速読の前に考えておくべき重要な4つのステップ。
2009年11月5日コメント (8)この diary note で、リンクいただいている、裏picoさんの日記にフォトリーディングの講座に参加されたお話がありまして、それにずいぶんと刺激されました。僕もちょっとお金を貯めて講座に参加しようと思っておるのであります。(フォトリーディングは高いのよねぇ。11万円くらいするから。)
とは言うものの、では何故講座を受けたいか?というと、最近そろそろ自分の読書スピードに限界を感じ始めたからなのですね。
どうしても読書スピードを上げないと、自分の望んでいる状態に達成しないよなぁという事がひしひしと分かってきた訳なのであります。
ということで、多分フォトリーディングの講座は受けるということになると思うのですが、そういう気持ちになったのは何故か?ということと、ここに至るまでの読書ノウハウのまとめ、みたいな事が、意外に「速読までは必要ないけれど、ちょっとちゃんと読書はしていかなきゃなぁ」と思ってる人には役立つのかも?と思って、ちょっとまとめておきたいと思いました。
まずね。
何より、読書というのは、「するべきこと」なんですよね。
まずそれを意識しましょう。
「してない」という段階で問題だと思った方がいいです。
一生アホのままで良いと思う人は、ここから先は読まなくていいです。いやまぁアホのままの人生も、それはそれで幸せかもしれないので、別に悪いとは言いませんが。
で、読書に関して、いま僕が思うのは、読書には大きく4ステップの段階があって、それをキチンと意識・自覚して取り組んだ方が良いなぁ、という事なんですね。(で、これは速読とかの技術を学ばなくてもできる事なので、気になった方はやってみて欲しいです。)
そのステップは、
(1)読書目的の設定
(2)読書時間の確保
(3)読書マップの作成
(4)復習のためのノート
ということです。
娯楽のための読書も楽しいので、それはそれで良いのですが、そうではなくて、スキル習得とか知識習得のための読書ということを考えると、上記の4ステップは必要だろうなという気がします。
ということで順に説明していきますね。
まず、
(1)読書目的の設定------------------------------
です。
これは、いったい何のために読書が必要であるのか?ということを、自分に分からせるためのステップです。これは意外に難しくて、ここが明確になれば、何の技術の習得も関係なく、いきなり高速で本が読めるようになったりします。
たとえば、海外旅行に行くことになって、その前に旅先の情報を得ようとガイド本を読む場合など、かなり集中力が高まっていて、けっこうなスピードで読んでいたりするんですよね。自分では気づいてなかったりしますが。
なので、目的設定というのはかなり重要なんですが、これがまた不明確なままでも、別に死ぬことはないというような事で、ものすごく中途半端なままになっていることも多いのですよ。
だから、このあたりは、ノートに自分の夢を書き出してみたり、自分の興味があることをドンドンリストアップしてみたり、けっこう多様な取り組みが必要なステップだと思います。
で、人によっては「目的」自体が見つからない、という人もいてると思うんですよね。ありていに言ってしまえば、「人生で何をしたら良いのかが見つかっていない人」ですね。
これは、この無目的感自体が問題なので、それこそいろいろなアプローチでモチベーションアップを図った方が幸せですよと言いたいわけですが、それはそれとして、「何をしたら良いのかわからない」という人は、一度目的も定めずに本屋をブラブラしてみるのも手だと思いますね。
それこそ、本のタイトルを見ているうちに、思いもかけなかった事柄に興味が湧いてきて、ムクムクとやる気が出てくることもありますからね。
まぁあとは、いろいろノートに書き上げるのと、それこそテーマを決めない乱読も効果ありですわね。で、そういう自分のテーマを選ぶための乱読にこそ速読の技術が必要なんだ、という人もいてるでしょうね。それはそれで良いのだろうなと思います。
つぎ。
(2)読書時間の確保------------------------------
これですよね、これ。
速読の前に、必ず必要なノウハウがこれです。
とにかく、定期的に本を読む時間というものを、まず確保しないといけません。これは、速読の技術があろうがなかろうが、まず先に必要な事ではないか?という気がする。
僕は、まだ速読の技術がないので、せいぜい年間100冊前後をうろちょろしているレベルですが、それにしたって、
●通勤電車内での片道20分の読書時間
というものがあってはじめて、この冊数が達成できてるわけです。
最近は自転車通勤をするようになったので、通勤読書の代わりにキチンと読書する時間を取らねばと、通勤とは別に読書時間を取るようにしましたが、やはりそういう具合に自分で時間を決めて読書しないと、なかなか本は読めないようです。
ちなみに、意外な隙間時間として使えるのは、ポピュラーではありますが、トイレタイムと寝る前の数十分です。
トイレや枕元に、その場所でしか読まない本を一冊、あるいは数冊、ポンと置いておくだけで、けっこう読み進められるものです。大きく生活は変わらないけれども、読んでる本は増える、ということで、まずはお勧めしたいですね。
あとは喫茶店にこもる。
これはもう、一番有効な方法でしょうね。僕の通勤読書以外の読書時間では、一番多いものです。
こういう工夫とか努力もしないで速読の技術だけ追いかけても、それは全然意味がないよなぁって思います。
自営業で自宅で仕事をしてる人なんていうのは、それこそ通勤ということ自体がないので、本当に本を読む機会が奪われるんですよね。通勤時間の読書というのは、本当に大きくて、「電車の中では本を読むものである」という習慣を持つだけで、勤め人なら、かなりの読書時間を意識せずに確保できるんですね。手軽にかなりの大きなボリュームの読書時間が確保できる。これがものすごく大きいわけです。
なんだかんだ言っても、日本人の勤勉さや、モノづくりの品質の高さ、企業力の高さなどは、そこに努めている企業人の通勤読書力に支えられているところがものすごく大きいと思うんですよね。
で、だから、それなりのしっかりした企業で、「できるビジネスマン」と目される方は、まぁたいていちゃんと通勤読書をされてます。ムダに通勤時間を過ごしてないです。ここは本当にものすごく大きいです。
だから通勤してない人は本当にキチンと読書時間を確保しないとアカンのですよね。しかし、意識して読書時間を取るというのは、なかなか大変でして、僕も自転車に乗るようになってからは、穴埋めの時間確保に四苦八苦しております。ほんとうに通勤時間以外で本を読むというのは大変ですわ。
なので、そういう時間確保に大事なことは、まず、
●ムダ時間の削減
ということなんですね。
読書の有益性に比べたら、本当にムダな事をたくさんやってるんですよ、みんな。
たとえば、ネットのエロページの閲覧。
こんなムダなもんはないんですがね。
でも、やっちゃうんだよなぁ。
削りましょう。こういうものは。
あとは、
▼テレビ
▼ゲーム
が筆頭ですわな。
