ホリエモン問題とサリン事件の共通項。
2005年4月12日 ■時事やっと少し話題が出なくなってきたので、ちょっと話題のホリエモン問題について書いておきたい。
基本的には単なるM&Aの話題なんだから、ビジネスの手法のひとつというだけで、わざわざごちゃごちゃ言うことでもないんだけど、テレビや新聞で、なんでこんなに大きく騒がれるのかというところに「ちょっと考えないとアカンよなぁ」と思う点があるので指摘しておきたいのだ。
その問題点は「なんでテレビのコメンテーターに大手の証券会社の人間が出てこないのか」という点です。
常識的に考えたら、そういう風にならないとおかしいでしょ?
違いますか?
でも実際にはそうはなっていない。
これねぇ、サリンの時にも感じたのよ。あの時だって、テレビの解説者に仏教関係者だとか、そういう人たちがバッと出てきてしゃべったっていいはずだった。
でもそういう人は出てこない。
なんでか?
ここのところが明らかでないから、我々は不幸なんですよ。いま起きている状況を自分の常識の中のどのあたりに位置づけていいかわからないから、「ホリエモン派かフジ派か」とかワーワー騒がなくてはならなくなる。
なんでそういう専門家が出てきて、わかりやすく解説をしないのか。
答えは簡単で「解説する能力がないから」なんです。
ここが我々の不幸なのですよ。
オウムというのはやってる宗教内容は別にして、とにかく本場のインドの仏教の概念をキチンとふまえた上で体系を作ってたわけです。
でも日本の仏教はいったん中国を経由して、しかも日本の政治体制に利用されまくって日本独自の宗教に変質してしまっているから、宗教の本質にするどくせまるような人材を作り得ていなかったわけです。
ま、一言で言うと「遅れてる」わけです。
で、今回のホリエモン問題も同じ。日本の証券会社というのは、そらもうものすごいお粗末なわけです。通常、客の金をあずかったら、とにかく増やすことが各種のファンドなどでは使命なわけです。でも、日本の投資信託の会社はずーっと客が儲かろうと損しようと手数料だけはもらえて、その手数料だけで食ってきたから、「運用手法」なんてなぁんにも身に付いてない。
だから敵対的買収とか、そういう「金を増やす手法」に関して無知なわけです。で、それがバレたら困るから、テレビに出たがらない。そういう状況なんですよ。
サリンの時だって、浄土真宗でもどこでも日本のメジャーな宗教団体がバッと前に出てきて、我々日本人の宗教がどういう状況であるのかを、包み隠さずにしゃべるべきだったんだ。少なくともそういう責任が彼らにはあったはずだ。でも、彼らはそれをしなかった。日本の宗教が世界基準からすれば大きく異なっているという事実を明確にはしなかった。
そここそが、問題の本質なんです。
で、今回も状況は同じ。敵対的買収とか各種のファンド会社とかは、欧米の手法をそのまま使ってるだけ。良いも悪いも、そういうことをするのが仕事なのだからしょうがない。
で、それに対して国内の大手証券会社、あるいは投資コンサルタント、あるいは銀行系のシンクタンクとか、そういうところが解説者として登場しても良いはずなのに、出てこない。
なんでか。
解説する能力がないからです。
で、その責任も果たせないくらい日本の投資環境というものが「遅れている」からなのです。
で。
このあたりのことは、知ってる人は知ってる。宗教にしても投資にしても、日本がすごく特殊状況にあって、まぁ冷静に見れば「遅れてる」としか言いようのない状況なんだ、ということは知ってるものなのです。ごく当たり前の知識として。
でも、知らない人はまったく知らない。全然知らない。わからない。だから世の中に賛否両論が巻き起こったりするわけですよ。
ホリエモンは物作りやメディアに関しては言ってることが幼稚で「あらまぁ、そんな言い方したらアカンでしょ」という気はするし、いくらでも突っ込めるんだけど、でも投資とか株式会社とかに関する考え方は別にどこも間違ったことは言ってない。
ちゅうか教科書通りでおもしろみがなさすぎるくらいです。
でもそれがまた「わかってない」人には「え?いいの、あんなことで」とかになるんだろうなぁと思う。
ようは知識の「間をつなぐ人」がいないんだよなぁ。
本来「権威」となるべき人が、だんまりを決め込んで発言しないから、こういうことになるのですよ。
だからまず、「発言するべき人間が発言してへんやんけ」ということを、しっかり批判したいなぁと、私は思うのですよ。いやほんま。
で、それが日本のお寒い状況なのだってことを、わかってない人にはキチンと理解してもらいたいです。
なんか外資ばっかりやん、結局。国内にまともな実力を持った対抗勢力がまったくいない。そういうことですから。
じつにお粗末。そういうことです。
基本的には単なるM&Aの話題なんだから、ビジネスの手法のひとつというだけで、わざわざごちゃごちゃ言うことでもないんだけど、テレビや新聞で、なんでこんなに大きく騒がれるのかというところに「ちょっと考えないとアカンよなぁ」と思う点があるので指摘しておきたいのだ。
その問題点は「なんでテレビのコメンテーターに大手の証券会社の人間が出てこないのか」という点です。
常識的に考えたら、そういう風にならないとおかしいでしょ?
