自転車ツーキニストになるまでの紆余曲折。
2008年5月23日 日常 コメント (1)よそで健康関連のブログをやってるもので、こっちではその手の話を全然書いてなかったのだけど、ちょっと書いてみたくなったので、書いてみます。
1年半ほど前のこと。あるある大辞典だっけ? あの番組が問題になって打ち切りになる前後から、ダイエットっていうのが気になりだしまして。随分腹が出てたので。
それで、まず食事制限からはじめたのであります。
いろいろ本も読んでみたけど、現実的で効果がありそうだったのは、石原結實(いしはらゆうみ)さんのやり方・考え方でした。
ザクっと言うなら「人間、あんまり食わない方が、耐性がついて健康になる。」っちゅう話です。半日断食とか週末断食とか勧められてます。
それはまぁ、大きな理念なんだけど、現実的にどうしたら良いか、という事で、「朝は忙しいだろうから、野菜ジュース(ニンジン・リンゴジュース)で済ませて、昼飯は蕎麦程度、夜はつきあいもあろうし何食っても良いよ」というやり方を提案されてるのですね。
で、基本的に僕もこれを真似て、ダイエットしました。去年の1月に170cmで70kgだったのが、去年の春には65kgくらいまで下がって、そこで安定してたんですが、去年の冬前に「粗食のすすめ」を読んで玄米食に目覚めてから、玄米のうまさにしばらくはまってしまって、今年の初めに、また70kgに戻ってしまったのであります。(冬場のダイエットは難しいよなぁって思った。今年の課題だなぁ。)
で、今年は春から、こりゃいかんと、またまたダイエットのやりなおし。3月の頭にほぼ70kgだったのですが、現在64kg前後になってます。あと1kgか2kgほど絞って、そこで安定させたいなと思ってるんですが。
こまかい事は省きますが、食事制限は微量栄養素をいかにキチンと取るかがポイントなので、野菜ジュースは重要。空腹感が出るか出ないかは、そこにかかってるんですな。逆に言えば、野菜ジュースを飲んでりゃ、食事制限は、そうしんどくない。(あと豆乳も大事。)でも、ジュースばっかりだと食物繊維が取れないのが問題でねぇ。いろいろ工夫中です。
しかし、去年は「体重は減ったけど、腹が凹まない」という問題にぶつかって、途中から運動をするということにしたわけです。
で、何をするか? と考えて、現実的なのはやっぱり「歩く量を増やす」だったんですね。なので万歩計を買って、とにかく歩いた。大阪在住なので、地下街をやたらと歩くというのが、雨の日でもできることなので、大変効果的。
それと階段! エスカレーターとか使わない。とにかく階段を上り下りする。
それから、ごくあたりまえに普通の筋肉トレーニングですね。これも自宅でできる腕立て伏せとか腹筋とかが、結局は一番だなぁというのが僕的な結論。雨が降ってもできるしねぇ。
水泳も一時期やってみたけど、わざわざ出かけるっていうのは続かないですな。やっぱり日常生活の中に運動を組み込まないと絶対量が足りない。週に一度ジムに通って1時間運動するくらいなら、毎日10分自宅でWiiFitする方がはるかにマシ。(あ、いまは毎日WiiFitしてます。これはなかなか良いです。)ジムなんてよほど刻苦勉励しないと週に二回とか行かないもんなぁ。しんどいのはキライ。やっぱり通勤時間とかに運動を組み込むのが圧倒的に正解なんですね。
でも実は、腹が凹むかどうかは、どうも運動量とかはあんまり関係ないみたいなんですよねぇ。それより骨盤の歪みの矯正の方が、はるかに効果が高いみたいです。骨盤が歪んでると、腹筋が伸びてしまって、力を入れられず、内臓がだらしなく外側に出てしまうということのようだなぁ。ある程度運動して、骨盤も矯正してやると、腹筋も背筋も全部使う方が「ラク」になるみたいであります。