テレビとゲームは、はっきり言って、この10年でとんでもなく質が落ちました。本当に見るに値しないのが増えた。くだらんゲームも増えた。だから単なる習慣とかクセでやるのは、かなり危険です。質が低いですから。できる限り削りましょう。
で、もっと言ってしまうと、質の悪い作品が増えると、「質の良い作品を探す」ということ自体に、かなりの時間を取られるんですよね。これがまた時間がもったいない。なので、最近はテレビやゲームは、もうほとんど見てないし、やってないのでありますよ。よほど話題のものだけだなぁ。
あと、意外に難しいのが
▼スポーツ
ですなぁ。
なんかランニングマシーンみたいに読書しながらでもできるようなのなら、まぁ良いのですが、それ以外はなかなか読書できない。
もちろんオーディオブックを聞くという手はあるんですが、あれもねぇ、慣れるまでがなかなかですよ。まぁ、体を動かすことは健康のためにどうしても必要なことですから、このあたりは、今後の重要課題であります。
同じ理由で、
▼クルマの運転
というのも問題なんですね。本が読めない。アホになる。これもオーディオブックという解決策はあるし、実はオーディオブックは、本よりうんと情報量が多くて高速処理もできて印象にも残りやすくてメリットがかなり大きいんですが、入手しにくい、選択枝が狭いというものすごく大きなデメリットがあるので、完全な解決策とは言えないのであります。まぁ良いオーディオブックを「繰り返し聞く」というクルマ内での時間の使い方は良いと思いますが。それでもやっぱりクルマってのも読書には大敵ですな。
とにかく、なにはともあれ、速読より先に、まず「読書時間の確保」。これはもう絶対なのです。
時間割とか決めて毎日何時から30分だけは必ず本を読むとかしないと、なかなか読書量は増やせないんですよね。
で、ぶっちゃけ言ってしまうと、なんだかんだ言っても読書は「量」なんですよ。量を読んではじめて、「質」を判定できるようになるという側面があるので、量を読んでないと「良書」にたどりつけないんですね。
だから、まさに継続は力なり、なのであります。
で、つぎが、その「量」をいかに効率的にするか?というための、
(3)読書マップの作成----------------------------------
という事であります。
これは最近、自分の読書傾向が偏ってるよなぁという自覚から考え出した事なんですが、とにかく、(1)の「読書の目的」に沿って、キチンと「読むべき本のジャンル」というものをテーマ出ししとかないといけないんですね。
まず、自分の仕事の専門分野の本とかは、テーマ出ししとくべきだし、それ以外にも、教養として読んでおくべきジャンルも、リストアップしておいて、意識にとどめておかないとイカンよなぁ、ということなんです。
前は読みたい本があったら、どんどん買って、で、読むスピードが遅いものだから積ん読になってしまってたわけですが、最近それは金も空間もムダにするだけだよなぁと思って、書店で気になる本があっても、まずは書名のメモだけで終わらせまして、時間があるときに、この読書マップにマッピングするようにしてるんです。
「この本は、僕が身につけたいこのジャンルに分類できるわなぁ」とかやるんですね。
そうすると、いかに自分の興味が偏っているかがわかる。まぁ、そのまま偏ったまま突っ走るのも、ひとつの良い方法なんですが、それとは別に、「苦手克服」というのもチャレンジすると効果が大きいわけですよ。
たとえば、自分の能力が、いろんな面で、どれもこれも60点以上の力があるのに、一カ所だけ10点以下だったとします。
そうすると、こういう人は、いくら平均点で50点の人間でも、10点という極端に低い能力に引きずられて、実際には20~30点の能力しか発揮できない、なんてことがあるわけですよ。
たとえて言えば、アダルトチルドレンなんてのは、まさにこの「10点の足を引っ張る能力」と言えるでしょうし。マイナス点やもんなぁACは。やっぱし。なので、こういう問題は、キチンと学習して、さっさと卒業してしまうとかする。そうすると、他の60点の能力とかがどんどん生かせるようになっていくわけです。
で、そういうことを知るのに、読書マップを作っておくと効果が高いって事なんですね。
・社会
・政治
・投資
・金融
・歴史
・科学
・法律
・健康
・宗教
・英語
・自己啓発
などなど、なんでも良いわけですが、とりあえずは、まずは「ジャンル」を定めてマップにしておく、というのがなかなか賢いわけです。
で、もうひとつ言うと、ずいぶん、ずいぶん前に、この日記で書いた
田中角栄の勉強法
http://hitoyomi.diarynote.jp/200505031924190000/
でも紹介しました、
●同ジャンル多読
というのが役立つのです。
上記のジャンル設定をしたら、そういうジャンルの本を入門書から専門書まで、さまざまなレベルの本をまとめて10冊くらい買ってくるんですね。で、一時期に一気にまとめて読んでしまうわけです。
こうすると、実はものすごく効率的に知識が手に入ります。
というのは、同ジャンルの本だと「重複」がものすごく多いからです。同じ事をわかりやすく書いてる本もあれば、よりつっこんで書いてある本もあります。が、入門書から読んでいけば、そういう難しい専門用語や概念も無理なくわかっていけますし、何より何冊も読んでいくうちに、そのジャンルで重要なことを、何回も復習することになるわけです。嫌でも頭に残るわけです。
だから、効率的に知識を獲得したかったら、この同ジャンル多読というのはとても効果が高いです。
で、そのためにも読書マップを作って、読みたい本とかをリストアップしておくと便利なんですね。
僕はまだやってませんが、「今月はこのテーマを集中して攻めるぞ!」とかやったら、ものすごく効果が高いと思う。これも速読の技術以前にすごく効果のあるやり方ですので、やってみて欲しいです。
で、もうひとつ僕がいまやっていて効果があるなぁと思ってるのが、
●読了書名録の記帳
という奴です。
これは、読んだ本のタイトルだけを、ノートに付けていくというそれだけなんですが、読書量を増やすためにも、上記の「復習」のためにも効果が高いのですね。
最初は、とにかく何を読んだかの記録をつけるためだけに書いてたんですが、読み直すうちに、この記録がやる気を引き出すモチベーションツールになってきたし、また、読んで面白かった、あるいは再読して勉強したい本のチェック用に最適だと気づいたんですね。
それこそ、再読したい本に赤丸をつけるだけで良いわけです。それだけで再読作業がうんとラクになります。
で、今後は、「本を捨てる」ということもどんどんやっていかなくてはならないので、そのためのリストにもなるよなぁと思ってるんですね。
本を捨てるのはいいんだけど、前に読んで捨ててしまった本を、ついうっかりまた買ってしまってとか、やりそうで怖いんですよね。本を捨てると。だから、何を捨てたのかもちゃんと記帳しておきたいわけでして。そういう意味でも、これは役立つよなぁと思っております。
で、そうやって再読しようと決めた本に関しての話が、次のステップでして、
