考えてみたら、ここに書くのは、今年初めてですね。
うむ。
あけましておめでとうございます。

どうにも、今年は年明けから、気持ち的にすっきりしなくて困ります。
何なんでしょう?
いろんな意味で生活が変わり、考え方が変わり、生き方が変わるような予感がします。

なのでまぁ、すっきりしないんでしょうね。未知の世界に踏み出すような変な感じ。分かっていることだけをやっていれば、安心は安心なんでしょうけど。

そうそう、昨日のニュースで、あの岡崎友紀が民主党から立候補するという話が出てまして、ありゃまぁと驚きました。彼女も56歳ですからなぁ。思うところがいろいろあったんでしょうねぇ。

一昨年の暮れ、まる一年前に
「年末・おっさん特集:岡崎友紀を知っていますか。」
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812311207035105/
を書いたのが懐かしいです。

民主党といえば、カンブリア宮殿の新年スペシャルで、小沢さんのインタビュー番組があったようですね。

小沢一郎 小沢革命の全てを語る(カンブリア宮殿)
http://www.youtube.com/watch?v=mrKa1JUQmWE
http://www.youtube.com/watch?v=w-Eu-ss08JA&NR=1
http://www.youtube.com/watch?v=hWnEme9msoY&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=FMB6YwJWnR4&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=Bbpopbpzmzg&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=tyoSW-uWMPY&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=tX3CP8Lqx2I&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=DJ4HUrKgx54&feature=related

カンブリア宮殿は村上龍がホストを務めていて、いろんな企業のトップなどが登場する番組で、村上龍の質問が実にバランスが良くて面白い。
今回も、普通の人が普通にどう思うかをキチンと考えて質問しているから素敵だなと思う。

たとえば、小沢さんが「日本人にはお上意識があって」と言葉を発すると「お上という言葉には政治家は入らないのですか」みたいな事をすっと投げかける。で、ちょっと小沢さんがあわてるのがおもしろい。
お上っちゅうのは官僚の事よ。政治家は国民の代表なんだから。ごっちゃにしたらあきませんよ。でも、世間の「大衆」は、そこいらへんは、ものすごく適当。

で、そういう適当さを村上龍はよくわかってるから良いよなぁ。

この番組を見てて、結局3回ほどグッと来てしまった。他の人なら別にどうとも思わないだろうけど、僕はかなりグっときました。

ひとつには長崎の福田えりこ。その活動が紹介されるわけですが、それがやっぱり「まず川上から」ということで、地元に戻って戸別訪問するのが、もっとも人口密度の低い地域からだというのがあって、私的には目頭が熱くなってしまう。
センチメンタリズムだと言いたい人は言ってくれていいです。
でも、それでもやっぱりそこに「田中角栄」が生きてるよなぁってしみじみ思うのだ。

角栄は雪の中、わざわざいちばん遠くて人の少ないところに演説に行ったのだ。新潟の雪の中に比べれば、長崎はあったかくていいよなぁ。えりこちゃん。
小沢一郎はひたすらこのあたりは田中角栄からの手法を受け継いでやってるんだなぁというところに感激するわけです。
そこに継承があるから。
どんな世界でも、こういう継承とかがないと、立ちゆかないものなんだと思うんですよ。
教えを受けて、それを忠実に守る。
基本です。

教えを受けて守るというようなことあたりにグっと来てたわけです。

で、あとは、「政治家が責任を取る」という話。これがまたグっときた。
この番組では、その「責任」とは何かまでは語られてなかったですけど、ようは「落選」ですわ。政治家は「落選」します。政策が良くなかったら、国民に落とされます。

でも、官僚は、落選なんてないわけですね。もともと責任の取りようがない。その責任を取ることの出来ない立場の人間が法律を作ったりしてきたのが日本の姿でして、ここがよろしくないわけですよ。
小沢さんも、気に入らなければ選挙で落とせば良いのです。

でも、言ったらなんですけど、まともな大人で、責任を取ることもできないような人は、まともとは言えませんしねぇ。官僚発想は、だから、かなりまずいのだ。
でも、意外に官僚的思考をしてる人の方が、この国では多かったりする。

