民営化すれば郵便は絶対に不便になると確信した日。
2005年8月24日 ■時事昨日は仕事で、さる地方都市まで出かけた。
県立病院でパソコン関連機器が導入されて、その導入例の記事を書くための取材だった。
ネットワーク関連の商品だったので、同じく県が行っている離島対策の話も出る。
陸から3キロほど離れている小島に住む人たちなのだが、島に病院はあっても常駐の医者がおらず、せめてこのくらいは、と、島に対面する県側の病院から無線でネットワークを張って、電子カルテを利用しているのだという。
おもしろい話だったので急遽取材にでかけることになって、取材していた県庁所在地の病院から、いきなり往復4時間の車移動で、離島の取材になってしまった。
到着した海沿いの病院の屋上まであがると、まっすぐ正面に問題の小島が見える。この病院から、その小島まで直線距離で約3キロの距離に無線のLANネットワークが張られているのだ。見通しが良いからうまくつながっているのだという。
が、しかし。
この「見通しの良い県立病院の屋上」というのが、4階建ての建物の屋上なのである。その地域を見渡しても、おそらく一番高い。この建物より高いのは電波塔やら高圧線の鉄柱くらいのものだ。
都会にすんでいれば、周りに10階建てのマンションなどが、あたりまえのようにあるから、4階建てのビルなんて、逆に電場の入りにくい悪条件のビルにしかならない。
しかし、この離島に対面する陸側の町では、あたり一面に一般の平屋、あるいは二階建ての民家が広がり、とくだん大きな建物はない。せいぜい大きく見えるのは三階建ての小学校の校舎くらいのものだ。
「こんな場所で郵便局を民営化したらつぶれるだけやん。」
それを心底、実感として感じました。
あかんよ、そら。絶対に。
離島に住む人だって270人しかいないんだから。経営なんか成り立つわけないやん。
島に住む若い人ならメールでもいいだろうけど、お年寄りにメールは酷だ。物流網だっていまの郵便なら、簡易保険などの他の窓口業務と兼務で人を配置して、配達もできるが、分社化して民営化なんかしたら、陸側の窓口までトラックが来るのが精一杯だろう。島の人たちは小荷物を受け取るにも自分たちの漁船で陸側まで来るしかなくなる。
こんなもの見えている。
取材も終わって「お仕事の邪魔してすみません。ありがとうございました。」とあいさつした時に、その陸側の4階建ての病院の運営理念が壁に張り出されているのを見つけた。
長々とした文章の中にハッキリと書いてあったのは、「地域医療業務の最後の砦として使命をまっとうする」というような理念だった。
そうなのよな、こんなもの、公的なユニバーサルサービスとして考えなければ、成り立つはずがないのよな。そういうことじゃん。
こういう土地には、おそらくなけなしの貯金を、コツコツ郵便局に貯め込んできた老人が山のようにいるはずだ。老齢化も進んでいるだろうし、そんな老人に「郵政が民営化されるからね、ばぁちゃん(じいちゃん)の貯金は外資の投資会社が運用することになるからね。」などと言っても、絶対に誰も信用しないだろう。
だから、地方では自民党はそうそう勝てやしない。
で、小泉くんの戦略はどうかというと、人の多い町に出てきた「ちょっとIQの低い人」たちをマスコミを使って「民営化は善である」洗脳する戦略なわけです。
だからね、都市に住む人はそう簡単にマスコミの誘導尋問にひっかかっちゃダメだと思う。責任も重いんだと思う。
結局、帰りの車の中では僕とともに出かけた、僕の得意先の営業マンの人たちとも「結局小泉首相なんて、この数年、派閥闘争してただけですよね。」ということで話が終わった。
「結局、森派が増えただけですやん。それだけのことですもんね。」
というのが、その営業の人の意見。
単純に考えて、それだけのことしかしてないじゃん、この小泉って男は。
それがすべてだもんな。
あまりに薄っぺらすぎる。
話にならん。
そうつくづく感じた一日でありました。