違いますか?
でも実際にはそうはなっていない。
これねぇ、サリンの時にも感じたのよ。あの時だって、テレビの解説者に仏教関係者だとか、そういう人たちがバッと出てきてしゃべったっていいはずだった。
でもそういう人は出てこない。
なんでか?
ここのところが明らかでないから、我々は不幸なんですよ。いま起きている状況を自分の常識の中のどのあたりに位置づけていいかわからないから、「ホリエモン派かフジ派か」とかワーワー騒がなくてはならなくなる。
なんでそういう専門家が出てきて、わかりやすく解説をしないのか。
答えは簡単で「解説する能力がないから」なんです。
ここが我々の不幸なのですよ。
オウムというのはやってる宗教内容は別にして、とにかく本場のインドの仏教の概念をキチンとふまえた上で体系を作ってたわけです。
でも日本の仏教はいったん中国を経由して、しかも日本の政治体制に利用されまくって日本独自の宗教に変質してしまっているから、宗教の本質にするどくせまるような人材を作り得ていなかったわけです。
ま、一言で言うと「遅れてる」わけです。
で、今回のホリエモン問題も同じ。日本の証券会社というのは、そらもうものすごいお粗末なわけです。通常、客の金をあずかったら、とにかく増やすことが各種のファンドなどでは使命なわけです。でも、日本の投資信託の会社はずーっと客が儲かろうと損しようと手数料だけはもらえて、その手数料だけで食ってきたから、「運用手法」なんてなぁんにも身に付いてない。
だから敵対的買収とか、そういう「金を増やす手法」に関して無知なわけです。で、それがバレたら困るから、テレビに出たがらない。そういう状況なんですよ。
サリンの時だって、浄土真宗でもどこでも日本のメジャーな宗教団体がバッと前に出てきて、我々日本人の宗教がどういう状況であるのかを、包み隠さずにしゃべるべきだったんだ。少なくともそういう責任が彼らにはあったはずだ。でも、彼らはそれをしなかった。日本の宗教が世界基準からすれば大きく異なっているという事実を明確にはしなかった。
そここそが、問題の本質なんです。
で、今回も状況は同じ。敵対的買収とか各種のファンド会社とかは、欧米の手法をそのまま使ってるだけ。良いも悪いも、そういうことをするのが仕事なのだからしょうがない。
で、それに対して国内の大手証券会社、あるいは投資コンサルタント、あるいは銀行系のシンクタンクとか、そういうところが解説者として登場しても良いはずなのに、出てこない。
なんでか。
解説する能力がないからです。
で、その責任も果たせないくらい日本の投資環境というものが「遅れている」からなのです。
で。
このあたりのことは、知ってる人は知ってる。宗教にしても投資にしても、日本がすごく特殊状況にあって、まぁ冷静に見れば「遅れてる」としか言いようのない状況なんだ、ということは知ってるものなのです。ごく当たり前の知識として。
でも、知らない人はまったく知らない。全然知らない。わからない。だから世の中に賛否両論が巻き起こったりするわけですよ。
ホリエモンは物作りやメディアに関しては言ってることが幼稚で「あらまぁ、そんな言い方したらアカンでしょ」という気はするし、いくらでも突っ込めるんだけど、でも投資とか株式会社とかに関する考え方は別にどこも間違ったことは言ってない。
ちゅうか教科書通りでおもしろみがなさすぎるくらいです。
でもそれがまた「わかってない」人には「え?いいの、あんなことで」とかになるんだろうなぁと思う。
ようは知識の「間をつなぐ人」がいないんだよなぁ。
本来「権威」となるべき人が、だんまりを決め込んで発言しないから、こういうことになるのですよ。
だからまず、「発言するべき人間が発言してへんやんけ」ということを、しっかり批判したいなぁと、私は思うのですよ。いやほんま。
で、それが日本のお寒い状況なのだってことを、わかってない人にはキチンと理解してもらいたいです。
なんか外資ばっかりやん、結局。国内にまともな実力を持った対抗勢力がまったくいない。そういうことですから。
じつにお粗末。そういうことです。
コメント