計画的失敗のススメ
2006年2月18日んー。自分が基本「AC」であるという認識に立ったとき、「失敗」というものを、どう捉えるのかというのが実に重要なので、そのことについて少し。
数日前に「出来の悪い自分を知る大事さ」ということでちょっと書きましたが、
http://diarynote.jp/d/12917/20060202.html
自分の失敗をどう「受け入れるか」ということが自己肯定力を高めるにはすごく重要なんですね。
まず、失敗や間違いを素直に受け入れて「間違ってた」と認識してはじめて「やり直し」ができるのです。
ここで「間違ってないもん」とかすねても意味はまずない。
自尊心の低い人は、この「間違ってないもん」という強弁をしてしまいがちで、これをやっている限り大人にもなれず、自分の成長もありえません。
でもね、実際、失敗っていうのはすごいへこむわけです。ガツーンと落ち込む。
それもね、苦手分野ほど落ち込む。
そりゃそうですわね。苦手だからこそ失敗するんだから。
でも、人間を長くやっていくと、どうしても「苦手」で済ませておくわけにいかない分野というのも出てくるわけです。
たとえば「長期計画の立て方」なんていうのも、この中に入るでしょう。(アダルトチルドレンはこれがけっこう苦手。)
で、です。
苦手な分野ほど、実行初期に失敗が増えるわけです。当然ですけど。だから、そこで落ち込んで「もうやらない」とかスネてしまうという悪循環が起こって、苦手がずーっと苦手のままになるんですね。
そういうことは僕もそうだったので、なんだかんだいろいろやるうちに、いろいろ学習してきたわけです。
で、わかったことがひとつふたつ。
まず、苦手なことはハードルを思い切り低くする、ということです。もう絶対に失敗しないくらいに低い低い低い目標を立てて、まずそれをクリアする。
で、それを、いくつもいくつもクリアします。
で、達成の喜びを知ります。実感します。味わいます。
この「喜び」が出るまでハードルは高くしない方がいいと思うんだなぁ。とにかく「喜び」を感じるまでやる。その苦手項目が苦手と感じないところまでやる。
そうすると、今度はハードルを上げたくなってきます。この「ハードルを上げたい」という気持ちが出るまで、ハードルは上げない方がいいのかも知れない。
で、です。
ウクレレの教室に、いま通ってるんですが、これが月に三回のレッスンなんですね。
この回数設定がうまい。すごいノウハウを感じるんです。
たとえば、「毎週レッスン」だったとしたら、月に四回から五回ですよね?わかりやすいし、そうすればいいんです。僕だって「月曜日20:30分クラス」ということになってます。曜日と時間で分けてるんです。
なのに「毎週」ではないんですね。「月三回」なんだ。これが実はとってもうまい。
ウクレレの教室は仕事じゃないですよね? 楽しみで行くところだ。だから「毎週行く」ってなことになると「お仕事」みたいになっちゃって、しんどくなってしまうんですね。
でも月に三回だと、だいたい「毎月第一月曜は授業はお休み」ってことになるわけです。あらかじめ「やらない日」が予定に入ってるんですね。
これがうまいと思う。
やる気がね、空回りしないんだ。
「あ、今週は練習ないんだ。」という週があることで、「仕事忙しいからちょっと辛い」というようなこととか、「あーん、いまやる気が出てきてるのに、もう。」というようなこととかが、いったんリセットされて、平均化されるっていうのかな。うまくバランスが取られるんですね。
同じパターンではなく、適度に休みつつ、「やる気の貯金」ができる。
結局ね、「モチベーションの維持」ってことが大事なんですよ。やる気の継続ですね。それも「惰性でやってる」というのではなく、日々新鮮に「おもしろい!」「楽しい!」と感じながらやれることが大事なわけで。
そういう事を考えた時に、この「月の初めはおやすみ」制度は、じつに効果的なんです。
おそらく、こういう音楽教室を運営するために結果的にたどりついたノウハウなんだろうと思うんですが、すごく重要なノウハウだなぁと思うわけです。
で、これを、僕は最近英語の学習とかにも取り入れてます。とにかく、上記の「ハードルを高くしたくなって来たとき」に、計画的に「失敗期間」を予定に組み込む訳です。
「毎日音読すれば、そりゃ学習進度もよく進むんだろうけど、燃え尽きたら意味ないよなぁ」と思って、昨年の秋口は計画的にわざと勉強を休止したりもしました。
なんていうかな。たぶん、カリキュラムの変更とか、ステップアップするときには、こういう「計画的失敗」というのがすごく大事なんだと思う。
