実は歌舞伎というものを見たことがなかったので、人間国宝坂田藤十郎の仮名手本忠臣蔵を見に行くことにしました。

しかし、最初から、通し狂言を丸一日見るという事をやったので、かなりヘビーでしたなー。
11:00から夜の8:00まで、ずっと見ていたわけですから。
でも、大序からはじまって、兜あらため、松の廊下、塩谷判官の切腹、おかる勘平、一力茶屋、討ち入りと、ほぼ主要なところは見れましたから、大変満足ですねぇ。仮名手本忠臣蔵とはどういう内容であるのかというのが、概ねわかったので、楽しかったです。

イヤホンガイドを利用していたので、幕間の解説で、屋敷引き払いの演出が、あの戦艦ポチョムキンを作ったエイゼンシュタインに影響を与えて、映画におけるモンタージュ理論が生まれたというような話が聞けたのですが、これがまた面白かったですね。イヤホンガイドはいいなぁ。

良くは知らないのですが、仮名手本忠臣蔵の通し講演をやる事自体、かなり豪華なことらしく、どうも不況だからこそやってるというような感じらしいんですね。「へぇ~そうなんや」とは思いましたが、そうなると不況もまた有り難い、ということになりますな。
いや、なかなか歌舞伎も良いものだとわかりました。

しかし、坂田藤十郎(4代目。三代目 中村 鴈治郎であり、二代目中村扇雀でもあります。保守党党首・参議院議長だった扇千景の旦那さんと言った方がわかりやすい人もいてるでしょう。)一日中出ずっぱりですよ。78歳だそうですよ。なのに、やっぱり、どの出演者よりも、所作の安定感とか色っぽさとか一番魅力的なんですよねぇ感心する。いや、ほんま。
すごいですねー。いやーびっくりする。人間、こうでなくっちゃ!

まぁ、いろんな意味で面白かったのであります。

コメント

アミ
2010年1月27日6:20

私も、「イヤホンガイド」の威力(?)に感心しました。
あれって、凄いですよね~。
何倍も、お芝居が面白くなりますものね~♪

シゲ
2010年1月27日12:55

>アミさん

書き込みありがとうございます。
そうですねー。歌舞伎って、時折、何を言ってるのかわからない時があるので、イヤホンガイドは必須ですよね。
外人さんが客席にいましたし、多分英語版のイヤホンガイドもあるんでしょうね。
僕も歌舞伎ははじめてだったので、イヤホンガイドがないとどうしようもなかったと思います。
一種のラジオ中継ですよね。解説者付きで野球を見るような感じですね。いや、野球場にも行ったことはないんですけど。

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