力餅食堂って知ってますか?
2007年12月26日先日、ふと自宅近くを歩いていて、力餅食堂があるのを見たのです。
「あー、まだちゃんと営業してたんや。」とか思って。
力餅食堂。
ご存じですか? 知らない人の方が多いでしょうね。なんせ関西ローカルの食堂ですから。なんちゅうか、昔からある、うどん、そば、ドンブリもの定食類などを出してる、とても庶民的な食堂の名前です。
特徴的なのは、名前の通りで、お持ち帰り専用のおはぎ(ぼたもち)やら、赤飯やらを、つねに置いてるってところ。これがまた昔ながらの作りでおいしいのですよ。(最近はほとんど買いませんけど。かれこれ30年以上も。:笑)
いま何店舗あるのか知らないんですけれど、関西圏には、この力餅食堂って、けっこうあるんですよね。
で、これが、実は明治から続く古いのれんのお店なのだ、ということを、ふと気になってグーグルしてみて知って、「へぇ〜」って驚いたのであります。
なんとか力造って人が初代なんだけど、そこからどんどんのれん分けされて、お店が増えていったんですね。
力餅食堂に関しては、ググると、ここがトップに出てきます。
力餅食堂の謎
http://ha6.seikyou.ne.jp/home/osarukun/zatuwa3top.htm
便利な世の中になったねぇ、ほんとに。
サイトを見てると、なかなか面白くて、味わいがありますな。
これぞ、私たちの日本、って趣があるんじゃないかって思う。
好きだなぁ。
いまで言えばフランチャイズみたいなもんですけど、あくまで日本の昔からある「のれん分け」の制度ですから、お店で修行して一人前になったら、名前だけ分けてもらって独立して自分の店が持てる、というだけで、資本関係もなければ経営に対する縛りもないというそういう昔ながらのやり方で広がったものらしいのですね。
ということなので、どこの力餅食堂もたいていは、実質的に家族経営の、ごく当たり前の街の大衆食堂なわけです。椅子やらテーブルもお店ごとにちがうし、メニューも全然違う。
ただ共通するのは、力餅という名前と「のれん」があって、ぼたもちを売っているという事だけ。
でもねぇ、これがなんちゅうか、昭和のノスタルジーというか、大枠、気持ちよいのですよ。
単純に考えても、イートインとテイクアウトの両方のメニューをキチンと持っているというだけでも、かなり優れた営業形態なわけです。どっちか片方だけで伸びてきたお店が、大きくなってくると結局はイートイン&テイクアウトの両面で対応するようになるのだから。
最近ではファミレス各社がテイクアウトに力を入れたり出前を受け付けたりしてますけど、そんなのは家族経営で小回りのきく大衆食堂では、当たり前の事だしねぇ。
しかしのれん分けというのは面白くて、たとえば一富士食堂なんていうのも、大阪には何店もみかけるんですけど、たぶんあれも、元はのれん分けしたお店だったんでしょうね。企業の昼食の食堂サービスをやってる一富士フーズだっけ? そんな会社も確かあったし。のれん分けしたあとは、名前が一緒というだけで、それぞれ全然別のお店になってるんですよねぇ。
最近落語をしゃべっていて、明治の時代・風俗とかに興味が出てきてたから、そういう昔のやり方とかが、よけいに面白かったです。
私の死んだじいさんは、明治36年だか、そのあたりの生まれだったんですが、そのじいさんが良く「力餅で赤飯買(こ)うてこい」とか「力餅でそばでも食べよか」と言ってた記憶があるのですよ。まさに明治からの生活を支えてきたお店なんだろうなぁって思う。それもごくごく普通の一般庶民による家族経営で。
いいなぁって思うんですよね。そういうところが。「のれん」というロゴの力と餅と飯という持ち帰り&イートインの二面作戦という「アイディア」だけで、今日まで生き残ってきてるってことなんでしょうな。そういうのがすごく面白いと思う。
こういうのを見てると、人生って面白いなぁって思うんですよ。僕は。うまく言えないけど。
うーん。いちど久しぶりにおはぎを買いに行こうかなぁ。うむ。
