ちょっと、このところ自転車、それもスポーツ自転車っちゅうか、そういうのが欲しくて、自転車関係の本をちょこちょこ読みあさってるんですが、そういう中から分ってきたことは、

都市で車に乗ってる奴はバカだ。

という事でしたねぇ。
う~ん、他に言いようがない。

特に石油の無駄遣いという観点からはどうしようもなくダメダメだねぇ。レジ袋の削減とかエコバッグとか言う前に、「クルマから降りよ、自転車に乗れ」なんだねぇ。
いやほんとに。

これからは

都市部でクルマに乗ることは恥ずかしいこと。

にならざるを得ないんだろうなぁって思います。

なんちゅうかね、都市部ってのは、信号機があるわけですよ。で、これは高速道路みたいに信号なしにするわけにはいかないわけですわね。ということは必然的にストップアンドゴーを繰り返すことになるわけです。なので、都市部でのクルマの速度なんて平均で25㎞くらいなんだってさ。
いや、実は、渋滞がなければもうちょっとは速いんだろうとは思うのですが、渋滞してるから。いろんなところで。そういう事を考えると、まぁ25㎞なんだってさ。

でね、「なんで渋滞してるの?」っちゅうと、これが「クルマが多いから」だもの。原因はクルマ自身なわけですから。そら、まずクルマの数を減らすことが、クルマの性能を活かすためにも必要って事な訳です。

で、しかも、都市部での乗車率っていうのは、平均1.5人なんだってさ。これにバスが入ってるのかどうかは知らないけど、まぁバスは入ってない数字でしょうな。タクシーは入ってると思う。
1.5人だよ? でも、これ、都市部としてはまだ多い方らしい。ドイツかどこかだと1.2人とかね、そんなことらしいです。

まぁなんちゅうか、書類一枚届けるのにクルマに乗ってるアホウばっかりってことですわな。

いやー、まずそれを削減しなけりゃイカンですよ。

約二年ほど前に、大阪の市内の下町も下町っていうような場所に18年ぶりくらいで引っ越したんですがね、路地っちゅうか、通りの雰囲気が、なんかすごく変わってるわけです。家が新築でたくさん建ってるんですな。

それが新築のほとんどが3階建てで、一階が車庫付きなわけですよ。

これがね。

どうも好きじゃない。

見るだけで醜い。醜悪なんだよなぁ、すごく。

何が醜悪かというと、玄関という家の顔がクルマという「機械」に占領されていて、どうにも人の暮らしている、イキイキとした印象が生まれないわけです。なんか狭っくるしい感じがする。「クルマさま」に土地の相当部分を明け渡して、人間さまがその横を申し訳なさそうに入っていくというイメージがすごく強いんですよ。なんかイビツな気がする。

で、クルマがそうやってデカイ面をさらすとね、下町特有の「路地の植木」というのを置く場所が無くなっちゃうんです。だから、昔と比べると、すごく殺風景なんだよなぁ、これが。

あれはイカンって思うんですよ。なんか根本的な事が大きく間違ってるって思う。

たしかに、大型のホームセンターとかが市内に出来ていて、それこそクルマがあれば、かなりの生活雑貨はそこで調達できるし便利は便利だろうって思うんですよ。でも、それって本当に幸せ?なんか違う気がする。

和歌山の田舎へ通うこと2年、暮らすこと半年という期間を経て、田舎の生活にとってクルマがなければどうしようもないっていう事が嫌でもわかったわけなんですが、それって、僕はやっぱり「仕方なく」することだと思うのですよ。本質的には「貧しい暮らし」だと思う。

徒歩と公共交通(電車・地下鉄・路面電車・バス・タクシー)が充実していて、お年寄りから子供まで移動の自由がキチンと担保されているっていうのが、まず「都会の重要要件」だと思うのですよね。そこに「自家用車」っていうチョイスが本当に必要なのか? って事です。

イラん!そんなものは必要ない!

のですよ。

ちゅうのはね、自転車とクルマの投影面積比を考えたら分るんです。自転車って、クルマのなんと7分の一の面積しか必要ないんですよ。知ってました? 奥さん!