で、もうひとつグッと来たのは「個人消費をサポートすれば景気も良くなると思う」と小沢一郎が言ってるってこと。とくに「日本のGDPの6割が個人消費なんだ」という事を言ってるのを聞いて、ものすごくうれしかった。

日本は輸出で食ってる国だから、製造業が弱くなったら大変だ、という論議は良くあるんですけど、でも実際は純粋な輸出というのは1割とか2割とか、そのくらいなんですよね。で、やっぱり一番大きいのは、個人消費。
だから、そのボリュームゾーンへの刺激策が一番重要なわけで、そこを正しく把握してくれているという点にジーンと来た。ああ、民主党政権になって良かったなぁとしみじみと思った。

まぁもちろん個人消費だけじゃだめなんですけどね。でも、ポイントを押さえてるかどうかは、ものすごく重要ですわね。

あと全然別の話ですが、「陳情」を民主党幹事長室に集約したっていうのはすごいですなぁ。これで責任の明確化ができた、という言い方をしてはりましたが、大事なのはそこじゃなくて、実は、

●官僚への直接陳情が一切無くなった。

ということです。

こんなもんね、官僚に陳情とかしたらあきませんって。ありとあらゆる意味で全然ダメですがな。きゃつらには「責任」とは何かということが、まるきり分かってないんですから。大卒でそのまま役人になった奴なんか、それこそ責任とは何かという事自体、体験も実感もしたことがない精神的カタワばっかしなんやから。そんなところに現実の陳情を押し込んだら、そらぐちゃぐちゃになりますがな。当たり前の話です。

だから、陳情から官僚を完全に切り離した、というのは、かなり重要と僕は思う。すごく大きな改革だよなぁって思う。あんまり話題になってませんけどね。

ま、そんなこんなで面白いなぁと見た80分だったわけですが、でも、そんなのを見てたら「外国人参政権ごり押し」とかの記事も出ていて、これはちょっと抵抗があるんよねぇ僕の場合は。
いや、世界の流れを考えれば、ゆっくりとそっちに持っていかないといけないのだろうなぁという気はするんですけどな。でも、いますぐやるべきことなのかどうかが良く分からないのであります。

ま、そんな事ですっきりしないっていうのもあるかな。

他にも、大阪府の橋下知事が「大阪府と大阪市の垣根を取っ払って、スーパー大阪市・大阪都にしたい」というような事を言っていて、これはこれで「おう、おもしろいやんけ、やれやれ!」と思ってしまう。

だいたい、大阪市と大阪府の役人同士が仲悪くて、似たようなことを競い合ってやってたり、とにかく大阪は役人にグチャグチャにされてるという思いが強いんで、それでいきなりガサっと合理化したらええねんとか思うんですよね。いやほんまに。

小沢さんは「無血革命」とか言うてはりますが、僕はこと日本の役人に関しては「流血革命」でやってもかまわんのと違うか?とすら思いますからな。いやまぁ、そこまでの事はできないにしても、そういう発想になってもおかしくないくらいに無茶苦茶な存在ですから。

このあたりもすっきりせんなぁ。ほんまに。

コメント

きゃおる
2010年1月14日5:45

50目前に 生き方が変わる なんて 人生後半おもろいやないか。
もやもやしとらんと信じて進み。(笑)

シゲ
2010年1月14日10:49

>きゃおるさん
書き込みありがとう。
ああ、でも50目前に、ではなくて、50過ぎてなお、なのでありますよ。
でもって、躊躇してるモヤモヤではなくて、進み出したからこそのモヤモヤなのですよ。
で、実際動き出すと色々あってオモロイねぇ。
昨日も、異業種交流会に出席してみたけど、世の中にはいろんな人がいてるもんやなぁ、おもろいなぁとしみじみ思った。不況やからこそ起きてる事柄もたくさんあるし、動かんとわからん事だらけやねぇ、世の中って。
オモロイ、オモロイ。
あと、プライベートでも楽しいこと山盛りやし。
そういう意味ではモヤモヤというよりはワクワクなんやろうけどもね。
ま、そんなところでおます。

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