高速道路の無料化が、あまり評価されてないので、なんでかな?とちょっと調べてみたら、いろいろわかったことがあります。

単純化して書くとこうなります。

●A点からB点の移動。

>>>いままで
高速:90分で移動
一般:120分で移動
時間差を金で買っていた。

>>>無料化後
高速:110分で移動
一般:110分で移動
時間もお金も均衡するところで止る。

ということだそうです。

で、これ、みんな「高速90分が110分になるんなら無意味!」と反対してるわけですな。

けど、僕は自転車乗りですからな。一般道が120分から110分に短くなるというところを高く評価しますけど。

台数で言うと、

>>>いままで
高速:1200台
一般:450台

だったのが、

>>>無料化後
高速:1300台
一般:350台

になるよ、というようなことだそうです。

ええやん!
一般道が空く!
素晴らしい!
自転車で走りやすい街になる!
最高!

やっぱりね、概ねの総論として、「自動車は自動車専用道を走る」のが本筋ですよ。だから無料化は正しいと思う。

一般道が空いたら、都市部での年寄りや子どもに優しい街になりますがな。その方がええと思うけどなぁ。

高速が混んでブーブー文句言う人は、車から降りなさいって。電車を使えばよろしい。
高速は概ね物流に使うべきです。

そんなもんね、道幅は一定なんやねんから、車が増えたら混むがな。当たり前。
みんな車に乗らないようにすればいいんです。
自転車に乗りなさい!

で、高速を無料化したら「そうか、私が車から降りるしか他に選択肢がなかったんか」とか、「あれ?自転車と公共交通だけで、相当に便利じゃん?」って気付くことの方が重要ですよ。

CO2削減25%なんやし、みんな車から降りましょう。一般道が空くんだし、自転車で走った方が快適だぞ。
田舎でもこれは同じだと思う。都市部だけの事じゃないと思う。
だいたい田舎でも通勤で車を使ってる人は15分とか20分くらいの道のりを自動車移動とか多いんですよね。車で30分以上のところから通うというのは少ない。

それは自転車で代用可能です。車で15分なら自転車で30分かかりません。それで体に良いのだから、どんどん自転車に乗り換えましょう。
車は「雨の日・買い物専用」にすればよろしい。充分置き換え可能です。
まぁ坂道がちょっと辛いけどねぇ。でも山越えしてまで通勤してるような人が果たしてどれだけいてるのか?って思う。
で、そういう人は無料の高速を使えば良いわけですよ。

自転車の使う空間は自動車の7分の1以下なんですよね。
上記の計算で100台分の車が一般道で減ったとしたら、700人以上の人間が自転車で移動できることになります。通勤での自家用車なんて、まぁたいてい1人しか乗ってないし。ムダの極みですよ。
車通勤なんていらん。
そういう事。

あとは公共交通網を充実させるべきやねんけどなぁ。
田舎のバスとか高すぎるよなぁ。
あれはどうしたらよいのか?よーわからんけど。
とにかく年寄りに車運転させるとかは危ないからよろしくない。
で、年寄りにも移動の自由を満喫させてやるには公共交通網の充実が大切なのですよ。
みんなが車に乗らずにバスや路面電車に乗るような施策をどんどん進めないといけないんですがねぇ。
どうやれば良いかは良く分からんです。

でも、とにかく、一般道が空くなら賛成。世間の58%がブータレてても、僕は賛成。
そういうことです。

コメント

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2009年9月20日23:38

 なるほど。
 そういう視点もありますね!
!(@@)!

シゲ
2009年9月21日0:29

>桐木りすさん
書き込みありがとうございます。
そうですね、視点が違うというか、単純に自転車に乗ってると、ほんとに意味無くクルマの乗ってる人に、かなり腹が立つんですよ。
移動してる人間は同じ「1人」なのに、クルマは車線一本をまるまる塞いで平気でのうのうとしてますし、「クルマに乗っている事自体を考え直すべき」とは思っていないわけですよ。
「その用事、本当にクルマでないとダメなの?自転車じゃアカンの?」って思う。
石油燃やして、道をふさいで。
これねぇ、都市部で自転車に乗ってるとかなり苛つくんですよ。本当に。
まぁクルマでないと無理な用事だからこそ乗ってるんでしょうけど、ほんとうにクルマは邪魔です。本当にじゃま。道路で何が邪魔と言って、クルマほど邪魔なものはない。