(4)復習のためのノート----------------------------------
ということになります。
これはもう、別におかしなことでもなんでもなくて、学校の教科書とノートの関係を思えば、それで良いのだと思います。
いろいろやってみましたが、やっぱり本来は、
●良書をキチンとノートを取って読む
というのがベストですわ。
でも、なんでもかんでもそんな事をしてたら、時間がいくらあっても足りません。
ですから、
●本自体に書き込みをして、本をノートとして使う
というのも大事です。
これを本格的にやった場合は、いろいろな自分の書き込みの再読が必要にもなってきますから、上の読了書名録のところに、別の印でもつけておくべきでしょうね。いや、僕はまだやってませんが。そういうやりかたもあるだろうな、ということです。
だいたい、本は、読んだだけなら単なる娯楽と同じでして、後で何らかの形で活かさないとメリットがないというか小さいわけです。
たとえば、いちばんそういうことがはっきりしてるのが、パソコンのプログラミングの解説書とかですね。一時期パスカルをよく使っていて、そういう本を良く読みましたが、それこそ、そういう本は「使ってなんぼ」なわけです。
ですから、
・線を引く、マーカーで塗る。
のは当たり前で、
・本の角を折る(ドッグイヤー:犬の耳という呼び方もされます)
・付箋を貼る
というのも、絶対の必要性があるんですね。
で、どんな本でも、この「線を引く」「耳を折る」「付箋をつける」はやらなくては意味がない。まぁ小説とかの娯楽本には不要ですが、それ以外はどんどんこういう「汚し」をすべきでして、これをしとくと、後で読み直しするときの効率が、ものすごく良いのです。
ああ、この本は良かったなぁ、という本は、ときたまひっぱり出して、このマーキングされた部分を繰り返し読むと良いのです。
マーキングしたということは、自分の中に何らかのひっかかりがあってマーキングしたわけですから、その「こころ」を思い出して、それがきっかけで、また次の新しいアイディアが湧いたり、別の知識獲得に意欲が湧いたりするわけです。そこが大事。
よく「本を汚すなんてできない」という人がいますが、これはぜひ改めて欲しいなぁと思います。本は汚してなんぼ。本当に良い本で、気に入ったのなら、もう一冊買えば良いだけのことです。
この「線を引く」という行為に関しては、例の三色ボールペン勉強法の斎藤孝さんが「線を引くという決断」が大事とされていて、そこが面白いなと思うんですよ。
線を引くなら、中途半端に「あとで消せるように鉛筆で…」てなことを考えてはいけないのです。
一期一会。その時の自分の気持ちを大切に、決断して、ズバッと線を引く。その本と自分との関係性を、そのときに決める。そういう決断をすることが大事なわけです。
だから、あの齋藤孝さんの勉強法は「三色ボールペン勉強法」なわけです。決して「三色の鉛筆勉強法」ではないわけです。
これ、かな~~~り重要なんです。
この4ステップの最初に「読書の目的」というのを立てましたけど、そういうテーマの立て方とも関係してくるわけです。
私には、この知識が必要だ。
という決断というか、関わり方をする。腹をくくる、ということですね。
そういう事が、まず必要な事でして、ボールペンで線を引くというのは、そういう自分の「決断」を毎回明確にしているということでもあるわけです。
だから、線は引かないといけない。
それから、ボールペンやマーカー、付箋は、いつも持ってるわけではないでしょうから、ドッグイヤーも大事です。気になるところがあったら、どんどん耳を折る。これはクセとか習慣とかにしといたほうが良いです。再読するのに、やっぱりかなり便利です。
で、ノートですが、普通のノートがベストとは書いたものの、実はそれは本当に選びに選んだ最強の一冊に対してやれば良いことで、そうではない本になら、フォトリーディングでも勧められている
●マインドマップ
が、かなり良いです。
本の内容をノートテイキングするのに、マインドマップという技術は、かなり有用なんですね。マインドマップ自体は、ふだんのメモ取りとかに使うには、かなりクセがあって、誰にでも使えるというようなものではないと、僕は思ってるんですが、こと読書のまとめのためのノート取り技術としては、実に相性が良いのです。
ということで、僕は最近は、「まぁまぁそこそこ良かった」本に関してはマインドマップでノートというか、覚えを残してます。
しかも、松宮義仁さんという方が提唱している「シンプルマッピング」がかなり良いなぁと思って、読書のまとめには、これを使ってるんですね。
シンプルマッピングというのは、ものすごく簡単なマインドマップテクニックで、
▼文庫本サイズのA6ノートを見開きで1マップ用として使う
という、ただそれだけの技術なんです。こまかい話は省きますが、どこでも売っていて、気軽に鞄から出し入れしやすいA6ノート一冊に、読んだ本の内容をマインドマップにしてため込んで復習するというのは、なかなか効果的だと思います。いろんな「ステップ」を頭に残しやすいんですね。これは良いです。
読んで終わらせたら、それこそもったいないわけで、頭にキチンと入れて、知識を実践して、それではじめて本を読んだ意味が出てくるわけですから。
そういう用途に、このシンプルマッピングはとても実用的で良いです。一冊のノートに何十冊分の「概要」を圧縮して持ち歩けるのだから、効果は非常に高いと思います。
---------------------------
とまぁ、こういう具合に、速読を学ぶ前に、読書をするために必要なステップというのはいろいろあるわけで、これらをやっただけでも速読を学ぶのと同じくらい効果があると思います。
が、逆に、ここまでやると、それこそ本を読むことの効果もよく分かるし「もっと読まなければ」とか「もっと読めば、もっと良い環境になるなぁ」とわかるので、どんどん速読の必要性も高まってくるわけです。いまのままだと、どうしても一年に100冊くらいが壁になっちゃうもんなぁ。
まぁ、あまり本を読まない人なら、まずは週に一冊、年50冊が目標だと思うんですが、それを達成したら、次は年100冊が目標で、それを達成したら、次のステップはもう速読しかないんじゃないかなぁ…というのが、僕の実感なわけです。
ま、ということで、速読、近いうちに講習を受けたいと思います。
とは言っても、まぁ来年になってからだと思いますけどね。
てなことでした。
とは言うものの、では何故講座を受けたいか?というと、最近そろそろ自分の読書スピードに限界を感じ始めたからなのですね。
どうしても読書スピードを上げないと、自分の望んでいる状態に達成しないよなぁという事がひしひしと分かってきた訳なのであります。
ということで、多分フォトリーディングの講座は受けるということになると思うのですが、そういう気持ちになったのは何故か?ということと、ここに至るまでの読書ノウハウのまとめ、みたいな事が、意外に「速読までは必要ないけれど、ちょっとちゃんと読書はしていかなきゃなぁ」と思ってる人には役立つのかも?と思って、ちょっとまとめておきたいと思いました。
まずね。
何より、読書というのは、「するべきこと」なんですよね。
まずそれを意識しましょう。