「あー、まだちゃんと営業してたんや。」とか思って。
力餅食堂。
ご存じですか? 知らない人の方が多いでしょうね。なんせ関西ローカルの食堂ですから。なんちゅうか、昔からある、うどん、そば、ドンブリもの定食類などを出してる、とても庶民的な食堂の名前です。
特徴的なのは、名前の通りで、お持ち帰り専用のおはぎ(ぼたもち)やら、赤飯やらを、つねに置いてるってところ。これがまた昔ながらの作りでおいしいのですよ。(最近はほとんど買いませんけど。かれこれ30年以上も。:笑)
いま何店舗あるのか知らないんですけれど、関西圏には、この力餅食堂って、けっこうあるんですよね。
で、これが、実は明治から続く古いのれんのお店なのだ、ということを、ふと気になってグーグルしてみて知って、「へぇ〜」って驚いたのであります。
なんとか力造って人が初代なんだけど、そこからどんどんのれん分けされて、お店が増えていったんですね。
力餅食堂に関しては、ググると、ここがトップに出てきます。
力餅食堂の謎
http://ha6.seikyou.ne.jp/home/osarukun/zatuwa3top.htm
便利な世の中になったねぇ、ほんとに。
サイトを見てると、なかなか面白くて、味わいがありますな。
これぞ、私たちの日本、って趣があるんじゃないかって思う。
好きだなぁ。
いまで言えばフランチャイズみたいなもんですけど、あくまで日本の昔からある「のれん分け」の制度ですから、お店で修行して一人前になったら、名前だけ分けてもらって独立して自分の店が持てる、というだけで、資本関係もなければ経営に対する縛りもないというそういう昔ながらのやり方で広がったものらしいのですね。
ということなので、どこの力餅食堂もたいていは、実質的に家族経営の、ごく当たり前の街の大衆食堂なわけです。椅子やらテーブルもお店ごとにちがうし、メニューも全然違う。
ただ共通するのは、力餅という名前と「のれん」があって、ぼたもちを売っているという事だけ。
でもねぇ、これがなんちゅうか、昭和のノスタルジーというか、大枠、気持ちよいのですよ。
単純に考えても、イートインとテイクアウトの両方のメニューをキチンと持っているというだけでも、かなり優れた営業形態なわけです。どっちか片方だけで伸びてきたお店が、大きくなってくると結局はイートイン&テイクアウトの両面で対応するようになるのだから。
最近ではファミレス各社がテイクアウトに力を入れたり出前を受け付けたりしてますけど、そんなのは家族経営で小回りのきく大衆食堂では、当たり前の事だしねぇ。
しかしのれん分けというのは面白くて、たとえば一富士食堂なんていうのも、大阪には何店もみかけるんですけど、たぶんあれも、元はのれん分けしたお店だったんでしょうね。企業の昼食の食堂サービスをやってる一富士フーズだっけ? そんな会社も確かあったし。のれん分けしたあとは、名前が一緒というだけで、それぞれ全然別のお店になってるんですよねぇ。
最近落語をしゃべっていて、明治の時代・風俗とかに興味が出てきてたから、そういう昔のやり方とかが、よけいに面白かったです。
私の死んだじいさんは、明治36年だか、そのあたりの生まれだったんですが、そのじいさんが良く「力餅で赤飯買(こ)うてこい」とか「力餅でそばでも食べよか」と言ってた記憶があるのですよ。まさに明治からの生活を支えてきたお店なんだろうなぁって思う。それもごくごく普通の一般庶民による家族経営で。
いいなぁって思うんですよね。そういうところが。「のれん」というロゴの力と餅と飯という持ち帰り&イートインの二面作戦という「アイディア」だけで、今日まで生き残ってきてるってことなんでしょうな。そういうのがすごく面白いと思う。
こういうのを見てると、人生って面白いなぁって思うんですよ。僕は。うまく言えないけど。
うーん。いちど久しぶりにおはぎを買いに行こうかなぁ。うむ。
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