このごろ、テレビ、新聞を読むのが疲れて仕方ないのですよ。
というのは、先の天皇と習近平国家副主席との会見の際の1か月ルールの話。

いや、この話だけじゃないんですけど、なんちゅうかマスコミの「つっこみどころ」が間違ってる気がして仕方がないわけですよ。1か月ルールとかさぁ、そんなこたぁどうでもええっちゅうねん。それより、この習近平氏がどの程度の実力者で、中国のこれからの方向性とどう関連するのかとか、そういうことをキチンと調べて報道したらどうやねん?って思うわけですよ。

習近平氏がかなり重要な人物であるということくらいは、多少は見聞きして知ってるけど、具体的にはカッチリとは知らないのですよ、私は。だから、そっちの方の情報が欲しい。日本の標準的な一般ピープルなら、よけいそうなんじゃないですかね。

しかし、いまのマスコミというのは、そういう「視聴者や読者が知りたいと思っていることを調べて伝える」という機能が全然機能してないんですな。それよりも「毎日の放送の枠、記事の枠を埋めなきゃいけないんだ。」という意識しかないから、タダ・無料で情報を提供してくれる官僚のリーク情報が大切で大切で仕方ないというアホの極みの状態に陥ってるわけですわ。

昔ながらの良識あるマスコミなら、この「1か月ルール」などという、たかが官僚の「うちうちの習慣・目安」「業務執行上のいちおうの取り決め」なんぞを、活字にすること自体がなかっただろうと思うのですよ。

仮に天皇と習近平氏との会見の事を批判するにしても、「たかが国家副主席程度のために便宜を図るほど、中国との関係を強化する必要があるのか?」というような話になるはずで、そうなれば反論も「いや、習近平という人は、これこれこういう人物で、これからの日本のあり方においては……」という話題が当然出て、そこから「日本の国益上どうあるべきか?」という、大きな、重要な論点へと進んでいくべきもののはずなのではないですかねぇ?批判するにしても、批判のしどころがあるっていうのは、そういうことです。

なんで、それを考えるべきマスコミが、それを考えもせずに「1か月ルールを曲げて天皇サマを動かすとは不敬ではないか。」とか「天皇の政治利用ではないか?」とか、わけのわからん、頭の悪い、官僚のグチをそのまま新聞・テレビの記事にしてしまうのか? と思うのですよ。
本当に頭が痛い。

1か月ルールとか、そんな事どうでもええっちゅうねん。ほんまに。これからの日本をどうしていくべきかを考えろっちゅうねん。
同じ批判をするにしても、そういう大きなテーマで考えないとあきませんよ、ということです。
いったいいつからマスコミはこんなに頭が悪くなったんやろか?と思います。
ほんとうにひどいですわな。

よその家にお邪魔したらですね、そこの飼い猫ですら初対面だと、僕の靴の匂いを嗅いで「こいつ誰や?」とか、調べにかかるんですよね。「1か月ルールを破って会見」ということは、まさにはじめてお家にお邪魔した状態と同じでして、国民は習氏のことを「こいつは誰やろか?」と靴の匂いを嗅ぎたがってるってことですよ。

でも、そういうマスコミが本来やるべきこともやらずに、官僚のリーク情報をそのまま流して「不敬だ」「天皇の政治利用」とか言うてるんやから、いまのマスコミはアホというかパーというか、そこいらの飼い猫より頭が悪いとしか言いようがないと僕は思うのです。

で、この件について民主党の小沢一郎氏が、マスコミに対して「憲法をキチンと読みなさい」とか発言してましたけど、あれはあまりに当然っちゅうか、なんで小沢さんのように社会的責任のある人に、あんな「マスコミの教育」を公開でさせねばいかんのか?って、つくづく頭が痛いですよ。そんなことは、マスコミの社内教育でやってくれっちゅうねん。
小沢さんクラスになったら、習氏と直接会ったこともあるやろうし、どういう人なのかとか、これからの日本と中国との関係をどうしようと考えてるのかとか、他に聞かなければいけない事は山ほどあるっちゅうねん。

