと本当のように感じますけど、ギリシャは海外資金に頼って国債を発行したからおかしくなったんであって、日本は資金調達は国内で充分まかなっていますから、ものすごく健全なわけですよ。
ポストの記事に経済評論家の上念司という人がうまい事言ってる表現が載ってましたが、その例えを借りるなら
「日本の国債は93%を国民が買っている。少子化がどんどん進んで人口が1人になったとしたら、左手に借金、右手に国債を持っているから相殺できる。」
ということにしかならないんですね。つまり、

嘘→●子や孫の世代が苦しむ????

という論理も嘘っぱちなわけです。この理屈に騙されてる「親」世代も多くて困ります。官僚は、その「親心」につけこんで騙しに来てるわけで、実に姑息かつ卑怯で、許せん輩(やから)であります。こういう嘘っぱちに騙されてはいけません。

しかも、なにより


事実→●日本は債務国(借金国)ではなく、世界最大の債権国(金貸し国)である。


という歴然とした事実があります。つまりギリシャは「他の国に金を借りて首が回らなくなった」国ですが、日本は金を貸してる国なわけです。債務=借金を借りている、ということで、債権=金を貸している、ということです。
まぁアメリカに貸してる額がものすごくて、アメリカが潰れてお金を返してもらえなくなると、けっこう大変ですが、それでもとにかく、金を貸して、残った金額だけでもなんとかやっていけてる、ということだから、かなり健全度は高いわけです。

で、それよりなにより大問題なのは、


大嘘→●消費税UPでまともな社会になる。


という、根幹の問題です。こんなもん、うまいこと行くわけないやんけ!アホか!
という話です。だいたい官僚は、心底アホで、学習能力がまったくないと言っても過言ではないのですが、


勘違い→●税率を上げれば、税収は増える。


と思ってるわけです。というのも、これはすでに


事実→●1997年消費税を3%から5%に上げた時、大不況になって翌年の税収は2兆5000億円減った。


という橋本政権の大失敗があったわけですよ。たったの13年前の話ですよ?そんな直近の事実さえ、キチンと検討されていないのが、今回の増税論議の稚拙な点なんですよ。
そんなもん、3%から5%に、【2%】上げただけで2兆5000億円も税収が減ったのだから、5%から10%へ【5%】も上げたら、7~8兆円は確実に税収は下がります。というか、1997年より、いまの社会情勢(国際情勢を含む)はひどいですから、それどころではなくて、20兆とか30兆円の大減収、つまり政府・役人に金が入らなくなる可能性もあるわけでしょ? 自分達の首を絞める事にしかならんのに、それに気づいてないのが、いまのアホアホの官僚たちだって事なんですよ。そういうアホな政策を、過去20年近くも延々続けてきたのが官僚です。
で、総仕上げに差引き【5%もの税率アップ】というキチガイ沙汰をテレビ・新聞を使って宣伝してでもやろうとしているわけで、そこまで税を上げたら、どんな事になるやわかりませんよ。日本が破滅ですって。ほんとに。

いや本当に、本当に、どうしようもないアホなわけですよ。日本の官僚というのは。
今週のポストの記事にもありますが、世界中どこであろうと、不況対策の基本は「減税」なんですよ。あるいは公共投資です。本当は公共投資が効果的なんですけど、よその国では国債を発行して公共投資をするとなると、海外の投資家から借りるということになるから、リスクが高いので、なかなかできないわけです。日本の場合は国内で消化できるのだから、もともと赤字国債であっても、何ら問題はないくらいです。

海外の場合は「よその国に頼って経済復興するわけにもいかんよな」ということで、まず減税をするわけです。それが一番経済に効果があるわけですから。公共投資の次に効果がある。
だから、普通は減税するんです。

だって減税は、「政府の工夫」でできる事だから、ですよ。いろいろな支出を抑えたり、予算の組み替えをしたり、出費を抑えて、それを実現するわけです。それこそ役人が、まず最初にできる「対策」で、まず、それをやってもらわないといけない。

つまり、


世界の常識→●まず減税して、予算を絞って、公共サービスを圧縮する。


わけです。減税というのは緊縮財政のスタート地点なんだ!と言うことですね。減税もせずに、「事業仕分け」して、何の意味がありまんねん? ちゅう事ですわ。あんなパフォーマンスをテレビで見てても、意味なんかまったくありませんって。まず減税ありき。減税したら、いやでも事業の見直しするしかなくなるんですから。で、減税さえしてくれりゃ、あんな「事業仕分けの生中継」なんざ、必要もないっちゅう話ですよ。あんなものは、減税する腹さえくくれない、みみっちい財務省の姑息なパフォーマンスにしか過ぎないっちゅう話で、実にくっだらねぇ。さっさと減税すりゃいいんだ。そんなもん。

僕自身は「福祉はいらんから減税せよ」派なんですけど、でも、この僕の意見すら、本当は「官僚に優しい」意見であって、本当の本当は、


●一般会計は赤字かもしらんが、特別会計には、まだまだ「剰余金」などの資金がある。


ということなんですよね。つまり政府の隠し資産、「埋蔵金」が山盛りあるって事です。だから、この不況時を、政府のサービスを一切圧縮しなくても、埋蔵金をうまく引き出せば50兆やそこいらの予算は簡単につけられるのだから、毎年10兆ずつ減税をやっても、何の事業の規模縮小をしなくても、5年は「不況脱出財政」を運営できるわけですよ。もともと。
今回消費税を5%から10%に5%上げるだけで、少なくとも消費税での税収は9兆円は増える、という話ですから、それこそ、その埋蔵金の活用で「消費税0%」を5年間続けるなんてことすら可能なわけです。

だから、この不況時に大増税を言うと言う事自体が「キチガイ沙汰」であって、それをテレビ・新聞を通じて大宣伝すること自体が犯罪的ですらあるし、そんなアホな話の尻馬に乗って「やっぱり増税しないと日本は危ないよね」なんて言ってのは、はっきり言って、