「道が混んでいてイライラする」とクルマに乗ってる人は良く言うわけですけど、そのときに最近強く思うのは「それはあんたがクルマで移動して、空間を塞いでるのが原因やんか。」と言うことなんですよ。「その移動、電車やバスではアカンかったんか?」と聞きたくて仕方ありません。

自転車で移動してる身からすると、少なくとも片道15km以内で、晴れた日で、1人の移動で、荷物を運ぶ用事もないなら自転車で移動してくれと真剣に思います。で、クルマで都市部を移動している人の、少なくとも2~3割は自転車に置き換えられるんじゃなかろうか?と思いますねぇ。
1人クルマから降りて自転車に乗り換えたら、いきなり自転車6台分の快適な空間がドーンと一般道に生まれるわけですから、この政策が進められて、一般道が空くのなら、それはそれは、もう願ったりかなったりなんですが。

で、なにより無料化して、高速道路が混んだら、その時こそ「用事もないのに、クルマに乗ってるお前が悪い!」というのが、国民の一般常識になっていくと思うんですよね。
「せめて家族全員で一台などの活用以外ではクルマ移動は控えよう」とか、そういう話になっていくと思う。

ちゅうか、もともと道路空間の共有という話が根本の話なんだから、最後は「数が多いのが問題」というところに行き着かなくちゃウソだと思うんですよ。そこが根本問題なんだし。
ちょっとね、日本社会は自動車メーカー優先社会にしすぎちゃったと思うんですよ。
少し「自動車に乗らない、普通の人の幸せ」も、ちゃんと見て欲しいよなぁと思います。

逆に言うなら、この58%というのは、日本社会がいかに車社会になっているのか、と言うことの証でもあるわけですけどね。
自転車で置き換えられるニーズは、かなり、かなり大きいと僕は実感してますけどねぇ。

あと、世界の流れを見ても、ある程度都市交通は路面電車などが重視されている方向なんですよ。公共交通網の充実っていうのが、かなり大切なんです。そこが充実したら「クルマいらないや」ってなる。そうなれば道が空いて、本当にクルマでないと困るニーズにもメリットが生まれるんですよね。
だから高速道路の無料化と公共交通網の充実は、セットでないといけないんだろうと思うんですが。さて、ではどこからその財源を持ってくるかですけどねぇ。ここの答えは僕にはないです。
はい。

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2009年9月22日0:15

 すごく参考になりました。ありがとうございます。
(ちなみに私は片道15kmまでなら時間と天気と荷物と景色が許してくれる限り「徒歩」移動派です。(笑)

 公共交通網の充実というか再建?は、喫緊の政治的重要課題ですよね。共産党の「赤旗」なんかでは数年前から提言を続けている分野ではありますが、さて、民主党政権で、どこまで変化があるのか……。

 ただ、一方で、目先の「高速道路無料化」のおかげで、こんな事例も起きてしまっているようですよ。(^^;)”
76749.diarynote.jp/200909210806409758/

 とりあえず、一旦「無料化は中止」して、もう少し段階を踏んでいかないと、目先の混乱による社会経済的マイナス面の方が大きいんじゃないでしょうか……。(--;)"

シゲ
2009年9月22日1:18

>桐木りすさん

>公共交通網の充実というか再建?は、喫緊の政治的重要課題ですよね。

そうなんです。これ、本当に最優先で重要なんですよ。本当は。
CO2排出量が地球温暖化問題に関係があるとは、僕は全然思ってないんですが、(だいたい、地球が温暖化してるのは果たして悪いことなのか?というところから疑いがありますから。)
でも、排出権取引とかの政治的問題があるし、すでにCO2排出権は国際政治の取引材料になっているんだから、ある程度の対応は重要なんだと思うわけです。太陽電池など新技術開発の理由付けにもなりますから。
で、そのCO2排出量を減らすという意味では、単純にクルマの交通量を減らす、とくに、空ぶかしや効率の悪い運転をしがちな「個人ドライバー」の移動量を制限するというのが、かなり重要なはずなんですよ。

でも、それが重要なんだとは国民の側がわかっていないのが問題なんだと思うんですよ。

●個人でクルマに乗って、気ままにあちこちに出かける遊興使用

というのが、本当に最優先で重視すべき課題なのかどうか?ですね。運転している間は本も読めず居眠りもできなくて、運動不足にまでなりがちなクルマ移動が、本当に「個人の自由」なのかしらん?ってことなんですよ。

個人がクルマを使用しなければならない状況というのは、自動車会社だけが有利で、モータリゼーションがある程度整ってしまった現代では、デメリットもかなり多い環境なんじゃないのか?って事なんですけどね。

なので、僕個人の気持ちで言うなら、公共交通が整っている都市部では個人の自家用車所有には、かなりの高額な税を新設してもかまわないのではないか?って思うんですよ。
でも、そんな事を政治家は言えないと思うんですよね。だって、高速が混んで遅くなるというだけで、58%もの人が「そんなんイヤや!」とわがままを言うてるわけですから。

●そんなもんは単なるワガママじゃ!

