苦手を克服する。

2008年6月24日
えー、昔から歯医者が大嫌いで大嫌いで、どうしようもありません。

いまだに嫌いで嫌いで、嫌いで嫌い。どうしようもない。

「あんなものを好きな奴はおらんよ。」という人もいてますが、そんでもまぁ、歯が痛くなったら歯医者に行くしかないわけですよ。

でも、ですね。

どうも私、なんとかこの大の苦手を克服することができたようなんですね。

というのも、ただいま歯に関しては、すべての治療を完了しておりまして、定期検診に通うだけ、だからなのです。

3か月に一度、虫歯になってないかのチェックと、歯磨きがちゃんとできているかのブラッシング指導、それに3月分の歯石取りですね。これだけをやる。
3ヶ月を超えると初診料を取られるから、毎月定期検診した方が安上がりだ、という話もあるんですが、そこまでやるのは面倒だし、何より歯医者さんが儲からないじゃないの。可哀想です。

ちゅうことで、定期検診にはずっと通ってるんですね。

でも、いまだに歯医者は嫌い。定期検診に行くときでも、横でキュイーンと機械が音を立ててるのを聞いてるだけで、心穏やかではなくなってしまうのです。ほんとうにイヤ。

でも、定期検診に通ってる方が、虫歯にはなりにくいんですからね。イヤなのはイヤなんだけど、イヤがりながら行くようにしてるんです。

このね。

●イヤがりながら行く

というのがね。
少なくとも僕にとっては、苦手克服の重要なターニングポイントでありましたね。

もう、そりゃ私は歯医者がイヤでイヤで仕方なかった人なので、ずっとできるだけ行かないようにしてたわけですよ。

それこそ虫歯ができても行かない。治療しても途中で行かなくなる。

ひどい話です。

でも、イヤなんだもん。しょうがないよなぁ。

ということで、いまの歯医者にはじめて行った時は、先生に随分と顔をしかめられて「たくさん虫歯がありますね。」と言われました。ああ、情けない。

で、一大決心をしまして、「とにかく全部治すまで通おう」と決めたわけです。

それが4年ほど前です。

で、実は決めたにもかかわらず、途中でまた行かなくなっちゃって、間に半年以上、一年近いブランクがあったんですね。
で、そんなにほったらかしにしてたので、歯が折れて取れてしまいました。それで仕方なく、また行った、というくらいにひどい奴なんです。私は。
そんなに、そんなに嫌いなわけですよ。

でも、とにかく通い続けられたのは、上にも書いた、

●イヤがりながら行く

というスタンスに切り換えた…というか、そういうスタンスしかないんだと「受入れ」たからなんですね。

しょうがないんだよ、こればっかりは。
治さないと、もっと大変なんだから。
イヤだけど、怖いけど、痛いけど、嫌がりながら行こうよ。
そう、自分を説得して、しつけて行くようにしたわけです。

いまだに歯医者は嫌いだし、怖いし、歯石を取るのだってちょっとは痛いし、イヤなんですけど、とにかく、

●イヤがりながら行く

というようにしてるのです。

だって、その方が虫歯よりはるかに快適かつ楽だからです。

もうね、虫歯は大変。ほんとうに。
ほんとうに大変。
ほっとくと歯が折れるんですよ。
あーいやいや。

昔、キャストアウェイだったかな? あるビジネスマンが飛行機事故で無人島にひとり取り残される映画がありましたが、その無人島で虫歯が痛みだすっていうシーンがあってねぇ。

なんという恐怖だ!

と思いましたね。
僕が知る限り、一番恐ろしいホラー映画でしょう。

ともあれ。

歯医者は苦手で、嫌いで、どうしようもないんだけど、それよりやっぱり、虫歯の方が、もっとイヤでたまらん! ちゅうことですね。

だからまぁ、いろいろ、物事のわかってない人とかは、ようするに頭をガチンとぶつけないと分らないって事なのかも知れません。

いくら注意してもダメなんだよねぇ。こういうのって。

ずっと「本を読め」ってのを書いてるけど、本って言うのは、こういう、あらゆる「頭をぶつける」ことを前もって避けさせてくれる、実に効果的な「定期検診」だって言う気持ちが強いんですね、私は。いや、実際そうだし。