人体の骨格標本を思いだしてみるといいけど、腹回りには背骨以外に骨なんかなにもない。つまりは、筋肉で支えてるわけですな。だから骨盤を正しい位置に矯正すると、背筋も腹筋も、特に運動では鍛えにくい腹の内側のインナーマッスルも全部がバランス良く働いて、腹が締まるというわけです。24時間、すべての筋肉が均等に少しずつ働いている状態にしてやるのが良いようです。この1年くらいで実感したのはそういう事ですね。
骨盤矯正には腰回し体操が良いみたいで、WiiFitのフープダンスとか、書籍で言うと、SHINOさんの美腰ダイエットあたりが代表選手かなぁ。デューク更家さんの「ウォーキング考」でも、「まず、ちゃんと立つ事!骨盤を安定させて仙骨を立てる事!」という事で、足の重心をカカト→親指の付け根→反対側の足の親指の付け根→カカトと回転させる方法が書いてあって、「これって腰回しやん!」って思ったのでありますよ。
ともあれ、最近は、腹筋をゆるめて腹をボテッと出した状態で立ってるよりも、背筋も腹筋も少しずつ緊張してる状態で立ってる方が楽で、そうなると腹ボテにはならないんですな。「ああ、そういう事やったんや!」と目ウロコでした。メタボ・腹ボテのためにランニングするとか、何の効果もおまへん。全くのムダであります。
とは言うものの、やっぱりもうちょっと体脂肪率を減らしたいので(現在22.1くらい)、何か運動はしなくちゃなぁと思ってたんですが、知り合いのデザイナーの男の子(って言ったって、もう30才だけど)が、かなり体を絞ってたので、どうしてるか聞いてみたわけです。
彼は週末にサッカーをやってるので、かなり激しい運動だし「やっぱりそのくらいしないとダメかなぁ」と聞くと「いや、違いますよ。僕が痩せたのは多分、自転車通勤ですよ。」と言うのですね。聞くとサッカーも多少は影響がありそうだけど、自覚的に効果があったのは自転車なんだそうで。毎日片道15分程度しか乗ってないらしいのだけど、それで下半身が一気に締まったと言うのです。
「シゲさんもぜひ自転車通勤してみてくださいよ。絶対痩せますよ。やっぱり毎日やってるのが、一番効果的なんですよ。僕、本でも書こうかなと思いますわ。そんな特別な事をやるとかしても続かないしダメですって。簡単で毎日できる事やないと。」
とのたまう。
いや、その通りやで! と言う事になって、4月から自転車通勤を始めてみたのですが、これが実に気持ちいい。いまの季節、最高だなぁ。
自転車も実は使い方でして、たとえば、駅まで徒歩10分のところを、急いでいるからと自転車に乗って5分にするとかは逆に運動量が減ってるだけなので意味ないのですね。運動単位は最低10分から、なので、やっぱり連続して15分くらい乗ってないと意味がない。
なので、事務所の最寄り駅から3駅ほど自宅に近い場所に自転車駐車場を借りて、そこから事務所に通うようにしたのであります。地下鉄3駅分を自転車で移動すると、だいたい15分でしてちょうど良いのです。
もう少し遠い駅にしたかったのだけど、定期で借りられる駐輪場って、大阪市内にはけっこう少ないんですよねぇ。
カロリー消費には有酸素運動が大切って言うけども、それは速筋を鍛えても効果が低く、遅筋をたっぷり動かしてやる必要があるわけで。そうなると全筋肉の70%を占める下半身をゆったりと動かす「歩く」というのが効果が高いわけですが、歩くのが普通になってくると、もう少し負荷をかけたくなるわけで。でも、どう負荷をかけるか? ってのが難しかったんですね。ひたすら歩く時間を延ばすしか方法がなくて。
でも自転車に乗って、よくわかったけど、このラクさ加減は、まさに遅筋の活用だなぁ、遅筋に負荷をかけてるよなぁって実感するのです。まぁ坂道とかは速筋も使わざるを得ないけど、普通に道を走ってる時はゆるやかーに負荷がかかってる。