県立病院でパソコン関連機器が導入されて、その導入例の記事を書くための取材だった。
ネットワーク関連の商品だったので、同じく県が行っている離島対策の話も出る。
陸から3キロほど離れている小島に住む人たちなのだが、島に病院はあっても常駐の医者がおらず、せめてこのくらいは、と、島に対面する県側の病院から無線でネットワークを張って、電子カルテを利用しているのだという。
おもしろい話だったので急遽取材にでかけることになって、取材していた県庁所在地の病院から、いきなり往復4時間の車移動で、離島の取材になってしまった。
到着した海沿いの病院の屋上まであがると、まっすぐ正面に問題の小島が見える。この病院から、その小島まで直線距離で約3キロの距離に無線のLANネットワークが張られているのだ。見通しが良いからうまくつながっているのだという。
が、しかし。
この「見通しの良い県立病院の屋上」というのが、4階建ての建物の屋上なのである。その地域を見渡しても、おそらく一番高い。この建物より高いのは電波塔やら高圧線の鉄柱くらいのものだ。
都会にすんでいれば、周りに10階建てのマンションなどが、あたりまえのようにあるから、4階建てのビルなんて、逆に電場の入りにくい悪条件のビルにしかならない。
しかし、この離島に対面する陸側の町では、あたり一面に一般の平屋、あるいは二階建ての民家が広がり、とくだん大きな建物はない。せいぜい大きく見えるのは三階建ての小学校の校舎くらいのものだ。
「こんな場所で郵便局を民営化したらつぶれるだけやん。」
それを心底、実感として感じました。
あかんよ、そら。絶対に。
離島に住む人だって270人しかいないんだから。経営なんか成り立つわけないやん。
島に住む若い人ならメールでもいいだろうけど、お年寄りにメールは酷だ。物流網だっていまの郵便なら、簡易保険などの他の窓口業務と兼務で人を配置して、配達もできるが、分社化して民営化なんかしたら、陸側の窓口までトラックが来るのが精一杯だろう。島の人たちは小荷物を受け取るにも自分たちの漁船で陸側まで来るしかなくなる。
こんなもの見えている。
取材も終わって「お仕事の邪魔してすみません。ありがとうございました。」とあいさつした時に、その陸側の4階建ての病院の運営理念が壁に張り出されているのを見つけた。
長々とした文章の中にハッキリと書いてあったのは、「地域医療業務の最後の砦として使命をまっとうする」というような理念だった。
そうなのよな、こんなもの、公的なユニバーサルサービスとして考えなければ、成り立つはずがないのよな。そういうことじゃん。
こういう土地には、おそらくなけなしの貯金を、コツコツ郵便局に貯め込んできた老人が山のようにいるはずだ。老齢化も進んでいるだろうし、そんな老人に「郵政が民営化されるからね、ばぁちゃん(じいちゃん)の貯金は外資の投資会社が運用することになるからね。」などと言っても、絶対に誰も信用しないだろう。
だから、地方では自民党はそうそう勝てやしない。
で、小泉くんの戦略はどうかというと、人の多い町に出てきた「ちょっとIQの低い人」たちをマスコミを使って「民営化は善である」洗脳する戦略なわけです。
だからね、都市に住む人はそう簡単にマスコミの誘導尋問にひっかかっちゃダメだと思う。責任も重いんだと思う。
結局、帰りの車の中では僕とともに出かけた、僕の得意先の営業マンの人たちとも「結局小泉首相なんて、この数年、派閥闘争してただけですよね。」ということで話が終わった。
「結局、森派が増えただけですやん。それだけのことですもんね。」
というのが、その営業の人の意見。
単純に考えて、それだけのことしかしてないじゃん、この小泉って男は。
それがすべてだもんな。
あまりに薄っぺらすぎる。
話にならん。
そうつくづく感じた一日でありました。
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