(冒頭追加:2009.10.16)-------------------
マスキングテープより、もっと良い商品を見つけましたので、この記事に関しては前言撤回。以下の記事を読んでください。
■丈夫なインデックス 686S は、バインダーノートの「新規フォルダ作成ツール」だ。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200910161118038728/
(追加部分終了)------------------------------------
またツイストリング・ノートのお話し。
●抜き差し簡単なリングノート:ツイストリング・ノート(LIHIT LAB)
http://hitoyomi.diarynote.jp/200903181525509768/
このノートがバインダーノート的特徴が色濃い、という話はちょろっとしましたけど、その続きです。
今回は
●バインダーノートにはインデックスが必須である。
という事と、
●インデックスにはマスキングテープがすごく便利
という話を書きます。
マスキングテープに関しては、まずこちらをどうぞ。
●マスキングテープの本
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811171434261436/
まず、バインダーノートと普通の綴じノート(大学ノートやリングノート)とで、大きく違うのは、「検索性」なんですね。
で、一般的には「綴じノートは頁の組み替えができず検索性が低く、バインダーノートは頁の組み替えができて検索性が高い」と言われているわけですが、そんなものは大嘘でして。(笑)
実は綴じノートは、頁が固定されているので、頭から順番に書いていけば、時系列でキチンと情報が並びます。なので、実際にはかなり検索性は良いのです。人間はおおまかには時系列で物事を考えているからです。「あの打合せをしたのは2ヶ月くらい前だよな」とかけっこう覚えてるんです。
で、綴じノートは「頭から順番に書いていき、日付とタイトルも必ず書く」というルールさえ守っていれば、まぁさほど不便ではありません。「どこに書いたっけ?」と何度か頁をめくっていれば、まぁだいたい自分のメモなのだから、出てきます。
で、この「何度か頁をめくる」という事で、「この頁の次にこの項目があって、あの項目はノート全体の真ん中くらいで」とかいう、自分なりの「インデックス」が頭の中に出来上がるんですね。まぁ、一冊の本を読むのと同じようなものです。
綴じノートだと、そういう「シーケンシャルなインデックス」というものが、必然的にできあがります。要は頭から書いていくだけで、そういうインデックスが出来上がる。だから「普通のノート」は、「普通に使いやすい」わけです。
しかし、バインダーノートは、そういうわけには行きません。
なんせ、組み替え自由ですから。「あのどうでも良いいたずら書きを描いた、その裏側に書いておいたはずだ」とか、そういう記憶の手法がまったく役に立たないんですね。
綴じノートが持っている「順番は不変」というルールが壊れているわけです。
だから、バインダーノートを上手に使おうと思ったら、インデックスをいかに付けるのか? と言うことが活用のキモになります。
もちろん、組み替え・差し替えを出来る限りせずに、ほとんど綴じノートと同じように使うという使い方をバインダーノートでやることもできます。それは「組み替えはよっぽどの事がない限りしない」というようなルールを自分で確定するという事でして、そういうルールを守る方が好きという人はその方が快適だと思います。
でも、せっかくバインダーノートを使うのなら、やっぱり組み替え・差し替えをして、トライアンドエラーをしてみたいじゃないですか? そうなると、やっぱり何らかのインデックスがないと使いにくいというのがバインダーノートの宿命になってくるんですね。時系列でまとめられない、というのはそういう事なんです。
で。
実は、この「インデックス」というのがくせ者で、かなり相当に難しい問題なんですよね。
従来のシステム手帳やB5・26穴バインダーなどでは、「見出し用紙」などが売られておりました。厚紙等で飛び出す耳のついた区切り頁を作ってあるわけです。
はじめのうちは、この区切り用の「見出し用紙」がけっこう便利なんですけど、そのうち不満が出てくるんです。要は「厚くて、重くて邪魔」って事なんですね。単に区切りに利用しているだけですから。ムダにノートが厚くなって、本当に邪魔なんです。
しかも「耳」を飛び出させているがゆえに、その「耳」を保護する意味でも厚紙でつくらなきゃいけなかったりするわけです。なので、どんどんバインダーの厚みを厚紙が浸食してくるわけです。バインダーに挟めるリフィルの枚数には限りがありますから、この厚紙の区切りシートである「見出し用紙」ってのは、「必要だけど邪魔」という、なんともアンビバレンツな感情を引き起こす宿命があったわけです。
で、結局、バインダーノート類を活用するためには、ポストイット等の「付箋紙」を使うのが便利、という事になるんですね。
この付箋紙をどんどん貼付けて、「耳」にして、ノートをパッと開くようにするという事を、僕はもう随分前からやってきましたし、そういうことをやってる人も多いと思います。
ただ。
このポストイット等を使った付箋紙による見出しというのは、いかんせん、
●薄い
という問題があるんですね。