「してない」という段階で問題だと思った方がいいです。
一生アホのままで良いと思う人は、ここから先は読まなくていいです。いやまぁアホのままの人生も、それはそれで幸せかもしれないので、別に悪いとは言いませんが。
で、読書に関して、いま僕が思うのは、読書には大きく4ステップの段階があって、それをキチンと意識・自覚して取り組んだ方が良いなぁ、という事なんですね。(で、これは速読とかの技術を学ばなくてもできる事なので、気になった方はやってみて欲しいです。)
そのステップは、
(1)読書目的の設定
(2)読書時間の確保
(3)読書マップの作成
(4)復習のためのノート
ということです。
娯楽のための読書も楽しいので、それはそれで良いのですが、そうではなくて、スキル習得とか知識習得のための読書ということを考えると、上記の4ステップは必要だろうなという気がします。
ということで順に説明していきますね。
まず、
(1)読書目的の設定------------------------------
です。
これは、いったい何のために読書が必要であるのか?ということを、自分に分からせるためのステップです。これは意外に難しくて、ここが明確になれば、何の技術の習得も関係なく、いきなり高速で本が読めるようになったりします。
たとえば、海外旅行に行くことになって、その前に旅先の情報を得ようとガイド本を読む場合など、かなり集中力が高まっていて、けっこうなスピードで読んでいたりするんですよね。自分では気づいてなかったりしますが。
なので、目的設定というのはかなり重要なんですが、これがまた不明確なままでも、別に死ぬことはないというような事で、ものすごく中途半端なままになっていることも多いのですよ。
だから、このあたりは、ノートに自分の夢を書き出してみたり、自分の興味があることをドンドンリストアップしてみたり、けっこう多様な取り組みが必要なステップだと思います。
で、人によっては「目的」自体が見つからない、という人もいてると思うんですよね。ありていに言ってしまえば、「人生で何をしたら良いのかが見つかっていない人」ですね。
これは、この無目的感自体が問題なので、それこそいろいろなアプローチでモチベーションアップを図った方が幸せですよと言いたいわけですが、それはそれとして、「何をしたら良いのかわからない」という人は、一度目的も定めずに本屋をブラブラしてみるのも手だと思いますね。
それこそ、本のタイトルを見ているうちに、思いもかけなかった事柄に興味が湧いてきて、ムクムクとやる気が出てくることもありますからね。
まぁあとは、いろいろノートに書き上げるのと、それこそテーマを決めない乱読も効果ありですわね。で、そういう自分のテーマを選ぶための乱読にこそ速読の技術が必要なんだ、という人もいてるでしょうね。それはそれで良いのだろうなと思います。
つぎ。
(2)読書時間の確保------------------------------
これですよね、これ。
速読の前に、必ず必要なノウハウがこれです。
とにかく、定期的に本を読む時間というものを、まず確保しないといけません。これは、速読の技術があろうがなかろうが、まず先に必要な事ではないか?という気がする。
僕は、まだ速読の技術がないので、せいぜい年間100冊前後をうろちょろしているレベルですが、それにしたって、
●通勤電車内での片道20分の読書時間
というものがあってはじめて、この冊数が達成できてるわけです。
最近は自転車通勤をするようになったので、通勤読書の代わりにキチンと読書する時間を取らねばと、通勤とは別に読書時間を取るようにしましたが、やはりそういう具合に自分で時間を決めて読書しないと、なかなか本は読めないようです。
ちなみに、意外な隙間時間として使えるのは、ポピュラーではありますが、トイレタイムと寝る前の数十分です。
トイレや枕元に、その場所でしか読まない本を一冊、あるいは数冊、ポンと置いておくだけで、けっこう読み進められるものです。大きく生活は変わらないけれども、読んでる本は増える、ということで、まずはお勧めしたいですね。
あとは喫茶店にこもる。
これはもう、一番有効な方法でしょうね。僕の通勤読書以外の読書時間では、一番多いものです。
こういう工夫とか努力もしないで速読の技術だけ追いかけても、それは全然意味がないよなぁって思います。
自営業で自宅で仕事をしてる人なんていうのは、それこそ通勤ということ自体がないので、本当に本を読む機会が奪われるんですよね。通勤時間の読書というのは、本当に大きくて、「電車の中では本を読むものである」という習慣を持つだけで、勤め人なら、かなりの読書時間を意識せずに確保できるんですね。手軽にかなりの大きなボリュームの読書時間が確保できる。これがものすごく大きいわけです。
なんだかんだ言っても、日本人の勤勉さや、モノづくりの品質の高さ、企業力の高さなどは、そこに努めている企業人の通勤読書力に支えられているところがものすごく大きいと思うんですよね。
で、だから、それなりのしっかりした企業で、「できるビジネスマン」と目される方は、まぁたいていちゃんと通勤読書をされてます。ムダに通勤時間を過ごしてないです。ここは本当にものすごく大きいです。
だから通勤してない人は本当にキチンと読書時間を確保しないとアカンのですよね。しかし、意識して読書時間を取るというのは、なかなか大変でして、僕も自転車に乗るようになってからは、穴埋めの時間確保に四苦八苦しております。ほんとうに通勤時間以外で本を読むというのは大変ですわ。
なので、そういう時間確保に大事なことは、まず、
●ムダ時間の削減
ということなんですね。
読書の有益性に比べたら、本当にムダな事をたくさんやってるんですよ、みんな。
たとえば、ネットのエロページの閲覧。
こんなムダなもんはないんですがね。
でも、やっちゃうんだよなぁ。
削りましょう。こういうものは。
あとは、
▼テレビ
▼ゲーム
が筆頭ですわな。
テレビとゲームは、はっきり言って、この10年でとんでもなく質が落ちました。本当に見るに値しないのが増えた。くだらんゲームも増えた。だから単なる習慣とかクセでやるのは、かなり危険です。質が低いですから。できる限り削りましょう。
で、もっと言ってしまうと、質の悪い作品が増えると、「質の良い作品を探す」ということ自体に、かなりの時間を取られるんですよね。これがまた時間がもったいない。なので、最近はテレビやゲームは、もうほとんど見てないし、やってないのでありますよ。よほど話題のものだけだなぁ。
あと、意外に難しいのが
▼スポーツ
ですなぁ。
なんかランニングマシーンみたいに読書しながらでもできるようなのなら、まぁ良いのですが、それ以外はなかなか読書できない。
もちろんオーディオブックを聞くという手はあるんですが、あれもねぇ、慣れるまでがなかなかですよ。まぁ、体を動かすことは健康のためにどうしても必要なことですから、このあたりは、今後の重要課題であります。
同じ理由で、
▼クルマの運転
