また、読んだ本の一覧です。
今月は7冊。ちょっと少なめ。読んだ順です。
いつまでもデブと思うなよ
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4106102277/503-1393334-5299133
1分間自己革命
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4478730350/503-1393334-5299133
環境問題はなぜウソがまかり通るのか
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4862481221/503-1393334-5299133
夜中にラーメンを食べても太らない技術
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4594055923/503-1393334-5299133
英語は逆から学べ
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4894512963/503-1393334-5299133
ミネラル豆乳ダイエット
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/409310364X/503-1393334-5299133
なぜあの人はモテるのか--科学が解き明かす恋愛の法則
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4797338016/503-1393334-5299133
(1)いつまでもデブと思うなよ
今月は、もう、圧倒的に、この本でありました。「いつまでもデブと思うなよ」。
もうね、現代人必読の書だと、僕は思いました。
この本、ダイエット本だとみなさん思ってるでしょ。その通りです。(笑)
でも、実は、僕はそういう読み方より、「デブの国からヤセの国への旅行記」として読んだのです。そういう読み方をするのが、僕には無茶苦茶におもしろかったのです。
著者の岡田斗司夫さんは、オタク評論家として有名な方ですが、この本を書く前は170cmで、107kgという体格だったわけです。それがたった1年で50kgものダイエットに成功してます。その方法は「レコーディングダイエット」と岡田氏が呼んでいる「食べたものを詳細に記録する」という方法だったわけです。
成果が成果なので、そのダイエットの手法ばかりに注目が集まりますが、それよりなにより、僕は岡田さんがその体験の中から実感したという、
●いまの世の中は「見た目主義社会」になっている。
という主張に深く同意するのです。というか、それが現実になっているのだ、ということを、改めて心に刻んでおかなきゃ、という気持ちになりました。
要するに、世の中は昔なら家柄が良ければそれで評価される「家柄社会」だったが、それが「学歴社会」に変って、とにかく頭だ、という時代が続いたと。しかし、最近では、良い大学を出たからと言って、かならず経済的に成功するわけでもなくなったし、「学歴」という価値観も崩壊しつつあると。
そういう流れの中ではっきりと出てきたのが「見た目」なのだと、岡田さんはおっしゃる。というか、体験の実感からそれを説き起こすんですね。
具体的に岡田さんにとってショックだったのは、「太っている限り、どんなに良い内容の本を書いても、相手にされない。」という事だったようです。
だいたい岡田さんが、本の内容の話をしても、太っている間は、内容を読むより先に「そんな内容の事をあなたが書いても、キャラクターにあわないから、やめたほうがいいよ。」と平気で言われていた、という事なのですね。
しかし、痩せてからは、そういう事を言われないのだそうです。
で、この手の「見た目でキャラ付けして判断してしまう」という事を、僕自身、無意識のうちにしてしまってたよな、という事なのです。まさにそういう事を僕自身がしてた。
で、多分それは、それが時代の逆らいようのない「傾向」だからなんですね。
社会がそういう流れになっているのに、それに逆らう事はできない。もちろん、「見た目で判断してはいけない」とは思うし、自分で注意もするけれど、世の中全体がそういう流れになっていると言うこと自体は変えられないのだから、個人の努力でどうこうしようとしてもムダなのだ、という事なんです。