頁から「耳」を飛び出させて目立たせるわけですから、カバンの中などに入れると、どうしても飛び出した部分が折れたり、擦れたりして傷むんです。そうなると、見にくかったり見つけにくかったりしてインデックスとしての役割を果たさなくなってくるんですね。まぁ、すぐに新しい付箋に変えればいいだけの話なんですが。
ただ、付箋紙は、単なる「耳」にするには、ちょっと長さが長くて、ノートに書いた文字を隠してしまう嫌いがあるんですね。
これがまた問題で。
で、そういう事を解決するために飛び出し部分にだけ色がついていて、そのほかは透明になっている付箋紙も登場してますが、あれは厚みが薄すぎて、すぐに折れ曲がってしまって全然、まったく話になりません。(一刀両断。あれは売るのをやめた方がいいと思う。ちゃんと使いやすいかどうかの検証がされてないんよなぁ。)
ということで、この問題はかなり気になってたことなんですよ。僕的には。
普通の紙のポストイットの飛び出し部分をセロハンテープ等で補強して「耳」にしたインデックスを自作するとかまでしてたんです。これはあまりに手間がかかりすぎるのが大欠点。でも、ほんとうに必要で長く使う「耳」の場合は、必ず自作してました。
でも、最近は、この問題が表題にも書いた「マスキングテープ」によってかなり解決してきたんですね。
写真にあるように、ツイストリング・ノートにつけるインデックスには、最近登場してきた、カラフルなマスキングテープを使って「耳」をつけるようにしてるんです。
作り方も超簡単で、マスキングテープを2~3cmちぎって、先を半分に折って、ノートから飛び出るように貼るだけ。
それだけなんですが、厚さの問題も解決するし、飛び出しによる「傷み」の問題も、マスキングテープを折って二重にしている事で、かなり解消されます。それに、傷んできても、新しい「耳」を、すぐに手軽に作れますしね。ここがとても良いところです。色も豊富にあるので、分類にも便利なんです。
マスキングテープは、貼ってはがしてという作業が簡単にできるので、インデックスの付け替えもすごく簡単ですし、インデックスの位置の微調整も簡単です。見た目にも可愛いし、女性にもおすすめできます。
また、必要ならマーカーを使って「耳」のところに文字を書いて見出しにしてやっても良いわけです。飛び出した耳の部分に、「住所録」とか書いて使うって事ですね。
バインダーノートにはインデックスが必須なわけですが、そのインデックス道具としては、いまのところ、このマスキングテープによる「耳」がベストの解決法でして、僕的には、もう他の手法を使う事は考えてないくらいです。
マスキングテープは、たとえば名刺でも良いのですが、そういう小さなメモ用紙等を、ノートに貼付ける作業とかにも便利なので、1巻だけは、いつもカバンに入れてますし、テープの色が分類等に便利なので、何色ものテープを10cmくらいずつちぎって、ツイストリングノートのいちばん最後の頁に貼付けてあります。
メモを取っていくうちに、あらたなテーマや分類を思いついた時に、さっと「耳」を作って、そこにテーマのキーワードでも書いてしまうと、ノートを見るたびに「耳」のキーワードが目に飛び込んでくるので、継続的にメモを取るとかしやすくなってくるんですよ。
そんなこんながありますので、バインダーノートにはマスキングテープはすごく便利です。
もちろんツイストリング・ノートにも必須。たいへんおすすめできますので、ぜひご活用くださいませ。
09年9月5日追記----------------------------------------
関連記事-------------------------------
■抜き差し簡単なリングノート:ツイストリング・ノート(LIHIT LAB)
http://hitoyomi.diarynote.jp/200903181525509768/
■ツイストリング・ノート、その後。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200907130854311462/
■ツイストリングノート:用紙を八折りにして持ち歩く。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200909050152412990/
■ツイストリングノートはドキュメントスキャナと相性が良い。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200909131056294519/
■ツイストリングノートを半分折りにしたB5の横幅は、手帳の見開きサイズとあまり変わらない。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200907290827471613/
--------------------
■モレスキン・リングノート・普通のノートなど、綴じノートには、最初にページ番号を打つと良い。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200907171059448704/
■ノートは再読することが大事。(書評:脳を「見える化」する思考ノート)
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811041235101488/
■予備校に行くのではなく、授業をちゃんとノートすることが人生では大切だ。
(書評:東大合格生のノートはかならず美しい)
http://hitoyomi.diarynote.jp/200810281406446294/
