だめだこりゃ。

2001年5月12日
だめだこりゃ。
これはかの有名な「いかりや長介」さんの決め台詞です。

ということで、今日は久しぶりにこの日記のタイトルたる「ひとよみ」。

いかりや長介自伝「だめだこりゃ」1400円 新潮社

であります。

これねぇ、最初本屋でなんとなく手に取っただけだったんです。で、パラパラ見てたんだけど、ハッと気付くと1時間くらい立ち読みしてた。

そんなに大向こうウケのするあざとい書き方はしてないし、すごーく地味な表現が多いんですけどね。でも、何か引き込まれる。地味引き。

で、実は1時間も立ち読みしといて、買わずに帰ったんです。「ま、ええか」てなもんで。

でも、一日たった今日、なんかやたらと思い出して、読みたくてしょうがなくなっちゃったんですなぁ。

なんなんやろ、これ。

うまく言えないですけど、多分、品性みたいなことなんよね。なんか品性の良い文章なんですな。だから読みたくなっちゃった。で、今日買って最初から一気読みしてしまいました。

ちょっと優等生すぎる嫌いはあるものの、とにかく文句とか悪口とかはない。なおかつ、飛びぬけて驚くような話も書いてないし、ギャハハハと笑うようなネタが書いてあるんでもないです。

ただ不器用な人間が、コツコツやってきた部分だけを思い出しながら、コツコツと他の人の迷惑にならないところだけ書いてるというような、そんな感じの本に仕上がってます。

でも、なんかね、それがいい感じですね。
なんかいいな、この本。なんか好き。

いや、飛びぬけて面白いっつー本じゃないんですがね。

そうだなぁ、シャイだけど、できる限りの努力はして、結果は自分の責任と受け入れようというような、そういう人にはお勧め。

イヤ、違うか。

ともかく多分おそらく、多少の相性はありますが、けっこう良い本だとおもいますよ。

僕はまだまだ人間ができてないので、うまく表現できないけども。

そんな本です。


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