えー、このブログに書いた、
世界大不況の原因。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812281240316894/
が、検索サイトで人気という事もあって、「じゃあ不況から脱出するには、どうしたらいいの?」というのがありまして、とても気になっておりました。
で、そんなこともあって、仕事で、少し関係があったので、以下の本を読んでみました。
脱「ひとり勝ち」文明論
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4903908135
日本経済の勝ち方 太陽エネルギー革命
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4166606913
どちらも太陽電池とリチウムイオン二次電池と電気自動車について語っている本でして、これを読むと、
●未来は明るい!
という気持ちになってくるのが、とても良いのであります。
不況不況と暗い話ばっかりで嫌になってしまいますが、それは「お金」の問題だけにフォーカスしているからで、それよりももっと現実を動かしている「エネルギーの作り方・在り方」にフォーカスしたら、「うわ!こんな可能性があったのか!」と驚くことになります。
エネルギー問題を、単純化してしまうと、火力発電や原子力の話になりまして、これはようするに「石油」と「ウラン」の奪い合いの構図になるわけです。
これらは、どこまで行っても限りある資源ですから、もともと、
●未来はない
エネルギー体系なわけですよ。
いまの人類社会の仕組みは、すべて、この限界のあるエネルギーに支えられているからこそ、「未来はない」となって不安が渦巻き、不況やら戦争やらにおびえ苦しむという事になるわけです。目指すべき方向が見えないという事なんですね。
しかし、「太陽電池+蓄電池+電気自動車」をセットにして考えると、まずエネルギー自体が「繰り返し活用可能」な、
●未来のある
技術だというのが見えてきます。太陽電池を作るために石油やら電気やらは必要ですが、一度作れば、最低でも20年間は、太陽エネルギーをずっと使えるんですね。
しかも太陽というのは、地球全体、人の住んでいるところなら照っていますので、石油のように産出国とか利権を持った国だけが潤うというものでもないわけです。
設置したその日から電気が使えて、最低でも20年間はずっと使える。(耐用年数は実質はもっと長いと思います。)
で、ザクッと総量を言うなら、「脱『ひとり勝ち』文明論」によるなら、
「地球の地表面積の1.5%(=砂漠の全面積の7%)に太陽電池パネルを貼り詰めれば、世界中の70億人がアメリカ人と同程度のエネルギーを使った豊かな生活を送ることが可能になる。」
という事になりますし、「日本経済の勝ち方 太陽エネルギー革命」の言い方によれば、
「サハラ砂漠(1000万km2)の5~10%の面積にソーラー・パネルを敷き詰めると、世界のエネルギー需要の100%を生み出すことができる。」
という話になります。
で、この話がすごいのは、別にこれが50年後とか20年後には、という未来の話ではなくて、
●いますぐ実現できる
話なんだ、ってことです。
太陽電池というのは、ずっと太陽光→電気の変換効率が悪くて、少量の電気しか得られない媒体だという印象がありましたし、僕もずっとそう思ってたのですが現実には技術革新があって、いままで数%の変換効率だったものが、いまでは15~20%の変換効率にあがっていて、この効率なら、面積さえ確保できれば、世界中の電気需要をまかなえるというところまでになっている、ということなんですね。
で、この2冊の著者、おふたりともが、「あとは価格を下げる事が必要だから、政府主導で大量にソーラーパネルを生産できるような政策をすれば良い」と言う話になってます。年に10兆円規模の国家投資で、日本が世界に貢献できるエネルギー体系の転換を提案できるという話なわけです。
それだけでも壮大かつ、夢のような話ですが、ここに「電池」と「電気自動車」の話が加わって、話はより明るくなるんですね。
まずソーラーパネルだけでは、日中にしか電気が使えないわけですが、電池があればそれを貯めておくことができます。その電気を貯めるための技術として、リチウムイオン二次電池とスーパーキャパシタ(電気二重層コンデンサなど)があるんですね。
とくにリチウムイオン二次電池は電気の圧縮率が良いので、電気自動車の電池として、かなり可能性が高いのです。いまハイブリッドカーというのが話題になってますが、トヨタのプリウスに使われてるのがニッケル水素の電池だそうです。リチウムだともっと圧縮率が良くなるので、「エンジン」ではなく「モーター」で走れるようになります。
で、クルマがガソリンで動く「エンジン」駆動ではなく、電気で動く「モーター」駆動になるとどうなるか? というと、まず「ギアチェンジ」という操作がいらなくなるんですね。ガソリンエンジンだと低速な時にトルク(力)がないので、高速回転にしてギアでタイヤにゆっくりと力を与えるというやり方をしないといけないわけですが、モーターだと、そういう手間は電圧操作だけで済みます。
ということは、クルマのクランクやらシャフトやらの「力を伝えるための機構」というものが不要になりますので、たとえば、「脱『ひとり勝ち』文明論」の著者である清水浩さんが作った電気自動車、「Eliica(エリーカ)」だと、タイヤの中にモーターを入れ、しかもクルマの車輪を全部で8個に増やした構造になっているのですが、こうすると、エネルギー効率がすごくよくなるわけです。