で、何より良いのは、腰に負担がかからない事。だって座ってる状態と同じなんだもの。座ったままの状態で、太ももやら腰回りにだけ負荷がかかる。あー、これは良いわと、改めて実感したのです。
走ったりすると足から腰にかけて全体重が乗っかるわけで、どう考えても体に良いわけがないって思うんですよ。「走る」という行為自体、普通そんなに毎日やるような動作じゃないもんなぁ。
太ってるから走る。なんて人が多いのだけど、それは根本的にものすごくおかしいわけです。これは「いつまでもデブと思うなよ」に出てたことだけど、体が重いから走る気になれないわけですよ。だから先に痩せないとダメなわけ。食事制限が先。
標準体重より3kg重い人が走るっていうのは、3kgの赤ちゃんを抱いて走るって事な訳でね。ヤメなさいって言うの、そういう事は。ほんとに。「いつまでもデブと」の岡田氏は運動を一切しないで痩せたんですよね。で、痩せたある日、急いでたので駅の階段を駆け上がったら、その軽さ、快適さに驚いた!って言うわけです。
そうだよなぁ。って思う。太ってたら運動リスクは大きいから運動しない方がいいですよ。腕に重りをつけてるドラゴンボールの悟空みたいなものなんだもん。「太ったから運動」っていう考え方は、だから、かなりおかしい。
だいたい、もともとエアロビックな運動が必要と叫ばれ出したのは車社会バリバリのアメリカからで、そのアメリカを中心に爆発的に起こったのがジョギングブーム。ランニングよりゆるやかだから良い、てな事を言われてたのだけど、1984年にジョギングの教祖と呼ばれていたジェームス・フィックス氏が心臓病でジョギング中に急死すると一気に熱がさめて、「ウォーキングが良い」という言い方に変わったわけで。だからランニングなんてもっとよろしくないのじゃないかなぁ、というのが、私の考え。
まぁプロのアスリートは必要があってやるのだからしゃーないけどね。でもそこには必ずスポーツ障害という問題がドーンと存在してるしなぁ。ランニングってのは多分かなりハードなスポーツでしょう。
マラソンが趣味の上岡竜太郎も、「マラソンなんて体にええわけないやないですか」と言ってたりする。あの人は正しいよなぁ。本質をよくわかってると思う。村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」も、立ち読みで読みかけたのだけど、出だしに「走ることというと健康のためという事があるが」みたいな話を書いてるところを読んで「わ、こいつアホやわ」と思って読む気が萎えた。昔は好きだったんだけどなぁ、村上春樹。こういう事を書くなら、もうちょっと勉強して欲しいって思う。
ともあれ、車にばっかり乗ってて、それで歩くこともしなくなったから、穴埋めに走るなんていうのは、アメリカンな、バカの極みだと思うのですよ。走るのと歩くのは全然別の運動で穴埋めにはならんのです。
でもどうも、ウォーキングですら、「一日一万歩」ってのが多すぎるという問題を含んでるようなのですよねぇ。デューク更家さんもそう言ってるし、「百歳まで歩く」の田中尚喜さんも言ってる。ちゃんとした骨盤とか姿勢とかが整わずに歩いてると、歪みがひどくなるばかりだそうで。
そういう意味では自転車だって、安全かどうかはわかりゃしないのだけども、それでも日常的にこれだけ使われていて、自転車で心臓マヒで死んだという話も聞かないし問題はないだろうとは想像がつく。
なにより、ようよう考えてみると、ヨドバシカメラの梅田店とかに行っても、自転車売り場が最近はどんどん拡張されてたんですよね。あれはやっぱり、こういう「健康のために自転車に乗るのが、かなり良いぞ」って気付いた人が増えてたからなんだろうなとつくづく実感。
実際、自転車通勤すると、昼ご飯とかを食べに出るときにも自転車を使うので、けっこう事務所近くの面白いお店とか開拓できて、そういうところも面白いわけです。最近では、通勤途中の気になるお店とか覗いたり入ったりして、かなり楽しい。
