が、どうも最近、僕の場合は、ツイストリングノートを使い出してから「手帳」というものを使わなくなりつつあるんですよ。
というか、正確には
●ツイストリングノート：用紙を八折りにして持ち歩く。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200909050152412990/
でも紹介した、「B5八折り胸ポケメモ」ばっかり使うようになったから、ということなんですね。
B5サイズの用紙を八折りにしますと、B8というサイズになりまして、これがほぼ名刺と同じサイズなんです。
で、これを胸ポケットに入れておくと、参照するにしても、メモを取るにしても、ちょっとした一週間以内の予定をメモするにも、まぁ間に合います。
「マメにメモするには手帳が便利だ」とか言って、みんな手帳を勧めるわけですが、実は手帳は背広やジャケットのポケットには収まっても、ワイシャツの胸ポケットには入らないわけですよ。
これがどう言うことかというと、実はけっこう盲点になっている部分がありまして、「夏の暑い時期には手帳の利便性が下がる」ということなんですね。
これねぇ、文具好きの私が、手帳を長年いろいろ使ってきた経験から言うと、手帳選びにおけえる、かなり重要なポイントだと思ってるんです。一年という大変ベーシックな基本単位において、環境に関係なく安定して使えるかどうか？ という問題ですから、本当はかなり重要な話のはずなんですよね。でも、その重要なチェックポイントが、意外に見過ごされているんですよ。
というのは、手帳というのはスケジューラーとして使うという側面があるので、どうしても季節の変わり目に新発売されて、購入する人たちも秋から冬にかけて買うって場合が多いからなんですね。
まぁ、せいぜい「４月はじまり手帳」を２月３月に買うとか、年末の手帳商戦がどんどん前倒しになって１０月、９月になって新製品が登場する、というところまでなので、暑い暑い、夏の時期にスケジュール手帳やら、メモ取りのための手帳やらについて考える機会自体がないんです。
つまり、ようは、「大きなポケットのついたジャケットを着ている時期」にしか手帳は売られていないし、「検討」もその時期にしかしていないって事なんです。
自分の服にポケットがある状態で手帳選びをして、「よし、この手帳で、仕事の情報を、ずっとマメにメモするぞ。」とか思ってるわけです。
でも、夏になったらどうすんのよ！ って事でして。夏の暑い間も、ポケットのあるジャケット着るつもり？ そうするつもりなら、いいけど、そうでなけりゃ、結局手帳はカバンの中に入れるノートと同じになっちゃうんだよ？ って事なんですね。ならノートでもおんなじでしょうが。いや逆に面積が広い分、ノートの方が便利だよって事になるわけです。
でも、自分がいま着ている服を基準にしているから、そういうところにまで、頭が回らないわけですよ。
なので、手帳というのは、小さくてもせいぜい名刺の倍のサイズのB7以上のサイズになりまして、「ジャケットのポケットに入るサイズ」というけっこう中途半端なサイズが基準になってしまうわけです。
いやー、それでは夏の間がけっこう問題なんだよなー、って僕は思うんですけどね。
そういう意味では「手帳」というシステムは、「通年で同一環境で使う」という、もっとも基本的な要件自体を満たしていない設計ミス製品なのだ、とすら言えてしまう存在だったりするわけです。恐ろしいことに。
スケジューラーとしても問題ですけど、メモを取るとか、思索を深めるというような事を考えても、手帳のサイズというのは、じっくり文章を書くには小さく、胸ポケットの納める機動性も低いという中途半端な存在になってしまうわけです。
アイディアを拾う、というような作業は、いついかなる時に出てくるかわかりませんから、徹底した機動性が必要で、本当は携帯するメモ帳には、そういう部分での情報集約ツールの役割を満たしていないといけないんですね。でも、手帳は夏場には、そういう使い方ができないってことになるわけです。
ところが！
僕が使ってる「胸ポケメモ」は、この５月あたりから、暫定的にテキトーに使ってみただけの仕組みなんですけど、夏の暑い時期もラクラク乗り越えて、何を意識することもなく、まったく手順やら使いこなしやらの工夫をすることもなく、11月になろうとしている今も、同じやり方を変えずに、いまだに使えておるわけです。
まぁ、いちおう胸ポケットのある服でないと使えないですけどね。Tシャツ一枚で過ごしたい人には向きません。でも、「胸ポケット」程度なら、夏の服にもどこかにはついてるでしょう。そこに充分おさまるということです。
