ボイスレコーダーの新調。
もうひと月以上前に、英語の普段聞き用の機器を新調しました。
よそのブログにコメントで書いてたんですが、ちょっとこっちにも書いておきたくなったので、大幅に書き足してみました。

買ったのは、VoiceTrek V-61 というボイスレコーダー。写真の右側の黒い奴です。
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/B000OCUHRU/503-1393334-5299133

製品情報はこちら。
http://olympus-imaging.jp/product/audio/v61/index.html

前から左側にあるサンヨーのボイスレコーダーは使っていたんですが、なんせ容量が256MB。さすがに入れられるデータが少ないので頼りなく感じてきておりまして、ちょっと容量の大きいのが欲しくなったんですね。で、こんどは2GB。だいたい8倍です。このくらいあれば、けっこういろいろ入れても大丈夫。

で、僕は前からmp3機器より、ボイスレコーダー派なんですが、何故かというと、

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1.●小型でもスピーカーがついているから。

というのが、かなり大きな理由になっておるのです。

なんでかというと、英語のテキスト等をやっていて、急に発音やアクセント等を確認したくなった時に、このスピーカーがあるかないか? っていうのが、かなり重要な機能になるからなんですね。

電車の中や、喫茶店とかで、ちょっこっと音の確認をしたいだけなのに、わざわざイヤホンをつけるというのは、かなり面倒なんですよ。スピーカー付きだと、そんな時もスピーカーを耳にあててパッと確認できます。

この小さなタイミングの差が意外に「やる気」に影響するんですよね。イヤホンを付けはずししてると、何を確かめたかったのかがぼやけてしまったりしますし、確認したあと、イヤホンをクルクルっと巻いて保存する手間がまた面倒くさいわけです。

まぁずっと聞きっぱなしにすればいい、と思いがちですが、ヒアリングとリスニングは違うものでして、意識して聞く、「リスニング」をするためには、よほど集中して聞かないと意味ないんですよね。 音読を兼ねるかシャドウイングをするか、どちらかでないと、すぐに、聞いてるだけの「ヒアリング」になってしまう。

それなら、スピーカで集中してポイントポイントで聞く方がはるかにマシです。

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あと、これは仕事柄ですが、当然の事ながら

2.●録音ができる

というのが、ボイスレコーダーのもう一つのメリットです。仕事で取材をする時などに録音できます。

もちろんそれだけでなく、他にも、「自分の発音を確かめる」とかにも使えますし、僕は先生について習ってないので関係ないですが、ネイティブの先生についてならってる人なら先生に各種テキストを朗読してもらって練習素材が簡単に作れるわけですから、かなりメリットは大きいはずです。

僕の場合で言うと、ウクレレの練習にはけっこうボイスレコーダーが役立っております。先生の模範演奏を録音して、ネットにあげておいて、それをみんなで聞いて練習する、とかしてますから。前の機種もこの機種もステレオ録音ができるので、良いのです。

しかし、ボイスレコーダーはステレオ録音できるのが増えてきてうれしいですね。モノラルだと、複数人数の会議記録などでは、似た声の人の発言が区別つけにくいんですよ。でもステレオだと、位置で特定できて非常にラクです。このあたりの快適さは、ちょっとわからない事でしょうね。

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あと、忘れちゃならないのが、

3.●wma等windousメディアプレーヤーのファイルが聞ける

というのがあります。
たしか、これ、iPodでは聞けません。

これは、企業さんだと、社長・会長クラスの人の演説とかを配布する必要ってのがあって、それが「だれでも聞けるように」と、たいていメディアプレーヤー用のファイル形式になってるからなんですね。

まぁ、そんなものmp3に変換すればいいんだし、そういう変換ソフトも持ってるんですが、好きで何度も何度も聞く、音楽用ファイルを変換するのは手間と感じなくても、仕事で一時期しか聞かないのが分ってるファイルで、そういう手間が出るのは、あまり好きじゃないんですよね。「めんどくせー」とか思ってしまう。

で、ボイスレコーダーに入れておくと、ちょっとした合間に付属スピーカーで聞いておくとかできるわけで、なかなかに便利なのです。

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とまぁ、ここまでが「なんでボイスレコーダーなのか」というお話しでして。
一般的にはiPodなんでしょうけど、こういう用途を大前提にしていると、実はiPodっていうのは、まったく選択肢に入ってこないんですよねぇ。残念ながら。カッコイイとは思うんですけど。