というのも問題なんですね。本が読めない。アホになる。これもオーディオブックという解決策はあるし、実はオーディオブックは、本よりうんと情報量が多くて高速処理もできて印象にも残りやすくてメリットがかなり大きいんですが、入手しにくい、選択枝が狭いというものすごく大きなデメリットがあるので、完全な解決策とは言えないのであります。まぁ良いオーディオブックを「繰り返し聞く」というクルマ内での時間の使い方は良いと思いますが。それでもやっぱりクルマってのも読書には大敵ですな。
とにかく、なにはともあれ、速読より先に、まず「読書時間の確保」。これはもう絶対なのです。
時間割とか決めて毎日何時から30分だけは必ず本を読むとかしないと、なかなか読書量は増やせないんですよね。
で、ぶっちゃけ言ってしまうと、なんだかんだ言っても読書は「量」なんですよ。量を読んではじめて、「質」を判定できるようになるという側面があるので、量を読んでないと「良書」にたどりつけないんですね。
だから、まさに継続は力なり、なのであります。
で、つぎが、その「量」をいかに効率的にするか?というための、
(3)読書マップの作成----------------------------------
という事であります。
これは最近、自分の読書傾向が偏ってるよなぁという自覚から考え出した事なんですが、とにかく、(1)の「読書の目的」に沿って、キチンと「読むべき本のジャンル」というものをテーマ出ししとかないといけないんですね。
まず、自分の仕事の専門分野の本とかは、テーマ出ししとくべきだし、それ以外にも、教養として読んでおくべきジャンルも、リストアップしておいて、意識にとどめておかないとイカンよなぁ、ということなんです。
前は読みたい本があったら、どんどん買って、で、読むスピードが遅いものだから積ん読になってしまってたわけですが、最近それは金も空間もムダにするだけだよなぁと思って、書店で気になる本があっても、まずは書名のメモだけで終わらせまして、時間があるときに、この読書マップにマッピングするようにしてるんです。
「この本は、僕が身につけたいこのジャンルに分類できるわなぁ」とかやるんですね。
そうすると、いかに自分の興味が偏っているかがわかる。まぁ、そのまま偏ったまま突っ走るのも、ひとつの良い方法なんですが、それとは別に、「苦手克服」というのもチャレンジすると効果が大きいわけですよ。
たとえば、自分の能力が、いろんな面で、どれもこれも60点以上の力があるのに、一カ所だけ10点以下だったとします。
そうすると、こういう人は、いくら平均点で50点の人間でも、10点という極端に低い能力に引きずられて、実際には20~30点の能力しか発揮できない、なんてことがあるわけですよ。
たとえて言えば、アダルトチルドレンなんてのは、まさにこの「10点の足を引っ張る能力」と言えるでしょうし。マイナス点やもんなぁACは。やっぱし。なので、こういう問題は、キチンと学習して、さっさと卒業してしまうとかする。そうすると、他の60点の能力とかがどんどん生かせるようになっていくわけです。
で、そういうことを知るのに、読書マップを作っておくと効果が高いって事なんですね。
・社会
・政治
・投資
・金融
・歴史
・科学
・法律
・健康
・宗教
・英語
・自己啓発
などなど、なんでも良いわけですが、とりあえずは、まずは「ジャンル」を定めてマップにしておく、というのがなかなか賢いわけです。
で、もうひとつ言うと、ずいぶん、ずいぶん前に、この日記で書いた
田中角栄の勉強法
http://hitoyomi.diarynote.jp/200505031924190000/
でも紹介しました、
●同ジャンル多読
というのが役立つのです。
上記のジャンル設定をしたら、そういうジャンルの本を入門書から専門書まで、さまざまなレベルの本をまとめて10冊くらい買ってくるんですね。で、一時期に一気にまとめて読んでしまうわけです。
こうすると、実はものすごく効率的に知識が手に入ります。
というのは、同ジャンルの本だと「重複」がものすごく多いからです。同じ事をわかりやすく書いてる本もあれば、よりつっこんで書いてある本もあります。が、入門書から読んでいけば、そういう難しい専門用語や概念も無理なくわかっていけますし、何より何冊も読んでいくうちに、そのジャンルで重要なことを、何回も復習することになるわけです。嫌でも頭に残るわけです。
だから、効率的に知識を獲得したかったら、この同ジャンル多読というのはとても効果が高いです。
で、そのためにも読書マップを作って、読みたい本とかをリストアップしておくと便利なんですね。
僕はまだやってませんが、「今月はこのテーマを集中して攻めるぞ!」とかやったら、ものすごく効果が高いと思う。これも速読の技術以前にすごく効果のあるやり方ですので、やってみて欲しいです。
で、もうひとつ僕がいまやっていて効果があるなぁと思ってるのが、
●読了書名録の記帳
という奴です。
これは、読んだ本のタイトルだけを、ノートに付けていくというそれだけなんですが、読書量を増やすためにも、上記の「復習」のためにも効果が高いのですね。
最初は、とにかく何を読んだかの記録をつけるためだけに書いてたんですが、読み直すうちに、この記録がやる気を引き出すモチベーションツールになってきたし、また、読んで面白かった、あるいは再読して勉強したい本のチェック用に最適だと気づいたんですね。
それこそ、再読したい本に赤丸をつけるだけで良いわけです。それだけで再読作業がうんとラクになります。
で、今後は、「本を捨てる」ということもどんどんやっていかなくてはならないので、そのためのリストにもなるよなぁと思ってるんですね。
本を捨てるのはいいんだけど、前に読んで捨ててしまった本を、ついうっかりまた買ってしまってとか、やりそうで怖いんですよね。本を捨てると。だから、何を捨てたのかもちゃんと記帳しておきたいわけでして。そういう意味でも、これは役立つよなぁと思っております。
で、そうやって再読しようと決めた本に関しての話が、次のステップでして、
(4)復習のためのノート----------------------------------
ということになります。
これはもう、別におかしなことでもなんでもなくて、学校の教科書とノートの関係を思えば、それで良いのだと思います。
いろいろやってみましたが、やっぱり本来は、
●良書をキチンとノートを取って読む
というのがベストですわ。
でも、なんでもかんでもそんな事をしてたら、時間がいくらあっても足りません。
ですから、
●本自体に書き込みをして、本をノートとして使う
というのも大事です。
これを本格的にやった場合は、いろいろな自分の書き込みの再読が必要にもなってきますから、上の読了書名録のところに、別の印でもつけておくべきでしょうね。いや、僕はまだやってませんが。そういうやりかたもあるだろうな、ということです。
だいたい、本は、読んだだけなら単なる娯楽と同じでして、後で何らかの形で活かさないとメリットがないというか小さいわけです。
たとえば、いちばんそういうことがはっきりしてるのが、パソコンのプログラミングの解説書とかですね。一時期パスカルをよく使っていて、そういう本を良く読みましたが、それこそ、そういう本は「使ってなんぼ」なわけです。
ですから、
・線を引く、マーカーで塗る。