●ドアホ



だということです。

現実問題としては、法人税減税などはちょっとやめて、法人税と投資減税を組合わせれば効果的なはずなんですよね。新たな事業などを興して、投資するような企業の場合は減税をして、そうでない企業、従来からの経営体制を引き継ぐだけの会社の法人税は、その分上げるとかね。そういう「税の使い方」キチンと考えれば、経済効果につながる施策をいくらでも、打てるはずなんですよ。それも、とても少ない税金で。

つまり、政府は本当に、何にも国民の事なんか考えていない、ということなんですよ。

どうして、ここまでおかしな事を、官僚がやりたがるのか?というと、これまた週刊ポストの記事は、良くまとめてくれていて、元財務官僚の高橋洋一さんの言葉が的確です。財務省という省庁の中の省庁にいただけに、「官僚の文化」「官僚の気持」「官僚の本音」が、実によくわかる。ちょっと引用しましょう。

(引用開始)-------------------------------
「財務官僚には実体経済は分からないし、国の将来のことも二の次です。驚くかもしれませんが、財政再建さえ本気でやろうとは思っていない。借金が大変といいながら、国の巨大な資産を売ろうとしないのがその証拠です。財務官僚は税金を集めて予算を配分することで霞ヶ関や各業界に力を持ってきた。減税は配る金が入らないからやる気はない。増税しても借金返済係なんて仕事は面白くないわけです。
 だから財政再建なんていうのは単なる増税の口実でしかなく、政治家をうまく丸め込んで増税させ、予算規模を増やすことを常に考えている。政治家も金を集めて配る方が選挙に有利で政治力も強まるから、それを承知でやっている。」
(引用終了)-------------------------------

と言うことなんですよ。
つまり、ひと言で言うなら、


●予算の配分権さえ手に入れば、国がどうなろうと知ったことではない。


というのが、官僚たちのメンタリティそのものなんです。

ここ!

ここを間違えてはいけません!

こんなキチガイみたいな発想を、実は国民の側は想像すらできないんです。


●予算の配分権さえ手に入れば、国がどうなろうと知ったことではない。


ですよ?
彼らの発想の根幹は、これなんです。我々一般国民からすれば、とんでもない話なんですが、彼らにしたら、こういう事にしかならないんです。


●予算の配分権がすべて!


なんです。
他に価値観は一切ないんです。

で、小沢・鳩山政権は、まさに、そこにメスを入れようとして、テレビ・新聞からの一斉攻撃を受けたんですよ。
それを間違ってはいけないんです。


だから、結論はひと言。


●官僚は正真正銘のキチガイである。


こうにしかならないんです。
何度考えても、他に表現する言葉を思いつかない。
こう言うしか他に言い方がないんですね。

そして、テレビ・新聞は官僚の宣伝メディアですから、その「キチガイ」を伝播させてしまうんです。かなり問題なんです。
そこを、本当に正しく理解してもらいたいと、僕は心底、多くの方に伝えたいです。


●官僚はキチガイである。


●新聞・テレビは、キチガイ増幅装置である。


ということですね。

そこを理解してください。
本当に。

で、分かっていただけたら、是非とも情報拡散をして欲しいんです。
なんと言っても、新聞・テレビのマスの力は大きいですから。

理解ができない!というなら、まず、


●自分から問題意識を持って情報を取りに行く


ということをやってみて欲しいのです。
ここで書いたことが本当かどうかの検証をしてみるだけでもいいと思います。
それだけでも、かなりの事がわかるはずだと思います。

とにかく、自分の頭で考えるようにしましょう。
そこにしか、あなたの幸せはありません。

ということで、よろしくお願いします。


コメント

どん太
2010年7月1日4:23

>財政再建なんていうのは単なる増税の口実でしかなく、政治家をうまく丸め込んで増税させ、予算規模を増やすことを常に考えている

これはキチガイなのではなく、単に腹黒いのだと思いますよ。
旧法党が新法に反対したときに、先祖の遺訓とか、不孝とかをもちだすように、自分の利になること「だけ」を考えて、それに理屈(この場合財政再建)をくっつけてるだけ。

意図してやっているのだから、キチガイなわけではない。

まあ、「官僚は天下国家のことを最優先で考えて施策をつくるはずだ」という前提があるなら、それからみれば、彼らの行動はキチガイのわざでしょうけれど。

だとすると、シゲさんは性善説なわけです。

私はどちらかといえば性悪説なので、
彼らは、いかにも彼ららしい行動をとっていると見えます。

-------------

あえていうなら、そういう私腹と私利のことしか考えてない連中に官僚として大きな権力をあたえつづけさせている国民のほうこそ、その行いはキチガイといえるのでは?

シゲ
2010年7月1日9:04

>どん太さん
書き込みありがとうございます。

えーと、僕がここで書いてるのは、一般の人に官僚の意識を理解してもらうにはどうすれば良いか?というところから出てきている話なんですよ。

日本人には「お上意識」というのがあって、「東大を出た立派な人がやってる事に間違いはなかろう」というような考えで、思考停止になっている人が大半だ、ということがあります。
性善説というのは僕自身の話でもあるのかも知れませんが、何よりもまず「国民一般の認識」ということです。

で、いま、最も認識を新たにしなければいけないのは、その「お上意識」だと思うわけです。

無条件にテレビや新聞が「正しい」と思っている人が多いわけですが、その報道自体もかなり狂っていますし、何より「狂った官僚」に完全に操作されてしまってるわけです。

でも、普通の一般人は報道と官僚とが記者クラブ制でズブズブになれ合いになっている状態自体を知りませんしテレビや新聞が正しいと単純に信じ込んでいます。

まずそういう「勘違い」をなんとか是正したいわけで、その時に、もっともわかりやすく本質を伝えるには「官僚はキチガイである」という表現が、もっとも適当なわけですよ。

正確には「一般国民から見れば、官僚の考えや意識はキチガイにしか見えないくらい、国民の側を見ていないのですよ。」という話ですが、そういうまどろっこしい表現で、誰かに届くとは思えない、そのくらい「お上意識」は強い、という話です。