で、デブかヤセか、というのは、骨格などと違って、自分の意志でコントロールできるものなのだ、ということなんですね。つまり「デブの国からヤセの国」へは、行こう! と思えばいつでも移動できるという事なんです。太っている人は、その自分で出来ることが、できていないという事なんですね。だから評価されない。恐ろしい事ですが、ようはそういう事なんですね。とにかく、まず痩せてないと、評価のまな板に載せてもらう事自体が難しくなってしまうんですよ、という話なんです。
この「いつまでもデブ…」という本の本当にすごいところは、そういう冷酷な現実を、冷酷に受け止めて、「だから痩せなきゃいけないんだ」としてるところだと思います。
身も蓋もない現実の姿の直視、と言う奴です。
そういう意味で必読の書だと僕は思いました。お勧めです。
(2)1分間自己革命
この本は、あらためて書評します。僕にとって原点のような本です。人生を旅していくのに、いつも戻る場所。とても大切にしている我が家のような本です。
(3)環境問題はなぜウソがまかり通るのか
この本も、なかなかに良い本でした。環境問題というのを、科学の目で的確に見ていると思います。いろいろ「読み方」を注意しなくてはならない部分が多々あるとは思うのですが、おおむね言ってる事は正しいだろうと思います。
ただ、それでも、環境問題は、「もともと政治問題なのだ」という点でのつっこみが、少し弱いので、さて、そこをどう考えるのか? という気はします。
このあたり、かなり微妙な話を含みますので、またいずれ書きたいです。
ちゅうかね、「環境問題とはもともと政治問題なのだ」という視点を持つ事自体、僕はごくごく当たり前の事だと思ってたんですが、どうも世の中はそうではないらしいんですよね。どうもそのあたりは、整理して書かないとまともな論議にならないよなぁ、っていうのが、僕の実感なので、こういう話に関しては、また書きます。
(4)夜中にラーメンを食べても太らない技術
「いつまでもデブ…」の流れから、気になって読んでみた本ですが、かなり面白いです。同じように定食を食ったとしても「食べ方」で太りやすくなったり、太りにくくなったりするそうです。
ひとつには「食べる順番」ですね。いきなりご飯から食べるのではなく、野菜やみそ汁から食べるとかすると、インシュリンの急激な増加を防げるので効果的だ、とかね。
とにかく、この本は面白かったです。けっこうお勧めです。
(5)英語は逆から学べ
この本も面白かった。「そうか、そういう考え方もあるか」と新鮮でした。英語学習には、クリティカルエイジというのがあって、3歳までとか、小さいうちに習得しないと、それ以降に新しい言語を身につけるのは難しいという考え方があるのですが、その「クリティカルエイジ」の問題を「乗り越えられるのだ」としているところが面白いです。
ま、これも機会があれば紹介したいですね。
(6)ミネラル豆乳ダイエット
これも「いつまでもデブ…」からの影響。「いつまでもデブ…」に紹介があったので、読んでみました。が、まぁ基本的には知っている知識の範囲内の話だったので、参考まで、という感じでした。
でも著者が漫画家の赤星たみ子さんなので、楽しく読めましたよ。マンガもちょろちょろ入ってるし。
なにより赤星たみこさんって、一時期少女漫画を読んでた時期があって、その頃にデビューされた作家さんなので、「あー、懐かしいなぁ」という感じがありました。
悪い本ではないです。興味のある方はぜひ。
(7)なぜあの人はモテるのか--科学が解き明かす恋愛の法則
この本、内容はおもしろかったんだけど、タイトルがウソばっかしなので、そこが問題ですなぁ。(笑)
実際の内容に即してタイトルを書き換えるなら、
●おもしろ実験アラカルト。恋愛からしゃっくりまで。
みたいな感じです。ようは、ちょっと面白い科学実験やら仮説やら心理学的なテストやらで、人間の体とか感覚に関するようなテーマのおもしろいものばかりを集めただけの内容です。
しかも軽い。無茶苦茶に軽い。
まぁ読み物として面白いのだからいいのだけれど、こういうのを読むと、本当に「新書」っていうのは、雑誌の娯楽記事と何も変らないモノになったんだなぁとつくづく実感するしかないのであります。
いま現在の新書の「質の低下」というと、この作者の人に失礼になっちゃうけど(この人、文章テクニックとしては、かなりレベルは高いんだと思うんですよ。軽いけど。)そういう書籍界の状況がそのままストレートに反映された本ですねぇ。
でもまぁ、内容としては面白かった。読んで損はないです。得も少ないけど。(笑)
毒にも薬にもならない本ってところですかね。