雨の日はさすがに乗るつもりはないので、地下街を歩いて階段を使い、晴れの日は自転車通勤という、このパターンでしばらく続けようと思うのです。
本当は自宅から事務所まで自転車で移動するのが良いのでしょうけど、いまは本当に普通のファミリーサイクルをそのまま使ってるだけなので、長距離ってのはちょっとしんどいのですよね。うーん。そのうち良い自転車を買って、自宅から事務所まで自転車通勤に変えようかなぁ。
まぁ、これから、夏の暑い日、そして冬の寒い日にどうするか、というのはこれからの検討課題なので、乗り続けるかどうか不明確なんですけどね。夏・冬はお休みにしようかなぁ。ま、とにかく今は、やたらと気持ちが良いので楽しいです。まぁ、朝から取材に出かけないといけないので乗らないとか、雨が降ってるから乗らないとかがあって、二日に一度くらいの頻度なんですけどね。
歩く、でもなく、走る、でもない、ちょうど良いバランスで、自転車ってのはかなりいいなぁ。例の勝間和代さんも自転車を最大限に活用してる人ですけど、いろいろ考えていくと、都市部では自転車っていう選択肢に行き着きやすいんですよね。
気持ちを前向きに積極的にするには、筋肉量を増やすって事がけっこう大事なんですよね。(それも遅筋。ふだんの日常動作を司る筋肉ね。家事でもなんでも気軽にやるってことがやる気を作るって事です。考えたら当たり前なんだけど。家事も重要だなぁ。掃除洗濯。ま、これは思い切りさぼってますけど、私は。)
自転車と電車を組合わせて通勤すると、体のためには、一番効率的な気がする。
最近、ガソリン税がうんぬんって話があるけど、あんなのあれですよ、東京・大阪あたりの大都市圏に住んでいて、自動車に乗ってるような人間からだけ、バリバリに税金を取って、それを地方に振り分けたらいいんだって思う。で、できたら地方でも電車の路線を造るのがいいんだけどなぁ。路面電車とか。
地方の人って、公共交通機関がないから、クルマにばっかり乗っていて、歩かないから、本当に体力ないんよね。ちょっと歩くとなると「ええー!そんなに歩くの?」とか言う。まことによろしくない。
でも、まぁそれは公共交通機関が不十分なんだからしょうがないわけですよ。
でも都市部は違うんですよね。電車でもバスでも、充分に環境は整ってる。整ってるのに、それを使わず、ガソリン燃やして、道路を道ふさぎしている「都市部クルマ族」ってのが大量にいてるわけですよ。これはイカンと思う。
まぁ確かにホームセンターとかが都市部にドカーンとできてる現実とかがあるから、一概にクルマなんかなくても良いとは言えないけど、それでも都市部でクルマに乗るとかは根本的にムダだと思うんですよねぇ。都市部の一般市民でクルマを持ってる人からは、ガンガン税金を取った方が、いろんな事がうまく行くはずですよ。
まぁ、そういう事を考えるとやっぱり自転車だなぁ。
通勤という毎日の作業に組み込むって事が大事でね。
ものすごーく軽い負荷。
ほんのちょっとだけの簡単作業。
それを、毎日飽きずに続けられるようにする。
日本人がなんだかんだ言っても、「会社勤め」をするっていうのも、そういう健康面でのメリットがけっこう大きいと言うことを無意識に実感してたからじゃないのか? って思うんですよね。それはやっぱり農耕民族としての民族的な文化なんだろうなぁ。DNAに刻まれてる。で、それを現代的にすると自転車ツーキニストになるってことじゃないかなぁと。
でも、自転車で移動するには環境がいろいろと不便なんですけどね。信号の切り替わり時間とか。でも、そういう事は別にしても、やっぱり都市部での自転車っていうのはかなり意義ある存在ですな。自転車ツーキニスト。これがやっぱり、いろんな意味で良いチョイスだわなぁって思う昨今であります。