マスキングテープより、もっと良い商品を見つけましたので、この記事に関しては前言撤回。以下の記事を読んでください。
■丈夫なインデックス 686S は、バインダーノートの「新規フォルダ作成ツール」だ。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200910161118038728/
(追加部分終了)------------------------------------
またツイストリング・ノートのお話し。
●抜き差し簡単なリングノート:ツイストリング・ノート(LIHIT LAB)
http://hitoyomi.diarynote.jp/200903181525509768/
このノートがバインダーノート的特徴が色濃い、という話はちょろっとしましたけど、その続きです。
今回は
●バインダーノートにはインデックスが必須である。
という事と、
●インデックスにはマスキングテープがすごく便利
という話を書きます。
マスキングテープに関しては、まずこちらをどうぞ。
●マスキングテープの本
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811171434261436/
まず、バインダーノートと普通の綴じノート(大学ノートやリングノート)とで、大きく違うのは、「検索性」なんですね。
で、一般的には「綴じノートは頁の組み替えができず検索性が低く、バインダーノートは頁の組み替えができて検索性が高い」と言われているわけですが、そんなものは大嘘でして。(笑)
実は綴じノートは、頁が固定されているので、頭から順番に書いていけば、時系列でキチンと情報が並びます。なので、実際にはかなり検索性は良いのです。人間はおおまかには時系列で物事を考えているからです。「あの打合せをしたのは2ヶ月くらい前だよな」とかけっこう覚えてるんです。
で、綴じノートは「頭から順番に書いていき、日付とタイトルも必ず書く」というルールさえ守っていれば、まぁさほど不便ではありません。「どこに書いたっけ?」と何度か頁をめくっていれば、まぁだいたい自分のメモなのだから、出てきます。
で、この「何度か頁をめくる」という事で、「この頁の次にこの項目があって、あの項目はノート全体の真ん中くらいで」とかいう、自分なりの「インデックス」が頭の中に出来上がるんですね。まぁ、一冊の本を読むのと同じようなものです。
綴じノートだと、そういう「シーケンシャルなインデックス」というものが、必然的にできあがります。要は頭から書いていくだけで、そういうインデックスが出来上がる。だから「普通のノート」は、「普通に使いやすい」わけです。
しかし、バインダーノートは、そういうわけには行きません。
なんせ、組み替え自由ですから。「あのどうでも良いいたずら書きを描いた、その裏側に書いておいたはずだ」とか、そういう記憶の手法がまったく役に立たないんですね。
綴じノートが持っている「順番は不変」というルールが壊れているわけです。
だから、バインダーノートを上手に使おうと思ったら、インデックスをいかに付けるのか? と言うことが活用のキモになります。
もちろん、組み替え・差し替えを出来る限りせずに、ほとんど綴じノートと同じように使うという使い方をバインダーノートでやることもできます。それは「組み替えはよっぽどの事がない限りしない」というようなルールを自分で確定するという事でして、そういうルールを守る方が好きという人はその方が快適だと思います。
でも、せっかくバインダーノートを使うのなら、やっぱり組み替え・差し替えをして、トライアンドエラーをしてみたいじゃないですか? そうなると、やっぱり何らかのインデックスがないと使いにくいというのがバインダーノートの宿命になってくるんですね。時系列でまとめられない、というのはそういう事なんです。
で。
実は、この「インデックス」というのがくせ者で、かなり相当に難しい問題なんですよね。
従来のシステム手帳やB5・26穴バインダーなどでは、「見出し用紙」などが売られておりました。厚紙等で飛び出す耳のついた区切り頁を作ってあるわけです。
はじめのうちは、この区切り用の「見出し用紙」がけっこう便利なんですけど、そのうち不満が出てくるんです。要は「厚くて、重くて邪魔」って事なんですね。単に区切りに利用しているだけですから。ムダにノートが厚くなって、本当に邪魔なんです。
しかも「耳」を飛び出させているがゆえに、その「耳」を保護する意味でも厚紙でつくらなきゃいけなかったりするわけです。なので、どんどんバインダーの厚みを厚紙が浸食してくるわけです。バインダーに挟めるリフィルの枚数には限りがありますから、この厚紙の区切りシートである「見出し用紙」ってのは、「必要だけど邪魔」という、なんともアンビバレンツな感情を引き起こす宿命があったわけです。
で、結局、バインダーノート類を活用するためには、ポストイット等の「付箋紙」を使うのが便利、という事になるんですね。
この付箋紙をどんどん貼付けて、「耳」にして、ノートをパッと開くようにするという事を、僕はもう随分前からやってきましたし、そういうことをやってる人も多いと思います。
ただ。
このポストイット等を使った付箋紙による見出しというのは、いかんせん、
●薄い
という問題があるんですね。
頁から「耳」を飛び出させて目立たせるわけですから、カバンの中などに入れると、どうしても飛び出した部分が折れたり、擦れたりして傷むんです。そうなると、見にくかったり見つけにくかったりしてインデックスとしての役割を果たさなくなってくるんですね。まぁ、すぐに新しい付箋に変えればいいだけの話なんですが。