で、僕的には「容量さえ2GBくらいあれば、なんでもいいや」というつもりで、ちょっとパンフレットを集めて検討してみただけだったんですが、このVoiceTrek V-61、前から「こういう機能がついてたらいいんだけどなぁ」というのが全部ついていて、感激して買っちゃったってものなのです。

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まず、
4.●再生速度変更。

音声の声の高さを変えずに早聞き、遅聞きができる。英語学習にはもちろん便利なんですが、先日、他のライターさんが取材した打合せファイルを聞かないといけなかったときにも、かなり急いで聞けて、すごく重宝しました。まぁ、あんまり早聞きにすると音質が悪くなって聞き取りにくいんですけど、それでもかなり効果的でしたね。これはいいわ。

当然、英語のリスニングやシャドウイングにも効果的です。スピードコントロールもできるので、ほんのちょっとだけ遅くとかも可能なんですよねぇ。ありがたいです。

5.●ちょっと前再生(一押しで数秒前に戻る:秒数設定可能)

で、聞き直しをするのに、この「ちょっと前再生」があると、けっこう便利ですね。巻き戻しボタンを一回だけ押した時に「3秒前」に戻るのか「5秒前」に戻るのかとか、設定しておいて、必要分戻れるんです。「1秒」に設定しておいて「3回押しで3秒」とかもできます。(あ、当然A-B間リピート機能もあります。)

6.●ノイズキャンセリング機能内蔵

で、感心したのがノイズキャンセリング機能ですね。いちおう、録音できるから、本体にもともとマイクがあるわけです。ですから、本体から回りのノイズを拾って、それを相殺する波形を重ねて、まわりのノイズを打ち消す機能ってのを、本体内に備えてるんですね。

mp3機器でも、この機能を持つ機種がチラホラでてますけど、基本的にイヤホンの側に、音を拾うためのマイクがついてないとだめなんですよ。だから「ノイズキャンセリング機能専用イヤホン」になってしまうんですね。

でも、ボイスレコーダーだと、まぁ機能は低いのかもしれないけど、いちおう簡易的にノイズキャンセルを、普通のイヤホンで実現できてしまうわけです。電車の中で聞くときとか、多少は効果があるように思います。

こういう「聞くための機能」が、こんなに機能アップしてるとは思ってなかったんで、このVoiceTrek V-61 思ってた以上に便利であったのですよ。

ほかにも、

7.●音声自動起動録音

というのがあって、これは誰もしゃべっていない無音時間が発生したら、その間録音を中断して、音が発生した時に、また再開する、というものなんですが、これもいろいろ便利なんですよね。会議録ではまだ使ったことがないんですが、自分の思いつきをメモするために録音するとかに、かなり良いです。静かな道とかだとけっこう効果あります。文章を考えてる時間は無音になりますから。適当に考えながらしゃべったものが、聞いてみると普通につながってるのは不思議な感覚です。

ちょっと応用ですが、何かの音声データを聞きながら、気付いた事をメモするとかに、便利だなと思うんですよ。手が巻き戻し操作とかでふさがってる時にメモするのってしにくいですから。英語のシャドウイング練習の結果録音にも使えそうだなぁとか思ってます。(まだ使ってないけど。っちゅうか、あんまりシャドウイングってしてないけど。)

8.●USBコネクタ内蔵で、直接データ取り込み

で、これは前に使ってた機種で不便にしてたので、最初から期待してた機能。まぁ、最近のUSBメモリにもなるmp3機器と同等の機能ですけど、いざ使ってみると、これはやっぱりありがたいですね。前の機種の時はいつもケーブルを持ち歩いてましたから。

というわけで、なかなか奥の深い機械でございますが、ここしばらくで購入した商品のなかでは、かなり満足度の高い製品でしたねぇ。

音楽を聴くならiPodってのはわかってるんですが、このボイスレコーダーは、当然音楽も聴けますし、上記のように仕事で音声データを扱う事がある人、あるいは英語学習をしたい方で、音楽もちょっとは聞きたいっていうような事なら、iPodより、こっちにしといた方が圧倒的に得だと思いますよ。

かなりのお薦め製品だと思います。

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