1年半ほど前のこと。あるある大辞典だっけ? あの番組が問題になって打ち切りになる前後から、ダイエットっていうのが気になりだしまして。随分腹が出てたので。
それで、まず食事制限からはじめたのであります。
いろいろ本も読んでみたけど、現実的で効果がありそうだったのは、石原結實(いしはらゆうみ)さんのやり方・考え方でした。
ザクっと言うなら「人間、あんまり食わない方が、耐性がついて健康になる。」っちゅう話です。半日断食とか週末断食とか勧められてます。
それはまぁ、大きな理念なんだけど、現実的にどうしたら良いか、という事で、「朝は忙しいだろうから、野菜ジュース(ニンジン・リンゴジュース)で済ませて、昼飯は蕎麦程度、夜はつきあいもあろうし何食っても良いよ」というやり方を提案されてるのですね。
で、基本的に僕もこれを真似て、ダイエットしました。去年の1月に170cmで70kgだったのが、去年の春には65kgくらいまで下がって、そこで安定してたんですが、去年の冬前に「粗食のすすめ」を読んで玄米食に目覚めてから、玄米のうまさにしばらくはまってしまって、今年の初めに、また70kgに戻ってしまったのであります。(冬場のダイエットは難しいよなぁって思った。今年の課題だなぁ。)
で、今年は春から、こりゃいかんと、またまたダイエットのやりなおし。3月の頭にほぼ70kgだったのですが、現在64kg前後になってます。あと1kgか2kgほど絞って、そこで安定させたいなと思ってるんですが。
こまかい事は省きますが、食事制限は微量栄養素をいかにキチンと取るかがポイントなので、野菜ジュースは重要。空腹感が出るか出ないかは、そこにかかってるんですな。逆に言えば、野菜ジュースを飲んでりゃ、食事制限は、そうしんどくない。(あと豆乳も大事。)でも、ジュースばっかりだと食物繊維が取れないのが問題でねぇ。いろいろ工夫中です。
しかし、去年は「体重は減ったけど、腹が凹まない」という問題にぶつかって、途中から運動をするということにしたわけです。
で、何をするか? と考えて、現実的なのはやっぱり「歩く量を増やす」だったんですね。なので万歩計を買って、とにかく歩いた。大阪在住なので、地下街をやたらと歩くというのが、雨の日でもできることなので、大変効果的。
それと階段! エスカレーターとか使わない。とにかく階段を上り下りする。
それから、ごくあたりまえに普通の筋肉トレーニングですね。これも自宅でできる腕立て伏せとか腹筋とかが、結局は一番だなぁというのが僕的な結論。雨が降ってもできるしねぇ。
水泳も一時期やってみたけど、わざわざ出かけるっていうのは続かないですな。やっぱり日常生活の中に運動を組み込まないと絶対量が足りない。週に一度ジムに通って1時間運動するくらいなら、毎日10分自宅でWiiFitする方がはるかにマシ。(あ、いまは毎日WiiFitしてます。これはなかなか良いです。)ジムなんてよほど刻苦勉励しないと週に二回とか行かないもんなぁ。しんどいのはキライ。やっぱり通勤時間とかに運動を組み込むのが圧倒的に正解なんですね。
でも実は、腹が凹むかどうかは、どうも運動量とかはあんまり関係ないみたいなんですよねぇ。それより骨盤の歪みの矯正の方が、はるかに効果が高いみたいです。骨盤が歪んでると、腹筋が伸びてしまって、力を入れられず、内臓がだらしなく外側に出てしまうということのようだなぁ。ある程度運動して、骨盤も矯正してやると、腹筋も背筋も全部使う方が「ラク」になるみたいであります。
人体の骨格標本を思いだしてみるといいけど、腹回りには背骨以外に骨なんかなにもない。つまりは、筋肉で支えてるわけですな。だから骨盤を正しい位置に矯正すると、背筋も腹筋も、特に運動では鍛えにくい腹の内側のインナーマッスルも全部がバランス良く働いて、腹が締まるというわけです。24時間、すべての筋肉が均等に少しずつ働いている状態にしてやるのが良いようです。この1年くらいで実感したのはそういう事ですね。