と私は言いたい。
公共交通網を充実させる(タクシー含む)、自転車で移動しやすくするという事の方が、はるかに多くの人間にメリットが大きいはずなんですよ。個人の自家用車を、本当の意味で「超贅沢品」にして、高税をかけて、そのお金で、たとえばバス・地下鉄の無料条件を緩和して拡大したり、タクシーの初乗り料金をガクンと下げるというようにするのが、本当は一番いいんです。

自家用車一台購入すると、最低でも500万円はかかるとか。自動車会社も薄利多売ではなく、超高級車を高い値段で売るのを主力商品にするようにした方が良いんですよ。
なぜなら、そうすれば「道路」が空くので、クルマによる移動が圧倒的に快適になるからです。「あこがれのクルマ移動」にすればいいのです。高税を取って。道路面積はもともと有限なんですから。クルマを薄利多売するというビジネスモデル自体が、すでに終わってるって事なんですよ、ほんとうは。

でも、こんな事を言って、賛同出来る人が、果たしてどれだけいてるのか?って事でして、このあたりは、民度の問題なんだろうなぁと思います。
そこをキチンと納得するためには、実はもっと高速が混んで、不便にならないと一般庶民は分らないんだろうなぁと思います。
なので、「高速が混む」と言う事自体、僕は大歓迎だったりするんですよ、本当は。

「もっと混め!そしたら本当に困るから。そしたらクルマの数が多すぎるのだという本質問題に気付くだろう。」ってことなんですけどね。
もう、クルマはそんなにたくさんいらんでしょ。たぶん。

シゲ
2009年9月22日1:40

そうそう、追加で書いておくと、実は高速道路の渋滞の理由のひとつに「運転者のスキル」というのが大きな原因のひとつになっているというのもあるんですよ。
適正な車間距離とスピードを保てれば、同じ道路面積でも交通量がかなり変わるとか、そういう話があるんです。だからこそ「薄利多売」で素人ドライバーが運転するというのは大問題なんですよね。

で、これは都市部での道路においても同じでして、日曜日に自転車で車道を走っていると自転車に対してクラクションを鳴らすという言語道断の道路交通法違反をするクルマがいかに多いか。(クルマはつねに人や自転車に対して緊急停止できる安全速度で走る安全速度義務がありまして、クラクションを鳴らすのは、その安全速度でも危険が生じかねない場合にやむなく使用すると言う存在なわけです。なので、「クラクションを鳴らす前にスピード落とせやボケ!」というのが本当のところなのです。)
そういうクラクションをパパパパパパーと鳴らしてるのは、実はほとんどが日曜日だけクルマに乗ってる「素人ドライバー」なんですよねぇ。これが。本当に困ったことに。

だから、「適正なドライバースキルの周知徹底」ということがかなり重要なんですけど、それはあまり重視されていない。このシルバーウィークの大渋滞だって、ドライバースキルが低いから起きている部分がかなり大きいわけです。実に馬鹿馬鹿しい話です。

このあたり、実は電気自動車だと、「完全自動運転」の技術導入も簡単になるので、そういう方向性での技術開発とかはあっても良いよなぁとは思います。良く混む高速道路などでは電気自動車だと車間距離を適正に自動的に取るようなモードを用意しておいて、そういうクルマ購入を優遇するとかね。ガソリン車に高税をかけて電気自動車に優遇措置を取って、クルマの運転スキル自体をクルマに覚えさせるとかした方が良いのじゃないかなぁと思うのですよ。

概ねは、そういう方向なんじゃないですかねぇ。
ともあれ、高速が混むことは、そういう事を「国民全員」が考え直すにも良いので、やっぱり僕は歓迎なのであります。

お日様だいすき
2009年9月22日17:37

ここ一週間で関西経由ここから2人、東京、山梨、東京、長野飯田市経由で、自然エネルギー関連の視察と議員へのロビー活動などでほぼ3500kmほど走ってCO2大量に出してきました。プリウスで今回は平均23km/Lぐらいです。