でも、なかなか苦手って克服できないんですよね。
何か心のひっかかりがあるとね。
「受入」ができないんやなぁ。
まぁしゃーないんですが。

私は最近思うのは、苦手克服ってのは、かなり重要な事だぞ、って事なんです。

というのは、苦手を克服すると、かなり自信がつくからなんですね。自分を好きになる率がグググーンと上がる。
だから、やっぱり苦手克服というのはやった方が良いと思うんですよ。自己評価が高いというのは、何をするにおいてもメリットがありますから。

で、その苦手克服の方法としては、上でも書いた、

●嫌がりながらする。

というのがひとつなんですね。
これはもう、最後の手段です。
事態が最悪になってからやるやり方ですわね。
だってしょうがないもん。虫歯になったら。ずっと痛いし。

でも、その前に、もうひとつ方法があるんじゃないか?
と思うんですよ。
それが、

●ハードルを低くして、回数を増やして克服する。

です。

こっちは、いま、もうひとつの僕の苦手項目である「早起き」に使ってるんですが、ちょっと効果が見えてきた感じ。

もうね、早起き、苦手。
超苦手。
どうしようもない。
全然ダメ。

でも、これを克服しないと幸せはないよなぁと思って、いま、ヒーコラ言いながら克服練習中なんですね。

で、この

●ハードルを低くして、回数を増やす。

というのを、早起きにどう応用してるかというと、

●一週間15分早起き

にしてるんです。
まず、いつも起きてる時間より、15分だけ早起きにします。
で、これを定着させるために、一週間をかけます。
早寝するとか、日常生活のリズムを整えるとか、全部15分くらい早めます。
まぁ多少のズレとかあっても、15分なら、なんとか修正可能ですので、とにかく眠くても朝を15分早く起きる。
で、一週間。

一週間それができたら、また次の週は15分早めるというやり方ですね。別に2週間かけてもいいし、15分早起きが完全に定着したな、と思ってから、次の15分早起きにシフトしても良いんですけど、とにかく1週間は続ける。

これがね、いまのところは、なんとか効果を保ってるんですよね。
15分だと、睡眠の誤差の範囲なので。

これもね、前は30分ずつ早めるとかをやってたんですよ。
でも、30分だと、かなりしんどいんですね。誤差の範囲ではない。意識して早起きしないとダメって言う数字なんです。

でも15分は誤差の範囲。だから、そんなに辛くないわけですよ。
この「辛くない」事なら、まぁ続けられるわけです。
辛くないところまで、薄く薄く課題をスライスしてやることが、すごく大事なんですね。

ハードル競争でも、それこそ最初は5cmとか、そういうくだらないくらい低いところからやるのがいいんだろうと思うんですね。
そういうのが基礎力になるって思う。

基礎力って何か? と言えば、無意識層にまで浸透してる習慣かどうか? って事だと思うのですよ。
で、そういう無意識層にまで働きかけるには、薄く薄く薄く薄くして、全然負荷すら感じないくらいの課題を、日々延々繰り返すってことなんじゃないかなぁって思う。

これを「ジャンプ力をつけなければ!」と、無理に頑張るから、その日だけの事に終わって続かないって事になるんですよね。
小さな事をバカにしてはいかんわけです。

で、こういう薄くスライスした課題ってのは、ほぼ絶対確実にクリアできるので、すごく小さいけれど、それなりの達成感があるわけですよ。

これが楽しい。

楽しみながら3週間続いた事は習慣になるんだそうです。
だから薄くスライスして、毎日小さな達成感を味わうっていうのは、本当に本当に大切な事だと思うわけです。

何をするにしても、まずは「自分が成功して喜ぶ」って事が大事って事です。
それをしないでおくと、いつのまにか「苦手」になってしまって、

●嫌がりながらやる

しか他に方法がなくなるわけですね。

だからやっぱりまずやるべきは、

●ハードルを低くして回数を増やす

なんだと思います。
まぁ、とにかく、「苦手は克服できる」っちゅう話ですわ。適切な方法論さえわかればね。
そういう事であります。

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