骨盤矯正には腰回し体操が良いみたいで、WiiFitのフープダンスとか、書籍で言うと、SHINOさんの美腰ダイエットあたりが代表選手かなぁ。デューク更家さんの「ウォーキング考」でも、「まず、ちゃんと立つ事!骨盤を安定させて仙骨を立てる事!」という事で、足の重心をカカト→親指の付け根→反対側の足の親指の付け根→カカトと回転させる方法が書いてあって、「これって腰回しやん!」って思ったのでありますよ。
ともあれ、最近は、腹筋をゆるめて腹をボテッと出した状態で立ってるよりも、背筋も腹筋も少しずつ緊張してる状態で立ってる方が楽で、そうなると腹ボテにはならないんですな。「ああ、そういう事やったんや!」と目ウロコでした。メタボ・腹ボテのためにランニングするとか、何の効果もおまへん。全くのムダであります。
とは言うものの、やっぱりもうちょっと体脂肪率を減らしたいので(現在22.1くらい)、何か運動はしなくちゃなぁと思ってたんですが、知り合いのデザイナーの男の子(って言ったって、もう30才だけど)が、かなり体を絞ってたので、どうしてるか聞いてみたわけです。
彼は週末にサッカーをやってるので、かなり激しい運動だし「やっぱりそのくらいしないとダメかなぁ」と聞くと「いや、違いますよ。僕が痩せたのは多分、自転車通勤ですよ。」と言うのですね。聞くとサッカーも多少は影響がありそうだけど、自覚的に効果があったのは自転車なんだそうで。毎日片道15分程度しか乗ってないらしいのだけど、それで下半身が一気に締まったと言うのです。
「シゲさんもぜひ自転車通勤してみてくださいよ。絶対痩せますよ。やっぱり毎日やってるのが、一番効果的なんですよ。僕、本でも書こうかなと思いますわ。そんな特別な事をやるとかしても続かないしダメですって。簡単で毎日できる事やないと。」
とのたまう。
いや、その通りやで! と言う事になって、4月から自転車通勤を始めてみたのですが、これが実に気持ちいい。いまの季節、最高だなぁ。
自転車も実は使い方でして、たとえば、駅まで徒歩10分のところを、急いでいるからと自転車に乗って5分にするとかは逆に運動量が減ってるだけなので意味ないのですね。運動単位は最低10分から、なので、やっぱり連続して15分くらい乗ってないと意味がない。
なので、事務所の最寄り駅から3駅ほど自宅に近い場所に自転車駐車場を借りて、そこから事務所に通うようにしたのであります。地下鉄3駅分を自転車で移動すると、だいたい15分でしてちょうど良いのです。
もう少し遠い駅にしたかったのだけど、定期で借りられる駐輪場って、大阪市内にはけっこう少ないんですよねぇ。
カロリー消費には有酸素運動が大切って言うけども、それは速筋を鍛えても効果が低く、遅筋をたっぷり動かしてやる必要があるわけで。そうなると全筋肉の70%を占める下半身をゆったりと動かす「歩く」というのが効果が高いわけですが、歩くのが普通になってくると、もう少し負荷をかけたくなるわけで。でも、どう負荷をかけるか? ってのが難しかったんですね。ひたすら歩く時間を延ばすしか方法がなくて。
でも自転車に乗って、よくわかったけど、このラクさ加減は、まさに遅筋の活用だなぁ、遅筋に負荷をかけてるよなぁって実感するのです。まぁ坂道とかは速筋も使わざるを得ないけど、普通に道を走ってる時はゆるやかーに負荷がかかってる。
で、何より良いのは、腰に負担がかからない事。だって座ってる状態と同じなんだもの。座ったままの状態で、太ももやら腰回りにだけ負荷がかかる。あー、これは良いわと、改めて実感したのです。