ご理解くださいませ。

どん太
2010年7月1日22:20

なるほど。

つまり

>まあ、「官僚は天下国家のことを最優先で考えて施策をつくるはずだ」という前提があるなら、それからみれば、彼らの行動はキチガイのわざでしょうけれど。

という「性善説」と素朴な官僚信仰を持っている国民に対して、その官僚性善説からみたら、キチガイとしか思えない行動でしょ、という立論なわけですね。

彼ら(善良な国民の皆様)の性善説にのったうえでの「キチガイ」結論だということね。


シゲ
2010年7月2日0:52

>どん太さん

まぁ、おおむねは、そういう事です。ただ、「官僚性善説」というのは、実際、現場の役人は真剣に「人のために働きたい」と思ってる人も多いですし(警官や消防士なんて命をかけてたりします。)、あながち間違いというわけでもないんですよ。

でも、だからこそ、立論の最初というか、官僚という存在の存在意義とか根本思想そのものが、「キチガイ」としか言いようのない狂ったものなんですよ、というところから話を始めないと、どうしても、どん太さんの言うような「腹黒さ」というような事が、一般の人には見えにくいと思うんですよね。

本当に、根本の根本が違いますから。
なんせ、彼らは「働いたことがない」んですから。
ここが、かなり重要なんです。

一般人が、額に汗して、生きる知恵として身につけた「常識」自体が、まるまる一切、すべて、丸ごと全部、根っこのところから、一切合切通用しないんですよ。

この「一切通用しない」という感覚自体が、普通の一般人には、ちょっと想像すること自体ができないと思うんですよねぇ。

官僚は受験勉強をした後、ただの「受験後の余生」を過ごしているだけなんです。
ここが一般人には皆目理解不能なんですよねぇ。
ここのところを、まず「彼らはキチガイである」と補助線を引いて考えないと、ちょっと官僚たちの心情っていうのは理解できんなぁと、最近しみじみと思うわけです。

とにかく、官僚はキチガイなんです。
それは「自分たちはマトモである。」と思っているという事まで含めての「キチガイというレッテル貼りが必要だ」という意味なので、このあたりは、かなり大変な話だと思ってます。

本質論を言うなら、

●消防士は命を落とすこともある。

んですよ?
それを職業にしてるんですよ?
いくらもらったって、そんなもの引合うわけないんですよ。
その時点で、まず「マトモ」ではないんですよ。

そういう事を、僕が言ってる事は含んでいます。

どん太
2010年7月2日20:37

>、「官僚性善説」というのは、実際、現場の役人は真剣に「人のために働きたい」と思ってる人も多いですし(警官や消防士なんて命をかけてたりします。)

「官僚」と、「官吏」や、「しょ吏(しょの字がでませんが、一番下の公務員)は、全く別の存在です。
一緒に論じると、論自体が破綻すると思います。

ノンキャリの警察官や消防士などは、庶民と同じく、
一生使われて終わる存在です。

現場の、現業の公務員と、中央のキャリア官僚では、生まれも、育ちも、教育も、人脈も、そして収入も振るう権力も、すべて違います。

まるで、
「会社で働いている」という一事を持って、大企業の取締役クラスと平社員を一緒に論じるようなものです。

シゲさんが今まで書いてきたのは、日本の進路をまがりなりにも左右できる「官僚」の話だったと思います。

ここで、ノンキャリの、使われて終わり、時には命を落とす警察官や消防士をまぜないほうがいいですよ。
彼らは、「お上信仰」といったときの「お上」にすら、往々にして該当してないでしょう?

お上は、昔風に言えば「裃」をつけるクラス(階級)のことでしょう。

シゲ
2010年7月2日23:17

>どん太さん

いやー、そこなんですよ。現場の職員と中央のキャリア官僚ではまったく違うんですよ。そのとおりなんです。

でも、実は、普通のおじさんおばさんは、現場の職員としか接していなくて、で、その人たちがとても親身になっていろいろやってくれることがけっこう多いからこそ「お上意識」を持ってたりするわけですよ。完全な勘違いなんですけど。

ここが、本当に難しいところだと思うんですよ。役人の肩を持つ人は、やはり現場のイメージで、「なんだかんだ言っても、しっかりやってくれてる」という話になるわけです。

で、この違いのギャップがまず、大きな問題としてあるにはあるんですが、それとは別に、


●経済的な意味での「働く」という事をしたことがない。


という共通項は、ノンキャリであろうとキャリアであろうと属性として持っていて、それが役人の「意識」の上での大問題なのだ、という点は共通して存在してるんですよ。

ここが難しくてねぇ。
説明し出すと、どんどん話が複雑になってしまうので、僕は現場のノンキャリまでひっくるめて、徹底糾弾する、というスタンスにしたいと思ってるんです。

これは、多分、かなり無茶な理屈なんですよ。
でも「経済的な意味で働いたことがない」という特性こそが「役人の特性」であり、その本質こそが、一番の問題点なんだ、という意識を僕は持っているので、どうしてもそこを中心に語るしかなくなってしまうんです。

で、普通の一般人と役人に意識のズレが、どうしても出てしまう根幹がこの「経済的な意味で働いたことがない」という特性に、すべて集約されるということでもあるんですよ。
本質的な問題なんですね。

本質的な問題だからこそ、官僚が政策決定をしてはいけないというところへ結論せざるを得ないんですけど、このあたりは、長くなりますし、またいろいろと書こうと思ってますので、またちょっとお時間ください。

とにかく、僕は「キャリア・ノンキャリの区別もしないような一般人の持つ『お上イメージ』」を変質させなくてはいけないよなぁ、というのがあるので、ここはどうしてもひとくくりにするしかないんですよ。そういう事なんです。

どん太
2010年7月2日23:49

>経済的な意味で働いたことがない

これ、わかりません。
付加価値をつけていないと言う意味ですか?