ただ、付箋紙は、単なる「耳」にするには、ちょっと長さが長くて、ノートに書いた文字を隠してしまう嫌いがあるんですね。
これがまた問題で。
で、そういう事を解決するために飛び出し部分にだけ色がついていて、そのほかは透明になっている付箋紙も登場してますが、あれは厚みが薄すぎて、すぐに折れ曲がってしまって全然、まったく話になりません。(一刀両断。あれは売るのをやめた方がいいと思う。ちゃんと使いやすいかどうかの検証がされてないんよなぁ。)
ということで、この問題はかなり気になってたことなんですよ。僕的には。
普通の紙のポストイットの飛び出し部分をセロハンテープ等で補強して「耳」にしたインデックスを自作するとかまでしてたんです。これはあまりに手間がかかりすぎるのが大欠点。でも、ほんとうに必要で長く使う「耳」の場合は、必ず自作してました。
でも、最近は、この問題が表題にも書いた「マスキングテープ」によってかなり解決してきたんですね。
写真にあるように、ツイストリング・ノートにつけるインデックスには、最近登場してきた、カラフルなマスキングテープを使って「耳」をつけるようにしてるんです。
作り方も超簡単で、マスキングテープを2~3cmちぎって、先を半分に折って、ノートから飛び出るように貼るだけ。
それだけなんですが、厚さの問題も解決するし、飛び出しによる「傷み」の問題も、マスキングテープを折って二重にしている事で、かなり解消されます。それに、傷んできても、新しい「耳」を、すぐに手軽に作れますしね。ここがとても良いところです。色も豊富にあるので、分類にも便利なんです。
マスキングテープは、貼ってはがしてという作業が簡単にできるので、インデックスの付け替えもすごく簡単ですし、インデックスの位置の微調整も簡単です。見た目にも可愛いし、女性にもおすすめできます。
また、必要ならマーカーを使って「耳」のところに文字を書いて見出しにしてやっても良いわけです。飛び出した耳の部分に、「住所録」とか書いて使うって事ですね。
バインダーノートにはインデックスが必須なわけですが、そのインデックス道具としては、いまのところ、このマスキングテープによる「耳」がベストの解決法でして、僕的には、もう他の手法を使う事は考えてないくらいです。
マスキングテープは、たとえば名刺でも良いのですが、そういう小さなメモ用紙等を、ノートに貼付ける作業とかにも便利なので、1巻だけは、いつもカバンに入れてますし、テープの色が分類等に便利なので、何色ものテープを10cmくらいずつちぎって、ツイストリングノートのいちばん最後の頁に貼付けてあります。
メモを取っていくうちに、あらたなテーマや分類を思いついた時に、さっと「耳」を作って、そこにテーマのキーワードでも書いてしまうと、ノートを見るたびに「耳」のキーワードが目に飛び込んでくるので、継続的にメモを取るとかしやすくなってくるんですよ。
そんなこんながありますので、バインダーノートにはマスキングテープはすごく便利です。
もちろんツイストリング・ノートにも必須。たいへんおすすめできますので、ぜひご活用くださいませ。
09年9月5日追記----------------------------------------
関連記事-------------------------------
■抜き差し簡単なリングノート:ツイストリング・ノート(LIHIT LAB)
http://hitoyomi.diarynote.jp/200903181525509768/
■ツイストリング・ノート、その後。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200907130854311462/
■ツイストリングノート:用紙を八折りにして持ち歩く。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200909050152412990/
■ツイストリングノートはドキュメントスキャナと相性が良い。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200909131056294519/
■ツイストリングノートを半分折りにしたB5の横幅は、手帳の見開きサイズとあまり変わらない。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200907290827471613/
--------------------
■モレスキン・リングノート・普通のノートなど、綴じノートには、最初にページ番号を打つと良い。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200907171059448704/
■ノートは再読することが大事。(書評:脳を「見える化」する思考ノート)
http://hitoyomi.diarynote.jp/200811041235101488/
■予備校に行くのではなく、授業をちゃんとノートすることが人生では大切だ。
(書評:東大合格生のノートはかならず美しい)
http://hitoyomi.diarynote.jp/200810281406446294/
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