「エンジン」のクルマのように、ギアやら鉄の棒やら、そういう持って回ったエネルギーの伝え方をするのではなくて、「モーター」のクルマなら、いきなりタイヤを回すことができる。エンジンクランクやらシャフトなどの力の伝達部品が多い事によって失われていたエネルギーを無くさずに済むわけです。
で、そのモーターを回すための電池は床に敷き詰めてしまう。こうすると、車内が広くて、荷物の積み卸しもラクで、一回の充電で300km(東京から名古屋くらいまで)の距離を走れるクルマが作れます。
しかも速度は、最大370km/hですから、新幹線より速い。そんなクルマが作れてしまうのだそうです。
しかも、
●電気代も安い。
というオマケまであります。
「日本経済の勝ち方 太陽エネルギー革命」によれば、三菱電機が開発中の「i MiEV(アイミーブ)」を引き合いに出して、東京大阪間の電気代を深夜料金で計算して500円としてます。
●東京-大阪間、500円!
まぁびっくりしてしまいます。(が、まぁこの計算は発電所が原子力を使っているとか、そういうことも勘案しないと、よろしくない話ですが。)
どちらの著者の方も「しかも、電気自動車ならCO2排出ゼロ!」という事をおっしゃるわけです。(僕は「CO2が地球温暖化の犯人かどうかわからないし、なにより地球温暖化が悪い事かどうかもわからない」と思う立場の人なので、この部分はどうでも良いですが。)
ともあれ、画期的は画期的でしょ?
で、こういう技術革新の基礎技術は、もうすでに世界に広がっていて、ついこの間まではソーラーパネルなんかは普及率その他でも日本が世界のトップだったのだけれど、ドイツや中国に抜かされてるんだそうです。
●あかんやん!
ちゅう話ですね。
●がんばらな!
ちゅうことです。
たとえば電気自動車でも、アメリカではテスラ・モーターズの「ロードスター」というスポーツカーがすごい人気だそうですし、つぶれかかってるGMだって、モーター駆動で、緊急用発電機としてガソリンエンジンを積んだ「ボルタ」という電気自動車を開発しているのだそうです。
ようするに、もう、地球全体が、「太陽電池+蓄電池+電気自動車」の世界に走り出してるし、そっちにどんどん行かないとアカンよ、という話です。
で、重要なのは自動車という、いちばんの「石油食い」の道具が電気に変わって、しかも電気の供給が太陽電池という「繰り返し使用可能」な供給源になると、石油の利権争いであるとか、産油国の利権争いであるとか、先進国と途上国の経済格差とか、そういう「限界あるエネルギーによって規定されてしまっていた問題」のほとんどが、解決とは言わないまでも、根本からひっくり返ってしまう、という事なんですね。
もう、いままでの石油という「有限界エネルギーによる世界観」が通用しなくなる。「循環系エネルギーによる新しい価値体系」を生み出していく可能性がある。
という話なわけです。
それがどういうものになるのかは、全然わからないですけど、かなり面白そうな話です。
実際僕は、上記の太陽電池を生産する工場の生産設備の効率化を図るための装置のパンフレットを作っていたり、電気二重層コンデンサを作っている会社の投資家向けパンフレットを作っていたり、リチウムイオン二次電池の素材開発に役立つ分析機器のパンフレットを作っていたりしますんで、このあたりの動向をひしひしと感じます。
不況のおかげで、いまいち動きの鈍かった「新世代への転換」が、いま、ものすごい勢いで動き出してるという感じが、はっきりとあるんですね。
実際、リチウムイオン二次電池とかは生産しているのが日本の特に関西圏に集中してますし、太陽電池もシャープさんとかありますしね。日本の企業が果たす役割は大きいと思います。
もちろん、こういう動きは、急激に経済を回復させるような種類のものではありませんが、技術や社会の方向性ということで、これから10年、20年の人類が進むべき方向性として、とても重要だと思います。
ポイントは「限界のあるエネルギーから、循環可能なエネルギーへ」という事です。そこで文化や社会体制まで、全部が変わっていく可能性があるってことですね。
もう、ほんま、不況は飽きました。
ええかげん、明るい未来に向かって歩きましょうや。
銭・金も大事なんですが、(命の次に大事。) その銭・金というものは、「価値交換」に使うものでして、で、交換されるものは、基本的にエネルギーなんですよね。その交換される「モノ」に、いままで限界があったから問題だったわけで、今後はそうでもなくなるわけです。(石油は石油で石油化学で必要とかいろいろあります。)
不況、不況と愚痴を言うのは、もうやめにして、新たな時代に向かって歩きたいと思うのであります。はい。
世界大不況の原因。
http://hitoyomi.diarynote.jp/200812281240316894/
が、検索サイトで人気という事もあって、「じゃあ不況から脱出するには、どうしたらいいの?」というのがありまして、とても気になっておりました。
で、そんなこともあって、仕事で、少し関係があったので、以下の本を読んでみました。
脱「ひとり勝ち」文明論
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4903908135
日本経済の勝ち方 太陽エネルギー革命
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4166606913
どちらも太陽電池とリチウムイオン二次電池と電気自動車について語っている本でして、これを読むと、
●未来は明るい!
