うーん、やはり今年のウクレレ熱はなんだかおかしい。土曜日だし仕事は夕方少し出て軽く済ませた程度で、やたらと弾く。

ウクレレにはウクレレ的世界があって、それを話したらけっこうウケが良かったので、ここでも書いておきましょう。

まず、ウクレレの一番良いところは、実は、

●飾りになる。

ということなのであります。「こんなん楽器としての特性と違うやん!」とかつっこまないように。この「飾りになる」ということがどれだけ強力な特徴であるかをわかっている人は少ない。

ギターとかだと、飾っておくにも邪魔なわけです。
だから、ついしまいこんでしまう。で、結局弾かなくなっちゃう。
でもウクレレは「飾り」として成立するから、棚とかそこいらに立てかけておくだけで「楽しい気分」にはなる。
で、いつでも手にとれるところにあるから、ちょっと弾いてみよっかな? となる。
これがいいんですよ。これがあるからウクレレはいい!
それこそ1コードだけ覚えて、ポロロンとかきならすだけでもかまわない。
それで充分「楽器を弾く心のやすらぎ」にはなっちゃう。

で、次に、

●弾けなくても良い。

ということがある。飾りですから。それだけで役に立ちますから。置いておくだけで、可愛らしいんですから。別に弾けなくてもいいんです。置いてあるだけで、空間がなごみます。これはすごいです。

そして、その他にも、

●ネックが細いので、弦を押さえるのがラク。(セーハラクラク。)
●フレットが狭いので随分離れた場所の音もラクラク出せる。
●低音部の響きをあっさりあきらめ高音部だけの和音に徹しているので、音が可愛い。
●開放弦の音の並びが、高音−中音−高音と一律ではないため、ただかき鳴らすだけで特徴ある響きがかなでられる。

というような数々の構造的魅力にも支えられまして、ウクレレという存在は、まさに、

●努力不要でらしさ追求。

という画期的ポジションを得ているのであります。

ここから、結局ウクレレユーザーというものは、「ウクレレの思想」ともいうべきものを生み出しておりまして、その思想そのものをウクレレと同等の気持ちで愛していたりすることが大変多いのです。

いわく、

●脱力。力入れない。きばらない。
●努力しない。がんばらない。
●決断しない。決めない。カタにはめない。
●上を目指さない。追求しない。
●意味なく現状を肯定する。理由などない。

ダラダラーっと、ズルズルーっとそのまま日常を過ごす感覚。
そういうのが、ウクレレ的世界でして、概してウクレレ好きは、そういう「ウクレレ的世界」自体をすごく好き。 わたしも好きです。

そんなこんなもありまして、ウクレレは、音楽を一曲弾くのではなく、ただ、弦をさわって、ポロポロンと鳴らすだけでホッとする。そういうところが良いのですね。
騙されたと思って、近くの楽器屋さんに行ってウクレレを何も考えずにポロロンと弾いてごらんなさい。それだけで、「わっ可愛い音」とか思っちゃうから。そういう具合に出来てるんやもん。よろしぃよぉ。

まぁ、そんなこんなで、ここのところ異様にウクレレを弾いている。

時間があくとジャカジャカやる。

本を読んで、飽きるとジャカジャカ。

ホームページ作って、飽きるとジャカジャカ。

自宅でゴロゴロしている時、あるいは落ち込んで気持ちが落ち着かないとき。そんなこんなを考えると、ウクレレは本当になぐさめになる。良い。ほんとにいいわ。これ。

ウクレレ。あなたもどうっすか? 一本。こりゃあ良いですよ。

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