のは当たり前で、
・本の角を折る(ドッグイヤー:犬の耳という呼び方もされます)
・付箋を貼る
というのも、絶対の必要性があるんですね。
で、どんな本でも、この「線を引く」「耳を折る」「付箋をつける」はやらなくては意味がない。まぁ小説とかの娯楽本には不要ですが、それ以外はどんどんこういう「汚し」をすべきでして、これをしとくと、後で読み直しするときの効率が、ものすごく良いのです。
ああ、この本は良かったなぁ、という本は、ときたまひっぱり出して、このマーキングされた部分を繰り返し読むと良いのです。
マーキングしたということは、自分の中に何らかのひっかかりがあってマーキングしたわけですから、その「こころ」を思い出して、それがきっかけで、また次の新しいアイディアが湧いたり、別の知識獲得に意欲が湧いたりするわけです。そこが大事。
よく「本を汚すなんてできない」という人がいますが、これはぜひ改めて欲しいなぁと思います。本は汚してなんぼ。本当に良い本で、気に入ったのなら、もう一冊買えば良いだけのことです。
この「線を引く」という行為に関しては、例の三色ボールペン勉強法の斎藤孝さんが「線を引くという決断」が大事とされていて、そこが面白いなと思うんですよ。
線を引くなら、中途半端に「あとで消せるように鉛筆で…」てなことを考えてはいけないのです。
一期一会。その時の自分の気持ちを大切に、決断して、ズバッと線を引く。その本と自分との関係性を、そのときに決める。そういう決断をすることが大事なわけです。
だから、あの齋藤孝さんの勉強法は「三色ボールペン勉強法」なわけです。決して「三色の鉛筆勉強法」ではないわけです。
これ、かな~~~り重要なんです。
この4ステップの最初に「読書の目的」というのを立てましたけど、そういうテーマの立て方とも関係してくるわけです。
私には、この知識が必要だ。
という決断というか、関わり方をする。腹をくくる、ということですね。
そういう事が、まず必要な事でして、ボールペンで線を引くというのは、そういう自分の「決断」を毎回明確にしているということでもあるわけです。
だから、線は引かないといけない。
それから、ボールペンやマーカー、付箋は、いつも持ってるわけではないでしょうから、ドッグイヤーも大事です。気になるところがあったら、どんどん耳を折る。これはクセとか習慣とかにしといたほうが良いです。再読するのに、やっぱりかなり便利です。
で、ノートですが、普通のノートがベストとは書いたものの、実はそれは本当に選びに選んだ最強の一冊に対してやれば良いことで、そうではない本になら、フォトリーディングでも勧められている
●マインドマップ
が、かなり良いです。
本の内容をノートテイキングするのに、マインドマップという技術は、かなり有用なんですね。マインドマップ自体は、ふだんのメモ取りとかに使うには、かなりクセがあって、誰にでも使えるというようなものではないと、僕は思ってるんですが、こと読書のまとめのためのノート取り技術としては、実に相性が良いのです。
ということで、僕は最近は、「まぁまぁそこそこ良かった」本に関してはマインドマップでノートというか、覚えを残してます。
しかも、松宮義仁さんという方が提唱している「シンプルマッピング」がかなり良いなぁと思って、読書のまとめには、これを使ってるんですね。
シンプルマッピングというのは、ものすごく簡単なマインドマップテクニックで、
▼文庫本サイズのA6ノートを見開きで1マップ用として使う
という、ただそれだけの技術なんです。こまかい話は省きますが、どこでも売っていて、気軽に鞄から出し入れしやすいA6ノート一冊に、読んだ本の内容をマインドマップにしてため込んで復習するというのは、なかなか効果的だと思います。いろんな「ステップ」を頭に残しやすいんですね。これは良いです。
読んで終わらせたら、それこそもったいないわけで、頭にキチンと入れて、知識を実践して、それではじめて本を読んだ意味が出てくるわけですから。
そういう用途に、このシンプルマッピングはとても実用的で良いです。一冊のノートに何十冊分の「概要」を圧縮して持ち歩けるのだから、効果は非常に高いと思います。
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とまぁ、こういう具合に、速読を学ぶ前に、読書をするために必要なステップというのはいろいろあるわけで、これらをやっただけでも速読を学ぶのと同じくらい効果があると思います。
が、逆に、ここまでやると、それこそ本を読むことの効果もよく分かるし「もっと読まなければ」とか「もっと読めば、もっと良い環境になるなぁ」とわかるので、どんどん速読の必要性も高まってくるわけです。いまのままだと、どうしても一年に100冊くらいが壁になっちゃうもんなぁ。
まぁ、あまり本を読まない人なら、まずは週に一冊、年50冊が目標だと思うんですが、それを達成したら、次は年100冊が目標で、それを達成したら、次のステップはもう速読しかないんじゃないかなぁ…というのが、僕の実感なわけです。
ま、ということで、速読、近いうちに講習を受けたいと思います。
とは言っても、まぁ来年になってからだと思いますけどね。
てなことでした。
コメント
年間100冊とはスゴイですね! 本を捨てるだけでも大仕事になりそうな。
私は月5冊程度だから年間60冊くらいですね。
復習のためのノート、これが一番ハードル高いです。私は気分が乗った時だけ・・・
おそらく、「紙に書く」という行為が私の中のハードルをあげているのですが。(^^;;
(PCに頼り切った生活のせいですね、、、)
速読は世の中にたくさんメソッドがあるので、フォトリー以外の物でも良いのですが
もし何か受講されましたら、私も色々お聞きしたいと思います☆
おお。速読の先輩が書き込みを。ありがとうございます。
いやいや、年間60冊なら、かなりの読書人ですよ。普通、「読書好きです」と言ってる人の大半が月に1、2冊、年間で20冊いかないというところだと思いますし。
で、なおかつ、やっぱり「量より質」という部分もあって、人生を変えるような一冊の本との出会いというのはものすごく大きいわけですし。このあたりは実に深淵なお話しですわね。
で、確かに速読は本当にいろいろありますね。速読関係の本はけっこう読みました。
フォトリーディングの「10倍」や「考える力がつくフォトリーディング」はもちろん、「フォーカスリーディング」、「究極の速読法」「本がどんどん読める本」「だから速読でけへんねん」「1分間読書法」などですね。それぞれに面白い内容でした。
まぁ最低限言えるのは、とにかくまず最初に目次をちゃんと読むのと、全ページを1見開きずつ数秒でめくっていくことのふたつはやらないとダメなんだろうな、ということですね。ここを外すと速読はできないんだろうと思います。で、そういうブラウズ読みを何度かするって事だと思うんです。
でも、読書好きであればあるほど、1頁ずつていねいに読んでしまうクセがついているので、そういう「ブラウジング読み」をせずに読んでしまうんですよねぇ。そうなるとどうしても遅くなってしまう。