という気持ちになってくるのが、とても良いのであります。
不況不況と暗い話ばっかりで嫌になってしまいますが、それは「お金」の問題だけにフォーカスしているからで、それよりももっと現実を動かしている「エネルギーの作り方・在り方」にフォーカスしたら、「うわ!こんな可能性があったのか!」と驚くことになります。
エネルギー問題を、単純化してしまうと、火力発電や原子力の話になりまして、これはようするに「石油」と「ウラン」の奪い合いの構図になるわけです。
これらは、どこまで行っても限りある資源ですから、もともと、
●未来はない
エネルギー体系なわけですよ。
いまの人類社会の仕組みは、すべて、この限界のあるエネルギーに支えられているからこそ、「未来はない」となって不安が渦巻き、不況やら戦争やらにおびえ苦しむという事になるわけです。目指すべき方向が見えないという事なんですね。
しかし、「太陽電池+蓄電池+電気自動車」をセットにして考えると、まずエネルギー自体が「繰り返し活用可能」な、
●未来のある
技術だというのが見えてきます。太陽電池を作るために石油やら電気やらは必要ですが、一度作れば、最低でも20年間は、太陽エネルギーをずっと使えるんですね。
しかも太陽というのは、地球全体、人の住んでいるところなら照っていますので、石油のように産出国とか利権を持った国だけが潤うというものでもないわけです。
設置したその日から電気が使えて、最低でも20年間はずっと使える。(耐用年数は実質はもっと長いと思います。)
で、ザクッと総量を言うなら、「脱『ひとり勝ち』文明論」によるなら、
「地球の地表面積の1.5%(=砂漠の全面積の7%)に太陽電池パネルを貼り詰めれば、世界中の70億人がアメリカ人と同程度のエネルギーを使った豊かな生活を送ることが可能になる。」
という事になりますし、「日本経済の勝ち方 太陽エネルギー革命」の言い方によれば、
「サハラ砂漠(1000万km2)の5~10%の面積にソーラー・パネルを敷き詰めると、世界のエネルギー需要の100%を生み出すことができる。」
という話になります。
で、この話がすごいのは、別にこれが50年後とか20年後には、という未来の話ではなくて、
●いますぐ実現できる
話なんだ、ってことです。
太陽電池というのは、ずっと太陽光→電気の変換効率が悪くて、少量の電気しか得られない媒体だという印象がありましたし、僕もずっとそう思ってたのですが現実には技術革新があって、いままで数%の変換効率だったものが、いまでは15~20%の変換効率にあがっていて、この効率なら、面積さえ確保できれば、世界中の電気需要をまかなえるというところまでになっている、ということなんですね。
で、この2冊の著者、おふたりともが、「あとは価格を下げる事が必要だから、政府主導で大量にソーラーパネルを生産できるような政策をすれば良い」と言う話になってます。年に10兆円規模の国家投資で、日本が世界に貢献できるエネルギー体系の転換を提案できるという話なわけです。
それだけでも壮大かつ、夢のような話ですが、ここに「電池」と「電気自動車」の話が加わって、話はより明るくなるんですね。