シゲ
2010年7月3日0:37

>経済的な意味で働いたことがない

単純に言えば「客商売」ですよ。商売というのは、つねに客がいて、その顧客満足度を高めることが重要な課題です。
客がよろこぶ事は何か? そのために必要なコストはいくらくらいか? 世間相場はどの程度か? 自分たちの業種の、同業他社と比べて、自社の優位性は何か? その優位性を高めるために、もっとも効果があって、リスクが低い方法は何か?
などなど、考えては実験し、実体経済の中で試行錯誤しながら、お客さまからお金をいただいて、自分たちの組織体を生き残らせていく経済行為そのもののことです。

彼らは、ここの部分が、完全にすっぽ抜けているんです。
だって、税金で勝手にまかなわれていくから。
政治家みたいに選挙で落とされるということもないから。

知っているのは、メディアを使って世間をだます方法と、政治家をあやつって自分たちの「権限(予算配分権)」と「天下り先」を確保する手法のみです。
ほかの事は「体験したことがないからわからない」んです。

しかも、「わからない事が問題なのである」という問題意識すらもっていません。メディアを使って世間をだましたり、政治家を操ることが、自分たちの「仕事」であったり「正義」であったりすると、信じて疑っていないのです。

なぜなら、世間に触れて、試行錯誤しながら、自分の力で「稼いだ」ことがないから。

だから、官僚は(現場のノンキャリまで全部含めて)「キチガイ」なんですよ。
単に幼稚で、無茶苦茶なだけなんです。

全員。

シゲ
2010年7月3日0:44

ああ、もうひとつ言い忘れていました。

●行政の行為は民間経済を邪魔してはいけない。

という事と、

●民間ではペイしないけれども必要な福祉などを行う。

という意味も、この「経済的な意味で働いたことがない」という言葉には含まれています。
元々稼いではいけないし、稼げるような事なら民間でやらなければいけない。
だから、官僚は東大を出てから、死ぬまで、「経済的な意味で働いたことがない」というカタワなんですよ。
そんなおかしな人間なんか、普通はいないんですよ。

むかし官僚の腐敗を防ぐためにオチンチンを切った宦官というのがあったそうですが、官僚という存在自体が、もともと「カタワ」なんです。特に経済的な意味において「カタワ」になるしかない存在です。

そういう「経済的カタワ」が、まともな経済政策なんか、立てられるわけがないんです。
消費税増税なんてのは、まさにその異常性の表れですわ。単純に。

どん太
2010年7月3日1:21

いやそれは、経済的な意味で働いたことがないと言うのは、かなりミスリーディングないい方では。。。

まあ、いいたいことはわかりました。

>官僚の腐敗を防ぐためにオチンチンを切った宦官というのがあったそうですが

え!!
ちがいますよ。
後宮で皇帝・王に仕えるために、後宮の女達にまちがっても種をまかないように、男根を断ったのです。

もともと宦官は皇帝の家の私的な臣(奴隷)です。

日本なら、大奥の事務は大奥の女が分掌しましたが、
あちらは大奥(後宮)の事務を、男がになったために、
そういうことになりました。

官僚とは別、だったんですよ。
ですがたぶん、秦の始皇帝の宦官の趙高が最初なのかな?
宦官が表世界の「丞相」になるようになったりしたので、官僚と境目がはっきりしなくなっていくんです。

ミカエル
2010年7月3日1:59

研修を入れるっていう事もできます。
映画『県庁の星』のように・・・
官僚の方達の育成のために、必要な事が、本当に欠けている要素があるのなら、
知り合いの公務員の方は、何年おきに、よく研修しています。
その研修の中に、経済行為を、組み入れたらどうでしょう?
そうすれば、昼休みに市役所が休憩中とか、
今は、知りませんが、昔はそうでした。
色々な分野で、問い合わせの殺到する土日に、電話も出ないし、誰も置かないし、夜も誰も配置しない。
なんて事は、解消されるやもしれません。
交代要員を、当番を、
考えてくれるでしょう。

とはいえ、どんな風に取り入れるかは、難問ですが・・・。
『河村たかし』氏は、一橋大学の方ですね?
たいして、違わない気がするんだけどな・・・。

シゲ
2010年7月3日11:06

>どん太さん
ミスリードと言われれば、確かにそういう面はあると言うしかないです。
しかし、「お上意識」があるがゆえに、思考停止に陥ってる人に「ちょっとは現実を考えろよ。」と伝えるためには、多少ミスリード気味に伝えないと興味も持ってもらえないですからねぇ。
だって「NHKが(自分たちの得のために)ウソ報道を流してるんだよ。」という話をいきなり言っても、「え?そんなことないでしょ?」と思うのが一般人ですから。
実際はウソ報道だらけなんですけども。

それから宦官の話は、本筋とはちょっと関係ないですが、少し説明させてもらいます。
どん太さんのおっしゃっていることは、「宦官が生まれた背景」の話であって、その後も、けっこう長く続いた宦官という「存在」に関する説明とはちょっと違うんですよ。
宦官が、仕組みとして長く続いた理由が「官僚腐敗に対する防御策」としてだった、という話なんです。
中国には易姓革命という考え方があるではないですか?天が腐敗した王政に見切りをつけ、新しい皇帝を据える、という天命による政権交代、つまり放伐、武力による交代ですね。
で、武力による交代を社会的に認めている風潮があるがゆえに、逆に「継続的に受け継がれる文化」というものが育たなかった社会が中国という国の本質なんです。
で、それと宦官がどう関係するかというと、継続する文化が育たなかったが故に、「最後は家族・血のつながりでっせ」というプリミティブな感情が国民の側に根付いていて、それだけは変化がなかったんですよ。
で、これが官僚の「身びいき」「身内ひいき」につながってしまってたわけです。
中国の宗教とも言える儒教は、本当は君子、つまり役人の生活ルールを整えたものなんだそうですけど、やたらと「公的立場の人間は親よりも公を大切にする」という話が多いんですよね。日本人が聞くと、親をいじめる人間、というように見える話も多いんです。
しかしそれは「身びいき」が横行していた裏返しなわけです。
だから、「家族を作らない」「血縁関係が生まれない」という意味で、宦官の制度が長く残った、という側面が、かなり大きいんですよ。側室に手を出すというようなところは、日本の天皇制のように「血のつながり」そのものを天皇制で肯定している文化においては宦官の存在理由として正しいように感じられますが、易姓革命のある中国では意味合いが違うんです。
で、実際、中国では、自分から志願して宦官になった人間もすごく多かったらしいですしねぇ。
そういう話の流れもあって、「官僚」というと「家族の身びいきが問題」「役人の堕落を防ぐための宦官」という発想に、僕はすぐにつながってしまうのです。
官僚の自分勝手な意見を聞くと「お前らのチンポも切ってしもたろか?宦官みたいによぉ!」と思ってしまうのですよ。まぁそういう話です。