で、その面積で1/7という自転車(ただしスポーツ自転車ね。ママチャリじゃダメ。)の平均時速はっていうと、交通法規を遵守して20㎞~25㎞なんだってさ。なんと渋滞を含む、都市部の車の移動速度とほぼ同等なんですな。

しかも! です。
たとえば書類一枚を届けるのなら、クルマだと駐車場確保のために、かなりの時間ロスが生まれるわけですよ。で、都市部の「お客さま用駐車場」の完備されてないビルなんかに出向く時なんてのは、近くのコインパークに止めて、そこからえっちらおっちら歩く! 歩く! 歩く!

でも自転車なら、ビルの前に駐輪して、サッと上に上がっていけばオーケーなんですよね。
(ここで、「それは違法駐輪なんじゃないのか? 景観上問題があるんじゃないか?」とか考えた人は、間違ってないけど、世界の大きな流れには取り残されてる人なので、そのことについては考えるな。無知なまま考えても意味はない。)

だから実は、メッセンジャー(都市部で自転車便をやっているニイチャンたち)は「都市部では自転車が最速っすよ。断言します。」と言うのだそうです。
僕は乗ってないからなんとも言えないんですけどね。でも、事実みたいよ。クルマは現実問題、「遅い乗り物」なんだってさ。

で、もっと恐ろしいことを言うなら、クルマって図体がデカイから、制動距離が長いんですよね。わかりますか?制動距離。 ようするに車間距離のことです。ブレーキを踏んでから止るまでの距離。同じ25㎞で走っていても、クルマだと

余分に空間が必要。

なんですよね。つまり、駐車スペース(自宅;会社)+制動距離 を考えると、都市の「空間コスト」が恐ろしく大きい。って事な訳です。

ようするに、遅いは、空間はムダに食うわで、完全に、

柄がデカイだけのバカ。

なんですよ。

そんなものに乗っていて「ああ、道が混んでるな。」もないものなんですよ。「お前がクルマに乗ってるから道が混むんじゃ、ボケ! 用もないのに乗るな!マヌケ。さっさとクルマから降りろ!」ちゅうことですわ。

で、ガソリンは燃やし倒し。で、その実、自転車より低機能。遅い。

だから、どう考えても、都市部でのクルマ利用(自家用車)っていうのは、ムダの極みなんですよ。

もちろん、お年寄りのドアトウドアの移動(介護とかね)とかにはクルマが最適なので、そういう部分にはクルマを利用すればいいんですけどね。でも、そういう「必要なところにクルマを使う」にしても、いまの個人所有の自家用車の多さではクルマのメリット自体が生きてこない。

ようはクルマが増えすぎってことなんですよね。

ちゅうことで、今後10年か20年かはわかりませんが、おそらく少なくとも都市部の道路の2車線中1車線は「自転車専用レーン」になっていくだろうと思われます。
なんかとんでもない夢想社会のように聞こえるかもしれないんですが、この2週間くらい、いろいろ読んでいくと、最終的にそういう結論にしかならないのよなぁ。ほんまに。
どう考えても、

個人所有の車が多すぎる。

というところにしか、原因を見つけられないんだもの。いまの状況が異常なんですよ。

実は、すでに道路交通法が昨年の6月から一部変わりまして、「自転車の車道走行の原則」が徹底されはじめております。
都市交通っていうのを考えれば、そうならざるを得ないのですよ。

考えてもみてくださいまし。誰かがクルマから降りて自転車に乗る。たったそれだけの事で、道路の利用可能空間が7倍広がるって事なんですから。自家用車に勝ち目はまったくなしなんです。ちゅうか、クルマの本来の性能を出すためにも、書類一枚のためにクルマに乗ってる人間はクルマから降りなきゃダメって事ですな。

それに加えて、環境、メタボ、高齢化、などなどの問題を総合的に見ていくと、そこにしか道がないって事になるのですなぁ。
いやホンマに。
他に選択肢、ないもん。
このままクルマが増えても、メリットまったくなしなんよなぁ。ほんとに。

自家用車をお持ちの方。ちょっと真剣にお悩みくだされ。

コメント

nophoto
まこと
2015年7月11日22:02

運転を楽しむだけならレンタカーで充分事足りますしね。

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