まずソーラーパネルだけでは、日中にしか電気が使えないわけですが、電池があればそれを貯めておくことができます。その電気を貯めるための技術として、リチウムイオン二次電池とスーパーキャパシタ(電気二重層コンデンサなど)があるんですね。
とくにリチウムイオン二次電池は電気の圧縮率が良いので、電気自動車の電池として、かなり可能性が高いのです。いまハイブリッドカーというのが話題になってますが、トヨタのプリウスに使われてるのがニッケル水素の電池だそうです。リチウムだともっと圧縮率が良くなるので、「エンジン」ではなく「モーター」で走れるようになります。
で、クルマがガソリンで動く「エンジン」駆動ではなく、電気で動く「モーター」駆動になるとどうなるか? というと、まず「ギアチェンジ」という操作がいらなくなるんですね。ガソリンエンジンだと低速な時にトルク(力)がないので、高速回転にしてギアでタイヤにゆっくりと力を与えるというやり方をしないといけないわけですが、モーターだと、そういう手間は電圧操作だけで済みます。
ということは、クルマのクランクやらシャフトやらの「力を伝えるための機構」というものが不要になりますので、たとえば、「脱『ひとり勝ち』文明論」の著者である清水浩さんが作った電気自動車、「Eliica(エリーカ)」だと、タイヤの中にモーターを入れ、しかもクルマの車輪を全部で8個に増やした構造になっているのですが、こうすると、エネルギー効率がすごくよくなるわけです。
「エンジン」のクルマのように、ギアやら鉄の棒やら、そういう持って回ったエネルギーの伝え方をするのではなくて、「モーター」のクルマなら、いきなりタイヤを回すことができる。エンジンクランクやらシャフトなどの力の伝達部品が多い事によって失われていたエネルギーを無くさずに済むわけです。
で、そのモーターを回すための電池は床に敷き詰めてしまう。こうすると、車内が広くて、荷物の積み卸しもラクで、一回の充電で300km(東京から名古屋くらいまで)の距離を走れるクルマが作れます。
しかも速度は、最大370km/hですから、新幹線より速い。そんなクルマが作れてしまうのだそうです。
しかも、
●電気代も安い。
というオマケまであります。
「日本経済の勝ち方 太陽エネルギー革命」によれば、三菱電機が開発中の「i MiEV(アイミーブ)」を引き合いに出して、東京大阪間の電気代を深夜料金で計算して500円としてます。
●東京-大阪間、500円!
まぁびっくりしてしまいます。(が、まぁこの計算は発電所が原子力を使っているとか、そういうことも勘案しないと、よろしくない話ですが。)
どちらの著者の方も「しかも、電気自動車ならCO2排出ゼロ!」という事をおっしゃるわけです。(僕は「CO2が地球温暖化の犯人かどうかわからないし、なにより地球温暖化が悪い事かどうかもわからない」と思う立場の人なので、この部分はどうでも良いですが。)
ともあれ、画期的は画期的でしょ?
で、こういう技術革新の基礎技術は、もうすでに世界に広がっていて、ついこの間まではソーラーパネルなんかは普及率その他でも日本が世界のトップだったのだけれど、ドイツや中国に抜かされてるんだそうです。
●あかんやん!
ちゅう話ですね。
●がんばらな!