多分、そういうゆったり読みでの読書でのスピードは、年100冊くらいが限度だと思うんですよ。で、こういうゆったりした読書の仕方だと、目的にあわせた実利的読書ではなく、楽しみとしての娯楽読書にしかなりにくいんだろうなぁと思います。
そういう意味では、マインドマップでの「ノート」が、ぜひとも必要なステップになるわけですけど、実は僕も、このノート作業が苦手でしてねぇ。なかなか身に付かないのですよ。
僕も気分が乗った時にしかノート作業はしなくて、だから、ものすごくノートをつけた本は少ないです。
で、やっぱりノートつけのおすすめは、本文中にも書きましたけど、松宮義人さんの「シンプルマッピング」ですわ。A6の文庫本ノートは持ち運びにも便利で、合間合間にちょこちょこ見ることもできるので、復習には最適です。
それと、対象となる本を一切見ずにマインドマップを描くということを松宮さんは勧めてるんですけど、これも良い方法だと思いました。
自分の印象のなかでの「要約」だけを、とにかくマップにしてサッとまとめておくと。それと「自分の気づき」もメモしとくと。このマップをちょこちょこ見るだけでも効果が高いという話で、それは確かにそうだわなと思いました。
あと本文中にも書きましたけど、読了書名録はかなり役立ってます。これは僕は紙でやってますけど、PCの方がメリット大きいかも知れないです。このあたりは工夫の余地ありです。
あと、読みたい本の選定のための読書マップも、最近やりはじめたばかりですけど、効果あります。自分にとって、あまり読まなくても良い本はふるい落とせるという意味で良いです。
気をつけないと、同じような傾向の本ばっかり読んでしまいがちなので。
で、どうせ同種の本を読むなら「速読関係の本を10冊読むぞ!」とかの同ジャンル多読を一時期にまとめてするほうが効率は圧倒的に良いですし。そういう効率を考えても読書マップを作っておくのは良いと思ってます。
読書マップというか「読みたい本のジャンル分けリスト」みたいな感じなので、これもPCでテキストを作っておくというのは悪くないかもなんですけども。
でも「書名」をいつも見ておくというところに意味があるので、やっぱりこれは紙でないと意味ないかなぁ。
ともあれ、多分フォトリーディング(か、あるいは別の速読教室か)には行くと思います。そういう意味では裏picoさんには刺激を与えてもらって感謝しております。行こうかどうしようか迷い中だったもんで。とりあえず月に2万円ずつくらい貯金して、来年受講しますわ。
何か良い情報がありましたら、また教えてくださいませ。
これは本当にそうですねー☆ 私もこの歳になって、ようやく「質と量の問題」が、ちょっとだけ解ってきました☆
まだバカ真面目だった高校生の頃には「成長しよう」という意志の力が旺盛で、シゲ先生がおっしゃってるような意欲的で前向きな「努力の読書」をしてたんですが……。
図書館に行って、「各分野の棚の一番上の右端から順にそれぞれ一冊ずつ借りてくる」という方法を考案して、わかろうがわかるまいがとにかく返却期間までの2週間の間に「早めくりの斜め読み」(今でいう「速読術」の原始的で未熟なやつ?)で、乱読しまくり。
「自分の知らない世界がどのぐらいあるか」を知り、世界の壁を少しずつ広げていくのに役立ちました。(おかげさまで今でも無駄に「雑学知識」が多いです☆)
私の場合、
(1)読書の目的、はといえば(娯楽本も含めて)「いずれ自分が物語を書くために必要になるであろう、遍く広範な常識とか基礎知識の吸収」で、
(2)読書時間の確保、については、ほっといても他の社会生活を犠牲にしてでもとにかく気がつけば活字を読みふけっている (^^;)”ので、努力が必要だと思ったことはついぞ無いのですが。
(むしろうっかりどっぷり本の中に耽溺没入しまくっている自分の理性を叱咤激励して出勤したり就寝したり食事をしたり電話に出たり……のほうに困難を感じます……★)
(3)読書マップの作成 的な側面は、最近、すっかりさぼっていたような気がします。
というか、こちらの文を読んでいて、あらためて偏りというか逃避というか、怠惰っぷりを自覚させて頂きました。ありがとうございます。
最近、偏っていた、というか、娯楽本が増えすぎていた、というか、ブックオフの「105円漫画コーナー」にしか足が向かなくなっていた……(--;)”……のは、いつ頃からでしたっけ……。(汗)
昔の自分の努力家っぷりを省みるに、トシのせいとかにしてなし崩しに諦めてしまいたくはないです。反省して、初心に立ち戻って、努力して読書範囲を広げたいと思います……☆★
(4)復習のためのノート う~ん……☆
なにしろわが借家は本に埋もれて今にも床が抜けそうなありさま。これ以上の保管収納は困難で、「読んだら即また売る」場合が多いので、書き込み、躊躇しちゃうんですよね。
小さい付箋(再生紙製品♪)は常時必携なので、気になる部分はポストイットしまくって、読み終わってから最後にその部分を特にパラパラとめくりなおして頭にたたき込み、「うむ。これは覚えたからもう良し。」と思えばその箇所の付箋はどんどん外していって、最後に一枚も残らなければ玄関脇の「古本屋行き」カートバッグにポイ。
付箋をはがしがたく、「少なくとももう一度は読み返そう」と思えば「仮置き本棚」に「とりあえず」収納。
何度も何度も読み返して口ずさみ、読み返すたびに感動したり発見したりがあって、あげくにやっぱり定規を当てて線を引いて、コメントや賛辞まで書き込みたくなったら、
そういう本だけは永久保存……
みたいな復習アンド分類収納法?で、ノートは取らず、頭の中にたたき込んでます。
(忘れちゃう程度の中身の本なら、覚えておいても仕方なし☆ みたいな判断で……。)
おー、すごいですねー。付箋を付けて、頭に叩き込んだら外すのですか。僕も見習って、もうちょっと「再読」をしないといけないですねぇ。
速読をやりたいなと思ったのは、実は本の再読をやり始めたからなんですね。本当に良い本は、頭や体に叩き込みたいわけですが、再読をし始めると、そっちに時間が取られて読む時間がなくなる。だから速読をやりたいと思ったわけです。
あと、桐木りすさんとは逆で、「もうちょっと娯楽として本を読むという時間も増やしたいなぁ」と思ったというのもあります。
最近ふと小説なども読み出したのですが、いざ読み出すと、やっぱり面白い。読む楽しさを味わえる。「ああ、こういう事も大切だなぁ」と思いまして、そういう時間も取ってるわけですが、そうなると、よけいに知識吸収のための読書ができなくなる。
なので速読な訳です。
速読でざっくりと読めば、概ねオーケーという種類の本は多いものです。で、そういう本もちょこちょこ読みたいし。そうなると、やっぱり速読なわけですよ。
本を読むというのは、主体性を失わないというところが良い点で、自分から働きかけない限り一頁、一文字たりとも前に進まないわけです。そういう意味でも読書というのは良いなぁと思っております。
再読も娯楽読書も、楽しい読書だし。
ま、そんなところです。
年100冊、すごいですね~!私も復職してからは月5冊くらいかな・・・育休主婦のときは週2冊でしたが働きだすと時間確保が難しいですね。
4)のノートの件、意外と『特定のノート』の用意がハードルになったりしてませんか?