なんで、マスコミが宮内庁のどうでもいい官僚の、ちょっとした愚痴をああいう公開の場で公人にぶつけて、そんで「憲法の基礎講義」みたいなマスコミ社内でやるべきことを国民が見させられねばならんのか?って事ですわね。

民主党は大きな力を持ってます。
だからこそ、批判をするなら正しく批判をしないといけない。
なのに、その「正しい批判の方向」自体が、まったく分かってないわけですよ。
まるで小学生レベルですわ。

なんで小沢さんが小学生の先生をやらなアカンのか?っちゅうことですな。
ほんまに情けない。
それこそ、小沢さんが答えにグっと詰まるくらいの正鵠を射た批判質問をしろっちゅうの。
バカもあそこまで行くと目も当てられないって気がしますなぁ。

小沢さんの会見での「憲法読め」なんてのは、あまりに当たり前の話でして、別におかしなところは全然ない。基本的には僕は小沢さんに対しては良いも悪いもよく分からんのですが、とにかくあの人が記者会見などで言ってる事は別におかしなところはいつも全然なくて「ああ、まともやなぁ」と思うのですが、それは小沢さんがまともな人なのではなくて、


●マスコミのレベルがあまりに低すぎる。


から、小沢さんが小学生の教師をやるしかなくて、それで「まとも」になってるだけなんですよ。「つっこみどころ」を間違えてるから、小沢氏の良いところも悪いところもひっくるめた「本質」をポロリとこぼれさせるような会見になってないわけです。
本当に民主党や小沢氏を追い落とす気があるなら、こんな小学生レベルの事はラクラクとクリアした上で、もっと本質的に小沢氏が「ぐぐぐ、困った。」と苦悶の表情を見せるような質問をしろっていうのよ。マスコミの会見は、小学校のホームルームとは訳が違うのだっちゅうことですよ。

つまり我々は、ようするに、


●とんでもなく幼稚なマスコミを抱え込んでしまった。


という、とんでもなく国民の利益を損なう、「負の遺産」を持っている。そういう病魔に、いままさに犯されている最中なのだ、ということなんですね。

これは、かなりの大病だし、悪弊だし、巨悪の根源なのだと言うことなんですよ。

官僚のグチを、いちいち「関係者によると」という言い回しで、そのままなんの判断も精査もなく新聞記事にしてるなんていうのは、もう、白痴レベルのバカです。だから、かなり日本は危険な水域に入ってしまっていると考えた方が良いのですよ。

なので、今回の「1か月ルール」に関しては、はっきりと、純粋に、


●マスコミがバカ


ということであって、それ以上でも以下でもない話なんだ、ということを、国民はもっと強く意識しなくちゃアカンと思います。
これは本当に「国民全体がバカへの道を突き進んでいる」という、超おそろしい、こわいこわい状態のあらわれなわけですから。

で、この手の話が、この数年本当に多すぎるんですよ。

この傾向がどうして生まれたのかというと、たぶん、自民党時代の「小泉旋風」がきっかけのようなんですな。

小泉さんが画面に出れば視聴率が稼げたわけです。で、マスコミは、「ようは視聴率が取れたらいい」という損得づくしか考えないように成り下がってしまったわけですな。

で、実際政治家は「公人」なので出演料がいらんわけです。マスコミの経費削減策にもつながったんでね。

しかし、経費削減のために、はったりだけの「テキヤ政治屋」小泉が人気になって、で、その影響、結果として、マスコミが「官僚のリーク情報垂れ流し機関」に成り下がってしまったというわけですから、その構造を正しく国民が理解して、もっと厳しく厳しくマスコミを叱りとばさないとアカンと思いますなぁ。

だいたい、小泉が海外派兵したときだって、本来ならマスコミがキチンと批判すべきだったのに全然そういう記事や番組が作られなかったし、郵政解散の時だって、「なんで参議院で否決されたからと言って衆議院を解散するのか?解散権の乱用ではないか?」という話がマスコミからは出なかった。もう、そこらあたりから、完全にマスコミが壊れてたわけですよ。