走ったりすると足から腰にかけて全体重が乗っかるわけで、どう考えても体に良いわけがないって思うんですよ。「走る」という行為自体、普通そんなに毎日やるような動作じゃないもんなぁ。
太ってるから走る。なんて人が多いのだけど、それは根本的にものすごくおかしいわけです。これは「いつまでもデブと思うなよ」に出てたことだけど、体が重いから走る気になれないわけですよ。だから先に痩せないとダメなわけ。食事制限が先。
標準体重より3kg重い人が走るっていうのは、3kgの赤ちゃんを抱いて走るって事な訳でね。ヤメなさいって言うの、そういう事は。ほんとに。「いつまでもデブと」の岡田氏は運動を一切しないで痩せたんですよね。で、痩せたある日、急いでたので駅の階段を駆け上がったら、その軽さ、快適さに驚いた!って言うわけです。
そうだよなぁ。って思う。太ってたら運動リスクは大きいから運動しない方がいいですよ。腕に重りをつけてるドラゴンボールの悟空みたいなものなんだもん。「太ったから運動」っていう考え方は、だから、かなりおかしい。
だいたい、もともとエアロビックな運動が必要と叫ばれ出したのは車社会バリバリのアメリカからで、そのアメリカを中心に爆発的に起こったのがジョギングブーム。ランニングよりゆるやかだから良い、てな事を言われてたのだけど、1984年にジョギングの教祖と呼ばれていたジェームス・フィックス氏が心臓病でジョギング中に急死すると一気に熱がさめて、「ウォーキングが良い」という言い方に変わったわけで。だからランニングなんてもっとよろしくないのじゃないかなぁ、というのが、私の考え。
まぁプロのアスリートは必要があってやるのだからしゃーないけどね。でもそこには必ずスポーツ障害という問題がドーンと存在してるしなぁ。ランニングってのは多分かなりハードなスポーツでしょう。
マラソンが趣味の上岡竜太郎も、「マラソンなんて体にええわけないやないですか」と言ってたりする。あの人は正しいよなぁ。本質をよくわかってると思う。村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」も、立ち読みで読みかけたのだけど、出だしに「走ることというと健康のためという事があるが」みたいな話を書いてるところを読んで「わ、こいつアホやわ」と思って読む気が萎えた。昔は好きだったんだけどなぁ、村上春樹。こういう事を書くなら、もうちょっと勉強して欲しいって思う。
ともあれ、車にばっかり乗ってて、それで歩くこともしなくなったから、穴埋めに走るなんていうのは、アメリカンな、バカの極みだと思うのですよ。走るのと歩くのは全然別の運動で穴埋めにはならんのです。
でもどうも、ウォーキングですら、「一日一万歩」ってのが多すぎるという問題を含んでるようなのですよねぇ。デューク更家さんもそう言ってるし、「百歳まで歩く」の田中尚喜さんも言ってる。ちゃんとした骨盤とか姿勢とかが整わずに歩いてると、歪みがひどくなるばかりだそうで。
そういう意味では自転車だって、安全かどうかはわかりゃしないのだけども、それでも日常的にこれだけ使われていて、自転車で心臓マヒで死んだという話も聞かないし問題はないだろうとは想像がつく。
なにより、ようよう考えてみると、ヨドバシカメラの梅田店とかに行っても、自転車売り場が最近はどんどん拡張されてたんですよね。あれはやっぱり、こういう「健康のために自転車に乗るのが、かなり良いぞ」って気付いた人が増えてたからなんだろうなとつくづく実感。
実際、自転車通勤すると、昼ご飯とかを食べに出るときにも自転車を使うので、けっこう事務所近くの面白いお店とか開拓できて、そういうところも面白いわけです。最近では、通勤途中の気になるお店とか覗いたり入ったりして、かなり楽しい。