結局、定期とか、キャッシュカードとか、名刺とかで使われている、このB8くらいのサイズが、持ち歩きする情報媒体としては、スタンダードのサイズなんじゃないの？という気がするわけですよ。(そういう意味では例の超整理手帳は惜しい！紙を折るなら、いっそ八折りにした方が、使い勝手は飛躍的に高まりますって。間違いなく。)
で、実は、上記の「胸ポケメモ」以前に、私は名刺サイズの情報カードというものをずっと愛用しておりまして、ようよう考えてみれば、日常の各種メモツールの中でも、実はこの名刺サイズの情報カードをいちばんよく使ってるんじゃないかなぁと思うわけです。
名刺サイズの情報カードは、100枚セットで230円とかで売ってますので、
●情報カード 名刺サイズ 無地 C-211
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/B0018HGSLY
これを何束も買ってきて、事務所の机の上とか、自宅のテーブルの上とか、食卓や寝床、トイレの中にまで、筆記具とともに置いてあるんですね。これがまぁ本当に便利でして。使いこなしにはそれなりに慣れが必要だろうとは思いますが、テンポラリな情報の取り扱いにはすごく使い勝手が良いです。
で、街なかを歩いている時でも、けっこうメモを取るのは名刺サイズの情報カードということが多いのですよ。
情報カードをダブルクリップでまとめておくだけでも、充分に使えるメモ帳になるんですが、まぁ僕の場合は、カードの取り出しもしやすいので、いちおう情報カードケースに入れて使っております。(写真で紹介したようなもの)
●メモパース (名刺サイズ) 発砲塩ビ
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/B0018HJXCA
まぁ、このカードケースは、気に入ってるわけでもないんですが、他に良いものもないもので。
で、実は、先に紹介したB5八折り胸ポケメモの週間スケジュールも、このカードケースにちょうど収まるので収納しておるのです。
(というのは自転車に乗るようになったから、いつでもメモが取れる、見れる、というのが必要、ということもあったのですが。)
ともあれ、おおむね、この仕組みで夏を乗り切れたし、このまま冬の環境でも使ってみようかなと思っておるのであります。手帳を買うなら、夏の事も考えて仕組み化しないとダメなんですよね。いや、ほんま。
そんなことで。
コメント
「夏のあいだは、仕事しない！」（＝仕事のことは忘れる！）
……きっと、「革製糸綴じスケジュール手帳」の発売元祖であるであろう欧米地域のワークパーソンは、「どうせ夏休み中（ジャケット脱いでる時季）には使わないんだし……」という視点で、アレを使っているのではないかと思いますよ。
（ゆえに、高温多湿のくせに「夏のベイカンス」がせいぜい一週間しかない！ という勤勉貧国・日本のビジィネス・マンには、不向きな大きさなのです……たぶん。）
（＾＾；）ｄ
確かにね。
というか、スケジュール管理をするという思想そのものが、比較的「北」の思想なんだろうと思うんですね。寒い国だと夏場でもジャケットくらい着たりするんじゃないですかね。
でも日本の夏は蒸し暑くてたまりませんからね。だから日本人に手帳は向かない。(笑)
でも、僕が思うのは、「仕事」の事ではないんです。自分の夢とか希望とかアイディアとかその展開とか、「仕事」を超えたノート活用なんですね。馬上枕上厠上と言って、良い思いつきは、馬での移動時や寝床の中や寝起き、あるいはトイレの中とかでも、ところかまわず出てきますから、それをどうすくい上げるか？という事なんですよ。
もっと一般的に言うなら「日記」としての記録の必要性もあります。自分が毎日どんな事をしたのかの記録とかね。家計簿とかも、こういう胸ポケットのメモで控えておくとけっこう続きます。ダイエットも、レコーディングダイエットに胸ポケットメモは効果的です。
そういうメモの必要性は季節を問わずに出てくる事ですから、そういう情報整理の仕組みは「通年」で一定化・仕組み化しておけるに越したことはないわけです。そういう意味で「胸ポケット」は重要だなぁと思うわけですよ。単なる「手帳」だと、そこまではカバーしにくいんですよね。
まぁ、そういう話なので、「仕事」だけの話でもないのであります。
ふむふむ。なるほど。
といいつつ、今日は能率手帳A6カジュアル3(1552)という、新商品の手帳を買ってきてしまいましたが・・・