たまにはこういう本も良いかも。
という事で、今月はこれだけ。3月は英文法の復習をコツコツやってたので、あんまり読んでられなかったのです。
今月は7冊。ちょっと少なめ。読んだ順です。
いつまでもデブと思うなよ
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1分間自己革命
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環境問題はなぜウソがまかり通るのか
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夜中にラーメンを食べても太らない技術
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英語は逆から学べ
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4894512963/503-1393334-5299133
ミネラル豆乳ダイエット
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なぜあの人はモテるのか--科学が解き明かす恋愛の法則
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(1)いつまでもデブと思うなよ
今月は、もう、圧倒的に、この本でありました。「いつまでもデブと思うなよ」。
もうね、現代人必読の書だと、僕は思いました。
この本、ダイエット本だとみなさん思ってるでしょ。その通りです。(笑)
でも、実は、僕はそういう読み方より、「デブの国からヤセの国への旅行記」として読んだのです。そういう読み方をするのが、僕には無茶苦茶におもしろかったのです。
著者の岡田斗司夫さんは、オタク評論家として有名な方ですが、この本を書く前は170cmで、107kgという体格だったわけです。それがたった1年で50kgものダイエットに成功してます。その方法は「レコーディングダイエット」と岡田氏が呼んでいる「食べたものを詳細に記録する」という方法だったわけです。
成果が成果なので、そのダイエットの手法ばかりに注目が集まりますが、それよりなにより、僕は岡田さんがその体験の中から実感したという、
●いまの世の中は「見た目主義社会」になっている。
という主張に深く同意するのです。というか、それが現実になっているのだ、ということを、改めて心に刻んでおかなきゃ、という気持ちになりました。
要するに、世の中は昔なら家柄が良ければそれで評価される「家柄社会」だったが、それが「学歴社会」に変って、とにかく頭だ、という時代が続いたと。しかし、最近では、良い大学を出たからと言って、かならず経済的に成功するわけでもなくなったし、「学歴」という価値観も崩壊しつつあると。
そういう流れの中ではっきりと出てきたのが「見た目」なのだと、岡田さんはおっしゃる。というか、体験の実感からそれを説き起こすんですね。
具体的に岡田さんにとってショックだったのは、「太っている限り、どんなに良い内容の本を書いても、相手にされない。」という事だったようです。
だいたい岡田さんが、本の内容の話をしても、太っている間は、内容を読むより先に「そんな内容の事をあなたが書いても、キャラクターにあわないから、やめたほうがいいよ。」と平気で言われていた、という事なのですね。
しかし、痩せてからは、そういう事を言われないのだそうです。
で、この手の「見た目でキャラ付けして判断してしまう」という事を、僕自身、無意識のうちにしてしまってたよな、という事なのです。まさにそういう事を僕自身がしてた。
で、多分それは、それが時代の逆らいようのない「傾向」だからなんですね。
社会がそういう流れになっているのに、それに逆らう事はできない。もちろん、「見た目で判断してはいけない」とは思うし、自分で注意もするけれど、世の中全体がそういう流れになっていると言うこと自体は変えられないのだから、個人の努力でどうこうしようとしてもムダなのだ、という事なんです。
で、デブかヤセか、というのは、骨格などと違って、自分の意志でコントロールできるものなのだ、ということなんですね。つまり「デブの国からヤセの国」へは、行こう! と思えばいつでも移動できるという事なんです。太っている人は、その自分で出来ることが、できていないという事なんですね。だから評価されない。恐ろしい事ですが、ようはそういう事なんですね。とにかく、まず痩せてないと、評価のまな板に載せてもらう事自体が難しくなってしまうんですよ、という話なんです。