シゲ
2010年7月3日11:32

>ミカエルさん

研修を入れるというのも、大切な事です。多分それもしないといけないでしょう。
でも、研修を入れたらそれで良し、というほど簡単なものではないですよ。
官僚の腐敗のすごさは、そんなものではないのです。
また官僚の知能の低さも、そんな研修程度でどうにかなるような低さではないのです。
言ったら悪いですけど、官僚の平均的な知能レベルは中学生なみですから。
そう考えた方が良いんです。
国債は政府の借金ではありますけれども、国民にとっては財産なわけです。であるなら、その穴埋めを国民がする必要は一切ありません。借金で首が回らないのなら、政府が行政改革で穴埋めするのが当然。で、その方法は何であってもかまわないわけです。給料を減らすでも良いし、人間を減らすでも良い。ただし、国民サービスの質は一切下げずにやる、というのが当然です。
で、そういう正しい要求をする方法が「減税せよ」と迫る態度だって事です。
国が借金を作ったのは国の運営の仕方が悪いのだから、それは国に責任があるのであって、役人の首切りが、まず最初に検討されるのが当然ですよ。違います?なのに、なんで消費税増税で、そのツケを国民に回すのか?という話ですよ。
だから「減税せよ」と言うのが正しいのです。

上のどん太さんへの返信コメントにも書きましたが、官僚機構の腐敗を防止するためには、チンチンを切り落とす、というところまでやるのだ、ということを、現実としてしっかり意識して欲しいんですよ。wikipediaで宦官を調べたら、宦官の写真まで載ってます。官僚が腐って困るというのは、人類の歴史上の永遠の大問題なのであって、ものすごく厳しい制限を与えないと、どうしてもおかしくなってしまうものなんです。だからこそ、日本人の「お上意識」というのが、大問題なんです。研修制度だけでなく、現状の官僚の年功序列文化を破壊するために全省庁の全部門に昇進試験を取り入れて実力主義に変更するとか、部長クラス以上は一切政策に関わらせないとか、かなりの変革をしないとダメなんです。まず、その「あまりに腐敗がひどい」という認識を、まず持って欲しいと思います。研修も必要です。でも、それだけでは、奴らの腐敗に、簡単には追いつかないってことです。

あと、河村たかしさんについては、是非、是非、ぜひ、「この国は議員にいくら使うのか」をお読みください。河村さんは、官僚の問題よりも、政治家が2代目とかに引き継がれて「家業化」している事を問題視していて、「家業化している政治家は、役人と一緒だわ」と政治家の方にメスを入れてます。

で、現実問題として、我々に変化を起こせるとしたら、政治家を選ぶという事でしか変化は起こせないんです。だから、上記のような事をしっかり勉強して、本当に良い政治家を選んで国政に送り出さなければいけないんですよ。出身大学というのは、そういう時の判断基準としては、あまり役に立ちません。そういう、あまり役に立たない判断基準に頼るよりも、まず本をよんでください。
河村さんのご著書は、新書で出ていますから、1000円以下です。700円台だったと思います。すごく安いです。まず、そういう本を、斜め読みで良いですから、「買って」読んでください。
●図書館で借りる
のはダメです。そんなことしたら知識が身に付きません。結局は時間の無駄です。800円程度でも身銭を切らない限り、何も身に付かないです。
なので、河村さんについてどうのこうの思うのなら、まず、身銭を切って本を買って、読んで、そのうえで「いや、これはおかしい」と言うようにしてください。
ぜひぜひお願いします。

どん太
2010年7月3日12:30

本筋から大きく離れますが、数点。

>中国には易姓革命という考え方があるではないですか?天が腐敗した王政に見切りをつけ、新しい皇帝を据える、という天命による政権交代、つまり放伐、武力による交代ですね。

武力によるとは限りません。
禅譲でもいいのですよ。というか、覇道による交代は、禅譲による者より低く見られています。だから、形だけでも、多くの覇者が禅譲の形を取らねばならなかったわけで。

>武力による交代を社会的に認めている風潮があるがゆえに、逆に「継続的に受け継がれる文化」というものが育たなかった社会が中国という国の本質なんです。

いや、あるんじゃないですか?
儒教が根付かせた生活習慣などはしっかり根付いてるでしょ。
下の「親を大事にする」は儒教の徳目の第一ですよ。

>やたらと「公的立場の人間は親よりも公を大切にする」という話が多いんですよね。日本人が聞くと、親をいじめる人間、というように見える話も多いんです。

70年代の日本の知識人は、逆のとらえ方をしてましたね。
中国のほうは、「修身、斉家、治国。。。」と進むように、家のことが、国のことより先に来ます。
親より国、というのは、士大夫、君子ですら、望ましい態度ではないのですよ。
国より親。
これは、当時中国に進出した日本企業が頭を悩ませた中国人の気質でもあったはず。

むしろ、「孝」より「忠」を重んじた日本でこそ、親(家)より主君のためにつくす、という徳目は、根付き、一般化していました。

>だから、「家族を作らない」「血縁関係が生まれない」という意味で、宦官の制度が長く残った、という側面が、かなり大きいんですよ

これも大嘘です。
宦官も家を作りましたし、子供を残しました。
「養子」という形で。
家は彼らにとっては、なにより大事なのですよ。


>実際、中国では、自分から志願して宦官になった人間もすごく多かったらしいですしねぇ。

権門の家に生まれない男が出世しようと思ったら、宦官になるしかありません。
むしろ、宦官にこそ、そのエキセントリックな欲望を爆発させた異常人格者が多いですよ。


>「役人の堕落を防ぐための宦官」

これはありませんて。
子孫があるもの(養子を取ったもの)は普通の官僚と同じく私利私欲を持ちますし、逆に子を持たない宦官のほうが、その一身の欲をその一代で実現しようとするのか、
欲得ずくで政治を私する度合いは強いと思います。
もともとが、家内奴隷(後宮が活躍場所)なので、天下国家が見えないのですよ。

