英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法
2006年4月11日 読書
ISBN:4860641027 単行本 森沢 洋介 ベレ出版 2005/10 ¥1,470
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4860641027/249-9767057-8485143
えー、今年の1月20日にも一度紹介してるんですが、
http://diarynote.jp/d/12917/20060120.html
また、再度紹介したくなったので書きます。
良い本は何度紹介しても良いと思うので。
というのも、私、この本を、最近ちょこちょこ読み直しというか、本のタイトルの通りに「マップ」のように自分の学習進度の確認のためにパラパラ開いているからなのです。
そう、この本は、まさにタイトルが示す通りに、「英語上達完全マップ」そのものなのです。
そこが実に素晴らしい。
英語を勉強するにあたって、どんな勉強をどんな段階でどのくらいやればいいのかを、キチンと「処方箋」として提示してくれているのです。それも、著者は英語の個人レッスンの教師の方で、たとえば音読なら一回に何度繰り返せば良いかという回数まで検証した上で「マップ」として提示してくれているのです。
ここまでていねいな学習書を、他に読んだことがない。
この本の内容はそうとうにレベルが高いです。
実は書籍の内容の80%はインターネットで公開されております。
http://homepage3.nifty.com/mutuno/
なので、上記のサイトを読めば、まぁほとんど、この本に書かれている勉強法の内容はわかってしまいます。
が、書籍版のほうには、実際にこの方の提唱する方法で学習した学習者の成長過程が著者によるレポート風に三人分紹介されていて、それが意外に役立つのと、
●手元に置いて地図のように繰り返し読む
という使い方を、本当に勉強しだすと、どうしてもしたくなるはずなので、書籍の購入をお勧めしたいのですね。
「音読パッケージ」という学習法だけを僕は三ヶ月毎日やってみただけですが、それでも二ヶ月半ほどしたら、「ええっと、これをやり終えたら、次は何をしなくちゃいけないのかな」とかは思うようになるわけですから。
実際僕は、英語の「学習法」に関する書籍は、それこそ山のように読んでいて、いままでに100冊をくだらない数の本を読んできてます。
しかし、いざ書いてある通りに学習をしようとすると、どれもこれも「言葉足らず」なんですね。どうやって勉強したらいいのかの、こまかい注意書きがない。
かと思えば、具体的なのはいいけれど、いきなり例文と音声データのCDだけ付いてきて「あとは勝手にやれ」とかのタイプの本も多いわけです。
そうではなくて、そういう教材を、どういう手順でどのくらいの回数繰り返して、次のステップに進む時の目安はどんなものでとか、そういうことが書いてないと実質勉強するのは無理なんですね。
TOEICで、600点なり、700点なり、900点なりを目指す。そこへたどり着くための方法・手順・目安がちゃんと書かれてないと、ただ迷うだけなんですね。
でも、この本には、その手順や目安がキチンと示されています。これは画期的なことです。
音読がいい、音読がいいと言われても、その音読が5回でいいのか、500回必要なのかそこがわからないわけですから。初心者は。
そこが書いてあるかどうかは、目的地への道のりが言葉でだけ伝えられているか地図になってビジュアライズされているかくらいに違います。
この本にはちゃんと「最低百回で、それを何度かに分けて読むサイクル法が良いです。そしてサイクルの一回目は最低30回。あとは徐々に減らしていきます。」という基準値が「マップ」として書かれてあるんですね。ここまで具体的に「道順」を示している書籍は、他になかったと思います。
また、TOEICの点数という客観的な基準値をもとに、何点まではこの学習をしてください、何点まではこういう事をしましょうという、おおまかなマッピングがなされているのです。
これが実に素晴らしい。
この本は、去年の10月の終わりに出ておりまして、ほぼ毎日のように本屋に出かけては何か良い新刊を探している私の目に止まり、その時点から読み始めて2週間ほどで練習を開始、そこから飽きずに音読練習を続けて三月の終わりにTOEICを受けて、自分自身で伸びを実感したという、そういう流れになってます。
まだ結果は届いてないですが、自分の内面的に、少なくとも50点やそこいらは伸びているという実感があります。(だって聞き取れた量が圧倒的に違ったんだもん。)
多分、ここからふたたびこの本の評価が上がって、再度平積みになってきたりするんじゃないかなぁ。実際に試して見た人の評価が出てくるから。この本は、まず間違いなく英語学習の定番書になります。ロングセラーになると思う。
僕なども、仕事をしながらの学習なので、どうしても一日に1時間前後の時間しか取れない訳ですが、それでも、そのわずかしかない時間だからこそ「役立つ」「実際に成績が伸びる」「機能する」学習法をチョイスすることが重要なわけです。
この本は、そのもっとも重要な点がキチンと押さえられているというのが素晴らしいわけです。
ここまで機能的に書かれてあると「もう10分なり20分なり、なんとか時間をひねり出して、勉強のスピードを上げたいなぁ」という気持ちも湧いてくるんですね。
課題が明示されているから、必要な時間見積りがそれなりに立てられるのです。