ちゅうことです。
たとえば電気自動車でも、アメリカではテスラ・モーターズの「ロードスター」というスポーツカーがすごい人気だそうですし、つぶれかかってるGMだって、モーター駆動で、緊急用発電機としてガソリンエンジンを積んだ「ボルタ」という電気自動車を開発しているのだそうです。
ようするに、もう、地球全体が、「太陽電池+蓄電池+電気自動車」の世界に走り出してるし、そっちにどんどん行かないとアカンよ、という話です。
で、重要なのは自動車という、いちばんの「石油食い」の道具が電気に変わって、しかも電気の供給が太陽電池という「繰り返し使用可能」な供給源になると、石油の利権争いであるとか、産油国の利権争いであるとか、先進国と途上国の経済格差とか、そういう「限界あるエネルギーによって規定されてしまっていた問題」のほとんどが、解決とは言わないまでも、根本からひっくり返ってしまう、という事なんですね。
もう、いままでの石油という「有限界エネルギーによる世界観」が通用しなくなる。「循環系エネルギーによる新しい価値体系」を生み出していく可能性がある。
という話なわけです。
それがどういうものになるのかは、全然わからないですけど、かなり面白そうな話です。
実際僕は、上記の太陽電池を生産する工場の生産設備の効率化を図るための装置のパンフレットを作っていたり、電気二重層コンデンサを作っている会社の投資家向けパンフレットを作っていたり、リチウムイオン二次電池の素材開発に役立つ分析機器のパンフレットを作っていたりしますんで、このあたりの動向をひしひしと感じます。
不況のおかげで、いまいち動きの鈍かった「新世代への転換」が、いま、ものすごい勢いで動き出してるという感じが、はっきりとあるんですね。
実際、リチウムイオン二次電池とかは生産しているのが日本の特に関西圏に集中してますし、太陽電池もシャープさんとかありますしね。日本の企業が果たす役割は大きいと思います。
もちろん、こういう動きは、急激に経済を回復させるような種類のものではありませんが、技術や社会の方向性ということで、これから10年、20年の人類が進むべき方向性として、とても重要だと思います。
ポイントは「限界のあるエネルギーから、循環可能なエネルギーへ」という事です。そこで文化や社会体制まで、全部が変わっていく可能性があるってことですね。
もう、ほんま、不況は飽きました。
ええかげん、明るい未来に向かって歩きましょうや。
銭・金も大事なんですが、(命の次に大事。) その銭・金というものは、「価値交換」に使うものでして、で、交換されるものは、基本的にエネルギーなんですよね。その交換される「モノ」に、いままで限界があったから問題だったわけで、今後はそうでもなくなるわけです。(石油は石油で石油化学で必要とかいろいろあります。)
不況、不況と愚痴を言うのは、もうやめにして、新たな時代に向かって歩きたいと思うのであります。はい。
コメント
そうですねぇ。既得権益というのは強大ですからねぇ。そこからどう抜け出ていくのか? というのは、かなり重要な問題だと思います。
ただ、この本を読んでわかったのは、「未来があるエネルギーとないエネルギー」の、あまりに大きな差です。
それこそエネルギー不変の法則とか、高いところから低いところに水が流れる法則とかと同じように、とにかくもう、太陽エネルギー活用の方向にしか、時代は動かないのだ、ということがはっきりわかったということです。
なので、日本の官僚は「行政+立法」の両方の権限を持っているという、世界的に見てもとんでもない存在ですし、日本だけがかなり世界に取り残される事になるということはあるかも知れないですが、とにかく世界全体では「まぁ安心して大丈夫」だってことが分っただけでも収穫だなぁって事です。
とにかくいずれはそっちの方向に行くしかありませんし、たぶん、この世界大不況のせいで、アメリカでもヨーロッパでも市場の大転換が、すでに起きてしまっていると、僕は読みました。もう、世界が変わったのです。流れが出来た。で、いま日本は官僚システムのおかげで、世界にかなり大きく遅れを取ろうとしているという、まぁそういう事だろうなと思います。
従来の権益ガチガチの独占企業も、儲からないとなれば儲けられるところを探すしかないですから。
でも日本の官僚は、そういう市場とは一切関係ないですからね。かなり最悪です。
●ぶっつぶしましょう!
ぶっ潰せばいい。それだけの事です。そういうことです。
核はあまりにもアンコントローラぶる・・・。
日本の官僚は国策としての核を海外に売りまくる為に国民に原発の電気をへ理屈をつけて使わせまくり(オール電化)効率化を阻害させるのです。
パブリックサーバントが実は国賊だったという背筋の寒くなるおとぎ話・・・。
「パブリックサーバントが実は国賊」というのは、まさにその通り、と感じます。
とはいうものの、技術の大きな流れは、おそらくもう止ることはないと思うのです。
大きな流れは、もう太陽光・風力に行くしかないだろうと思います。
なんといっても「繰り返し活用可能」というエネルギー量の膨大さが大きいとおもっております。
官僚たちも税金を獲得する方法を、消費税より自然増収をより上位に捉えてくれれば良いのですがねぇ。そこに発想が行かないところが官僚のバカなところだと思います。
ま、確かに、お役人に期待はできないですよね。まず政治構造をまるまる変えないとダメでしょうから。それこそ政権交代と同時に官邸スタッフが入れ替わるとか、そういうような事を本当にやらないとダメでしょうから。
でもまぁ、それはそれとして、「大きなエネルギーの流れ」というのは太陽電池や風力に行くしかないんだろうな、という事です。そっちに地球の流れは流れているから、まぁ日本がかなり出遅れることはあるでしょうし、不利な立場になることもあるでしょうけど、とにかく大きくはそういう「繰り返し使えるエネルギーを生産する方向」に進むように「民」の側が努力するしかないって事だと思います。はい。