私はいつも必ず持ち歩く、ということで手帳に記録していますよ。読んだ記録はシャープで、内容の控えや気づきは緑ペンで書いています。(ここでcliponmultiが必須になるわけです(笑))
黒、青、赤と違って緑はなかなか使わないので、後からぱーっと手帳をめくっていくと時間軸に沿って緑の文字(そのとき読んだ本の内容、気づき)が浮かび上がってくる感じです。内容カテゴリ別の記帳には向きませんが、こういう使い方もあるってことで参考になれば♪
書き込みありがとうございます。
そうですね、「まず手帳に記録」というのが基本ですよね。
で、それは記録の習慣を作るにはものすごく良いことだと思います。
でもねー、手帳だと「読み直し」がすごく不便なんですよ。やっぱり特定のテーマで一冊のノートにしておくと、読み直しする時がラクなんです。
結局、書籍の知識や情報を、いかにアタマに入れて、血肉にするか?が目的なのですから、「再読」しないと意味ないんですよね。もちろん手帳も「一二週間の間に数度読み直しをする」という用途には抜群に良いので、それはそれでメリットがあるんですが、「数ヶ月に一度じっくり読み直して考える」といような種類の知識、情報の整理や習得には向かないわけですよ。
このあたり抽象度の高い概念ほど、じっくり考える度合いが高くなるので、良い書籍であるほど、ロングスパンで読み直しする必要があるよなぁって僕は最近思い始めたって事なんですけどね。
三色ボールペンでの色分類というのも、最終的には、そういう「ロングスパンでの読み返し」に使うわけでして、僕もぱるさんと同じ事をやってきて、その結果専用のノートに発展してきたって事なんですよ。
これが、普通の黒ペンだけで記帳してたら、「読み直しの効果の高さ」自体に気付かないですし。
まぁぱるさんのように三色ボールペンをキチンと使いこなしてる人自体がやっぱり少ないんじゃないかなぁという気がしますから、まずはとっかかりは手帳と三色ボールペンなんだと思うんですけどね。
ちなみに僕はツイストリングノートというノートを使い出してから、とうとう手帳自体を使わなくなってしまってるんですよ。手帳を使わなくて大丈夫かなぁと、ちょっと不安なんですけど、いまのところ大丈夫ですね。
そのあたりも、この日記にいろいろ書いてるんで、また読んでくださいませ。
ということで。
書き込みありがとうございました。
自己流ですが、「明日までに一応この本に目を通していって、表面上だけでも話を合わせねば!」みたいな見栄とか体裁とか営業力とかコビとか職業生命?とかが懸かっている場合。
本を「うしろからめくる」と、ものすごく有効です。(苦笑)
まず表紙と裏表紙をとっくり眺め、帯の解説は熟読。奥付をざっと読んで著者名と出版社と発行年(これけっこう大事)は「とりあえず覚える」ほうに入れ、あと、後ろのページからぱっぱっっぱっっぱっっぱ~っ!!
と、一瞬だけ目に入れて、せいぜい数単語のキーワード(初めて見る「漢字のかたまり」とか、見慣れないカタカナ言葉とか)だけ「目に留める」感じで、とりあえず一回、「めくっていく」わけです。
するととにかく「謎」だけが残ります。作者が何を言いたかったのかが全然解らないし、内容が濃いのか薄いのかも解らないし、単語の意味もほとんど分からない……
で、「この本は、私にとって謎が多い本だ!」と思えば、「再読の価値あり」とわかります。
(逆に、後ろめくりで「だいたい内容知ってる」と思えば、読み直す必要はあまり無いわけです。なので、大体この作業は古本屋の棚の前で済ませてしまいます。)
で、読み返す場合、「謎」をまずおさらいします。アレとコレとそれ、意味わかんなかったな。どういう意味なんだろうな……????
頭のなかで「推理小説」を組み立てて、犯人?を予測します。で、大脳生理学的に言って、人間の脳は、ただ「教えられた・読んだ・習った」ことよりも、「自分で疑問に思い、推論し、調べて結論を得た」ことのほうが、知識(長期記憶)として、残りやすいんです。(そっち方面のシナプスが構成されやすいんですね。)
なので、とにかくまず「後ろめくり」で「わかんない!」という刺激を脳に与えます。で、もういっかい後ろから、今度は1ページずつ、さっさっさっと目を通します。(いわゆる「斜め読み」程度にゆっくり。)
それで、「各ページには大体こういうことが書いてあったな」という把握を脳にたたきこみ、対で、「章単位」で、もういっかい、行ったり来たりして、「あ、この単語の説明はここに!」「このページの結論は、ここの弟題からの回答なのか!」とか「エウレカ!」的な刺激を脳に入れていくと、だいたいその内容は頭に残ります。
で、そこまでやったら、今度は本の頭から1ページづつめくっていって、「まだ解ってないことあるかな?」と、「疑問の落ち穂広い」作業に入ります。(これだいたい薄い新書とか「ノウハウ本」なら5分で済みます。)
以上、「一時間でこの本一冊読んで覚える!」という必要性に駆られた時、しかもその本が私の個人的興味から外れていて楽しくない読書であった場合の、私流「速読あんど暗記」術でした☆
(これやって、「負けた!」と思った場合=内容がとっても深くて濃かった場合には、いっぺん頭の中を空白に戻して、徹夜してでも最初から熟読しなおします。<でも、そこまでやる価値のある本って、それほど多くはないかな……☆)
(たまたまそういう本が有った(出逢えた)時には、望外の幸せを感じますね♪)