この本の場合はTOEICを基準値に採用して、その最低得点者(300点あたり)から、990点までの「マッピング」がされている。だから900点台に到達するまで、たぶんずっと参考にし続けることになると思うのですね。
まさに「マップ」です。
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学習においては、この「マップ」、全体観というものが、ものすごく重要なんです。
自分が北上しているつもりなのに、実際には西に向かってひたすら歩いていたとか、そういうことをしていると、永遠に望みの地点に到着できないわけです。
でも「マップ」、つまり全体観がキチンとあると、自分のモノの見方に歪みがないかどうかなどを確認していくことができるんですね。
簡単に言うと無駄がなくなるってことでもあります。
なので「全体観」はすごく重要なんです。
で、たとえば自分の人生の設計を行うには、人生の「全体観」が必要で、これを身につけるには歴史の勉強なんかが役に立ちます。
すでに歴史の流れというものは確定していますから、その流れの中で、誰がどんな判断をして、どう生きたかという話は、自分が生きる際の良い目安になります。
中年のおっちゃんたちが、やたらと司馬遼太郎の歴史小説を読んだりするのも、そういう全体マップを手に入れる作業なんですね。
まぁ司馬遼太郎の著作は、あくまでフィクションなので、マップとしては頼りないものではあるけれど、それでも何も読まずにいるよりは、はるかにマシでしょう。
しかし、この「全体マップを手に入れる」という事をせずに、自分の考えでなんとかしようとしてる人が多いですわね。
それって無駄だと思うんだよなぁ。
悪くすると堂々巡りにしかならないから。
東西南北が分ってない段階で、地図も持たずに現実をうろちょろしてても、そりゃ道に迷うだけでしょって思う。
でも、司馬遼太郎も読んでないような人の方が、世の中には多いのかも知れませんけどねぇ。
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というくらいに「全体観」の把握は大切なので、実は「日本だけの見方」よりも「地球全体での大きなトレンド」をしっかり見据えるということがけっこう重要なことなんですよね。日本は地球の一部であって地域=リージョンにしかすぎないわけだから。
その意味でも英語の学習は大事だろうと、僕は思ってます。
あと西洋文化の歴史的流れの把握。
これが僕はまだまだできてないんだけど、まぁコツコツやるしかないしね。
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ともあれ、まずは「全体像」、マップの把握。
それが大事なのです。
ということで、英語の学習に関しては、この本は、とってもお勧めです。
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4860641027/249-9767057-8485143
えー、今年の1月20日にも一度紹介してるんですが、
http://diarynote.jp/d/12917/20060120.html
また、再度紹介したくなったので書きます。
良い本は何度紹介しても良いと思うので。
というのも、私、この本を、最近ちょこちょこ読み直しというか、本のタイトルの通りに「マップ」のように自分の学習進度の確認のためにパラパラ開いているからなのです。
そう、この本は、まさにタイトルが示す通りに、「英語上達完全マップ」そのものなのです。
そこが実に素晴らしい。
英語を勉強するにあたって、どんな勉強をどんな段階でどのくらいやればいいのかを、キチンと「処方箋」として提示してくれているのです。それも、著者は英語の個人レッスンの教師の方で、たとえば音読なら一回に何度繰り返せば良いかという回数まで検証した上で「マップ」として提示してくれているのです。
ここまでていねいな学習書を、他に読んだことがない。
この本の内容はそうとうにレベルが高いです。
実は書籍の内容の80%はインターネットで公開されております。
http://homepage3.nifty.com/mutuno/
なので、上記のサイトを読めば、まぁほとんど、この本に書かれている勉強法の内容はわかってしまいます。
が、書籍版のほうには、実際にこの方の提唱する方法で学習した学習者の成長過程が著者によるレポート風に三人分紹介されていて、それが意外に役立つのと、
●手元に置いて地図のように繰り返し読む
という使い方を、本当に勉強しだすと、どうしてもしたくなるはずなので、書籍の購入をお勧めしたいのですね。
「音読パッケージ」という学習法だけを僕は三ヶ月毎日やってみただけですが、それでも二ヶ月半ほどしたら、「ええっと、これをやり終えたら、次は何をしなくちゃいけないのかな」とかは思うようになるわけですから。
実際僕は、英語の「学習法」に関する書籍は、それこそ山のように読んでいて、いままでに100冊をくだらない数の本を読んできてます。
しかし、いざ書いてある通りに学習をしようとすると、どれもこれも「言葉足らず」なんですね。どうやって勉強したらいいのかの、こまかい注意書きがない。
かと思えば、具体的なのはいいけれど、いきなり例文と音声データのCDだけ付いてきて「あとは勝手にやれ」とかのタイプの本も多いわけです。