ミカエル
2010年7月3日13:37

シゲさんは、どうして、そんなに官僚の方達の事を、よく知るチャンスがあるの?
普段から、直接、しゃべってるの?
「河村たかし」さんって、一橋大学出身の方ですよね?
一ツ橋大学出身だったら良いのかなぁ~、
そんなに、変わらないと思うけど・・・

本については、シゲさんのダイジェストが良ければ、人は買って読むけど、ただ、良い良いだけでは、なかなか人は買って読まないものです。

ソースも、ただ張ってあるだけでは、時間がかかるので、見ない人も多いと思う。
自分でダイジェストするのって、結構、大切な手間隙だと思うんですよねぇぇ。

どん太
2010年7月4日0:57

>「役人の堕落を防ぐための宦官」

ここ、少し解説します。
ウィキでもかいてありますが、家を持つ「外」の官僚は、登用すると、情実人事ゆえに、その一族をことごとく重用する、ということになりやすかったのです。
これが、たぶんシゲさんが読んだ本かなにかのいう「堕落」です。

宦官はもともと権門の出身ではないため、さらに一身だけで仕える者が多いため、彼だけを登用すれば済む。
その辺が「堕落を防ぐ」といえなくはない事情でしょう。

しかし、宦官は多くは、子々孫々お役についてもらおうと思って仕官する普通の官僚より、ほんとにやることがえげつないです。

自分のやった悪事が、子孫を害する、ということがないせいでしょうかね。
堕落とか、政治を私することにかけては、普通の官僚にまさるとも劣らないのが宦官です。

☆ちなみに、三国志の英雄、曹操は、たしか宦官の孫、です。もちろん養子の子、ですが。

シゲ
2010年7月4日4:41

>どん太さん
おお。いろいろ解説ありがとうございます。知識が深まってありがたいです。
まぁともあれ、ようは「税で食うものは堕落する」という事でありますよ。
こればっかりは、どうしようもない事なのでしょう。

いま、一番気になってるのは、「過去官僚」と呼ばれる、もと官僚で、いま政治家って存在。
こいつらが、それはもう、とんでもなくキチガイなんですよ。
気持としては政治家は国民の代表ということで、応援したいんですが、「過去官僚」はどうしようもなくダメです。
で、ダメであるのに、選挙という通過儀礼「だけ」はクリアしてるので、大問題なんですよねぇ。あ、あと、「家業」で政治をやってる人もダメだなぁ。親の地盤を受け継いだとか。全部狂ってる可能性が高いです。
ようは、「税金で食ってる」という意味で同じ穴のムジナなわけです。
そこを一掃しないと、どうしようもないなぁと。

あと、弁護士、税理士などの「士」商売出身の政治家も、基本的には「税金で食ってる」のに近いのでダメですねぇ。

最近は本当にひたすら「税金で食ってた年月」で判断するようになってきました。税金しか、金の出所を知らないタイプは全部ダメですわ。いや、ほんまに。

シゲ
2010年7月4日4:55

>ミカエルさん

卒業した大学がどこであれ、アホな事を言ってる奴はアホです。卒業した大学がどこであれ、正しくて立派な事を言ってる人の話は、じっくり耳を傾けなくてはなりません。それだけのことですよ。

あとは、その善し悪しを判断できるだけの、自分の中の判断力を、キチンと作ってるかどうかです。その判断基準がしっかりしていれば、物事の善し悪しは自然と判断できますし、人間を出身大学で判断するとかの「自分の基準ではない判断」に頼ったりもしなくなります。まず、キチンとした自分なりの判断基準を自分で育てるのが良いと思います。

>シゲさんは、どうして、そんなに官僚の方達の事を、よく知るチャンスがあるの?
>普段から、直接、しゃべってるの?

の件ですが、それは前から官僚の言う事が、いまいち納得ができなくて、いろいろな書籍をコツコツと読み続けてきたからです。単純にそれだけですよ。

本は自分の持っている疑問点をはっきりさせて、そのテーマに沿った内容の本を自腹で購入して読む、というのが基本中の基本です。

で、この自腹で買って読む、というのを週に一冊、一年で50冊くらい続けて、300冊を越えたあたりから、自分なりの考え方というのが安定してくるように思います。
まぁ、週一冊で6年ですか。

とにかく僕の情報源は、基本的に書籍です。自分で疑問点があれば、即書籍にあたる。本屋は週に多いときは、ほぼ毎日、少ない時でも週3回は行ってると思います。

でも多分、テレビを見ていると本は読めません。テレビ、新聞を読まずに本を読むんです。そうすれば、自分の価値観をベースに、いろいろな物事を判断できるようになります。それが基本でしょう、多分。少なくとも僕はそうしてきましたし、これからもそうしていくと思います。

ミカエル
2010年7月4日13:32

一ツ橋大学っていえば、超優秀で、超有名な大学ですけどね。
官僚の方も大勢、いらっしゃる気がしただけです♪
ただテレビドラマの『官僚達の夏』は、おもしろくって感動してしまいました。
城山三郎さんだったかなぁ。

nophoto
るそるそ
2010年7月6日0:57

「テレビ・新聞は官僚の宣伝メディアです。」とはっきりと書いてありますが、何故、そう言い切れるのでしょうか?
テレビ・新聞は官僚を信奉しているのでしょうか? たまに官僚批判もしてますよね。
私には、マスコミがただ単体で基地外なだけ見えるんですが、どうでしょう?

