沖縄出身のBEGINの編み出した楽器で「一五一会」というのがあって、これがなかなか面白い。

"http://mytown.asahi.com/okinawa/news01.asp?c=18&;;kiji=194"

事務所の若いデザイナーさんが、前からギターは弾いているものの、なかなか一曲身につかないので、この一五一会に興味を持ってるという話だったのだ。

「指一本でコードが弾ける」というのが、いったいどういう仕組みなのか気になったので調べてみるとドミソの三和音ではなくミの音のを抜いたドソだけで和音とする考え方で、この和音ならメジャーもマイナーも関係ないという発想。

ふーん。

よくよく見ると三線に低音弦を一弦足した4弦構成なのよね。

ふーん。

………ウクレレのローGチューニングに似てる…。

はっと気付くとウクレレでちょっとチューニングを変えてみるだけで、この「一五一会」って実現しちゃうんだよなー。そこでさっそくローGでチューニングしたウクレレをCとGだけの「一五一会」チューニングにしてみる。
全然無理なし。実に簡単に「一五一会」になってしまった。

で、弾いてみると、これが実に楽しい。和音が沖縄チックになるのよねー。
適当にオカズをはさんでジャラジャラ弾いてみるだけで、すごく「らしい」感じになる。

えーなー、これ。

ということで、「一五一会」について調べたのは10/30くらいだったんだけど、11/5にビギンの「一五一会」のアルバム買ってきて聞いてます。

いや、なかなか良いですよ、これは。

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しかし、このところ、ウクレレを弾くこと自体が楽しい。やはり楽器は良い。こころの安らぎが得られる。

故・伊丹十三さんが謎の暴漢に襲われ入院したことがあったが、伊丹さんはその時の日記で「小指の筋が切れていてギターを弾いても小指の活躍するフレーズがまったくだめ。しかし、弾けなくなってギターがいかに生活に潤いを与えてくれていたかに気付く」と書いておられるのだけれども、これが実によくわかる。

ウクレレではクレイジーGという一曲しか暗譜してないので、これしか弾けないわけだが、いまは二曲目の「星に願いを」を暗譜中である。
遊びでやってるだけなので、去年のいまぐらいに練習を始めて、いまだに二小節くらいしか先に進んでいない。

しかし、それでも一度覚えたフレーズは、少し練習すれば思い出す。小さな積み重ねが、そのまま活きる。これが良い。練習した時間というものが無駄にはならないのである。

飽きずに練習していれば、ほんのちょっとずつでも進む。これがいい。
で、音を耳で聞き、指を動かし、リズムを保つという行為と、その軽い緊張感が、確かに生活に潤いを与えてくるのであります。

そーよなー。下手な精神分析するより、ウクレレ弾いてるほうが、はるかに心の栄養になるよなーと、つくづく思うのであった。

いやー、良いです。楽器は良い。
音楽は良い。

すばらしい。

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