失敗そのものを計画的に先に済ませてしまう。
「忙しくなってきたから無理」となる前に、先に「やらない日」を作っておく。
「もっと頑張るぞ」と無理をしたくなることもあるだろうけど、それでリズムが狂ってもいけないから、クールダウンする時期を先に予定に入れておく。
で、その時期は何もしない。
で、「やる気の貯金」をする。
計画的に休んだ時は、意志で休んでいるのだから、「失敗感」とか「挫折感」とかの「自尊心の傷つき」はないんですね。
アダルトチルドレンは、もともと自尊心の持ち合わせが少ないのだから、無理して失敗して「ダメだ俺は」とか傷つくと、そこでくじけがちだから、そのケアを先に考えておく、ということです。
こういうようなことは、本来、大人がしっかりと経験していて、子ども達を上手に指導するとかいざなうとか出来るのがベストなんですね。よい家庭に育った人なら、こういうことは親が気配りして、空気のように体に入れてしまってるはずです。
でも、僕はそういう事は教えてもらえなかったので、いろいろ実際に自分が学習していくなかで、物事を整理しながら身につけてきたし、今後も基本ノウハウとして活用するし、子どもができたら伝えていくだろうと思うわけです。
「失敗はして当たり前なんだから、あんまり気にするな。」とか、ちゃんと自分に言ってあげよう。そして、計画的に失敗して、自尊心が傷つくのを防ごう。
ほんと、自尊心は大事なんだから。
「私は素晴らしい!」「なんでもキチンとできる」と心底思えて、実際にちゃんとやれることが、どれほど人生において大切なことか。これこそが「普通」の状態なわけです。
「できなくて当たり前」とか思ってしまっているとかの方が、おかしいんだけど、でも自尊心のない人はそう思いがちだし、そういう事を言ってしまったり態度で表したりしてしまうんですよね。
失敗するのは当たり前、なんだから、「では、どうすれば乗り越えられるのか」を、ちゃんと考えよう。たいていのことは乗り越えられるんだし。乗り越えられないと「感じる」のは、単に無知なだけなんだし。乗り越えるための方法なんて、世の中にいくらでもころがってるんだし。
まず、そういうことが言いたいですね。
失敗も最初から予定してあれば、全然痛くないんだよね。体操の練習する時にマットを敷くようなもんだ。
ま、そんなことで。
数日前に「出来の悪い自分を知る大事さ」ということでちょっと書きましたが、
http://diarynote.jp/d/12917/20060202.html
自分の失敗をどう「受け入れるか」ということが自己肯定力を高めるにはすごく重要なんですね。
まず、失敗や間違いを素直に受け入れて「間違ってた」と認識してはじめて「やり直し」ができるのです。
ここで「間違ってないもん」とかすねても意味はまずない。
自尊心の低い人は、この「間違ってないもん」という強弁をしてしまいがちで、これをやっている限り大人にもなれず、自分の成長もありえません。
でもね、実際、失敗っていうのはすごいへこむわけです。ガツーンと落ち込む。
それもね、苦手分野ほど落ち込む。
そりゃそうですわね。苦手だからこそ失敗するんだから。
でも、人間を長くやっていくと、どうしても「苦手」で済ませておくわけにいかない分野というのも出てくるわけです。
たとえば「長期計画の立て方」なんていうのも、この中に入るでしょう。(アダルトチルドレンはこれがけっこう苦手。)
で、です。
苦手な分野ほど、実行初期に失敗が増えるわけです。当然ですけど。だから、そこで落ち込んで「もうやらない」とかスネてしまうという悪循環が起こって、苦手がずーっと苦手のままになるんですね。
そういうことは僕もそうだったので、なんだかんだいろいろやるうちに、いろいろ学習してきたわけです。
で、わかったことがひとつふたつ。
まず、苦手なことはハードルを思い切り低くする、ということです。もう絶対に失敗しないくらいに低い低い低い目標を立てて、まずそれをクリアする。
で、それを、いくつもいくつもクリアします。
で、達成の喜びを知ります。実感します。味わいます。
この「喜び」が出るまでハードルは高くしない方がいいと思うんだなぁ。とにかく「喜び」を感じるまでやる。その苦手項目が苦手と感じないところまでやる。
そうすると、今度はハードルを上げたくなってきます。この「ハードルを上げたい」という気持ちが出るまで、ハードルは上げない方がいいのかも知れない。
で、です。
ウクレレの教室に、いま通ってるんですが、これが月に三回のレッスンなんですね。
この回数設定がうまい。すごいノウハウを感じるんです。