マスコミと大企業がつるんでいるのは見てわかります。
しかし、マスコミと官僚との関係がイメージできないのです。
もし、マスコミと官僚が積極的に関わっているという事例があれば教えて頂きたいです。

シゲ
2010年7月6日1:29

>るそるそさん

書き込みありがとうございます。
が、しかし、「テレビ・新聞が官僚の宣伝メディアである」ということが、まったくわかっていないと言うこと自体が、かなり遠い距離を感じます。
新聞の一面の記事など、ほとんど毎日が官僚の作文そのままではないですか?
そこに気付けていない、るそるそさんの「意識」こそが問題です。

まず、「記者クラブ制度」というものがありまして、大手5社の新聞社、テレビ局しか、政治家や官僚の発表する情報を得ることができません。
その記者クラブというのは、各省庁ごとに存在していて、国の施設の一室を、賃料さえ支払わずにずっと借りている状態です。

まず、この状態が「国からの賄賂を受け取っている状態」なのです。海外のマスメディアでは考えられません。

ちなみに、この「記者クラブ」には、海外メディアは参加することができません。
ですので、多くの海外のメディアが日本から去って行っている状態です。
そういう点でも、日本は世界に取り残されているのです。

僕自身も、記者クラブ制度の問題については、まだ勉強し始めたばかりで、「えええええ!こんなにひどかったのか!」とか「ズブズブに腐った関係やんけ」と驚くことばかりです。
とにかく、「大手5社のテレビ・新聞は官僚の言いたい事をそのまま伝えているだけなのだ」という目で、毎日の報道を良く見てください。

このあたりのひどさは、最近特にひどかった実例を、この日記の7月4日分のところに書いてあります。

●大手新聞5社の社説が、完全に「意図的誤報」をやっているという、恐ろしき大本営発表状態だそうです。暗澹たる気持になる。
hitoyomi.diarynote.jp/201007040105209845/

という記事です。
ぜひ、ぜひ、ぜひ、ぜひ、ぜひ、ぜひ、お読みください。
るそるそさんのような方こそが、まずこういう情報を知らないといけないと思います。

断言しますが、るそるそさんは「洗脳されている」事自体に気づいていないから、「マスコミ単体で基地外」に見えるだけです。こういう「マスコミが悪い」というマスコミ批判すら、実は官僚の計算のうちです。

消費税を上げても、景気は悪くなるだけで良くならないし、それどころか、とんでもない金融恐慌が起きる可能性の方が大です。
そして、実際、1997年に消費税を3%から5%に上げたときは、日本にとんでもない金融恐慌が起こりました。そして、その消費税上げをした橋本総理が「消費税上げだけは私が間違っていました。すみません。」と異例の陳謝をしました。

しかも、消費税を上げても、税収は上がりませんでした。消費税を上げた事による不況で税収全体が落ち込んだのです。消費税で4兆円の増収になりましたが、所得税と法人税が落ち込んで6兆4千億円のマイナス。差引き2兆円の税収減になった、というのが、1997年の消費税率アップの現実です。そして、基本的には同じ仕組みのままだから、「20年不況」というとんでもない状態が日本を覆っているのです。

ですから、消費税増税で得をするのは「税率を上げた」という実績(官僚の権益の拡大)だけしかありません。官僚というのは年功序列で、自分が役職の間にマイナスの出来事が起こらず、自分が役職の間に消費税上げのような「権益拡大」を達成できると、後々の天下りで良いポストに移動できるというメリットがあるという、それだけなのです。

日本の経済を本気で立て直すなら、減税をして、公共投資をキチンとやって経済を回していかなければなりませんが、それをやると、一時的に借金が増えます。その「借金が増える時期に役職についたら官僚として点数が稼げない」という状態があるから、それを官僚は嫌がります。
だから、民主党政権で子供手当のような出金の大きな政策があると、すぐに「それと引き替えに消費税上げもやりたい!やらねば!」という事を言い出すのです。

このあたりの構造は、もう、ほとんど、幼稚園児なみです。

で、その消費税増税を「当然のこと」として報道している新聞・テレビは、そういう官僚のいいなりになって、消費税増税礼賛の報道を繰り返しているのです。
新聞の一面がすべてを物語っています。
よく読んで、考えてください。

nophoto
るそるそ
2010年7月6日3:31

ふむふむ。たのしく読ませていただきました。
官:「記者クラブ」に権限を与える ⇔ マスコミ:政府にとって都合の良い記者会見をする
という関係ですね。
でも「記者クラブ制度」の問題は今かなり改善してきていますよね!
一部の政治記者会見ではネットメディアの記者も混ざるようになって、記者クラブの人はプライドがズタズタになっているという話も聞きます。もうちょっとです。
ただ、記者会見って、政治家がやりますよね。官僚はやらない。なので、私のような政治初心者には「政治家vsネット記者」としか映らないのです。

>こういう「マスコミが悪い」というマスコミ批判すら、実は官僚の計算のうちです。
ここまで計算するというのは、やっぱり官僚は頭がイイように聞こえます。いや、あんまり良くないか、マスコミが国民に批判されるのは官僚にとってもマイナスですよね。もう、なりふりかまっていられない感じなのですかねえ。

最近の私の興味は官僚はどのくらい強いのか?ってことです。
ほとんど表舞台にでてきませんよね。ツイッターにも見かけないし。本当に頭がいいのか、ドアホなのかもよくわかりませんね。
はやく公衆の面前で、ものすごく頭のイイところや、ものすごくドアホなところを披露してほしいですね。たかじんの番組に出てきた官僚はよかったですね。

最後に、私の洗脳度合いは自分では少ないほうだと思っているのですが・・・・。
私は政治の報道はニコニコ動画を中心にネットでみています。角谷さん(コネクター)はがんばってますよね。
また、新聞に関しては、ほとんど見たことがありません。(褒められることじゃないかw)
なので、「横並び」であることすら知りません。

ただ、間接的な洗脳はうけているのだとは思います。ネットの中にはテレビも新聞も見ている人のほうが多いのだろうし。
総合的な日本の「空気」というものに影響を受けずにいることは難しいですから。

ああ、あと、消費税の話もありましたね。
今回の参院選の争点みたいな雰囲気になっちゃってるんですよね?なんでそんなことになっているのかわかりませんし、本当になっているのかもわかりません。消費税なんて正直どうでもいい。税制全体を抜本的に改革する・・という話なら食いつきますけど。

シゲ
2010年7月6日10:14

>るそるそさん

記者クラブの問題は、小鳩政権下においては改善のきざしがみられましたが、菅政権ではかなり後退してます。亀井さんが閣外に出たのが大きかった。ずっと記者クラブとは別に会見を開いてくれてたのに。いまでは岡田克也外務大臣くらいでしょう。菅さんがどうなるかは不明。