雨の日はさすがに乗るつもりはないので、地下街を歩いて階段を使い、晴れの日は自転車通勤という、このパターンでしばらく続けようと思うのです。
本当は自宅から事務所まで自転車で移動するのが良いのでしょうけど、いまは本当に普通のファミリーサイクルをそのまま使ってるだけなので、長距離ってのはちょっとしんどいのですよね。うーん。そのうち良い自転車を買って、自宅から事務所まで自転車通勤に変えようかなぁ。
まぁ、これから、夏の暑い日、そして冬の寒い日にどうするか、というのはこれからの検討課題なので、乗り続けるかどうか不明確なんですけどね。夏・冬はお休みにしようかなぁ。ま、とにかく今は、やたらと気持ちが良いので楽しいです。まぁ、朝から取材に出かけないといけないので乗らないとか、雨が降ってるから乗らないとかがあって、二日に一度くらいの頻度なんですけどね。
歩く、でもなく、走る、でもない、ちょうど良いバランスで、自転車ってのはかなりいいなぁ。例の勝間和代さんも自転車を最大限に活用してる人ですけど、いろいろ考えていくと、都市部では自転車っていう選択肢に行き着きやすいんですよね。
気持ちを前向きに積極的にするには、筋肉量を増やすって事がけっこう大事なんですよね。(それも遅筋。ふだんの日常動作を司る筋肉ね。家事でもなんでも気軽にやるってことがやる気を作るって事です。考えたら当たり前なんだけど。家事も重要だなぁ。掃除洗濯。ま、これは思い切りさぼってますけど、私は。)
自転車と電車を組合わせて通勤すると、体のためには、一番効率的な気がする。
最近、ガソリン税がうんぬんって話があるけど、あんなのあれですよ、東京・大阪あたりの大都市圏に住んでいて、自動車に乗ってるような人間からだけ、バリバリに税金を取って、それを地方に振り分けたらいいんだって思う。で、できたら地方でも電車の路線を造るのがいいんだけどなぁ。路面電車とか。
地方の人って、公共交通機関がないから、クルマにばっかり乗っていて、歩かないから、本当に体力ないんよね。ちょっと歩くとなると「ええー!そんなに歩くの?」とか言う。まことによろしくない。
でも、まぁそれは公共交通機関が不十分なんだからしょうがないわけですよ。
でも都市部は違うんですよね。電車でもバスでも、充分に環境は整ってる。整ってるのに、それを使わず、ガソリン燃やして、道路を道ふさぎしている「都市部クルマ族」ってのが大量にいてるわけですよ。これはイカンと思う。
まぁ確かにホームセンターとかが都市部にドカーンとできてる現実とかがあるから、一概にクルマなんかなくても良いとは言えないけど、それでも都市部でクルマに乗るとかは根本的にムダだと思うんですよねぇ。都市部の一般市民でクルマを持ってる人からは、ガンガン税金を取った方が、いろんな事がうまく行くはずですよ。
まぁ、そういう事を考えるとやっぱり自転車だなぁ。
通勤という毎日の作業に組み込むって事が大事でね。
ものすごーく軽い負荷。
ほんのちょっとだけの簡単作業。
それを、毎日飽きずに続けられるようにする。
日本人がなんだかんだ言っても、「会社勤め」をするっていうのも、そういう健康面でのメリットがけっこう大きいと言うことを無意識に実感してたからじゃないのか? って思うんですよね。それはやっぱり農耕民族としての民族的な文化なんだろうなぁ。DNAに刻まれてる。で、それを現代的にすると自転車ツーキニストになるってことじゃないかなぁと。
でも、自転車で移動するには環境がいろいろと不便なんですけどね。信号の切り替わり時間とか。でも、そういう事は別にしても、やっぱり都市部での自転車っていうのはかなり意義ある存在ですな。自転車ツーキニスト。これがやっぱり、いろんな意味で良いチョイスだわなぁって思う昨今であります。
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