そうではなくて、そういう教材を、どういう手順でどのくらいの回数繰り返して、次のステップに進む時の目安はどんなものでとか、そういうことが書いてないと実質勉強するのは無理なんですね。
TOEICで、600点なり、700点なり、900点なりを目指す。そこへたどり着くための方法・手順・目安がちゃんと書かれてないと、ただ迷うだけなんですね。
でも、この本には、その手順や目安がキチンと示されています。これは画期的なことです。
音読がいい、音読がいいと言われても、その音読が5回でいいのか、500回必要なのかそこがわからないわけですから。初心者は。
そこが書いてあるかどうかは、目的地への道のりが言葉でだけ伝えられているか地図になってビジュアライズされているかくらいに違います。
この本にはちゃんと「最低百回で、それを何度かに分けて読むサイクル法が良いです。そしてサイクルの一回目は最低30回。あとは徐々に減らしていきます。」という基準値が「マップ」として書かれてあるんですね。ここまで具体的に「道順」を示している書籍は、他になかったと思います。
また、TOEICの点数という客観的な基準値をもとに、何点まではこの学習をしてください、何点まではこういう事をしましょうという、おおまかなマッピングがなされているのです。
これが実に素晴らしい。
この本は、去年の10月の終わりに出ておりまして、ほぼ毎日のように本屋に出かけては何か良い新刊を探している私の目に止まり、その時点から読み始めて2週間ほどで練習を開始、そこから飽きずに音読練習を続けて三月の終わりにTOEICを受けて、自分自身で伸びを実感したという、そういう流れになってます。
まだ結果は届いてないですが、自分の内面的に、少なくとも50点やそこいらは伸びているという実感があります。(だって聞き取れた量が圧倒的に違ったんだもん。)
多分、ここからふたたびこの本の評価が上がって、再度平積みになってきたりするんじゃないかなぁ。実際に試して見た人の評価が出てくるから。この本は、まず間違いなく英語学習の定番書になります。ロングセラーになると思う。
僕なども、仕事をしながらの学習なので、どうしても一日に1時間前後の時間しか取れない訳ですが、それでも、そのわずかしかない時間だからこそ「役立つ」「実際に成績が伸びる」「機能する」学習法をチョイスすることが重要なわけです。
この本は、そのもっとも重要な点がキチンと押さえられているというのが素晴らしいわけです。
ここまで機能的に書かれてあると「もう10分なり20分なり、なんとか時間をひねり出して、勉強のスピードを上げたいなぁ」という気持ちも湧いてくるんですね。
課題が明示されているから、必要な時間見積りがそれなりに立てられるのです。
この本の場合はTOEICを基準値に採用して、その最低得点者(300点あたり)から、990点までの「マッピング」がされている。だから900点台に到達するまで、たぶんずっと参考にし続けることになると思うのですね。
まさに「マップ」です。
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学習においては、この「マップ」、全体観というものが、ものすごく重要なんです。
自分が北上しているつもりなのに、実際には西に向かってひたすら歩いていたとか、そういうことをしていると、永遠に望みの地点に到着できないわけです。
でも「マップ」、つまり全体観がキチンとあると、自分のモノの見方に歪みがないかどうかなどを確認していくことができるんですね。
簡単に言うと無駄がなくなるってことでもあります。
なので「全体観」はすごく重要なんです。
で、たとえば自分の人生の設計を行うには、人生の「全体観」が必要で、これを身につけるには歴史の勉強なんかが役に立ちます。
すでに歴史の流れというものは確定していますから、その流れの中で、誰がどんな判断をして、どう生きたかという話は、自分が生きる際の良い目安になります。
中年のおっちゃんたちが、やたらと司馬遼太郎の歴史小説を読んだりするのも、そういう全体マップを手に入れる作業なんですね。
まぁ司馬遼太郎の著作は、あくまでフィクションなので、マップとしては頼りないものではあるけれど、それでも何も読まずにいるよりは、はるかにマシでしょう。
しかし、この「全体マップを手に入れる」という事をせずに、自分の考えでなんとかしようとしてる人が多いですわね。
それって無駄だと思うんだよなぁ。
悪くすると堂々巡りにしかならないから。
東西南北が分ってない段階で、地図も持たずに現実をうろちょろしてても、そりゃ道に迷うだけでしょって思う。
でも、司馬遼太郎も読んでないような人の方が、世の中には多いのかも知れませんけどねぇ。
-----------
というくらいに「全体観」の把握は大切なので、実は「日本だけの見方」よりも「地球全体での大きなトレンド」をしっかり見据えるということがけっこう重要なことなんですよね。日本は地球の一部であって地域=リージョンにしかすぎないわけだから。
その意味でも英語の学習は大事だろうと、僕は思ってます。
あと西洋文化の歴史的流れの把握。
これが僕はまだまだできてないんだけど、まぁコツコツやるしかないしね。
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ともあれ、まずは「全体像」、マップの把握。
それが大事なのです。
ということで、英語の学習に関しては、この本は、とってもお勧めです。
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