1000円高速の経済効果?でそこら中で渋滞。長距離トラックは時間割引待ちでパーキングエリア、サービスエリアでエンジン掛けたまま・・・。

さて、自動車産業が雇用に果たしてる役割が問題。これを高齢化社会を支える産業にシフトすればいいのですが、産業資本は相も変わらず、加工貿易で富を生み出すのが仕事と思ってる。

で、過剰設備投資をしてしまう訳です。内需拡大型経済というか、地域の自給力を上げる設備投資にこそ資金を投入するべきなんですがね。ここの資本はそうは思っていない。

未来の社会をデザインする政治家が未来の日本のビジョンを持っていなかったし、国民も目先のプレゼントを個別に欲していたのでした。

お日様だいすき
2009年9月22日19:31

で、社会の設備投資資金をどこへ振り向けるのか、です。

ただ、現生世代は未来世代との公平性は考えていなくて、自分の生きてる限りのところで自己の利益を最大化しようと考えています。

で、未来世代の利用可能な資源は劣化する。まあ、出来る限り、サービスやモノの値段に正しくコストを載せる仕組みを組み込み事でしょう。

でも、目先安いって実に魅力的ですわ。

シゲ
2009年9月23日1:20

>お日様だいすきさん

書き込みありがとうございます。

>産業資本は相も変わらず、加工貿易で富を生み出すのが仕事と思ってる。

の点、まさに小泉政権がそうでした。派遣によって低賃金労働力を確保したい、という発想がまさにそれで、結局、「加工貿易」程度のお手軽輸出産業の運営を手軽にしただけの政策でしかなかったというのが、根本問題だったのだろうと思います。
お日様だいすきさんがおっしゃるように、たとえば高齢化社会を支えるための充実したサービス産業を国内に育成したり、あるいは太陽電池をはじめとする新技術を世界で戦える、圧倒的高機能化して技術優位性で稼ぐというような付加価値を高める戦略を併用するなど、単なる「お安い製品を輸出して稼ぐ」というバカ発想とは異なる社会の仕組み作りが必要だったはずなわけですよ。21世紀に入って以降の日本は。
でも、結果としてお手軽な加工貿易産業くらいしか元気が出ない仕組みになってしまったわけでして。

そういう流れが、これから大きく変わっていけばうれしいのですが、さて、どうなりますことやら。

お日様だいすき
2009年9月26日7:41

それと、生み出された価値によって動く経済を作らねばならないのです。基本は、地産地消。わざわざ遠くから運ぶことは無い。運ぶコストは実は大きな環境負荷となr事に気が付かねばなりません。

でも、情報過疎の時代の人たちは舶来ものとかブランド信仰という付加価値情報に植えてましてね・・・。田舎ものほど外車に乗りたがるようなんです。で、いつまで経っても自立できない・・・。困ったもんです。

シゲ
2009年9月26日9:41

> お日様だいすきさん
そうですね。地産地消は環境負荷はもちろん、たとえば食品なら栄養価の面でも理にかなったものである事が多いように思います。ジェットエンジンやらをふかして、海外製品を輸入するという事自体に大きな問題があるのでは?と思います。

>田舎ものほど外車に乗りたがるようなんです。

という点に関しては、自転車エッセイをたくさん書かれている疋田智さんが、「アジア地域の人間はクルマがリッチで、自転車は貧乏くさいと思っているフシがある。しかし世界の先進の都市では、自転車こそが先進でリッチなのだ、というイメージがあるのだ。その意識のギャップが問題だ。」というような事を書かれてまして、そのとおりだなぁと思うのですよ。

●石油を燃やして、場所食いなクルマに、ひとりで乗ってること自体がダサイ。時代遅れ。

という意識を、とにかく早く定着させたいですね。

●自転車がおしゃれでカッコイイ。

という感覚。
こういうものは流行になってしまった方が良いと思いますねぇ。

とは言うものの、まぁ自転車は定着するのは確実です。なんせ日本は島国で、道路面積自体にどうしても上限が出ますから。道路整備のスピードより、クルマ販売台数の方が多いというのが、いまの現状でしょう。それがおかしいわけですからね。そりゃイヤでも自転車優位になっていきますよ。

●クルマはださい。自転車はおしゃれ。

まぁ、おおむね、流行はそういう流れでしょう。

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