でも、女性の服には通常、胸ポケットがないので……（あってもバストにぶつかって邪魔なので、飾りハンカチ以外は入れられません……）残念ながら、適用外ですね～……☆★
（女性は夏でも冬でもバッグ携行が標準装備なので、カバンのポケットから出し入れしやすいか、が眼目になります。）
おお、ジョッター！５×３カード！ 権之助さんも、かなりの文具ファンですねぇ。
実は5×3カードは、僕は大好きな人なんです。本当は名刺サイズのカードより好きなくらい。あの独特のサイズそのものに、触っていたくなる楽しさがあると思うくらいです。
一時期使ってたんですけど、いかんせん日本においては良い関連ツールが少なすぎるんですね。
で、名刺サイズのカードに流れてしまった、ということなんです。
カードケースにしても、ジョッターのように、一枚はむき出しで「見える化」されてないと、カードとして使うにはメリットが少ないんですよね。まぁ名刺サイズのジョッターもけっこうあるみたいなんですけど、あまりにジョッター的すぎても、ちょっと使いにくいんですよねぇ。
名刺サイズのツールで便利なのは、名刺整理用のクリアフォルダーのたぐい。ToDoとかをどんどん書いて、そういうのに分類整理すると見やすくて良いです。パッと抜き取って追加修正もできるし、入れ替えとかも簡単ですし。また複数枚をとりあえず１ポケットに入れておくとかもできなくはないし。最近はあんまり使ってないですけど、けっこう便利ですよ。
能率手帳A6カジュアル3、検索して見てみましたが縦割りのスケジューラーなんですね。デザインがお洒落だ。最近は縦割りスケジューラーの手帳がかなり出てきましたけど、まだまだ少ないですよねぇ。もっと出てきても良いと思うのですが。個人的には土日が半サイズのは週全体の見渡しがしにくそうでパスなんです。手帳も併用したいという気持ちもちょっとあったりして…。なかなか難しいものです。
書き込みありがとうございます。
いや、しかし「ネタ帳」というのとはちょっと違うというか、なんというか。
とにかくカードをすぐ取り出せるように持っておくと、ものすごく便利なんですよ。小さなメモ帳でもいいし、ポケットがないなら、首から下げるIDカードのような形でもいいし。(そういう名刺サイズのジョッターもあります。ジョッターで検索してみてください。)
まぁ、まず普通に便利なのはToDoかな？今日一日でやろうと思ってる事、やりたいことをリストアップして、カードに書いておく。で、それを見ながら一日行動するとかするわけです。
これをやろうと思うと、手帳では不便なんですよ。カバンから取り出して、またしまってという作業が。
名刺カードならそれこそ、ジーンズのポケットに入れても良いですしね。とにかくToDo作業とかは一年中ずっとやりたいわけですから、なんとか工夫して持ち歩くようにしたいわけです。
でもそうか、女性の場合は胸ポケットがないわけですか。それは不便だなぁ。とくにしっかりと胸のある人は。だから、女性は小さな手帳を好むわけですかね？カバンから取り出すしかないけど、頻繁に見たいし、みたいな。このあたりはちょっと不明だなぁ。うむ。
それを私は個人的に「ネタ帳」と読んでいます（笑）
「しっかりと胸のある」ほうなので、胸ポケットは活用不可能です。お気に入りの鞄のポケットに合わせた手帳を購入するべきか、お気に入りの手帳がぴったり入りやすいサイズのポケットのついた鞄を購入するべきか、が女性にとっての最大の争点ですね。
お気に入りの高い鞄を新調したら、うっかり今までの手帳がポケットに収まらなくなった！ という悲惨な事態を解決するために、新しい鞄のポケットと色に合わせた新しい手帳を７月に買って、全住所録と半年分のスケジュールメモをすべて書き写した……という悲喜劇のヒロインを知っていましたよ、昔☆
そうか、女性の場合だと、カバンと手帳がどうしてもセットにならざるを得ないところがあるわけですね。
全住所録とスケジュールの書き写しというのは大変やなぁ。コピーとかでなんとかならんかったんやろか？
しかし、カバンと手帳、どっちの「お気に入り」を優先するか？は、どうも永遠に解決のつかない問題っぽいですね。ああ、大変だ。
私自身はいささかならず「女性性に欠ける」女性で、ファッション性よりも実用重視のうえに機能性文房具フェチ（笑）なので、まず使いかってのよい「筆記用具セット」を厳選した上で、「それを運搬しやすく、かつ出し入れしやすい」ような鞄を探すのに傾注すれば、それでよし♪
（問題は、気に入ったものを買うのに財力が足りない点です……。涙）