一般ピープルにはわからなくても、政治や社会の仕組みの事が良く分かってる人間なら「問題だ」と感じることをこそ、正しく批判するのが「社会の木鐸」としてのマスコミの本分であり、本質、社会的役割のはずなのに!という憤りを感じざるを得ないのですな。

だから、はっきりさせておかないといけないことは、


●マスコミがバカであることは巨悪である。


ということだと思うんです。
民主党の幹事長である小沢氏に「憲法の講義」を受けてるようでは、完全に記者失格ですからな。そんなもん。世が世ならはり付け獄門にしてもよろしい。
というか、情報社会の現代だからこそ、ああいうパーな記者ははり付け獄門にすべきだなぁと僕は、半分本気で思います。マスコミで働くことの社会的責任の重さを全然理解しとらん。
そういうのには徹底した体罰とか与えた方がええんと違うか?ムチで100たたきの刑とか復活させたらええのに。

そのくらい、


●マスコミ人の無知は破壊的に巨悪である。


ということです。
国を滅ぼすウィルスですよ。マスコミ人の無知は。

無知にはムチを、だと思う。本当に。

一般ピープルが無知なのは仕方ないにしても、マスコミ人が無知なのは、正直犯罪ですわ。
金を取っておきながら仕事をしてないわけですから。それは泥棒と言います。普通は。

マスコミが「バカなまま」という巨悪、大犯罪を犯したという決定的な証拠が、この夏の選挙の時期の「酒井法子フィーバー」なわけです。選挙前の時期だと言うのに、「酒井法子フィーバー」ですよ? どんなマスコミやねん、それ。パッパラパーマスコミですがな。そんな報道はいらんわ。ばかものが。選挙に関する報道にもっと力を入れろっちゅうの。

あれは結局は、「警察がリーク情報を垂れ流し続けて、スポンサーが減り、部数が減ったテレビ新聞が、自分たちで取材する能力もなかったので、そのニュースソースをそのまま垂れ流した姿」そのものだったわけでしかないんですね。そりゃ不況で予算はガタ減りでしょうけど、それにしても情けない。あまりに情報力が無さ過ぎですわ。ちょっとは自分で額に汗して、足で情報を稼いで報道してくれなきゃ困ります。

でも、自分で取材しなくても、警察がタダで情報をリークしてくれるから、そっちを選んでしまったわけですわ。選挙前やというのに。そらラクですわなぁ。聞いたまま書くだけでええんやから。

で、結局、いまやマスコミはそれしかやってない。
今年の春の西松建設の時の報道も、まったく同じでしたわな。官僚のリーク情報(だいたいリークすること自体が官僚としてやってはいかん事なんですが。)のタレ流しで新聞の一面が盛大に盛り上げられてましたからなぁ。イヤハヤナントモ。なんの主体的な取材力も、判断力も、まともな筋の通った正義の批判力もマスコミにはないわけです。

ただひたすら官僚のリーク情報の引き写しをしてるだけ。
タダでラクしてもらえる情報だから。それを垂れ流して稼ぐというスタイルが、完全に定着してしまってます。

だから宮内庁の、たかが役人の庁内風習の変化へのグチというどうでも良いことまで、無批判にそのまま載せてるわけです。

ほんとうにどうしようもないバカどもです。

で、マスコミがバカになると、国民全員が「必要なことを知らされない」という「バカと同等」の環境にさらされてしまいますからなぁ。

ほんとうに、ほんとうに、「マスコミがバカであることは、真の巨悪である。」ということなんですよね。困った事です。

この部分、本気で本当に意識しないとまずいなぁと思います。それこそ「国を誤る」と思いますよ、私は。
どうも、いまのマスコミを見てると主義主張で小沢批判してるとかではないと感じるんですよね。単に「無料のリーク情報がもらえるから垂れ流し」だけでしかないように思います。
本当に正しい批判なら、国民もキチンとマスコミと一緒に怒るでしょうからな。

でも、なんかそういうことではない。
単にバカなだけなんですよ。
「ちょっと偉い奴をつっついたら、一般ウケするやん。」程度の発想しかないように見える。というか、その程度でしかない。

ああああ、ほんとうに、この国は大丈夫なんだろうか。
ものすごく心配になってきました。
いや、ほんとに。

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