「官僚が表舞台に出てきて欲しい」というのは、それはダメです。何のための三権分立ですか。官僚は政治家の決めた通りに動くのがルールです。民主主義のカナメですよ。バカな事を言わないでください。
日本の場合は、本来政策決定に関わってはいけない官僚が、ずーっと政策を決めているから問題なんです。お受験して東大に受かった後、実体経済を学ぶこともなく、官僚になって「正しい」政策を政治家に押しつけてるというのが問題なのです。

政治というのは、民主主義である限り、多様な意見のぶつかりあいと調整、要するに妥協の産物です。だからこそ、「正しい」政策なんかあり得ず、「間違っていてもいいから、実際に実行してみて、問題が出たら、また修正する。」というやり方しかできません。ようは「間違っているべき事」が政治とも言えます。右に行くのか左に行くのか、議論し尽くして、右斜め42.39159度で行こう!と「妥協」するのです。

そうして微妙なバランスで決まった事だから、官僚は、その微妙なバランスを一切崩さずに、そーっと、微妙なバランスを守ったまま、言われたとおりに実行するだけ、というのが民主主義です。官僚には発言権などありません。

なのに、テレビには元官僚というようなクルクルパーが出てきて、勝手なことを言って、大宣伝して国民の洗脳をしているというのが実情です。

官僚というのは、その本質が「隠れて動く」存在ですから、わずかでも政治的な動きや発言をしたら、徹底的に叩くべきなのです。「意見が言いたいなら、官僚をやめて、政治家になって発言しなさい」ということです。昨年の中国の習近平が天皇と会見したときに「1ヶ月ルール」の話を持ち出してギャースカ言った、宮内庁の羽毛田とかは、記者会見を開いてしゃべったわけですが、そういう事をすること自体が、とんでもないルール違反なんです。

ところが、そのルール違反を記事にするマスコミなどまったく存在しません。もうズブズブです。信じられないくらいにひどい。選挙で国民の信任を得たわけでもない人間が、勝手に自分たちでルールを作って国際政治に口出しをして、しかもそれをマスコミが叩くわけでもなく平気でテレビで流す。その時点で問題なんです。
しかも、官僚は、選挙で落とすことができない。最悪なんですよ。

マスコミの裏に隠れてコソコソと国民の信任を得ていない勝手なことを平気でやって、そのくせマスコミに国の機密を平気でリークした上で操作してる。こういうことは、本当に問題だと思います。

でも、こういう「三権分立が民主主義の基本なのである。とても大切なことなのだ。」という意識を持っている日本人自体が、とても少ないわけですよ。まだまだ、本当の意味での民主主義が根付いていませんから。

あと、「新聞をほとんど見たことがありません」というのは、大変心強い限りです。少なくとも洗脳にさらされることはないですから。今後もテレビ・新聞には、読むために力を入れないでください。あくまで「官僚の広報誌なのだ」と割り切って、観察する、という感じで見ていただくとありがたいですね。

ただ、やはりネットの情報だけでは知識が「点」になりがちだと思います。情報は、ある程度のボリュームを持って「体系」として得ないと、なかなか大事な事が身に付かないと思います。
ですから、「本」をぜひとも読んでください。上記の三権分立の話などは、やはり書籍などをしっかり読み込まないと「大事なのだ」という事自体が浮き上がって出てきません。

テレビ・新聞をシャットアウトしたら、まずは書籍です。週に1冊で年に50冊。それで300冊くらい読めば、世の中のいろいろが、かなりおかしなことになっているというのも見えてくるはずです。自分の興味で「プル」していくという姿勢こそが大事なのではないでしょうか。

よろしくお願いします。

nophoto
るそるそ
2010年7月6日12:19

なるほど。丁寧な説明ありがとうございます。
私の三権分立の間違った覚え方を、例としてあげておきます。
「行政」というのは、「政府」と「官僚」も含んでおり、彼らも権力はあるものだと思っていました。
彼らに発言権がないなどとは、ビックリです。長年の謎が解けました。
何故あんなに静かで不気味なんだろうと思っていました。官僚になる位だからそのルールはもちろん知っているわけで、それでコソコソと動いているというワケですね。

これを気に三権分立についての本を読んで、単純に「権力を3つに分けた」という教科書的な理解から抜けだそうと思います。

シゲ
2010年7月7日10:43

>るそるそさん

いや、「行政」と言った時、政府も官僚もいちおう両方とも「行政」に含まれますよ。
ただ、政府を内閣として「行政の長」に絞れば政治家だけですから、これは「立法」になるんでしょうけど。
で、実際、政府では首相が国務大臣を選んで行政の長につけて、官僚たちと法案を作って、それを国会で審議するわけですから、「政府」と言った時の三権分立というのは、あいまいになりがちなのは確かです。

立法、と言った時に一番重要になるのは、ですから「国会」になります。政府案はあくまで「案」であって、国会の場で検討されて法律として認められて、「立法」されるわけです。
ですから、小沢一郎が言った「官僚の国会答弁の禁止」は、僕はとても正しい、というか、ごくごく当たり前の事を言ってるだけのように思います。

これまでも、法律の細目の意味が分からず、国会の場で質問されたら、「細部は別のものが説明します。」と、すぐに官僚が答弁をしたりするようになってるんですが、「それはイカン。国会では政治家が責任もって答弁しろ。」としたのが小沢さんだってことです。

三権分立というのは、車で言えば、アクセルと、ブレーキと、ハンドルみたいなものですから、個別に独立して別の機能になってないと車が走らないということなんですよ。
立法で法律を決める。これは正しかろうが間違ってようがかまわないんです。「いま社会でこういう問題が起きているから、こう対処しよう」と法律・ルールを決める。
で、行政でそのルールを適応させる。で、すべてが正しいわけではないから、現実とそぐわない場合も出てきます。だからそれを司法の場で判定する。そういう役割分担になってるわけです。

国会の場に官僚が出てきてしゃべるというのは、言わば「アクセルとブレーキの機能をひとつにしました」とやったようなもので、シャンプー&リンスじゃあるまいし、それは間違ってますよ、ということなんですけど、日本の政治機構はそこいらがグジャグジャで困りますね。

まぁ、そういうことです。

nophoto
Valentina
2012年8月1日2:43

I’m impressed by your writing. Are you a proesfisonal or just very knowledgeable?

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