この「いつまでもデブ…」という本の本当にすごいところは、そういう冷酷な現実を、冷酷に受け止めて、「だから痩せなきゃいけないんだ」としてるところだと思います。
身も蓋もない現実の姿の直視、と言う奴です。
そういう意味で必読の書だと僕は思いました。お勧めです。
(2)1分間自己革命
この本は、あらためて書評します。僕にとって原点のような本です。人生を旅していくのに、いつも戻る場所。とても大切にしている我が家のような本です。
(3)環境問題はなぜウソがまかり通るのか
この本も、なかなかに良い本でした。環境問題というのを、科学の目で的確に見ていると思います。いろいろ「読み方」を注意しなくてはならない部分が多々あるとは思うのですが、おおむね言ってる事は正しいだろうと思います。
ただ、それでも、環境問題は、「もともと政治問題なのだ」という点でのつっこみが、少し弱いので、さて、そこをどう考えるのか? という気はします。
このあたり、かなり微妙な話を含みますので、またいずれ書きたいです。
ちゅうかね、「環境問題とはもともと政治問題なのだ」という視点を持つ事自体、僕はごくごく当たり前の事だと思ってたんですが、どうも世の中はそうではないらしいんですよね。どうもそのあたりは、整理して書かないとまともな論議にならないよなぁ、っていうのが、僕の実感なので、こういう話に関しては、また書きます。
(4)夜中にラーメンを食べても太らない技術
「いつまでもデブ…」の流れから、気になって読んでみた本ですが、かなり面白いです。同じように定食を食ったとしても「食べ方」で太りやすくなったり、太りにくくなったりするそうです。
ひとつには「食べる順番」ですね。いきなりご飯から食べるのではなく、野菜やみそ汁から食べるとかすると、インシュリンの急激な増加を防げるので効果的だ、とかね。
とにかく、この本は面白かったです。けっこうお勧めです。
(5)英語は逆から学べ
この本も面白かった。「そうか、そういう考え方もあるか」と新鮮でした。英語学習には、クリティカルエイジというのがあって、3歳までとか、小さいうちに習得しないと、それ以降に新しい言語を身につけるのは難しいという考え方があるのですが、その「クリティカルエイジ」の問題を「乗り越えられるのだ」としているところが面白いです。
ま、これも機会があれば紹介したいですね。
(6)ミネラル豆乳ダイエット
これも「いつまでもデブ…」からの影響。「いつまでもデブ…」に紹介があったので、読んでみました。が、まぁ基本的には知っている知識の範囲内の話だったので、参考まで、という感じでした。
でも著者が漫画家の赤星たみ子さんなので、楽しく読めましたよ。マンガもちょろちょろ入ってるし。
なにより赤星たみこさんって、一時期少女漫画を読んでた時期があって、その頃にデビューされた作家さんなので、「あー、懐かしいなぁ」という感じがありました。
悪い本ではないです。興味のある方はぜひ。
(7)なぜあの人はモテるのか--科学が解き明かす恋愛の法則
この本、内容はおもしろかったんだけど、タイトルがウソばっかしなので、そこが問題ですなぁ。(笑)
実際の内容に即してタイトルを書き換えるなら、
●おもしろ実験アラカルト。恋愛からしゃっくりまで。
みたいな感じです。ようは、ちょっと面白い科学実験やら仮説やら心理学的なテストやらで、人間の体とか感覚に関するようなテーマのおもしろいものばかりを集めただけの内容です。
しかも軽い。無茶苦茶に軽い。
まぁ読み物として面白いのだからいいのだけれど、こういうのを読むと、本当に「新書」っていうのは、雑誌の娯楽記事と何も変らないモノになったんだなぁとつくづく実感するしかないのであります。
いま現在の新書の「質の低下」というと、この作者の人に失礼になっちゃうけど(この人、文章テクニックとしては、かなりレベルは高いんだと思うんですよ。軽いけど。)そういう書籍界の状況がそのままストレートに反映された本ですねぇ。
でもまぁ、内容としては面白かった。読んで損はないです。得も少ないけど。(笑)
毒にも薬にもならない本ってところですかね。
たまにはこういう本も良いかも。
という事で、今月はこれだけ。3月は英文法の復習をコツコツやってたので、あんまり読んでられなかったのです。
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