たとえば、「毎週レッスン」だったとしたら、月に四回から五回ですよね?わかりやすいし、そうすればいいんです。僕だって「月曜日20:30分クラス」ということになってます。曜日と時間で分けてるんです。
なのに「毎週」ではないんですね。「月三回」なんだ。これが実はとってもうまい。
ウクレレの教室は仕事じゃないですよね? 楽しみで行くところだ。だから「毎週行く」ってなことになると「お仕事」みたいになっちゃって、しんどくなってしまうんですね。
でも月に三回だと、だいたい「毎月第一月曜は授業はお休み」ってことになるわけです。あらかじめ「やらない日」が予定に入ってるんですね。
これがうまいと思う。
やる気がね、空回りしないんだ。
「あ、今週は練習ないんだ。」という週があることで、「仕事忙しいからちょっと辛い」というようなこととか、「あーん、いまやる気が出てきてるのに、もう。」というようなこととかが、いったんリセットされて、平均化されるっていうのかな。うまくバランスが取られるんですね。
同じパターンではなく、適度に休みつつ、「やる気の貯金」ができる。
結局ね、「モチベーションの維持」ってことが大事なんですよ。やる気の継続ですね。それも「惰性でやってる」というのではなく、日々新鮮に「おもしろい!」「楽しい!」と感じながらやれることが大事なわけで。
そういう事を考えた時に、この「月の初めはおやすみ」制度は、じつに効果的なんです。
おそらく、こういう音楽教室を運営するために結果的にたどりついたノウハウなんだろうと思うんですが、すごく重要なノウハウだなぁと思うわけです。
で、これを、僕は最近英語の学習とかにも取り入れてます。とにかく、上記の「ハードルを高くしたくなって来たとき」に、計画的に「失敗期間」を予定に組み込む訳です。
「毎日音読すれば、そりゃ学習進度もよく進むんだろうけど、燃え尽きたら意味ないよなぁ」と思って、昨年の秋口は計画的にわざと勉強を休止したりもしました。
なんていうかな。たぶん、カリキュラムの変更とか、ステップアップするときには、こういう「計画的失敗」というのがすごく大事なんだと思う。
失敗そのものを計画的に先に済ませてしまう。
「忙しくなってきたから無理」となる前に、先に「やらない日」を作っておく。
「もっと頑張るぞ」と無理をしたくなることもあるだろうけど、それでリズムが狂ってもいけないから、クールダウンする時期を先に予定に入れておく。
で、その時期は何もしない。
で、「やる気の貯金」をする。
計画的に休んだ時は、意志で休んでいるのだから、「失敗感」とか「挫折感」とかの「自尊心の傷つき」はないんですね。
アダルトチルドレンは、もともと自尊心の持ち合わせが少ないのだから、無理して失敗して「ダメだ俺は」とか傷つくと、そこでくじけがちだから、そのケアを先に考えておく、ということです。
こういうようなことは、本来、大人がしっかりと経験していて、子ども達を上手に指導するとかいざなうとか出来るのがベストなんですね。よい家庭に育った人なら、こういうことは親が気配りして、空気のように体に入れてしまってるはずです。
でも、僕はそういう事は教えてもらえなかったので、いろいろ実際に自分が学習していくなかで、物事を整理しながら身につけてきたし、今後も基本ノウハウとして活用するし、子どもができたら伝えていくだろうと思うわけです。
「失敗はして当たり前なんだから、あんまり気にするな。」とか、ちゃんと自分に言ってあげよう。そして、計画的に失敗して、自尊心が傷つくのを防ごう。
ほんと、自尊心は大事なんだから。
「私は素晴らしい!」「なんでもキチンとできる」と心底思えて、実際にちゃんとやれることが、どれほど人生において大切なことか。これこそが「普通」の状態なわけです。
「できなくて当たり前」とか思ってしまっているとかの方が、おかしいんだけど、でも自尊心のない人はそう思いがちだし、そういう事を言ってしまったり態度で表したりしてしまうんですよね。
失敗するのは当たり前、なんだから、「では、どうすれば乗り越えられるのか」を、ちゃんと考えよう。たいていのことは乗り越えられるんだし。乗り越えられないと「感じる」のは、単に無知なだけなんだし。乗り越えるための方法なんて、世の中にいくらでもころがってるんだし。
まず、そういうことが言いたいですね。
失敗も最初から予定してあれば、全然痛くないんだよね。体操の練習する時にマットを敷くようなもんだ。
ま、そんなことで。
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